アウトドア派注目!赤目四十八滝の「忍者の森」で忍者修行体験の巻

2015.09.10

日本の滝百選にも選出(1990年)されている三重県名張市の赤目四十八滝。数々の滝が織りなす美しい風景をもとめて、たくさんの観光客が訪れます。そしてここは、かつてたくさんの伊賀流忍者たちが厳しい修行を重ねたといわれている忍者修行の里なんです。

忍者の森で忍者修行体験
ハットリくんに乱太郎、ナルトにミュータント・ニンジャ・タートルズ。時代を越えて、そして海を越えて、忍者は人々の興味を引きつけてやまない存在。

そんなみなの心を捉えて離さない忍者の謎にせまるには…?

忍者になってみるのが一番。

赤目四十八滝にある「忍者の森」でできるという、全国的にも珍しい「忍者修行体験」に挑戦してきました。

いざ、忍者修行!の巻

まずは、滝のふもとにある受付へ。この日は夏休みシーズンということもあって予約で満員。窓口はお客さんでごったがえしていました。

まわりには、赤、青、黄色…。色とりどりの忍者たちがいっぱい。どうやら彼らは、今日の同士。体験者は、ここで忍者衣装に着替えてから修行に旅立ちます。「まずは形から」というわけです。
忍者衣装
▲色もサイズも豊富に取り揃えられた中から選び、自分好みの忍者に変身できる
鏡にうつった忍者姿の自分を見ると、気分も高まってきました。なるほど、コスプレにはまる人たちの気持ちがちょっとわかった気がします。
くノ一3人組
▲小学校の先生仲間で遊びにきたというくノ一三人組。家族連れはもちろんのこと、20~30代の友達同士で参加する人たちもいっぱい
15人ほどの班にわかれて、いよいよ出発。
「いってらっしゃ~い。がんばってね」
茶屋の店員さんに、笑顔で見送られ、期待と不安に胸をふくらませながら、進みます。
ガイド忍者のしゅうさん
「昔、山にこもって修行をする山伏といわれる人たちがいました。その元祖といわれる役の小角(えんのおづぬ)という人が、ここで滝に向かって行を修めていると、不動明王が赤い目の牛に乗って出現したという言い伝えから、この地を『赤目』と呼ぶようになったそうです」

いよいよ修行スタート。この班を案内してくれるのは、ガイド忍者のしゅうさん。本日の修行の師匠です。
「あの有名な伊賀忍者たちもこの地でさまざまな修行をしたそうです。今日はその忍者たちがしていたであろう修行を体験していただきます」

日頃運動不足ぎみの筆者は、ここまでの森の中のプチ登山で、すでに息切れぎみです。
壁登り修行に必死なお父さん忍者
▲お父さん忍者も必死な壁登り修行
手始めは、壁登り修行です。徐々に高くなっていく合計3枚の塀を乗り越えるというもので、アスレチック感覚で楽しめます。

子ども忍者は2枚目までで終了。
大人たちは肩慣らし程度に1枚目、2枚目をクリアしていき…
そして、3枚目。

脳裏に一瞬不安をよぎらせる、絶妙に設定された高さ。

なんとかクリアした筆者は、ほっと一安心。
それでも「これくらいは序の口ですよ」というポーカーフェイスを装って、次へと進みます。
綱渡りの術
▲綱渡り修行。簡単そうにみえて、バランスを取るのは至難の技
続いて一行が挑むのは、縄渡り修行。
「お~」
たくみにバランスをとって簡単そうに進む師匠のお手本を見て、一同から感嘆の声があがります。

これは意外に難しそう。途中で落下する人が続出です。
綱渡り修行
「がんばれ~ 青にんじゃ!」
先に修行を終えたちびっこ忍者たちから応援をうけて、がんばる青にんじゃ。徐々に同じ修行に立ち向かう忍者たちには一体感も芽生えはじめます。

難易度が増していく修業に悪戦苦闘!の巻

本格的な手裏剣うち体験
▲手裏剣打ち修行。ずしりと重みのある本物の手裏剣を的めがけて「打つべし!」
わんぱくなちびっこ忍者たちに時に愛の喝をいれながら、修行者の安全にも目を光らせる師匠。

「森の中の修行場の地面には、木の皮が敷き詰めてあります。これは、景観を損なわずに安全性を高めるため。木の皮がクッション材の代わりとなって、アトラクションから落ちたり、転んだときのショックを和らげてくれるし、雨天時に土でドロドロになるのも予防しているんです」
さすが忍者。技ありな工夫で、修行者の安全を守ってくれているんですね。

その後も一行は、師匠の案内のもと、さまざまな修行にチャレンジしていきます。
ボルダリング
▲城壁越え修行。ほかにもどんでん返し体験や掛け軸抜け修行など、もりだくさんなアトラクションが楽しめる

修行も大詰め、大人気の水ぐも体験。そして免許皆伝!?の巻

修業もいよいよクライマックス。最後は、大人気修行メニュー水ぐもの術。

そう、水ぐもと呼ばれる大きな下駄のような、浮き輪のような、あの道具を使って、水の上を自在に移動するあれです。

一行は、森を下り、杉の木がいっぱいの道を通って、水ぐもの修行場へと移動します。
滝での水グモ体験
▲これが水ぐもの術。川のほとりの修行場は、汗ばんだ体に心地よい清涼感
「最近は、雨が少ないので今日の修行は、初級編です。普段の水量は、深いところで大人の腰ぐらいの深さ。その分川の流れも早くなるんで、大人でも9割の人は落ちちゃうんですよ」
師匠は笑顔であっけらかんと答えます。
水ぐも修行に子どもが挑戦
子どもたちから挑戦。水ぐもの上でバランスをとりながら、川を横切るように張られた縄につかまって進んでいきます。
落ちてしまう子はいるものの、みな器用にバランスをとりながら、次々と川を渡っていきます。

そして大人たちの番。ここまで来ると大人たちの表情も真剣そのもの。ちびっこ忍者に負けてなるまいと、神妙な表情でスタート地点に向かって行きます。
水ぐも修行に奮闘中のお母さん忍者
▲水面ぎりぎり、なんとか体制を立て直そうともがくお母さん忍者(水上スキーではありません!水ぐもの術です!)
いよいよ筆者の番がやってきました。
「左足をもうちょっと前に」
師匠の助けを借りて、なんとか位置につきます。

「重心をちょっとだけ前にしながら、腕をのばして。さあ縄をひいて」
無我夢中で縄を引いて、なんとか無事向こう岸のくノ一ガイドさんまでたどり着きました。
免許皆伝
▲すべての修業を終えると、師匠から伊賀赤目流免許皆伝の書が授与される。大人も子どもも関係なく、みな満足感に溢れたすがすがしい表情を見せていた
赤目の滝では、「観る観光だけじゃない、体験する観光」をモットーに忍者修行体験以外にも、「滝に打たれて自分を磨くツアー」など、さまざまな体験を次々と企画・開催中とのこと。

20~30代の女性グループなど、若い大人たちにも人気な理由も納得。
家族づれや忍者フリークはもちろん、アウトドア好きの大人にもオススメのスポットです。
James

James

イギリス人と日本人とのクォーター。大学では工学部、情報システムを専攻したかと思えば、ミュージシャンとしてギタリスト、MC、DJとして活動。TVやラジオなどでも活躍。その後(株)アドビジョンにて、デザインやコピーライティングなどマルチに活躍。バックグラウンドを活かした独自の視点が人気のライター。

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