国営備北丘陵公園は花やキャンプ、イルミネーションまで親子三世代で楽しめるスポット

2018.06.07 更新

中国地方のほぼ真ん中。広島県庄原(しょうばら)市にある「国営備北丘陵(びほくきゅうりょう)公園」は、とにかく広い!その広い敷地に季節ごとの花が楽しめる広場や子供が大喜びの遊具広場、それに農村体験施設、オートキャンプ場「備北オートビレッジ」など、1日では遊びつくせないほどの施設が詰まってるんです。今回は、そんな広い公園の魅力をたっぷり紹介します。

▲チューリップの見頃は例年4月上旬〜下旬

初めて行くならビジターセンターがある「中入口」に

先に紹介した通り、国営備北丘陵公園は広い。しつこいようですけど、広いんです。総面積は340haというから広島空港の約2倍、広島カープの本拠地「マツダスタジアム」だと約70個分。まずは、大まかに広さが把握できるこの園内マップを見てください。
▲国営備北丘陵公園は広すぎて、歩いてすべて回るのはキツい。敷地の長い方は約3.5kmもある

入場ゲートは「中入口」と「北入口」の2カ所。駐車場は7カ所もあり、これを見ただけで「じゃ、どこに行けばいいんだ?」ってことになりそうですが、公園の規模やレイアウトを熟知していない人は中入口と「第1駐車場」を目指してください。
中国自動車道の庄原ICからは5分ほどで、広島市方面から来ると、公園の上を横切ってICを降りることになります。
▲中入口の入場ゲート。ここで入園料(一般税込450円)と駐車場代(税込310円/1回)を払う

中入口を目指して欲しい理由は2つ。まず、見渡す限りの花が楽しめる「花の広場」が近いこと。そして、遊びの広場や農村体験ができるエリアなど、公園の目玉的な施設が集中しているからです。
▲白壁と瓦屋根のビジターセンター

入園すると、すぐに「中の広場」があります。ここには明治時代に庄原に建てられた英学校をモデルにしたビジターセンターがあり、案内所や特産品・お土産売場、バーベキューハウスなどがあります。
▲園内各所を巡るロードトレイン(税込310円)

中の広場からは、園内を30分ほどかけて1周してくれるロードトレインも出ています。歩いて回ると2時間くらいかかる公園なので、まずはこれに乗って案内してもらうのもいいかも。通常は10:00、11:00、13:00、14:00、15:00、16:00の発車ですが、定員(51人)になり次第発車することもあるので、乗り場でよく確認してくださいね。
▲取材時の「花の広場」はチューリップが見頃に(例年4月上旬〜下旬)

中の広場から3分ほど歩いた花の広場は、春と秋には色鮮やかな花々で埋めつくされる夢の空間。訪れた4月中旬は赤、黄、ピンクなど様々な色のチューリップが咲き誇っていました。
▲花に囲まれてピクニック

花の広場は約15,000平方メートルもあり、テーブルでお弁当を広げる人やチューリップに囲まれて記念写真を撮る人など、楽しみ方もさまざま。
▲植え方や見せ方は毎年変わる

チューリップの品種や本数は毎年変わります。以前は早咲きや遅咲きを畑ごとに変えて見頃が長く続くようにしていましたが、近年はなるべく一斉に開花するように工夫しているとのこと。
▲チューリップは約10万本

なので、開花時期は見応えたっぷり。一面に咲き誇ったチューリップでメルヘンチックな世界が演出されています。
▲2018年3月にリニューアルされた「はなの展望台」

花畑の中を歩いたら、はなの展望台にもぜひ。花の広場がほぼ一望できて、壮観この上なし。階段状のウッドデッキに腰掛けて、のんびりと見渡すこともできます。
▲チューリップが終わるとクリサンセマム

花の広場ではチューリップの他にも例年4月上旬~6月中旬はクリサンセマム、例年5月中旬~6月中旬はルピナスなどが開花リレー。こちらも一見の価値アリです。
▲例年9月下旬〜10月中旬はコスモス

秋の花の広場はコスモスで埋め尽くされます。その数は何と約150万本。ピンク、紫、白など可憐な花が風に揺れて、春とは違う装いで目を楽しませてくれます。

まだまだある大スケールの花の園!

本当にしつこいと思いますが、国営備北丘陵公園は広いんです。花を楽しめるエリアが花の広場以外にもあるので、そんな花たちをまとめて紹介しちゃいましょう。しかも、ちょこっとした花壇じゃなくて、どれも見応え満点の大スケールですよ。
▲例年3月中旬〜4月上旬のスイセン

公園の北ゾーンにある「みのりの里」には約150万本のスイセンが咲きます。公園のオリジナル品種を含む約700品種は日本最大級のバリエーション。淡い色や鮮やかな黄色など、ファンタスティックな光景が広がります。みのりの里に行くには、北入口から約500mの第6駐車場が便利です。
▲例年4月中旬〜5月中旬に咲くネモフィラ

みのりの里のピクニック広場は、清々しいスカイブルーのネモフィラに埋め尽くされます。空と地面との境目が分からなくなるほどの絶景で、見頃のピークは例年5月上旬~中旬です。
▲花見の穴場スポットかも?

例年4月上旬には「つどいの里」が桜(ソメイヨシノ)のピンクに染まります。結構な見応えなのですが、広島県民でも意外に知っている人は少なく、穴場とも言える場所。つどいの里はみのりの里と大きな池を挟んだ対岸で、北入口から約1.5kmの第4駐車場か、そこから約500m先の第3駐車場が便利です。
▲初夏は1万本のアジサイ

例年6月下旬~7月上旬は、しっとりしたアジサイの季節です。場所は公園のほぼ中心にある「ひばの里」で、ここはさまざまな農村体験ができる人気のスポット。第1駐車場から徒歩約5分です。
▲夏の花と言えばヒマワリ

例年8月上旬~中旬はみのりの里に約45,000本のヒマワリが咲き、真っ青な空のもと鮮やかな夏景色を描きます。園内各所でアウトドア体験やキッズフェスタなどイベントも多数開催されます。
▲夜空に咲く花とイルミネーションも必見!

冬のお楽しみと言えば、圏内でも有数の規模を誇るイルミネーション。例年11月上旬から翌年1月上旬に開催される「備北イルミ」は、約70万個の電球や約5,000本のキャンドルで園内が幻想的な雰囲気に。期間中の日曜には200発の花火も打ち上げられます。

花だけじゃない!BBQに遊具や日本の原風景でワクワク体験!

さて、ここからは園内のオススメスポットをピックアップ。まずは、中の広場にあるバーベキューハウスで腹ごしらえです。
▲全天候型で予約も可。平日は休みの場合があるので要確認

最大で約100人を収容できる広く明るい空間で、本格的な炭火バーベキューが楽しめます。
▲セルフ方式で炭火はスタッフが起こしてくれる

カウンターで好みの食材を購入してグリルがある席へ。高級和牛の広島牛をはじめ、リーズナブルな牛肉と豚肉のセットやシーフードなど、メニューも豊富です。
▲広島牛の特選ロース(手前右/140g2,500円)、モモ・バラ(手前左/150g1,900円)、野菜盛(430円)※価格はすべて税込

広島牛はA4ランク以上のブランド牛で、ロースは美しいサシが入って見るからに美味しそう。他にもモモ・バラと野菜盛をいただくことに。
▲塩コショウで肉そのものの味を愉しみたい

焼肉のタレも用意されていますが、霜降りの上品な脂の旨みや和牛ならではの繊細な味を堪能するなら塩コショウでいただくのがおすすめ。口に含んだときの滑らかな舌触りと噛んだときのコクの深さも格別です。
▲大芝生広場にある大型複合遊具

花の広場の隣りにある大芝生広場には、キッズ大喜びの大型複合遊具「きゅうの丘」があります。全長30mと40mの2本のローラー滑り台や水しぶきが4mも吹き上がる「ビックリシャワー」など40種類以上の遊具で構成され、どれも無料。いつも子どもたちの元気な声が響き渡っています。
▲順番待ちになることもある「ちびっ子ゲレンデ」

「大芝生広場」には長さ50mの芝生ゲレンデがあり、備え付けのソリで滑ることができます。こちらも大人気で、休日には順番待ちになることも。
▲木立の中に設置された林間アスレチック

隣接する小高い丘には20種類のアトラクションを配置した林間アスレチック(無料)も。すべてを踏破するには2時間くらいかかるので相当な体力が必要ですが、お気に入りのアトラクションを見つけてプチチャレンジしてみるのも楽しいですよ。
▲専用コースでサイクリング

また、園内には総延長6.7kmのサイクリングコースが張り巡らされています。花の広場や大芝生広場、遠くの山々などを眺めながらサイクリングが楽しめ、江戸時代に造られた県下最大級のため池「国兼(くにかね)池」の畔は爽快そのもの。自転車の貸出し(大人用 税込2時間260円、小人用 税込2時間100円、電動補助付 税込2時間510円)は北入口からすぐの場所で行っています。
▲中国山地の明治初期の景観を再現

中の広場からすぐの場所にある「ひばの里」は、中国山地の暮らしと田園風景を再現した公園の中心施設。農家や水車小屋、土蔵、豪農屋敷などがあり、足を踏み入れたとたんに安らいだ気分になれます。
▲農家の囲炉裏端で昔ながらのわら細工(参加無料)

農家は体験教室も兼ねていて、わら細工やそば打ち、こんにゃく作り、陶芸、木工など、さまざまな田舎体験ができます。料金や開催日時は体験ごとに異なるので、事前に公式ホームページで確認してくださいね。
▲手作業の農業体験もできる

田んぼや畑では農村の四季そのままに、昔ながらの手作業で農業が営まれています。田植えや稲刈りなどの体験(開催時期は要問い合せ)もでき、中国山地の暮らしや伝統文化を展示品で紹介する「さとやま展示館」もあります。

中国地方で唯一の「五つ星」キャンプ場!

国営備北丘陵公園には「JAC(日本オートキャンプ協会)」から最高評価の「五つ星」に認定された「備北オートビレッジ」があります。環境、施設、サービス、アメニティなどを評価するキャンプ場の格付けで高い評価を得ているんです!
▲入場ゲートは公園とは別の場所にあるので注意

備北オートビレッジの入口は公園の中入口からさらに南に500mほどの場所。入口のインターフォンで利用希望や予約の旨を伝えるとゲートが上がり、入場することができます。
▲マイカーの駐車スペースがあるオートキャンプサイト(38区画)

場内はオートキャンプサイト、フリーサイト、キャンピングカーサイトなどに別れていて、日帰りのデイキャンプも可能。トイレ、炊事場、自動販売機などが完備され、五つ星らしい快適なキャンプを楽しめます。
▲手ぶらでもキャンプが楽しめるフリーサイト

管理センターではテントやタープ、シュラフ、テーブル、コンロ、調理用具など、キャンプに必要なものはほぼ貸出し(有料)が可能。バーベキュー食材の予約(3日前まで)もできるので、手軽にキャンプを楽しみたい人にはおすすめです。
▲快適なコテージでリゾート気分

見晴らしのいい丘や林の中にはキッチンやバス、トイレ、ベッドなどを備えた19棟のコテージが点在しています。こちらも日帰り利用が可能で、リゾート気分が満喫できます。
▲子どもたちは「じゃぶじゃぶ池」で大はしゃぎ

夏期は幼児用プールになる水遊びの専用エリアもあります。全長は約40mもあるので、思いっきり水遊びが楽しめます。本格的なピザ作りを楽しめるピザ釜(利用無料/要予約)もありますよ。
▲夏期だけオープンする国営備北丘陵公園の「カブトムシドーム」

きれいな花や様々な自然とふれあえる国営備北丘陵公園。夏休み期間中は、たくさんのカブトムシやクワガタに触って観察できる巨大なカブトムシドームも登場します。他にもドッグランやグラウンドゴルフ、ディスクゴルフ、ジャンボモノレールなど、紹介しきれなかったエリアがいっぱいあるので、きっと自分に合った楽しみ方ができますよ。キャンプと併せて、休日をエンジョイしてはいかがですか。

※一部、花の写真は2017年以前に撮影したものです。
廣段武

廣段武

企画から取材、撮影、製作、編集までこなすフリーランス集団「エディトリアルワークス」主宰。グルメレポートの翌日に大学病院の最先端治療を取材する振り幅の大きさと「NO!」と言わ(え?)ないフレキシブルな対応力に定評。広島を拠点に山陽・山陰・四国をフィールドとして東奔西走。クラシックカメラを語ると熱い。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
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