ならまち界隈のおすすめランチはココ!大和野菜や大和牛、ヤマトポークを堪能

2018.09.06 更新

奈良公園の南東に位置する「ならまち」は、世界遺産「元興寺」や「奈良市ならまち格子の家」などの観光スポット、様々なグルメスポットが集まる人気のエリア。今回はそんなならまち界隈で、奈良の食材を味わえるランチにおすすめの3軒を紹介します。

1.大和野菜と大和牛をコースで満喫「粟 ならまち店」

最初に紹介するのは、奈良の伝統野菜「大和野菜」を味わえる「粟 ならまち店」。近鉄奈良駅から徒歩約10分、築140年の町屋を改装したならまちの古民家です。店名の“粟”は、すべての始まりである「あ」とすべての調和の「わ」を組み合わせたものだそう。
地元で育てられた大和野菜や世界の野菜は、どれも無添加で体に優しいものばかり。古民家ならでは落ち着いた空間で、のんびりとした時間を過ごせます。
▲町屋をリノベーションした店は落ち着いた佇まい。暖簾をくぐると奥に長い通路が続く“うなぎの寝床”になっています

カラカラと引き戸を開けると、真っ直ぐに奥へと廊下が続いていました。左手側にはカウンター席があり、料理人が顔を上げて出迎えてくれます。
▲一番奥には、蔵を改装したテーブル席が。そのほかに個室として使える和室もあります

こちらで今回オーダーしたのは「大和牛と野菜」コース3,900円(税別)。大和野菜と世界の伝統野菜、大和牛を味わえるコースです。ちょっと贅沢なランチタイムも旅の楽しみ。心ゆくまで堪能したいと思います。
▲コースは、花籠、炊き合わせ、大和牛、青瓜の酢醤油、黒米のご飯、やまといもの味噌汁、デザートの生姜カヌレと果物、食後のドリンク(季節によって内容は異なります)

この日の花籠は全9皿。特におすすめは、大和野菜である「ひもとうがらしと絹豆腐の揚げ浸し」や小松菜によく似た「大和マナのお浸し」、夏が旬の「ゴーヤの胡麻和え」です。いろんな野菜をちょっとずつ…とは、贅沢なランチの楽しみ方かもしれません。
▲野菜料理の他、「牛肉のしぐれ煮」や「大和ローストビーフ」なども。食べ応えも充分です

次は炊き合わせで大和野菜を楽しみます。地元で採れた粟を使った粟餅や凍豆腐、大和野菜など、9種の具が炊き合わせになっています。
葛でトロミをつけた出汁に、ピリリとした山椒の実がアクセント。丁寧に育てられているからか、山椒の実も上品で風味豊か。優しい味わいの出汁と好相性です。
▲人参、大和丸なす、かぼちゃ、ノーザンルビー(じゃがいも)、白オクラはいずれも自社で管理する専用の畑や地元農家から仕入れたもの

そしてメインは、表面をサッとグリルした「大和牛の陶板焼きステーキ」です。赤身が濃く、脂があっさりしているのが大和牛の特徴。つけだれは、塩、金山寺味噌、ぽん酢の3種です。特に甘みとコクがしっかり感じられる金山寺味噌は、肉の旨みとのバランスも良く、とっても美味。
▲「大和牛の陶板焼きステーキ」は、お好みの焼き加減に調整していただきます

「伝統野菜を知ってもらうことが守ること」と考えるオーナー。「清澄の里」と呼ばれる奈良市の市街地近郊で、伝統野菜の調査研究を進めたのが「粟」の始まり。昔ながらの田園風景が広がる里で、今も多くの野菜を育て、「家族の喜ぶ顔を思い描きながら育てる大和の野菜」を受け継いでいるそう。
▲粟では、大和の伝統野菜と世界の伝統野菜を種から栽培。信頼できる農家に種を譲り、大和野菜栽培の和をどんどん広げています
▲ツヤツヤの採れたて野菜を美味しい料理に変えてくれるのは、店長兼料理長の新子大輔(あたらしだいすけ)さん

ランチには他にも、大和野菜をカジュアルにいただける粟「収穫祭」御前2,900円や、野菜を中心に楽しめる粟「大和と世界の野菜」コース3,900円、大和野菜と大和牛を贅沢に堪能できる粟「ならまち店」お昼のフルコース5,000円が用意されています(すべて税別)。

「家族が安心して食べられるように」と、丁寧に育てられ、受け継がれてきた奈良の伝統野菜を、美しい料理で披露してくれる「粟 ならまち店」。上質な大和牛とともに、旬の大和野菜を味わってみてください。

2.塩でいただくヤマトポークのとんかつは絶品「ぽくぽく」

続いてのお店は、奈良県指定のブランド豚「ヤマトポーク」料理がいただける「ぽくぽく」。夫婦2人で営む店は、12名ほどが入れる小ぢんまりとした雰囲気。いつも予約でいっぱいで、観光シーズンの土・日曜ともなると、3名以上の予約は2週間待ちになってしまうこともあるといいます。
▲扉の前には、あたたかみのある店の看板
▲素朴であったかい店の雰囲気。近隣の大学から訪れる女子学生も多いそうです

この店ではトンテキや生姜焼きも味わえますが、主役はやっぱりとんかつ!日本料理店やホテルのレストランなどで修行を積んだご主人が、ヤマトポークのロースだけを使って仕上げています。信頼できる独自のルートで仕入れた上質なヤマトポークに、粗めのパン粉をまぶし、油で揚げていきます。

とんかつは80g、120g、150g、200gからお好みのサイズを選んでオーダーするスタイル。今回は一番人気の120gをお願いしました。
▲ジュワジュワと音を立てるとんかつ。香りからもヤマトポークの旨みが伝わってきます

自分自身が大好きなとんかつを、多くの人に楽しんでもらうため、健康についても勉強したというご主人。「とんかつには、オレイン酸やリノール酸が含まれていて健康にいいんです。他にもビタミンB1は、疲労回復の効果が期待できるので、疲れたときこそ美味しいとんかつを食べて欲しいですね」とのこと。
▲驚くほど短い揚げ時間。長年の経験から絶妙なタイミングを見つけ出しているのだとか
▲包丁を入れるとザクッザクッと心地よい音が響きます。五感を刺激するとんかつといえるかも

セットには、とんかつ、めかぶ茶、たっぷりサラダ、小鉢、十八穀米ごはん、お吸い物、黒烏龍茶付き。
「お吸い物」では、オクラ、ワカメ、吉野こんにゃく、しめじ、モロヘイヤ、新ごぼうなど、様々な旬の野菜を味わえます。日本料理の技を感じさせる、上品で奥深い味わいの出汁が、このお値段でいただけるとは驚きです。
▲「塩で食べるサクサクとんかつのセット」120g 1,600円(税込)。「たっぷりサラダ」はキャベツ、わさび菜、大葉、赤玉ねぎ、レッドキャベツなどを山盛りで

それでは早速揚げたてをいただきます。こちらでは、ヤマトポークのさっぱりとした脂の旨みを楽しむため、ソースではなく塩で味わうスタイルです。ヤマトポークのロースはジューシーでありながら、軽い食べ応え。脂の甘さを塩が引き立ててくれるので、どんどん箸が進みます。普段食べているとんかつとは全然違います!感動すら覚えました!
▲ジューシーな豚の脂がたまらない!それでいてサクッと軽く、女性でもペロリと食べられました

メニューにはその他、甘辛いタレがクセになる「うまみたっぷりトンテキのセット」1600円~(税込)や、肉を厚切りカットにした珍しい「やわらか肉厚生姜焼きセット」1600円~(税込)も。いずれも120g、150g、200gの三種類です。

ちなみにこちらでは、どの料理をオーダーしても血糖値の上昇を抑えると言われる「めかぶ茶」を最初に勧めてくれます。

「目の届く範囲のお客様を丁寧にもてなしたい」というのが店のポリシー。今後も、この規模感でお店を継続していきたいといいます。そんな店主の誠実な人柄もあり、何度も訪れる常連客も多いとか。残念ながら1日に提供できるヤマトポークの量に限りがありますので、訪れる際は事前に予約を。

3.ショーケースに並ぶ季節限定の味「キッシュ専門店 Le Case」

▲和の趣がそのままに残るおしゃれな外観

最後は、奈良公園内にある「キッシュ専門店 Le Case(レ・カーセ)」へ。イタリアンの料理人だったご主人が、2011年12月に始めたお店です。
若草山の麓付近の古民家をリノベーションした店内のショーケースには、色とりどりのキッシュがずらり。地元で採れた旬の野菜を使うからこそ、日によってラインナップは様々。いつ訪れても新しい味に出合えます。
▲「栄養があって野菜もいっぱい食べられるキッシュを、子どもたちにも食べて欲しい」という南オーナー夫婦
▲店には2名用テーブル席が3つ。天井にはアンティークなライトも
▲奥には畳スペースがあり、ゆったりと寛ぐことができます

地元の農家と契約し、旬の採れたて野菜を使って仕上げるキッシュは、常時15種ほどを用意しているそうです。季節限定の味も多数あり、取材に訪れた8月には、奈良の伝統野菜である大和丸なすやトウモロコシを使ったキッシュ、見た目も涼しげな冷製キッシュも豊富に揃っていました。
▲ショーケースに所狭しと並べられた種類豊富なキッシュ(1個450円・税別~)。どれを選ぶか本当に迷います

パティスリーでケーキを選ぶように、好みのキッシュを選んでテイクアウトすることもできますが、今回はイートインのランチセットをいただきます。

オーダーしたのは「キッシュランチA」1,600円(税別)。ワンプレートのメインであるキッシュは、ショーケースから好きなものを選べます。せっかくなので、奈良ならでは&旬の「大和丸茄子のメランザーネキッシュ」を選びました。
その他、スープ、ショートパスタ、季節の野菜もセット。食後には、コーヒー、紅茶、りんごジュースのいずれかを。
▲セットのスープは「じゃがいもの冷製スープ」。コンソメとトマトのジェラートが添えられています

まったりとしていてコクのあるジャガイモのスープに、冷たいコンソメが良く合います。トマトのジュレを合わせていただくと酸味が増してスッキリとした味わいに。筆者的にすごく好みでした!季節によって内容が変わるそうなので、他のスープも本当に食べてみたい。これだけでもまた行きたいです。

そしていよいよキッシュのプレート。…と思いきやキッシュが見えないほど、たくさんの野菜が添えられています。今回はキャベツ、オクラ、かぼちゃ、ナスなど。どれを食べてもとにかく野菜の味が濃い!マスタード風味のマリネもさっぱりといただけます。
▲キッシュのワンプレート。手前から野菜のグリルとマスタード風味のマリネ、シャキシャキの新鮮野菜とマリネが乗ったキッシュ、トマトベースのショートパスタ(オレキエッテ)

「大和丸茄子のメランザーネキッシュ」(単品の場合550円・税別)はぽってりとした大和丸なすが、キッシュのまろやかさと相性抜群。軽くグリルした香ばしい大和丸なすも飾り付けられていて、とっても贅沢でした。

また、女性に人気という「冷製キッシュのカプレーゼ」600円(税別)も特別にいただきました。フレッシュトマトとモッツァレラチーズのキッシュは、見た目も華やかです。
▲トマトの赤が鮮やか。モッツァレラチーズとトマトは間違いなく相性抜群です

口に入れると、冷たいキッシュでありながら、トマトの甘みがしっかり感じられます。こちらもトマトの味がとても濃い!最後にはチーズの風味が残ります。きっとワインにもぴったりです。

その他、前日15時までの予約制で「お持ち帰り専用 ランチボックス」1,100円(税別)もありますよ。テイクアウトして奈良公園で食べたりするのもおすすめです。

季節ごとの素材の美味しさを大切にし、可能な限り無農薬の有機野菜を使用するというこだわりのキッシュを、一度試してみては。
ならまち界隈のおすすめランチ店、いかがでしたか?奈良だからこそ手に入る素材を使ったちょっと贅沢なランチを、奈良観光と合わせてぜひ楽しんでくださいね。
藤井彩加〈Stylo Plume〉

藤井彩加〈Stylo Plume〉

フリーランスの編集・ライター。西の湖の畔に住み、コーヒー片手に仕事をしています。主に京都・滋賀で活動中。愛犬のGINGERとの散歩が癒しの時間です。

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