「割烹の宿 美鈴」の情趣あふれる空間で、豊かな海の絶品料理に溺れる!

2015.10.16

街の雑踏を離れ、時間に追われることのない心豊かなときを楽しみたいならここ、三重県紀北町にある「割烹の宿 美鈴」。他では味わうことのできない至極の料理とともに、贅沢な時間が満喫できる、イチオシのお宿なんです。

割烹の宿 美鈴
世界遺産・熊野古道のツヅラト峠からほど近く、三重県紀北町の熊野街道沿いにしっとり佇む「割烹の宿 美鈴」。

紀勢自動車道が紀伊長島以南まで整備されたことで、遠方からのアクセスも良好になりました。

雄大な自然と繊細な職人技が生み出す絶品料理

「割烹の宿 美鈴」は、旅行新聞社が主催し、旅行のプロたちが審査選考する「日本の小宿10選」(2014年度)に選ばれたほどの宿なんです。

自慢はなんといっても料理。
1日限定4組。たった4組の人たちのためだけに、丹精込めて紡ぎだされる料理をいただくことができるなんて、幸せの極みですね。
「美鈴」前菜
▲サザエやタコなど、地元の食材を使った見た目も美しい前菜
名古屋の老舗料亭で修行を積んだ大将。じつはこの土地に育った漁師でもあるんですよ。
今日訪れる宿泊客のために、今一番の旬の食材を求めて漁に出るんです。なんとも贅沢なおもてなしですよね。
お客さんの喜ぶ顔、驚く顔が、大将の情熱をかき立て、夜も開け切らぬ熊野灘へと船を出させるんでしょうか。

地物の新鮮な食材にとことんこだわり、旬を知り尽くした海の男が自ら捕った海の幸。
漁師として、また料理人として吟味した食材を、それぞれの一番美味しい食べ方でもてなしてくれるんです。
自家製からすみ
▲自家製からすみ
日本三大珍味といわれる「からすみ」ですが、その中でも美鈴の「からすみ」は食通をも虜にする逸品。
これをめあてに訪れるリピーターもいるほどなんです。

宿の隣りに「からすみ工房」を構え、大将自ら漁に出て捕ったぼらを捌き、仕込みます。

魂のこもった自家製の絶品からすみ。艶っぽく熟した姿がたまらないですね~。
舌にまとわりつくようなねっとりとした食感。濃密で深い甘みとコクが、口いっぱいに広がります。
ヤドカリの刺身
▲一番手前がヤドカリの刺身
花びらを描くのは、イサキとアジのうす造り。包丁さばきが見事です。
大将は、赤イカを1本の長~いイカそうめんに仕立ててしまう凄腕の持ち主なんです。その記録なんと9メートル。

「イサキとタコはポン酢もみじおろしで、アジとガスエビ、ヤドカリはわさび醤油で…」

「ヤドカリ…」そう、ここ「美鈴」では、名物「ヤドカリのお造り」がいただけるんです。
初めての経験に胸が高鳴ります。いったいどんなお味なんでしょう?

ホタテの貝柱のようなとろんとした上品な口当たり、カニともエビとも似たふくよかな甘み。
思わず目を細め、ほっぺたを両手で包み込んでしまいました。
美鈴のお刺身
▲奥はウニのお造り。手前左から伊勢えびのにぎり、トビウオの炙り抹茶塩のにぎり、かっぱ巻
さりげなくお皿を彩る朝摘みの花や緑は、女将さんのおもてなしの心。しびれますね~!

「美鈴」でいただく料理はどれもが主役。寸分の隙もないほどの完成度で目の前に現れるんです。
「鮮度が命の魚はおろしたて。そして熱いものは熱いうちに食べてもらいたいからね」と大将。

約2時間をかけて、一品一品が運ばれます。

「トビウオの炙り抹茶塩のにぎり」は、そのまま何も付けずにいただきます。
身が引き締まって弾力のあるトビウオの、強い旨みに抹茶塩が効いてます。
芳ばしい香りがアクセントになり、またまたお腹がリセットされたよう。

やはり伊勢えびは貫禄がありますね。甘くてぷりっぷりです。

そして、赤ウニのボリュームがこれまたすごい!
鼻を抜ける磯の香りも上品で、まったりとした甘さが絶品です。
山盛りのウニを平らげてもまだ、お箸で刮げてしまうほどの執着ぶり。
こんなに美味しいウニに出会ったのは生まれて初めてかもしれません。
海鮮石焼
▲海鮮石焼
熱々に焼いた石で海鮮を炙る「海鮮石焼」。
「いいにおい~!」
それぞれの食材が最大限に活きるよう味つけがなされているので、そのまま「ほふほふ」と。
海鮮しゃぶしゃぶ
▲海鮮しゃぶしゃぶ
特製のだしに、幻の魚といわれるクエやヒラメの昆布じめ、地物の海藻ヒロメなどをしゃぶしゃぶしていただきます。
「最後は、このだしをご飯にかけてお茶漬けのようにサラサラッと食べてください」とのこと。

さすが、トリを飾るにふさわしい。このだしが限りなく深くて、忘れられないおいしさなんです。
ご飯を食べたあとも、最後の一滴までという勢いで飲み干してしまいました。
どれだけの胃袋の持ち主?というくらい次から次へと吸い込まれていくのが自分でも不思議です。
大将の中野博樹さん
▲大将の中野博樹さん
厨房で料理をする厳しい顔とは打って変わってこの笑顔。
「割烹の宿 美鈴」は、これまで数々のメディアに取り上げられ、大将はテレビだけでも200本以上に出演されたのだそう。
現在は息子さんご夫婦も大将と女将さんの右腕となり、「割烹の宿 美鈴」を盛り上げていらっしゃるんですよ。

「お腹いっぱいで、もう動けない~!」

あとはお部屋でゆっくりくつろいで、豊かな時間を楽しみましょう!

こだわりの空間でしっとりとした大人の時間を

「うちではあえてスリッパをお出ししていないんですよ。足の裏の感覚の変化を楽しんでくださいね」と女将さん。
サラッとした畳、シャキっとした麻材、ふわふわのカーペット。
ほんと、足の裏が気持ちいいー!
細部にまでこだわったおもてなしの心に、感動しきりです。

数寄屋造りの客室は、「高塚」「黒島」「大浜」「鈴島」の4室。
それぞれが違った趣のつくりになっていて、漆塗りのテーブルに掛けられたクロスが、お部屋ごとの雰囲気を個性的に演出しています。
「美鈴」客室
▲客室「高塚」
「高塚」の飾り棚の上には茶室を思わせる丸窓が施され、とっても風流ですね。
隅々まで手入れの行き届いた清潔な室内には、鏡のようにピカピカに磨かれた重厚感のある漆塗りのテーブルが。
随所に施された美しい透かし
▲随所に施された美しい透かし
透かしや組木など、職人が手がけた匠の技が散りばめられた和の空間は、染み入るような癒しを与えてくれます。
桧風呂
▲お風呂は桧と陶器の2種類(時間で男女入れ替え)。写真は桧風呂
豪快で気さくな大将と、心細やかな気配りのきく女将さんとの掛け合いが絶妙で、お二人とおしゃべりしているだけで、あっという間に時間が流れてしまいます。
宿を後にするときには、姿が見えなくなるまで見送っていただき、ほっこりしたいい気持ちで帰路につきました。
しっとりと大人の時間を楽しむにはうってつけの隠れ宿「割烹の宿 美鈴」。
リピーターが多いのもうなづけます。

(ご紹介したお料理は1泊2食付22,000円(1人・税込)コースの一部です。
写真の料理は2人前。内容は都度替わります。)
Yukitake

Yukitake

三重の雑誌「Edge」をはじめ、さまざまな雑誌・情報誌において、グルメ・観光などの記事を執筆。女性目線の取材とソフトな文体を大切にしています。

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