発見がいっぱい!世界遺産を知識豊富なガイドとめぐる

2018.07.11 更新

「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産登録が、2018年6月30日に決定!これにより、日本には22件もの世界遺産が登録されていることとなります。そこで今回は、「自然遺産」「文化遺産」さらに「ネクスト世界遺産候補」まで、簡単な紹介とともに、知識や経験が豊富なガイドと一緒にまわれるツアーを紹介します!

▲ガイドと一緒ならポイントを見逃さず、しかも安全に世界遺産を楽しめる!

目次

1.自然遺産【知床】豊かな海と原始からの森で野生の動植物に出合う
2.自然遺産【屋久島】千年生きる屋久杉のパワーを浴びにトレッキングに挑戦
3.文化遺産【明治日本の産業革命遺産】軍艦島に残される人々の面影をたどる
4.文化遺産【古都奈良の文化財】数々の国宝を拝んで悠久の時をさかのぼる
5.文化遺産【紀伊山地の霊場と参詣道】神が宿る山を歩いてご利益にあずかろう
6.ネクスト世界遺産【奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島】天然記念物だらけの森を探検

1.自然遺産【知床】豊かな海と原始からの森で野生の動植物に出合う

平成17(2005)年7月に世界自然遺産として日本で3件目に登録された「知床(しれとこ)」。北海道の東端にあるオホーツク海に面した知床半島の陸域487平方キロメートルと、その沿岸海域224平方キロメートルが登録対象になっていて、日本で初めての海洋を含む自然遺産となりました。
▲流氷とともにロシアからこの地へ渡ってくるオジロワシ。羽を広げると幅2mにもなる!

この地域は、世界で最も低緯度で流氷を観察できる世界最南端の場所。流氷がもたらす豊富な魚介類と、それらを食べる陸の生物の食物連鎖がある環境に、貴重な絶滅危惧種を含めて多くの希少な野生生物が暮らしています。
アイヌ語で「地の果て」を意味するシリエトクと名付けられた知床。半島の中央には”知床富士”とも呼ばれる羅臼岳などが連なる「知床連山」、西側には5つの湖から成る「知床五湖」をはじめ、温泉が流れ落ちる「カムイワッカの滝」などがあり、東側には知床岬がオホーツク海に細長く突き出ています。
▲湖面に映る知床連山は息をのむ美しさ!ガイドと歩けば季節ごとの魅力がより深く分かる

そんな知床の美しい自然や生き物をじっくりと観察するなら、まずは「知床ネイチャーオフィス」の知床五湖一周ツアーがおすすめです。
知床五湖を巡る方法は「高架木道」と「地上遊歩道」の2つあります。全長約800mの「高架木道」は開園期間内なら誰でもいつでも通行でき、終点にある一湖を見ることができます。
▲知床五湖のひとつ「一湖」は、整備された高架木道から見られる。背景に広がるのは知床連山

一方、湖畔に設置されている「地上遊歩道」は知床五湖の全ての湖を見ることができます。しかし、知床五湖の周辺はヒグマが出没するため、地上遊歩道においてはヒグマの活動期にあたる毎年5月10日~7月31日は専門のネイチャーガイドの同伴が義務付けられ、毎年4月下旬~5月9日、8月1日~10月20日はレクチャー受講が義務付けられています。ヒグマと遭遇するリスクを回避するためにも、知床五湖を巡るならガイドツアーがおすすめなんです。
▲地上遊歩道では、原生林の中を双眼鏡を片手に野生動物の気配を感じながら散策

知床ネイチャーオフィスは環境省主催エコツーリズム大賞受賞歴もあるエコツアーのパイオニア。普段から知床で生活するプロの自然ガイドとともに、知床五湖が開放される毎年4月下旬~11月初旬の期間、地上遊歩道から高架木道をたどって五湖から一湖までの約3kmを巡ることができます。ガイド1名につき最大10名までという少人数ツアーなので、神秘的な知床の魅力をじっくりと教えてもらえますよ。
▲例年5月頃に「ミズバショウ」が無数に咲き誇る湿地帯。無料で双眼鏡を貸してもらえるのでじっくり観察できる
▲夏頃に見られる、光合成をしない、透けるように真っ白な腐生植物「ギンリョウソウ」

同社では他にも、知床五湖に加えて海岸原生林も楽しめる1日散策ツアーも行っています。ガイドとともに知床五湖を巡った後、踏み分け道(獣道)をたどって海岸原生林を歩きながら野生動物の痕跡を探したり、断崖とオホーツク海を望む風景を眺めたりと、知床をあますことなく楽しむことができます。
ちなみに、知床半島の先端にある「知床岬」は厳重な管理下にあり、残念ながら陸路では入れません。しかし海上からなら、その雄大な絶景を望むことができます。 

「知床クルーザー観光船 ドルフィン」のツアーでは、知床観光の中心地にあるウトロ港から知床岬までの往復を、設備の充実した小型船で快適にクルージングできます。
▲沖合にはイルカが多く見られ、シャチなどにクルーズ中遭遇できることも

火山活動と海食により作られた断崖絶壁は最高200mにもなり、海上から見上げるとすごい迫力です。そんな海岸線に沿って、海上からしか見られない「カムイワッカの滝」などを眺めたり、ヒグマなど野生動物を探したりしながら知床岬の沖合まで行きます。

船内では現地ガイドが知床の自然について詳しく解説し、海岸にいるヒグマなどを見つけて知らせてくれるので、知床の海上散策を余すことなく楽しめますよ。
▲断崖絶壁の岩肌から落ちるカムイワッカの滝。後ろに見える硫黄山など、目の前に豪快な景色が迫る!
▲野生のヒグマを観察できる確率は例年90%以上!見つけたらすぐに船内ガイドがアナウンス
▲海上は夏でも気温が低め。でも防寒コートを無料で貸してもらえるので安心♪

2.自然遺産【屋久島】数千年生きる屋久杉のパワーを浴びにトレッキングに挑戦

平成5(1993)年に日本初の世界自然遺産として登録された、鹿児島県の「屋久島」。鹿児島本土から約115km南にある、総面積約540平方キロメートルの離島です。そのうち、約2割にあたる10,747haが自然遺産に登録されています。
また、島の中央にそびえ立つ九州最高峰の宮之浦岳(標高約1,936m)など、山々が連なるその姿は「洋上のアルプス」とも呼ばれています。

年間の降雨量は山岳部や森では10,000mm超と東京都の5~7倍。そんな雨水を多く含んだ山々が育んだ多くの植物や樹齢数千年にも及ぶ屋久杉など、特異な生態系と類まれな自然美が人々の暮らしのすぐ近くで残されていると、世界的にも高く評価されています。
▲屋久島ではやっぱり見たい「縄文杉(じょうもんすぎ)」

屋久島でのアクティビティと言えば、やはり登山やトレッキング。中でも、パワースポットとしても知られる「縄文杉」を見に行くツアーが人気で、2~12月中旬頃まで多数のガイドツアーが企画されています。

島の中央付近にある高塚山に鎮座する縄文杉は、確認されている屋久杉の中でも最大級の老大木。樹齢は推定4000年とも7200年とも言われています。縄文杉へは荒川登山口から往復約22km。休憩なしで歩いたとしても8~10時間かかります。そんな長い道のりは、時には屋久島に生きる動植物の話を聞きながら、的確なペース配分で進むガイドツアーが安心です。
▲圧倒的な迫力を見せる縄文杉。屋久島随一のパワースポットと称される

「屋久島ガイドクラブ」や「エイ・エヌ・ディー」では日帰りで縄文杉まで行くことができるガイドツアーを実施しています。往復10時間ほどをしっかりガイドしてくれるので、体力に自信がある方はぜひチャレンジしてください。
屋久島ガイドクラブは6歳以上(小学生)から65歳まで、エイ・エヌ・ディーでは10歳以上から参加できるので、家族みんなで登山に挑戦するのも素敵ですね。
▲ハート型にくり抜かれたような「ウィルソン株」など、縄文杉のほかにも見どころいっぱい

縄文杉にたどり着くまでにも、ウィルソン株や大王杉などの個性的な屋久杉が見られるほか、縄文杉への登山ルートを熟知したガイドから屋久杉伐採の歴史や、再生を続ける屋久島の森についてなど学ぶことができます。
▲縄文杉のパワーを浴びれば、険しい道のりで疲れた体も癒されるはず
さらに、縄文杉を心ゆくまで堪能するなら「屋久島パーソナルエコツアー」が主催する「縄文杉ひとりじめキャンプツアー」はいかがでしょう。ガイド歴17年以上のベテランガイドと、縄文杉を目指して森の中で一泊するプライベートツアーです。

時折足を止めたり、コースから外れて沢で休憩したりしながら、時間をかけて島の成り立ちや、独自の植物や森の生態などについて詳しく話を聞かせてくれます。これは日帰りとは違った、泊りがけならではの醍醐味です。
▲ガイドがテントの設営から食事の用意まで全て行ってくれるので安心♪

地元食材を使ったしゃぶしゃぶなど、ガイドが作ってくれる温かいご飯は1日歩き続けた体に染みわたります。山の中での贅沢な食事タイムは忘れられない思い出になることでしょう。
▲刻々と縄文杉を照らしていく朝焼けは、宿泊した人だけが見られる美しい光景!
縄文杉の次に行ってみたいのは、苔に覆われた湿潤な森「白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう)」。島の北東、標高600~1,050mに424haにもわたって広がる白谷雲水峡は、島のトレッキングの定番エリア。照葉樹林から屋久杉林に至る原生林を楽しめる場所です。

映画「もののけ姫」のモデルとなった森としても知られる「苔むす森」や、遠くの山々を見渡せる展望ポイント「太鼓岩」など名所が多数あり、ガイドツアーも各社で種類豊富に用意されています。
▲渓流のせせらぎも聞こえる、湿潤の世界

白谷雲水峡は標高も高いうえに足場も悪くなりますが、登山経験が少ない人でもガイドと一緒なら安心。推定樹齢3000年の弥生杉などの数々の巨大な屋久杉や、森の中から姿を現わすヤクシカなどの動物もゆっくりと観察できます。

「屋久島ガイド協会」では、太鼓岩を目指して白谷雲水峡を巡る3時間ほどのコースなどがあり、登山初心者でもチャレンジしやすいと人気です。
▲白谷雲水峡の森を抜けた先にある太鼓岩からは、九州最高峰の宮之浦岳や安房川など島随一の眺望が楽しめる

また、「屋久島ガイドクラブ」の苔むす森に絞って半日たっぷり堪能するコースも人気。1名からでも参加でき、6歳(小学生以上)から65歳まで幅広い年齢層に対応しているのが特徴です。
▲どこまでも苔に覆われた神秘的な森は思わず見とれてしまう

「エイ・エヌ・ディー」のツアーは、苔むす森はもちろん、白谷川の渓流沿いを進んで、「さつき吊り橋」など森の名所をコンパクトに凝縮して案内してくれるので、体力に自信のない人も参加しやすいのがうれしい。
▲白谷雲水峡の代表的な屋久杉のひとつ「七本杉」。折れた幹の先端から7本の枝が7方向へ伸びている
「屋久島メッセンジャー」では、フォトライターとしても活躍するガイドとともに、写真の撮り方のレクチャーを受けながら白谷雲水峡を巡るというユニークなツアーが用意されています。
苔むした、まるでジブリの世界のような森をキレイに撮影してみたいという写真好きの人にうってつけ。プロの指導だからSNS映えも間違いなしですよ!
▲当日の撮影条件に合わせて、適した被写体や撮り方を丁寧に教えてくれる♪
ここまで日本の世界自然遺産4件のうち知床、屋久島のガイドツアーをご紹介しました。
残りの2件のうち、屋久島と同時に日本で最初の世界自然遺産となった「白神山地」は、すぐれた原生状態を保つブナ林などが評価されました。「小笠原諸島」は固有の生物が多く生育し、また、現在進行中の進化の過程が見られることが評価され平成23(2011)年に登録されています。
▲白神山地の人気スポット「青池」は、科学的にも解明されていない神秘的な青さで知られる

3.文化遺産【明治日本の産業革命遺産】軍艦島に残される、人々の面影をたどる

平成27(2015)年に世界文化遺産として登録された「明治日本の産業革命遺産」は、岩手県から鹿児島県までの8県に点在する、幕末から明治末期までの重工業分野における産業遺産群を指します。その構成資産は23もありますが、中でも観光客に高い人気を誇るのが長崎県の端島(はしま)、通称「軍艦島」です。
▲荒廃した建物の数々。不思議な魅力が漂う軍艦島

明治から昭和にかけて海底炭鉱で栄えた約6万3000平方メートルの小さな軍艦島は、島が無人化した昭和49(1974)年からは一般の立ち入りが禁止され荒廃が進んでいましたが、平成21(2009)年から一部のエリアは観光客も上陸できるようになりました。

炭鉱の最盛期の昭和35(1960)年には東京の約9倍の人口密度という5,300人以上が暮らし、不夜城とも呼ばれていました。その独自の文化や生活の面影が、今もそのまま残っているのは世界的にも稀有。一般解放後は、映画の撮影などでも使用されるほか、ここ数年の廃墟ブームも相まってマニアだけでなく多くの人を惹きつけ、各社で行われる上陸ツアーは常に盛況です。

なかでもおすすめは「軍艦島コンシェルジュ」が主催する軍艦島上陸・周遊クルーズ。島の周りを15分ほど周遊した後、約50分の上陸ツアーをガイドとともに楽しめます。
▲周遊中は、高層住宅群に海上から近づいてじっくり見学

このツアーでは到着前から島の歴史などを解説してくれるほか、船内で観る映像資料も豊富で上陸する前にしっかり予備知識を得られます。上陸後も軍艦島内の廃墟を巡りながら、ガイドから当時の生活や炭坑作業の様子、建築物などについてたっぷりと話を聞くことができますよ。
▲迫力ある廃墟が目の前に!40年ほど前から時が止まったような光景に息を飲む
▲このツアーでは「軍艦島デジタルミュージアム」の入館券もセットになっている

4.文化遺産【古都奈良の文化財】数々の国宝を拝んで悠久の時をさかのぼる

平成10(1998)年に世界文化遺産に登録された「古都奈良の文化財」。奈良市内に点在する、日本の奈良時代を伝える施設・史跡・天然記念物のことを指します。

大仏で有名な「東大寺」をはじめ、「興福寺(こうふくじ)」「春日大社」「元興寺(がんごうじ)」「薬師寺」「唐招提寺(とうしょうだいじ)」といった国宝建造物のほか、奈良時代に天皇の住まいや官公庁が集まっていたという「平城宮跡(へいじょうきゅうせき)」、そして春日大社の神山として1000年以上も伐採が禁じられていた「春日山原始林」、これら8つの資産で構成されています。
▲創建は768(神護景雲2)年。全国に約1,000社ある春日神社の総本社「春日大社」

その中でも注目したいのが、2018年で御創建1250年の春日大社。平城京の守護と国民の繁栄を祈願するために創建されました。茨城県の鹿島から白鹿に乗った武甕槌命(たけみかづちのみこと)が、御蓋山(みかさやま)の浮雲峰(うきぐもみね)に天降ったのが始まりです。

ガイドツアーに参加するなら「神職や御巫等が案内する4社御朱印巡り」がおすすめです。広大な境内に祀られる61もの社のうち、とりわけ霊験あらたかな「若宮神社」「夫婦大國社」「金龍神社」、そして「御本殿」の4社を神職さんや御巫さんに案内してもらいながら特別に参拝できます。
▲春日大社を知り尽くした神職さんや御巫さんらの丁寧な解説を聞きながらの特別参拝

目玉は、期間限定で授与されている春日大社の「御創建1250年記念特別御朱印」。そちらを含めた4社の御朱印を押した春日大社オリジナル御朱印帳がもらえます。またとない機会にぜひ参拝してみてはいかがでしょうか。
▲一番右が、期間限定で授与されている特別御朱印
同じく「古都奈良の文化財」のガイドツアーでは、興福寺の「僧侶のご案内で国宝館早朝特別拝観」も見逃せません!
興福寺の境内に立つ「国宝館」には、6本の腕と3つの顔を持つ有名な「阿修羅像」をはじめ、数々の国宝や重要文化財を収蔵・展示しています。そんな「国宝館」を朝から貸切にできる、2018年の限られた日程のみ開催される貴重なツアーなんです。しかも僧侶に案内してもらえるので、見どころを見逃すことなくじっくりと拝観できます。国宝を独り占めできる特別感をぜひ味わってください。
▲悠久の時を感じる境内で、ひときわ目を引く国宝の五重の塔。古都奈良を象徴する存在
▲国宝の乾漆八部衆立像の1躯である「阿修羅像」もゆっくり鑑賞できる

5.文化遺産【紀伊山地の霊場と参詣道】神が宿る山を歩いてご利益にあずかろう

平成16(2004)年に世界文化遺産として登録された 「紀伊山地の霊場と参詣道(さんけいみち)」は、和歌山県・奈良県・三重県にまたがる紀伊山地の「吉野・大峯(おおみね)」「熊野三山」「高野山」の3つの霊場と、それらを結ぶ参詣道である「熊野参詣道(熊野古道)」「大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)」「高野山参詣道」を対象としています。
▲紀伊山地で年間を通して見られる雲海。渓谷に流れ込む雲が幽玄の景色をつくりだす

神話の時代から神々が鎮まる特別な地と考えられていた紀伊山地。自然崇拝に根ざし多様な信仰を育んだ霊場と参詣道、それらを取り巻く文化的景観が良い状態で残され受け継がれている、類まれな場所です。
▲「那智の滝」へとつながる「熊野那智大社」の別宮「飛瀧(ひろう)神社」の鳥居

広範囲にわたるエリアの中で、熊野古道とも呼ばれる熊野参詣道へ、まずは行っておきたいもの。「熊野古道探訪プロジェクト」のガイドウォークでは、熊野古道の4つある参詣道のうちのひとつ「中辺路(なかへち)」と、「熊野本宮大社」「熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)」「熊野那智大社」などの熊野三山を組み合わせた4つのコースをガイドと一緒に歩けます。

中辺路にある人気スポット「大門坂(だいもんざか)」を歩く約1kmのショートコースや、大門坂から「那智山青岸渡寺(なちさんせいがんとじ)」「那智熊野大社」を経て「那智大滝」まで中辺路の名所を効率的に巡る約2kmのコースなど、気軽な短めのコースでも内容は充実しています。
▲熊野詣で栄えた石畳の参詣道「大門坂」。樹齢約800年の夫婦杉なども見られる
▲約1700年前に「那智の滝」の近くから現在の場所に遷したという「那智大社」の拝殿
▲那智大社に隣接する「青岸渡寺」の三重の塔と「那智の滝」。「一の瀧」とも呼ばれる那智の滝は高さ133m。上流の滝と合わせて熊野修験の修行地となっている

また、「高野坂(こうやざか)」を歩き、「浜王子(はまおうじ)」など海側の史跡を訪れたあと「熊野速玉大社」へ行く、熊野灘方面を巡る約6kmのコースのほか、中辺路を歩きながら数々の王子社を巡り、「熊野本宮大社」まで行く約7kmのコースなど、数々の名所を余すことなく楽しめるロングコースも人気があります。
▲朱色の社殿が眩しい「熊野速玉大社」。境内には天然記念物の「ナギの木」も見られる
▲熊野灘方面を歩くコースでは、中辺路の高野坂から「王子ヶ浜」が望める
▲2018年に創建2050年を迎える「熊野本宮大社」。全国に3,000社以上ある熊野神社の総本宮

熊野古道に精通した地元ガイドが詳しく解説するので、ただ見るだけでは分からない魅力を深く知ることができますよ。
日本の世界文化遺産は18件(2018年7月現在)。今回ご紹介した3件以外にも下記の記事でご紹介しているので、ぜひご覧ください。

6.ネクスト世界遺産【奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島】天然記念物だらけの森を探検

日本が世界自然遺産として推薦していた「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」。平成30(2018)年5月には残念ながら登録延期となりましたが、約200万年前に大陸から分離して以来、独自に進化してきたこの地域には希少な動植物など見どころがいっぱい。近い将来、きっと世界遺産に登録されるはず…。その前にぜひ行ってみませんか。
▲「ヒカゲヘゴ」など巨大な亜熱帯植物が息づく奄美大島・金作原(きんさくばる)の森

中でも、おすすめなのは奄美大島のガイドツアー、「観光ネットワーク奄美」の金作原探検コースです。金作原は国の天然記念物のルリカケスやキノボリトカゲなどが多数生息する、天然の亜熱帯広葉樹の原生林がある場所。そんな金作原をめぐるJES(日本エコツーリズム協会)推奨エコツアーです。

所要時間は約3時間とコンパクトながら、知識豊富なガイドが奄美の森の魅力を丁寧に紹介してくれ、森を楽しむための「視線」や「リズム」までも教えてくれるので、奄美初心者でも現地を深く体感できますよ。
▲金作原では運が良ければ奄美の固有の鳥、天然記念物のルリカケスを観察できる
他にも、奄美大島では「AMAMI NATURE COM(アマミネイチャーコム)」が主催する、フルオープン4WDで行くナイトツアーもおすすめ。ガイドが運転するミリタリージープかジムニーで夜の山の中をゆっくりと巡るツアーです。
▲開放的なフルオープンの4WDで探索。山深い夜道は冒険心が高まる!

動物としては初めて国の特別天然記念物となったアマミノクロウサギをはじめ、イシカワガエルやリュウキュウコノハズクなど夜行性の希少動物を観察できます。
▲このツアーではかなり高い確率で「アマミノクロウサギ」が見られるそう♪

AMAMI NATURE COMでは、奄美大島で生まれ育ったネイチャーガイド歴28年(2018年現在)の代表や、「地域通訳案内士」の資格を持つガイドが在籍。動植物の説明はもちろん、島での体験談をまじえて夜の山を案内してくれます。
▲奄美の情報に精通したガイド
知れば知るほど奥深い世界遺産の数々。気軽には行けない場所も多いからこそ、ぜひガイドと一緒にめぐってみましょう。知識と経験が豊富な人がそばにいれば、未知の出合いや気づきがあって旅の楽しさは何倍にも増すはずです。いろいろなガイドツアーをチェックして旅の計画を立ててみてくださいね。
ぐるたび編集部

ぐるたび編集部

学びや刺激・感動のある旅サイト「ぐるたび」の編集部。選りすぐりの旅グルメ&観光情報レポートを発信していきます。

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