京都 鴨川や京都御所、今出川通周辺をぶらり周遊するならレンタサイクルがおすすめ!

2018.12.04 更新

碁盤の目のように細い道が通る京都の町。効率的にいろいろな観光スポットを巡るなら、自転車利用がおすすめ。京都の街なかにあるレンタサイクル店で自転車を借りて、ぶらり京都の町を巡ってみました!

▲京都御所の東側にある蛤御門(はまぐりごもん)

まずは京都の中心街で自転車を借り、京都御所周辺へ

今回、自転車をお借りしたのはこちらの「京都レンタルサイクル」。
京都市営地下鉄・四条烏丸(からすま)駅や烏丸御池駅から徒歩10分以内にあるお店です。どこへ行くにもアクセスがよい、とっても便利な立地です。
▲お店の目印はこちらの看板。「KYOTO」の文字が自転車のマークになっている
▲スタッフ(左)の方がいろいろな自転車を紹介してくれる

受付を済ませたら自転車を選びます。今回はお店の方のオススメで、レトロでスタイリッシュなオレンジの自転車にしてみました!
最近、あまり自転車に乗っていなかった筆者ですが、結構オシャレなデザインの自転車が多いんですね!これなら颯爽と京都の町を駆け抜けられそうです。
「ここから鴨川や京都御所にはどう行けばいいですかね?」と聞いたところ、地図を持ってきて説明してくれました。
お店の中には英語、中国語など外国人観光客向けのMAPも置かれています。聞くと、嵐山と鹿苑寺(金閣寺)と伏見稲荷大社を1日で巡るコースなどが人気なんだとか。全行程でおよそ35kmぐらいあって結構大変そうなんですが、せっかく京都に来たのだから色々見たい!という観光客にとっては余裕で巡れちゃうんですね!
▲頂いたMAPに、お店の人が蛍光ペンで分かりやすく説明してくれる

大体のルートを把握したので、さあ出発です!今回の自転車ぶらり旅は、京都御所や今出川通の周辺で素敵なスポットを探しつつ、最後は鴨川の河川敷まで行くルートにしました。距離にするとだいたい11kmくらいでしょうか。
というわけで、お店の方に見送られながら「いってきま~す!」
▲昔ながらのお味噌屋さんなど、風情ある建物や町並がそこかしこに

レンタサイクルのお店がある六角通りから新町通りを北上します。途中、京都の風情ある町並を眺めながらのんびり走行。やっぱり京都の町はどこを切り取っても画になりますね。
ちなみに京都市内の中心部には、自転車専用レーンや自転車走行推奨帯が設けられていますので、街なかを走る場合はそこを通ると安全ですよ!
▲京都御所の西中央あたりにある「蛤御門」。教科書にも載る歴史の舞台が町の中に

東西を走る丸太町通を東に進み、烏丸丸太町の交差点まで来ると、右手に京都御所が見えてきます。木々に覆われた御所の敷地は広大で、西は烏丸通から東は寺町通まで、南は丸太町通から北は今出川通までが範囲です。
その京都御所を右手に見ながら烏丸通を北上し、今出川通まで向かいます。

小麦の香り漂う「町のパン屋さん」を発見!

今出川通までやってきて、烏丸今出川の交差点を西に進むと、北側の道沿いに小さなパン屋さんを発見。パン好きの筆者としては気なるところ、さっそくお店を覗いてみましょう!
こちらのお店の名前は「マリーフランス 今出川店」。“昔ながらの町のパン屋さん”の風情が漂う素敵な雰囲気です。
お店に入ると、焼きたてのパンの良い香りがふわり。食欲をそそられます。棚には所狭しと美味しそうなパンが並んでいました。
▲ボリューミーなサンドイッチも豊富な種類が並ぶ

「おすすめってありますか?」とお店の方に聞いたところ、シンプルな食パンなどがおすすめとのこと。ここ今出川で30年以上も地域密着で営業してきたそうで、地元の人に何度も来てもらえるような味を追求してきたんだとか。
「ウチはパンの具も基本手作りなんですが、自家製の餡がいっぱい入ったあんパンも人気ですよ」とのこと。
棚を見ると大き目のあんパンがずらり。みると、小倉あんパン、焼きもち風あんパン、よもぎあんぱんと3種類のあんパン(いずれも税込170円)が。トングで挟んで持ってみると、ズシッとスゴイ重量感!これはたっぷり餡が詰まっていますね。
▲オススメの食パンが使われているタマゴとツナサラダのハーフサンドイッチ(240円)や小倉あんパン(170円)、アップルぺストリー(170円)、焼きチキンとごぼうサラダのサンドイッチ(340円)、茄子とタマゴのタールティーヌ(250円)を購入※全て税別
▲店の奥ではパン職人さんたちが作業中。香ばしい小麦の香りが店中に漂う
▲食パンの形をした看板もレトロでかわいらしい

地元の人たちに長い間愛されているだけあって、どのパンもほんとうに美味しそうで、近所に住んでいたらきっと足しげく通うだろうな~と思いました。
購入したパンは鴨川沿いで後ほど頂くことにして、町ぶらを続けましょう!

「相国寺承天閣美術館」でアートな時間を過ごす

続いて訪れたのは、「相国寺承天閣美術館(しょうこくじじょうてんかくびじゅつかん)」。先ほどのマリーフランスから今出川通を東に進み、今出川御門の信号で左に曲がると、相国寺の総門が見えてきます。相国寺は臨済宗相国寺派の大本山で、開創は足利義満、初代住職は数々の史跡の造園を手掛けた夢窓疎石(むそうそせき)です。
周辺は同志社大学のキャンパスがひろがっています。実はもともと周囲一帯が相国寺の敷地だったのですが、火災や明治維新で縮小し、その跡地に大学が建てられたそうです。
▲美術館の入り口。法堂から歩いてすぐ。拝観料は大人800円(税込)

そんな相国寺の創建600年を記念して建てられたのがこちらの美術館です。相国寺をはじめ、鹿苑寺(金閣寺)、慈照寺(銀閣寺)、そのほか塔頭(たっちゅう)寺院に伝わる美術品を展示、公開しています。
というわけで、さっそく中に入ってみましょう!
▲中に入ると、見事に苔むす庭園が広がっている
▲「鹿苑寺大書院障壁画 一之間床貼付 葡萄小禽図」 伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)筆 ※重要文化財 鹿苑寺蔵(写真提供:相国寺承天閣美術館)

館内には、国宝5点、重要文化財143点を含む数々の文化財が収蔵されています。常設展示としては、鹿苑寺境内にある茶室「夕佳亭(せっかてい)」を復元したものや、水墨画で知られる伊藤若冲の傑作「鹿苑寺大書院障壁画」の一部を移設して展示しています。
▲上の鹿苑寺大書院障壁画のほか、さまざまな美術品を展示している第二展示室

禅宗寺院の貴重な美術品や宝物は、どれも静かに佇んでいて、静謐な空気をたたえていました。慌ただしい日々の小休止。心静かに過ごすなら最適な場所です。

河原町通沿いのレトロな家具店へ

ちょうどお腹もすいてきたので、承天閣美術館を後にして、いよいよ鴨川方面へ向かいます。
河原町今出川の交差点に差しかかったところで、ふと前から気になっていたお店のことを思い出しました。そういえばここからスグの場所にあったような……。せっかく近くまできたので立ち寄ることにしました。
▲なんともゆる~い感じの看板が筆者的に素敵ポイント
訪れたのは、アンティーク家具のお店「やっほ」。河原町通の東側にあるお店で、醸し出されるレトロな空気感が前から気になっていたのです。というわけで、さっそく中へ。
店内には、積み重ねた時間が刻まれたような木製のイスやテーブル、棚などがイイ感じでレイアウトされています。テーブルの脚には錆びたアイアンが使われていたりして、とても好みの感じです。
▲昔は食卓として当たり前に暮らしの中にあったちゃぶ台(税別46,000円)も、今はさまざまな用途で使われているそう

店主に聞くと、オークションや古家具市などで仕入れた明治~昭和の日本の家具や木のパーツを、ご自身でリメイクしてさまざまな家具を作っているとのこと。実は、そのままの形で残っている家具はほとんどないそうで、テーブルの板だけを使って、それに別の新しい脚をつけて……といった具合です。

また、昔の日本の家具は木目を見せないように光沢のある塗装をしているものが多かったのだとか。イメージ通りの風合いを出すために、もともとの塗装を落として磨いたり脂を塗りこんだりと、かなり手間暇をかけて家具に新しい命を吹き込むというこだわりぶり。
たしかに、ただ古いだけじゃない、なんとも色気のある家具ばかりだなぁと感動しました。
▲もともとはそば屋さんののし板だった板を使ったテーブル。そば切りの後が刻まれている
▲数は少ないけれど、作家ものなど個性的な雑貨も
衝動買いするにはちょっと勇気がいる値段の家具も、一目惚れして買っていく人もちらほらいらっしゃるとか。家具はどれも一点ものなので、一生ものの出会いがあるかもしれませんね。

鴨川沿いに自転車を止め、のんびりとパンを味わう

▲鴨川にかかる「賀茂大橋」を背に爽快サイクリング

河原町今出川の交差点から東に進み、鴨川にかかる賀茂大橋に到着。橋を渡り切った先には京阪電車の終着駅・出町柳(でまちやなぎ)駅があります。
鴨川沿いには遊歩道があり、橋の袂から下りることができるので、さっそく下りてみましょう!
遊歩道を歩きながらふと鴨川に目をやると、かの有名な飛び石が。映画やドラマ、CMや雑誌などでよく紹介されているあの場所です。取材時も、修学旅行生や観光客が、楽しそうに飛び石を踏んでいました。
では、この飛び石を眺めながら、ランチタイムといきましょう!
まずは、マリーフランス一番人気の「小倉あんパン」。ぎっしりと餡の詰まったパンをパカッとオープン。

どうですか!薄い皮に包まれたこの餡のボリューム!たまりません。もう溢れてしまいそうなのでさっそく一口。
しっとりとした舌ざわり、水分多めで食べやすいです。皮は薄いのですが、しっかり小麦の味と香りがして、あんぱんを食べている感がスゴイです。
餡の甘さはかなり控えめでさっぱり味。気がついたら何個でも食べてしまうパターンですね。これは人気がでるのも納得の味わいです。
続いては自慢の食パンを使ったサンドイッチです。具がたっぷり挟まってますね~。テンションが上がります。ベーシックなサンドだけに、これはお店の実力がよくわかるでしょう。というわけで一口…。
ああ、これは美味しい…。パンの味がしっかりしているから、ボリュームある具とちょうどいいバランスです。味付けもシンプルで優しくて、食べ飽きない味です。

あんぱんとサンドイッチ、どちらもかなりボリュームがあり、いい感じにお腹いっぱいになりました。残りのパンは、家族のお土産に持って帰るとしましょう!
実は、鴨川周辺にはトンビが出ます。取材時も、ほら、こんな感じです。
「トンビに油揚げをさらわれる」のことわざではないですが、食べ物をさらわれることがままありますので、鴨川テイクアウトランチの際は、ぜひ頭上に警戒しながら味わってくださいね。
▲年甲斐もなく筆者も飛び石ジャンプ。ちょっと恥ずかしいですがやっぱり楽しい

食後は腹ごなしに飛び石ジャンプ。飛び石を前にすると老若男女誰しもが童心に返ってしまうのは何故なんでしょうか。取材時もおじいちゃんから親子まで、例外なく楽しそうに飛び石を踏んでいました。
鴨川でのお散歩に癒されたので、そろそろレンタサイクルのお店に戻るとします。
今回の自転車ぶらり旅は、ゆっくり巡って大体半日ぐらいでしょうか。メインどころの観光スポットを巡る京都旅もいいですが、自転車に乗って、ローカルな京都を感じながら巡るのもなかなかオツなもの。型にはまった京都観光に飽きたら、ぜひレンタサイクルを試してみてください。
妙加谷 修久

妙加谷 修久

京都市在住の旅行系ライター兼ディレクター。全国各地に足を運び、旨いモノを食べ、温泉に浸かる日々。ここ京都を中心に、知っているようで知らない「日本のイイトコロ」を紹介します。日本酒好きが高じて利き酒師の資格を取得しました。

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