高崎パスタの元祖!創業50年の老舗「シャンゴ」で、衝撃のデカ盛りパスタに出合う!

2018.11.08 更新

人口あたりのパスタ店が全国的にも多いことから、“パスタのまち”といわれる群馬県高崎市。数あるパスタ店の中でも、1968(昭和43)年に創業した老舗イタリアン「シャンゴ」は、高崎にパスタを広めたといわれる草分け的存在です。その味を確かめるべく、衝撃のデカ盛りグルメとしても人気を集めるパスタの数々を実食してきました。

パスタのまち・高崎で50年愛される「シャンゴ」

冬でも日照時間が長く、水はけのよい土壌に恵まれていることから豊富な農作物の生産に適した群馬県。日本有数の小麦の産地としても知られ、小麦の生産量で全国4位(農林水産省「平成29年産4麦の収穫量」調査)を誇っています。

同時に“粉もの文化”も定着し、「水沢うどん」や「太田焼きそば」といった全国的にも有名な粉ものグルメも誕生しています。その中のひとつが「高崎パスタ」。市内に40~50店舗のイタリアンレストランがあることから、高崎市は“パスタのまち”ともいわれています。そこで高崎パスタの魅力を探るべく、元祖ともいわれる老舗イタリアン「シャンゴ」を訪れました!
▲訪問したのは「シャンゴ問屋町本店」。JR高崎問屋町駅から徒歩15分ほど、高崎環状線沿いにあるお店です

スパゲッティー&カレーのお店として1968(昭和43)年に創業した「シャンゴ」。高崎市請地町で開店した後、お店のあった場所が区画整理の対象となったため、3年ほどで現在の問屋町に移転しました。群馬県民なら誰もが知るパスタの名店として、いまや高崎市、前橋市、伊勢崎市に8店舗を構える人気店で、2018年で創業50年を迎えました。
▲窓いっぱいに明るい陽射しが差し込む店内。57席あるので大人数で来店してもゆったりと食事ができます
▲天井まで高く吹き抜けた店内は開放感たっぷり。お洒落なステンドグラスが高級感を演出しています
▲「シャンゴ」2代目オーナーの関﨑晴五(せきざきせいご)さん

驚愕のデカ盛り!名物「シャンゴ風」パスタを堪能!

さっそく名物パスタをいただきましょう。シャンゴのパスタはS・Mサイズの2種類から選べますが、たっぷり食べたい方向けにL・LLサイズまでサイズアップできます。今回は思い切って、一番ボリュームのあるLLサイズをオーダー!創業当時から変わらぬ秘伝のレシピを受け継いだ、一番人気の「シャンゴ風」です。
▲「シャンゴ風」のLLサイズ(1,020円)はお皿を持っただけでも重たい!

大皿からはみ出そうなほど、こんもりと盛られたメガ盛りパスタと衝撃のご対面。テーブルに運ばれてきた途端、ミートソースの香りがふわ~っと漂い食欲をそそります。しかしこのボリュームは、もはやフードファイトのレベル!
▲パスタの上に揚げたてのロースカツがのり、さらにミートソースがかかっています

もともとスパゲッティー&カレーのお店だったこともあり、「パスタをカツカレーのように食べたら面白いんじゃないか」という先代の発想で誕生したメニューなのだそう。

たしかに見た目はパスタにのったカツカレーのようですが、いただいてみると、自家製の太麺とミートソースがよく絡まり相性抜群。粗めの国産ひき肉をミートソースに使用しているので、まるで肉の塊を食べているような感覚です。ミートソースは濃厚なデミグラスソース仕立てで、八丁味噌のような芳醇さと甘さも感じます。
▲パスタの麺はもっちりした太麺です

オーナーの関﨑さん曰く、味噌は一切使っていないそうなので、じっくり煮込んだソースの成せる技なのでしょう。いわゆるトマト系のミートソースとは一線を画す、一度食べたら癖になる美味しさです!
▲薄く衣をまとったカツには群馬の名産である上州麦豚を使用。衣もサクサクで、お肉は簡単に噛みきれるほどの柔らかさ

LLサイズはカメラマンと分け合って何とか完食!かなりボリュームがあるので、女性にはMサイズがおすすめです。乾麺で200gあるにもかかわらず、ペロッと食べちゃう女性が多いのだそう。
▲左から時計回りにシャンゴ風のLLサイズ(300g・1,020円)、Mサイズ(200g・860円)、Sサイズ(150g・790円)※表示のg数はいずれも乾麺の状態です
パスタ以外の料理も楽しみたい方にはセットメニューがおすすめ。「ヴェルデセット」(1,230円)は、Sサイズのパスタまたはピッツアに、群馬産の新鮮野菜やサラミなどが入ったリッチサラダ、ドリンクがついています(ドルチェを追加する場合は1,440円)。

また、シャンゴではスープパスタなどの一部メニューを除きテイクアウトが可能です。「シャンゴ風」に使用している秘伝のミートソース(1人前160g・300円)も販売しています。シャンゴの味がご家庭でも楽しめるなんて嬉しいですよね。

シャンゴ風だけじゃない!シャンゴ発祥のスープパスタなどトマト系も人気

続いて、関﨑さんがおすすめする「ベスビオ」もオーダーしてみました。魚介類がたっぷりのったピリ辛のトマトパスタで、創業当時から「シャンゴ風」と人気を二分するほどの存在なのだそう。
▲「ベスビオ」。今回は控えめにSサイズ(710円)をオーダーしてみました

ベスビオとは、イタリアのカンパニア州にある火山のこと。その火山から着想し、海のない群馬県で魚介系のメニューを出したいという想いから誕生したメニューなのだそうです。
「中央にのせたムール貝で、ちょうど火山が噴火しているところを表現しています。かなりピリ辛な味付けになっているので、顔を真っ赤にして、汗をかきながら食べてもらえればと思います」(関﨑さん)。
▲具材にはエビ、あさり、イカ、ホタテなど海の恵みがたっぷり!麺はイタリア産の細めの乾麺を使用しています

麺は細いながらも噛み応えがしっかりとしたタイプ。トマトソースは一口食べるとジュワ~っと辛さが広がります。メニュー表には辛さを表す唐辛子が3段階で表示されていて、「ベスビオ」の辛さはレベル2。結構辛めですが、食べ進めていくうちに辛さにも慣れ、魚介とトマトの旨みを存分に堪能できました。
ちなみに、シャンゴを語る上で忘れてはならないのがスープパスタです。こちらも先代が考案したメニューで、なんとスープパスタはシャンゴから発祥したのだそう。
▲イタリアの地名にちなんだ「カラブリア風」(Sサイズ・870円)。魚介系のトマトソースがベースになったピリ辛のスープパスタです

カラブリア風の辛さは最高レベルの3で、ベスビオを上回る絶品ピリ辛スープです。韓国の火鍋を彷彿とさせる味わいは、隠し味に豆板醤が入っているから。イタリアン風の火鍋パスタといったところでしょうか。食べていると汗をいっぱいかきますが、新陳代謝が高まるので女性にもおすすめ。特にこれからの季節にぜひ食べてほしい逸品です。
▲お客さんのほとんどは名物のパスタを求めて来店するそうですが、シャンゴではピザやハンバーグなど洋食メニューも豊富ですよ

さすがパスタのまち、高崎を代表する老舗イタリアン「シャンゴ」!どことなく懐かしい味わいで、何度も通うリピーターがいるのも納得です。最初はボリュームの多さに圧倒されますが、その味にハマればお腹いっぱい食べたくなってしまうほど。なお、万が一食べ切れなかったら、スープパスタ以外はお持ち帰り用の容器(無料)に入れてくれるので安心ですよ。

大人気「シャンゴ風」はこうやって作られていた!

お腹いっぱい名物パスタを味わったところで、特別にキッチンにお邪魔して、関﨑さんが「シャンゴ風」を作る様子を覗かせていただきました。
▲手際よくパスタを調理する関﨑さん。ロースカツも同時に揚げていきます

「シャンゴ風」に使用しているパスタの麺は、高崎産の小麦を使った太めの自家製麺。麺を先に茹でておく“茹で置き”という製法をとっていて、時間を置いてもコシが保たれるのが特徴です。
▲手作りのミートソースは創業当時の味を受け継ぐ秘伝のレシピ。この味を求めて遠くからも多くのファンが訪れる

「ミートソースのレシピは、創業当時から一切変えていません。常に先代が作ってきたコンセプトを守りながら、丁寧に作り込んでいます。ロースカツは高温で素早く揚げることで、サクッとした食感が楽しめます」(関﨑さん)
▲パスタと揚げたてのロースカツの上からミートソースをたっぷりかけて、最後に粉チーズをかければ「シャンゴ風」の完成です

先代の想いを受け継ぎながら、創業50年の老舗の味を守る

最後に、関﨑さんにシャンゴの歴史について伺いました。

高崎にまだパスタ文化が根付いていない1968(昭和43)年に「シャンゴ」をオープンさせたのは、関﨑さんの父である関﨑省一郎さん。都内や静岡県のホテル・レストラン等で修行し高崎に帰省した際に、群馬で盛んだった粉もの文化の1つとしてパスタが受け入れられるのではという思いがあったそうです。その先見の明は大当たり。瞬く間に評判を呼び、シャンゴは大繁盛しました。
▲創業時の「シャンゴ」の写真がメニュー表に掲載されています。当時は三角屋根の可愛らしい外観で、お店の2階部分は関﨑さん一家のお住まいになっていたそうです

「残念ながら父は2011年に他界しましたが、ありがたいことに父の代から数えて4世代で通ってくださるお客様もいらっしゃるほどなんです。お孫さんやひ孫さんを連れながら、シャンゴは青春の場だったなんて言ってくださるんですよ」(関﨑さん)。
省一郎さんの元で修行して暖簾分けをした弟子もたくさんいるのだそう。
▲省一郎さんは絵が大好きだったそうで、シャンゴの壁にはたくさんの絵画が飾られています

ちなみにシャンゴという店名は、雷をつかさどり大地を潤す神・シャンゴに由来しているそう。先代が店名を悩んでいた際に、たまたまその神様の話を聞いて、「この店も群馬に根付いて、お客さんの食文化に潤いを与えるような存在になりたい」という想いから命名したのだそう(諸説あり)。
▲先代の味を守りながらも時代に合ったチャレンジもしていきたいと語る関﨑さん

現オーナーの関﨑さんは高校卒業とともに料理人の道へ進みました。本場イタリアや東京で修行した後、20代後半に群馬に帰省しシャンゴのシェフに。2代目オーナーとなった現在は、店舗経営をしながらシャンゴ問屋町本店で日々、腕を奮っています。

「先代の父の味を受け継ぎながらも、今後も歴史を作っていくためには変革し続ける必要があります。日々自問自答の繰り返しですが、やはりお客様の支えがあってこそ。自分はずっと現場が好きなので、これからもお客様の声を真摯に受け止め時代に順応した味をお届けしたいと思います」(関﨑さん)。
高崎パスタ界におけるレジェンドである父の看板を受け継ぎながら、その態度は終始おだやかで非常に謙虚な関﨑さん。先代の想いを守りつつ50年愛され続ける高崎パスタの老舗「シャンゴ」は訪れる価値がありますよ。

毎年11月に開催!パスタの味と魅力を競いあう「キングオブパスタ」

高崎市内に40~50店舗もあるといわれるパスタ料理提供店。その味を競うべく、地元の食材を使ったパスタ料理の中から、来場者の人気投票で「キング」を決定する「キングオブパスタ」というイベントが毎年11月に開催されます。10回目を迎える2018年の開催は11月10日(土)、11日(日)の2日間。JR高崎駅西口から徒歩約10分の「もてなし広場」を舞台に行われます。
▲キングオブパスタの参加風景(2017年)。この大会のために、スタッフ総出で半年以上もかけて試作を重ねて臨んでいるのだそう

シャンゴは2010年(第2回)・2012年(第4回)大会で優勝、2014年(第6回)2位、2016年(第8回)3位という輝かしい成績を収めています。2018年も優勝候補の筆頭でしたが、残念ながら本業が多忙なため出場を辞退したのだそう。

「たまには少し外から応援してみたいって気持ちもありました。キングオブパスタには参加しませんが、高崎パスタを盛り上げるお店の1つとしてこの街を盛り上げていきたいという気持ちに変わりはありません」(関﨑さん)。

2018年はキングオブパスタ10周年記念として、歴代優勝店舗7店舗のうち6店舗が味を競います。キングオブパスタに参加するには、6食分のチケットと投票券1枚がセットになった前売り券(2,000円 ※全国のコンビニエンスストアにて販売)が必要です。高崎パスタの味を食べ比べできる絶好のチャンスなので、気になる方はチケットを購入して会場に足を運んでみてはいかがでしょうか。
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takeko

takeko

普段はIT系ディレクター、時々ライター。趣味は美味しいお店開拓(でも方向音痴で、いつも目的地に着くまで一苦労)。学生時代は一人海外旅行が大好きで、現地ですぐ友達を作っちゃうタイプでした。社会人になり、全国各地へ出張に行く度に、その土地の美味しいグルメと人に会う楽しみを覚え、現在も休みがあればどこかしらに旅に出ます。最近のブームは日本酒。いつかマイボトル酒が作りたい!と思う30代女子です。

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