高崎パスタの元祖!創業50年の老舗「シャンゴ」で、衝撃のデカ盛りパスタに出合う!
人口あたりのパスタ店が全国的にも多いことから、“パスタのまち”といわれる群馬県高崎市。数あるパスタ店の中でも、1968(昭和43)年に創業した老舗イタリアン「シャンゴ」は、高崎にパスタを広めたといわれる草分け的存在です。その味を確かめるべく、衝撃のデカ盛りグルメとしても人気を集めるパスタの数々を実食してきました。※本記事の情報は取材時点のものです。最新情報は直接施設にお問い合わせください。

パスタのまち・高崎で50年愛される「シャンゴ」
同時に“粉もの文化”も定着し、「水沢うどん」や「太田焼きそば」といった全国的にも有名な粉ものグルメも誕生しています。その中のひとつが「高崎パスタ」。市内に40~50店舗のイタリアンレストランがあることから、高崎市は“パスタのまち”ともいわれています。そこで高崎パスタの魅力を探るべく、元祖ともいわれる老舗イタリアン「シャンゴ」を訪れました!

スパゲッティー&カレーのお店として1968(昭和43)年に創業した「シャンゴ」。高崎市請地町で開店した後、お店のあった場所が区画整理の対象となったため、3年ほどで現在の問屋町に移転しました。群馬県民なら誰もが知るパスタの名店として、いまや高崎市、前橋市、伊勢崎市に8店舗を構える人気店で、2018年で創業50年を迎えました。



驚愕のデカ盛り!名物「シャンゴ風」パスタを堪能!

大皿からはみ出そうなほど、こんもりと盛られたメガ盛りパスタと衝撃のご対面。テーブルに運ばれてきた途端、ミートソースの香りがふわ~っと漂い食欲をそそります。しかしこのボリュームは、もはやフードファイトのレベル!

もともとスパゲッティー&カレーのお店だったこともあり、「パスタをカツカレーのように食べたら面白いんじゃないか」という先代の発想で誕生したメニューなのだそう。
たしかに見た目はパスタにのったカツカレーのようですが、いただいてみると、自家製の太麺とミートソースがよく絡まり相性抜群。粗めの国産ひき肉をミートソースに使用しているので、まるで肉の塊を食べているような感覚です。ミートソースは濃厚なデミグラスソース仕立てで、八丁味噌のような芳醇さと甘さも感じます。

オーナーの関﨑さん曰く、味噌は一切使っていないそうなので、じっくり煮込んだソースの成せる技なのでしょう。いわゆるトマト系のミートソースとは一線を画す、一度食べたら癖になる美味しさです!

LLサイズはカメラマンと分け合って何とか完食!かなりボリュームがあるので、女性にはMサイズがおすすめです。乾麺で200gあるにもかかわらず、ペロッと食べちゃう女性が多いのだそう。

また、シャンゴではスープパスタなどの一部メニューを除きテイクアウトが可能です。「シャンゴ風」に使用している秘伝のミートソース(1人前160g・300円税抜)も販売しています。シャンゴの味がご家庭でも楽しめるなんて嬉しいですよね。
シャンゴ風だけじゃない!シャンゴ発祥のスープパスタなどトマト系も人気

ベスビオとは、イタリアのカンパニア州にある火山のこと。その火山から着想し、海のない群馬県で魚介系のメニューを出したいという想いから誕生したメニューなのだそうです。
「中央にのせたムール貝で、ちょうど火山が噴火しているところを表現しています。かなりピリ辛な味付けになっているので、顔を真っ赤にして、汗をかきながら食べてもらえればと思います」(関﨑さん)。

麺は細いながらも噛み応えがしっかりとしたタイプ。トマトソースは一口食べるとジュワ~っと辛さが広がります。メニュー表には辛さを表す唐辛子が3段階で表示されていて、「ベスビオ」の辛さはレベル2。結構辛めですが、食べ進めていくうちに辛さにも慣れ、魚介とトマトの旨みを存分に堪能できました。


カラブリア風の辛さは最高レベルの3で、ベスビオを上回る絶品ピリ辛スープです。韓国の火鍋を彷彿とさせる味わいは、隠し味に豆板醤が入っているから。イタリアン風の火鍋パスタといったところでしょうか。食べていると汗をいっぱいかきますが、新陳代謝が高まるので女性にもおすすめ。特にこれからの季節にぜひ食べてほしい逸品です。

さすがパスタのまち、高崎を代表する老舗イタリアン「シャンゴ」!どことなく懐かしい味わいで、何度も通うリピーターがいるのも納得です。最初はボリュームの多さに圧倒されますが、その味にハマればお腹いっぱい食べたくなってしまいます!
大人気「シャンゴ風」はこうやって作られていた!

「シャンゴ風」に使用しているパスタの麺は、高崎産の小麦を使った太めの自家製麺。麺を先に茹でておく“茹で置き”という製法をとっていて、時間を置いてもコシが保たれるのが特徴です。

「ミートソースのレシピは、創業当時から一切変えていません。常に先代が作ってきたコンセプトを守りながら、丁寧に作り込んでいます。ロースカツは高温で素早く揚げることで、サクッとした食感が楽しめます」(関﨑さん)

先代の想いを受け継ぎながら、創業50年の老舗の味を守る
高崎にまだパスタ文化が根付いていない1968(昭和43)年に「シャンゴ」をオープンさせたのは、関﨑さんの父である関﨑省一郎さん。都内や静岡県のホテル・レストラン等で修行し高崎に帰省した際に、群馬で盛んだった粉もの文化の1つとしてパスタが受け入れられるのではという思いがあったそうです。その先見の明は大当たり。瞬く間に評判を呼び、シャンゴは大繁盛しました。

「残念ながら父は2011年に他界しましたが、ありがたいことに父の代から数えて4世代で通ってくださるお客様もいらっしゃるほどなんです。お孫さんやひ孫さんを連れながら、シャンゴは青春の場だったなんて言ってくださるんですよ」(関﨑さん)。
省一郎さんの元で修行して暖簾分けをした弟子もたくさんいるのだそう。

ちなみにシャンゴという店名は、雷をつかさどり大地を潤す神・シャンゴに由来しているそう。先代が店名を悩んでいた際に、たまたまその神様の話を聞いて、「この店も群馬に根付いて、お客さんの食文化に潤いを与えるような存在になりたい」という想いから命名したのだそう(諸説あり)。

現オーナーの関﨑さんは高校卒業とともに料理人の道へ進みました。本場イタリアや東京で修行した後、20代後半に群馬に帰省しシャンゴのシェフに。2代目オーナーとなった現在は、店舗経営をしながらシャンゴ問屋町本店で日々、腕を奮っています。
「先代の父の味を受け継ぎながらも、今後も歴史を作っていくためには変革し続ける必要があります。日々自問自答の繰り返しですが、やはりお客様の支えがあってこそ。自分はずっと現場が好きなので、これからもお客様の声を真摯に受け止め時代に順応した味をお届けしたいと思います」(関﨑さん)。

シャンゴ問屋町本店
群馬県高崎市問屋町1-10-24
[営業時間] 11:00~21:30(L.O.21:00)
[定休日]月曜、第2火曜
027-361-5269
毎年11月に開催!パスタの味と魅力を競いあう「キングオブパスタ」

シャンゴは2010年(第2回)・2012年(第4回)大会で優勝、2014年(第6回)2位、2016年(第8回)3位という輝かしい成績を収めています。2018年は優勝候補の筆頭でしたが、残念ながら本業が多忙なため出場を辞退したのだそう。
「たまには少し外から応援してみたいって気持ちもありました。キングオブパスタには参加しませんが、高崎パスタを盛り上げるお店の1つとしてこの街を盛り上げていきたいという気持ちに変わりはありません」(関﨑さん)。
高崎パスタの味を食べ比べできる絶好のチャンスなので、気になる方はチケットを購入して会場に足を運んでみてはいかがでしょうか。最新情報は、ホームページをご確認下さい。
キングオブパスタ
群馬県高崎市高松町1(もてなし広場)
[開催日]ホームページをご確認ください
[開催時間]10:00~16:00 ※雨天決行
027-323-2868(キングオブパスタ実行委員会事務局)

takeko
普段はIT系ディレクター、時々ライター。趣味は美味しいお店開拓(でも方向音痴で、いつも目的地に着くまで一苦労)。学生時代は一人海外旅行が大好きで、現地ですぐ友達を作っちゃうタイプでした。社会人になり、全国各地へ出張に行く度に、その土地の美味しいグルメと人に会う楽しみを覚え、現在も休みがあればどこかしらに旅に出ます。最近のブームは日本酒。いつかマイボトル酒が作りたい!と思う30代女子です。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
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