「いつきのみや歴史体験館」で、雅な平安時代にタイムトラベル!

2015.09.16 更新

十二単や直衣など本格的な装束の試着体験をはじめ、平安時代の貴族の文化が体験できる、三重県「いつきのみや歴史体験館」。王朝貴族の暮らしぶりとは、どんなものだったのでしょう?

いつきのみや歴史博物館入口
伊勢神宮から車で約30分のところに位置する斎宮は、かつて斎王(さいおう)の宮殿と斎宮寮(さいくうりょう)という役所のあったところ。
斎王とは、天皇に代わって伊勢神宮の天照大御神に仕えるため、都から伊勢に遣わされた未婚の皇女です。

それでは、平安時代の斎王をはじめとした貴族の日常を覗いてみましょう。
寝殿造の厳かな佇まいの「いつきのみや歴史体験館」は、木材に三重県産の杉や檜を使って、当時の建築技術をいかし、釘などを一切使わずに建てられているんですよ。

入ってすぐ目に入るのが「葱華輦(そうかれん)」。

斎王が京の都から斎宮までやってくるときに乗った「輿( こし)」を復元したものだそう。
屋根の上に葱(ねぎ)の花の装飾がついていることから名付けられたんですって。
葱華輦(そうかれん)
▲右側にあるのが「葱華輦」
当時は天皇・皇后・斎王など、特別な人しか乗ることのできなかったこの「葱華輦」。ここでは、実際に乗ることができるんですよ。

雅ですねー!
「葱華輦(そうかれん)」に乗ってみた
▲「葱華輦」に乗ってみました

十二単で平安貴族に!

お待たせしました。これを目当てに遠方から来られるお客様も多いのだという、平安装束の試着体験をご紹介したいと思います。

タイミングよくご家族で来館された中学生の女の子を、撮影させていただくことに。

源氏物語の世界ですよ~。ドキドキしますね。

長袴、単衣(ひとえ)、五衣(いつつぎぬ)、打衣(うちぎぬ)、表着(うはぎ) 、唐衣(からぎぬ)、裳(も)という順番で衣を着付けてもらいます。

「手の甲にかかるサラっとした絹の肌触りが気持ちいい!」
十二単試着開始
さすがに肩にかかる重みはズッシリといった感じ。総重量は約10kgもあるんですって。

150cmもある長袴をはいていることもあり、手を借りないと動けない状態です。

でもでも、そんなことを差し引いてもステキなんです! いかがでしょう。後ろ姿のシルエットも艶やかでしょ!?
十二単着付け後ろ姿
檜扇(ひおうぎ)を手に持ち、完成です。
平安装束試着体験
▲「平安装束試着体験」(前日までに要予約) 十二単:5,000円(税込)
「舞ってみて~!?」
「無理~!」

さすがに重くてこの姿で舞うことはできませんが、指先までしなやかで優雅な動きになるのが不思議ですよね。

ご両親もバシバシ撮影。
「もっと着ていた~い! でも重た~い!」
複雑な姫ごころなのでした。

平安装束の試着体験は、男性用の直衣(のうし)5,000円(税込)や、子ども用の水干(すいかん)・細長(ほそなが)・汗衫(かざみ)各2,000円(税込)も用意されています。

ペアで体験されたり、女性が直衣の試着を希望されることも多いそうです。

試着体験をされた方には、3カットの写真がプレゼントされます。

平安時代の優雅な遊び「貝覆い」を体験

「貝覆い(かいおおい)」は、蛤の貝殻を、身が付いている方の地貝と、蓋の方の出貝に分け、伏せて円形に並べた地貝の中央に1枚だけ出貝を置き、出貝と同じ模様、同じ形の対を探す遊び。

今でいえばトランプの神経衰弱でしょうか。
これがけっこう難しくて夢中になるんです。
貝覆い
▲貝覆い
平安絵巻が描かれた美しい貝
▲平安絵巻が描かれた美しい貝

平安時代の機織り体験

体験学習棟では「高機(たかばた)」や、「地機(じばた)」を使った織物体験もできます。

はじめはぎこちない動きですが、少し慣れてリズムがつかめるようになると楽しい!

本格的に機織りを体験したい方は、絹糸を使った古代の機織り「地機」での体験もできますよ。
手だけでなく全身を使って織るイメージ。こちらはかなり難しいですが、がんばって織姫にチャレンジしてみてはいかがでしょう!
高機(たかばた)
高機(たかばた)を使ってコースターにづくりに挑戦
▲高機(たかばた)を使ってコースターづくりに挑戦
◯高機を使った機織り体験(要予約・講座開催日のみ)
「麻のランチョンマット」所要約2時間:2,000円(税込)
「コースター」所要約30分:500円(税込)
※事前にお問い合わせください。

◯地機を使って絹を織る体験(要予約・講座開催日のみ)
所要約2時間:2,000円(税込)
「いつきのみや歴史体験館」では、ご紹介したほかにも「古代の香り体験」や「浅沓(あさぐつ)を履いてみよう」など、体験行事としてさまざまな催しも用意されています。

平安時代に思いを馳せて、日常からトリップしてみるのもいいものですよ。
Yukitake

Yukitake

三重の雑誌「Edge」をはじめ、さまざまな雑誌・情報誌において、グルメ・観光などの記事を執筆。女性目線の取材とソフトな文体を大切にしています。

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