三浦半島で自然を満喫!「観音崎公園」なら海や森、アスレチックなど1日楽しめる

2018.07.09 更新

「神奈川県立観音崎公園」(以下、観音崎公園)は、海や森などの自然をたっぷり楽しめる上に、遊具やアスレチックもあって大人から子供まで楽しめる自然のテーマパーク。さらに、ジブリ映画のような歴史を感じさせるエリアもあり1日中いても飽きない三浦半島おすすめスポットなんです。休日に家族や友達とどこに行こうか悩んでいる方へ、観音崎公園の見どころや楽しみ方をレポートします。

▲観音埼灯台は、展望階まで上れる数少ない灯台です

都心から気軽に行けて、海も森も満喫できる広大な敷地が魅力の公園

三浦半島の東京湾に面した場所にある観音崎公園は、夏には海水浴ができる海岸やバーベキュー広場、アスレチック、レストラン、横須賀美術館、観音崎自然博物館などがあり、周囲を海と森に囲まれた広大な敷地とバラエティ豊かな施設が魅力の公園です。
また、海沿いにあるので、灯台や東京湾を一望できる広場もあり、眺望も最高!さらに、浦賀水道を通る様々な船も見ることができます。
▲園内マップ

観音崎公園へのアクセスは、JR横須賀駅から観音崎行きのバスに乗って約35分、もしくは京浜急行・浦賀駅から観音崎行きのバスに乗って約15分。車でのアクセスも良く、都心からも日帰りで気軽に行くことができます。観音崎バス停で降りると、公園は目の前。早速、散策に出かけましょう。
▲「かながわの景勝50選」にも選ばれた観音崎

かつては日本陸軍の施設だった!歴史を感じる観音崎公園

初めて行く方はバス停を降りて右側、第一駐車場と第二駐車場に挟まれた道を上っていくと数分のところにある「パークセンター」へ行き、案内パンフレットを手に入れるのがおすすめ。園内は広いので、パンフレットのマップを見ながら移動するとスムーズに目的地にたどり着けますよ。また、ここでは公園の見どころや、パネル写真で季節ごとの花の紹介などもされています。
▲パークセンターは火薬庫だったそうで、建物の一部にその頃の面影を見ることができます

観音崎公園は、19世紀初頭に幕府が海防強化を目的として整備した土地で、東京湾口の防備を担う重要地点だったそうです。そのため、明治時代に日本最初の洋式砲台が建設され、公園内には今も砲台跡や弾薬庫などを見ることができます。

そんな歴史を感じられる場所を巡るため、まずは公園のシンボル「観音埼灯台」へ向かいます。パークセンターからは歩いて約15分、森のような木々に囲まれた中を舗装された階段や坂を歩いていきます。
▲園内の移動はたくさん歩くので、歩きやすい靴やスニーカーで来るのがおすすめ

ここは海上保安庁が管理している現役の灯台のため、敷地は塀で囲まれています。
▲入口で参観料(中学生以上200円、子ども無料)を支払い入場します
▲高さ19m、光到達距離35kmの東京湾を照らす灯台

明治元(1868)年に起工、翌年に点灯式が行われた初代の観音埼灯台は日本最初の洋式灯台で、現在は3代目。ここは展望階まで上れる数少ない灯台と聞いて、上ってみることにしました。灯台の中に入るとすぐに螺旋階段があり、それを上ると外へ出られます。
▲螺旋階段を上ると、灯台ランプを間近に見ることができます

灯台は公園でも特に見晴らしの良い丘の上にあるので、外に出て周りを見渡すと遠くまでしっかり見えました。東京湾や浦賀水道が一望できるので、見たことがないような世界中の船が行き来しているのを見ることができます。取材日は珍しい船が通る日だったようで、一眼レフカメラを構えた方が何人もお目当ての船を待っていました。
▲天気も良くて、眺めは良好。対岸の千葉県房総半島もくっきり見えました!

景色を満喫してから灯台を下ると、敷地内には実際に使われていた設備が展示してあるので、それもお見逃しなく。
▲観音埼霧信号所で使用されていた、視界が悪い際に音を発して船に位置を知らせる霧信号吹鳴器(右)と、東京都八丈島の神湊(かみなと)灯台で使われていた灯ろう(左)
次に公園内の砲台跡へ行ってみます。砲台跡は北門第一、北門第二、北門第三、三軒家(さんげんや)など全部で8カ所あります。はじめに灯台から近い、日本最初の洋式砲台でもある「北門第一砲台跡」へ向かいました。
▲灯台の近くの切通しを歩いて向かうと、道の両側は地層が露出していました

北門第一砲台跡に到着すると、まるで遺跡のような景色にびっくり。実戦では使われなかったとはいえ、ここで実際に戦争のための準備がされていたと思うと感慨深いものがあります。
▲レンガ造りの砲座が2つ並び、周囲は木々に囲まれ厳かな雰囲気

2つの砲座(大砲を設置する台座)はトンネルのようなレンガ造隧道で繋がっていて、中を歩くことができます。その10m程の距離を歩いてみると、ひんやりとした空気を感じます。レンガ造隧道はフランス積みでレンガが貼られていて、明治時代のものとしては珍しく、一見の価値ありの砲台跡なんだそうですよ。
▲レンガ造隧道のレンガの下には湿気防止のためコンクリートが使われています

もう一つ、「三軒家砲台跡」へ行ってみました。ここの砲台跡は砲座が4つ並んでいて、昭和初期に震災の復旧工事をしたため保存状態が良いそうです。また、観測所跡や見張所跡、伝声管などを見ることができます。
▲まるでジブリ映画に出てきそうな神秘的な景色
▲砲台跡の地下には、現在は閉塞されている弾薬庫もあります
▲砲台跡の奥に歩いていくと、当時使われていた観測所付属室の扉も見ることができます

観音崎公園は、昭和20(1945)年まで日本陸軍の施設だったため一般人の立ち入りが禁止されていました。そのため、保存状態が良好で当時の設備を公園内で随所に見ることができます。
また、砲台跡以外にも原生林に近い状態で照葉樹が残されていたり、コンクリートで覆われていない地層を見ることができたり、歴史的にも貴重な場所でもあります。

磯遊びや海水浴、バーベキュー、海の生物も発見できるかも♪

次にパークセンターから徒歩5分ほどのところにある、「観音崎園地」へ。ここは、波も穏やかで海水浴や磯遊びを楽しむのにおすすめの場所。夏になると多くの家族連れで賑わいます。
▲海を眺めながら、好きなことをして過ごせる贅沢な空間

引潮の時には、浅瀬で海の生き物を探している子どもや、岩場にサンシェードを置いて音楽を聴きながらゆっくり過ごしている人もいます。筆者もカニや魚がいないか周囲を探してみると、あちらこちらに小さな海の生き物を見ることができました。
▲どんな生き物がいるか説明する案内板もあります

また、すぐそばにはバーベキュー広場(8:00~16:00、7・8月は~17:00/利用料無料)があり、天気の良い休日は、朝からたくさんの人が集まっているそうです。都会では予約必須なバーベキューも、ここなら道具と食材を持ち込めば、気軽にワイワイとみんなで楽しむことができますよ。
▲バーベキュー広場は第一駐車場から徒歩1分ほどなので、荷物も運びやすい

観音崎園地の少し奥に歩いていくと「海岸園地」があり、その山側には岩に穴が開いたような「権現洞(ごんげんどう)」があります。
天平13(741)年に行基(ぎょうき)菩薩が権現洞を訪れ、航行する船や漁師たちを苦しめていたこの洞窟に住む大蛇を退治しました。そしてその大蛇の霊を鵜羽山権現として祀ったという伝説があるそうです。
▲中に入ることはできないので柵の外から見学します。波の浸食によりできた洞窟で、地層もくっきり見えます
▲海岸園地から上を見上げると灯台が。やっぱり高い!

アクティブに遊びたいならココ!親子で遊べる遊具が揃った人気スポット

園内には、子どもが思う存分楽しめる遊具やアスレチックを揃えたスポットも色々あります。その一つ、「うみの子とりで」(無料)はパークセンターから徒歩約10分で到着。
▲軽い登山気分でうみの子とりでを目指して歩きます。舗装されているのでベビーカーもOK

小さい子を遊ばせるならここ!小さな子どもも遊べるロープを使った遊具や滑り台などがあり、取材日も年齢の異なる子同士が譲り合って楽しそうに遊んでいました。
▲子どもたちの元気な声が周囲に響きわたります
▲これは小学校高学年向け!ロープをしっかり握り、腕の力を使って急斜面を登ります

うみの子とりでには、たくさんの遊具の奥にボルダリングができる壁もあります。体力に自信のない人でもチャレンジしやすい2m程の高さなので、親子で挑戦してみるのもおすすめです。
▲カラフルな壁を夢中になって登る人たちがいました

そばには「花の広場」があり、芝生でシートを広げてランチをする人もいます。ここでは子どもたちが追いかけっこをしていたり、犬の散歩を楽しんでいたり、季節の花を楽しむこともできます。
▲花の広場にある船をモチーフにした花壇には、ノースポールやネモフィラなど季節ごとの花が咲きます

もっとアクティブに遊びたい人におすすめなのが、「ふれあいの森」の中にある「アスレチックの森」。長くて雄大なローラーすべり台や船のモチーフの遊具、ターザンごっこができるシーライナーなど、自然の急斜面を利用した様々なアスレチックが無料で楽しめます。
▲船長気分で「出航するよ~!」
▲シーライナーはロープの位置が低いので、小学生でも安心です

ローラー滑り台は、スタート地点からゴールが見えないくらい長い!その長さは、なんと100m!ドキドキしながらスタートすると、森の中を滑りぬけていきます。
▲ゴール!思っていたよりスピードが出てびっくり!
▲自然の中を歩いていくと次々に遊具が現れます
▲それぞれの遊具には横須賀や三浦半島に因んだクイズがあります

これらの遊具がある場所では遊んでいる子どもたちの年齢も幅が広く、みんな楽しそうに遊んでいました。たくさんの遊具があるので、1日中遊んでも飽きることがなさそう。休日にお弁当を持って家族で訪れるのにぴったり!

「レストラン マテリア」でトロッと濃厚な絶品ブイヤベースに舌鼓

たくさん遊んでおなかがすいた、そんな時におすすめなのが「レストラン マテリア」。横浜元町にある「エリスマン邸 しょうゆ・きゃふぇ」の姉妹店です。

店内からも海は見えますが、天気が良ければガーデン席でランチやティータイムを過ごすのがおすすめ。海を行き来する船を見ることもでき、小さな子どもは食事が提供されるまで庭を走って遊べるのも魅力です。
▲海を眺めながら優雅なランチタイム♪おすすめのドリンク「桃ジュース」(756円)は桃を絞った甘い果汁100%ジュース!

レストラン マテリアのフードは地産地消を主とし、神奈川県産の食材を使っています。その日の素材により内容は異なりますが、三浦半島で水揚げされた海の幸で作った「地魚海鮮ブイヤベース」(2,700円)や豚肉を使った「肉ブイヤベース」(通常サイズ2,484円、プチサイズ1,728円)などが人気です。
▲魚貝がたっぷり入っています

今回はシェフおすすめの地魚海鮮ブイヤベースをオーダー。
魚貝出汁がしっかりしたブイヤベースをスープのようにまずは一口。まろやかな口当たりで、魚貝の旨みが口いっぱいに広がります。次にカニやエビ、アサリなどを食べたら、別皿に盛られたちょっと太めのパスタにブイヤベースをたっぷり絡めていただきます。
ブイヤベースを食べれば食べるほど磯の香りが鼻を抜け、トロッとした濃厚な味わいでとってもおいしい!
▲やかんに入ったブイヤベースを注いで食べます

「エリスマン邸 しょうゆ・きゃふぇ」では休日にはこれを目当てに行列ができるという「元祖生プリン」(864円)も、ここでなら並ばずに食べられます。

この元祖生プリンは、卵のおいしさを最大限に魅せるために作られた生プリンなんだそう。カラメルソースとひよこの容器に入った生卵の黄身をのせて軽く混ぜたら、とっても濃厚でクリーミーな甘いプリンになります。
▲横浜の人気店と同じ味をデザートやティータイムに堪能!

濃厚な魚介の味と絶品スイーツを堪能したら、ここでぜひ見ていただきたいのが、東京湾方面に見える円柱状の水中聴測所。かつて陸軍の施設だった頃に、ここで海の中から侵入する潜水艦の音を聞いていたそうです。今は海上自衛隊の敷地になるので一般人は行くことはできません。
▲灯台からも見えますが、レストラン マテリアからはより近く詳細が見えます

四季折々の花やクイズ、夕日まで…たっぷり1日楽しめる♪

園内には自然が溢れ、チューリップや菜の花、あじさい、ひまわりなど四季折々の花が咲きます。三浦半島は1年を通して陽気な気候なので、お花を目当てに公園を散歩するのもおすすめです。
▲海とあじさいのコラボが素敵な絵画のよう
▲夏には「花の広場」にひまわりが咲き誇ります
▲例年9月には真っ赤な彼岸花が見られます

観音崎公園は広いため、地図を持っていなくても迷子にならないように、「今どこマップ」が各地に設置されているので、初めて行く方も安心です。また、観音崎の地層や環境について説明する案内板もたくさん設置されているので、ただ遊びに行くだけでなく知識も得ることができます。
▲緊急連絡先と、そのマップのある場所を番号で記載しているので、迷子になったらご自身の電話で問い合わせができます

他にも、「観音崎公園検定」というクイズが園内の数カ所に設置してあり、パークセンターでマップ+オリジナルボールペンセット(200円)を手に入れてクイズを解きながら園内をまわって全問正解すると賞品がもらえます。公園のそれぞれの場所にちなんだクイズで結構難しく、残念ながら筆者は全問正解にはなりませんでした。
▲クイズの近くに立っている各施設の説明文などを読めば、答えに繋がるヒントがあるかも…?

たっぷり遊んでいたら1日はあっという間!「観音崎園地」まで戻ると、綺麗な夕日を見ることができました。
▲オレンジ色に輝く海はとてもロマンティック!

さらに、パークセンターから徒歩約5分の「戦没船員の碑」では天気が良いと富士山が見えることもあるそうで、園内の各所から見える各眺望は抜群です!

家族でたっぷり遊びたい人や都会の喧騒を離れてゆっくりしたい人、バーベキューや磯遊びを気軽に楽しみたい方など、様々な方に日帰りで気軽に行ける観音崎公園はおすすめです。次の休日は、家族や友達と観音崎公園を訪れてみてはいかがでしょうか。

※記事内の価格は全て税込です
岸 久美子

岸 久美子

東京在住フリーライター。好きなことは海・山・ビールにワイン、たまにスポーツ観戦。気になる場所には行ってみないと気がすまない性分で、ちょっと暇ができると旅に出るフットワークの軽さがウリ。知らない文化に触れ刺激を受け、一緒に暮らすウサギに癒される日々。(制作会社CLINK:クリンク)

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