ビーチまで徒歩1分。「下田大和館」は海好き必見、オーシャンビューの絶景温泉宿

2018.09.07 更新

良質な波が打ち寄せサーファーに人気の静岡県・多々戸浜(たたどはま)海水浴場。青く美しい海を見下ろす高台にあるのが「下田大和館」です。ビーチまで徒歩1分ほどの温泉宿は、全室オーシャンビュー。青い景色を眺めながら全館を探訪し、海好きにはたまらない数々のサービスを堪能してきました。

美しいビーチまで徒歩1分。海好きにはたまらない温泉宿

「下田大和館」へは、新東名高速道路・長泉沼津ICから伊豆縦貫道~伊豆中央道~修善寺道路を経由し、およそ2時間で到着します。電車では、伊豆急行・伊豆急下田駅下車、予約不要の専用送迎バスに乗車しおよそ5分で到着します。
エントランスは坂道を上がった高台にあります。どんな絶景やサービスが待っているのか、早速中へ入ってみましょう。
入り口を背にして左手にあるカウンターがフロント。チェックインを済ませ、ルームキーと宿泊証明タグを受け取ったら、右手にあるロビーへ。
▲どこまでも青く透き通る海は、まるで外国の海のよう

ソファに座ると、早速目の前に多々戸浜と真っ青な海が広がっていました!
海を眺めながらウェルカムドリンクをいただきます。添えられているのは、和菓子「逢初(あいぞめ)」。白あんが芋あんに包まれていて、上品な甘さと口どけの良さがたまりません。

眼下に広がる白浜と青い海が織りなす鮮やかな色彩に、リゾート気分が一気に高まります。実は、下田大和館は、全館のいたる所からこの美しい海を眺めることができるというのです。
一体、建物はどんな造りになっているのでしょう?
▲南欧風の瓦はすべて特注

下田大和館は5階建て。フロントとロビーは2階にあり、1~4階が客室、5階が展望大浴場になっています。

写真を見れば一目瞭然。客室は1部屋ずつ独立しているうえ、高台にひな壇になるように建てられているので、どの部屋からも海を眺めることができる最高のロケーション。実はこの土地は、戦後の一時期、御用邸の候補地に挙がったほどの景勝地なんですって!
土地の所有者であり、この地を大いに気に入っていた先代オーナーが、およそ40年前、高台になっている土地の形状を活かして多々戸浜を見下ろすように宿を建築したのが下田大和館の始まりです。

まずは多々戸浜海水浴場へ

では早速、先代オーナーが愛した多々戸浜の美しい海を満喫しに行きましょう。
ビーチへは、館内からそのまま行けます。ロビーのある2階から階段を降りてビーチへ。
途中にある休憩所「シーサイドルーム」。一体どんな景色が広がるのか、窓辺から外を眺めてみると…
なんと!海のそばにプールがありました。
2つあるプールはいずれも「お子様向けプール」。水遊びパンツを着用すれば、おむつが取れていない子どもも遊ぶことができるそう。また、2つのプールのさらに奥には「浜辺の足湯ほっとふっと」が。海遊びで疲れた足を癒してくれます。

そして、シーサイドルームから階段を降りたら、そこはもう海!
見てください、この透明感!美しいブルー!
多々戸浜海水浴場の水質は、2017(平成29)年環境省の水質調査で最高ランク“AA”のお墨付き。白砂のビーチが、幅450mに渡って広がります。
▲遠くに見える島は、神子元島(みこもとしま)。灯台がある

“日本のハワイ”と呼ばれるほどの下田の海。その中でも、南に面して広がる多々戸浜は、うねりが入りやすく良い波がブレイクするポイントとして、特にサーファーには有名なビーチ。2020年の東京五輪・サーフィン競技会場の候補地にもなりました。
近隣にはサーフショップがいくつもあり、アイテムのレンタルやサーフィン体験も可能。サーフィンデビューにピッタリの海岸なのです。例年7月~8月末までは、海水浴エリアとサーフィンエリアが分かれているのも安心できますね。
▲宿泊者専用出入り口には、売店がある

下田大和館は海水浴場に面した場所に建っており、サマーコーナー(営業期間は毎年7月21日~8月26日の9:00~16:00)に隣接する宿泊者専用出入り口から波打ち際まで徒歩1分!部屋の窓から波のチェックができる下田大和館では、サーファーたちが一年中訪れ、多々戸浜の波を満喫しています。
▲スタッフが笑顔でお出迎え

サマーコーナーは軽食や飲み物の販売のほか、日焼け止めなどの販売も。
浮き輪(1日税込1,000円)やパラソル(1日税込2,500円)、ボディーボード(1日税込2,000円)などのレンタルも(受付は9:00~15:00。返却は~16:00)。海遊びグッズを持参しなくても、レンタルを利用すれば海遊びを思う存分楽しめます。

海を満喫したら、5階にある大浴場へ

海遊びを楽しんだら、足洗い場で砂を洗い流し、今度は汗を流しに大浴場へ。2階からエレベーターに乗り込みます。開いた扉の向こうに窓、そしてその先には海!思わず窓辺に駆け寄ります。
さっき海遊びをしていたビーチが見えました。2階から見えるあの青い海が、大浴場からは一体どんな風に見えるのでしょうか?
5階にある大浴場へは、4階から階段を使ってアクセスします。
青い光が差し込む階段は、まるで水の中にいるような雰囲気。「階段水族館」と名付けられた階段の壁には、さかな系イラストレーター・友永たろさんの作品が展示されています。
▲よく見ると“入荷待ち”のものが

飾られている作品は全部で105点。気に入ったイラストをフロントに持っていけば買うことができます(1点税込2,500円)。入荷待ちの作品が欲しくなってもご安心あれ。代金を支払って注文しておけば、後日、郵送してくれるそうですよ。

チャーミングなイラストを眺めながら階段を上っていくと、長いと思った階段もあっという間。階段の一番上から正面を向くと、窓の向こうに海がドーンと広がります。
▲高いところから眺めると、海がさらに広く大きく見える

ガラスの手前側は休憩スペースになっており、湯上りの体をクールダウンしながら海を眺められます。
この窓に向かって右手にあるのが和の大浴場「遙都(まほろば)」。左手にあるのが洋の大浴場「多々戸ウインズ」です。

和の大浴場から天空の湯へ

まずは遙都をチェックしてみましょう。

取材した日は、遙都が男湯、多々戸ウインズが女湯でした。24時に男湯と女湯が入れ替わるので、一泊すれば2つのお風呂を堪能できます。
脱衣室の右手にある壁にはカゴがずらりと並びます。左手にある窓の外に目を向けると…
窓の向こうには海!窓枠が切り取る風景は、まるで一幅の絵画のような美しさ。宿自慢の景色なのだそう。
脱衣室から「仙楽」と名付けられた大浴場へ。大きな石風呂にこんこんとお湯が流れ込みます。
▲お湯は無色透明の単純泉

約1300年前、行基(ぎょうき)上人によって発見されたとされる蓮台寺(れんだいじ)温泉。豊富な湯量を誇り、古くから湯治場として知られてきました。下田大和館の温泉は、蓮台寺温泉の大沢地区から引湯したもの。柔らかなお湯は、疲労回復や筋肉痛、関節痛などに効果があるそう。お湯はさっぱりとした肌触りで、気持ち良かったです!
もちろん仙楽からも海が見えますよ。
仙楽のさらに奥には「鼓舞(こぶ)」という小さな浴場もあります。浴槽も壁もヒノキで作られているほどよい広さの空間は安心感があり、なんだか妙に落ち着きます。

宿の中で最も空に近い露天風呂を堪能

仙楽の脱衣室を出ると、左手に「山頂露天風呂 雲母(きらら)」という看板を発見。早速行ってみることにしましょう。
扉の向こう側には階段が。さらに先へ進んでみると…
この日は強い日差しが照りつける真夏日。想像以上に長い階段を見て、思わず絶句。50段もあると聞いて一瞬たじろぎましたが、この先の高台からの景色を見ずに引き下がることはできません!
▲背後を木立に囲まれた岩風呂

ハアハアと息を切らしながら上りきると、真ん中に岩風呂が見えました。その先には紺碧の海!
▲この宿の一番高い場所、雲母から海を眺める
お湯に浸かると、湯船が海まで一直線に繋がっているように見えます。太陽が隠れる夕刻は一層幻想的でおすすめですよ。

ヨットをくり抜いたジャグジーでくつろぐ

さて今度は、もう1つの大浴場・多々戸ウインズへ行ってみましょう。
▲どちらの大浴場も、脱衣室にベビーベッドがある

アールを描いた壁や円柱が近未来を感じさせる脱衣室を抜けて、大きな浴槽のある空間「WAVE」へ。
波のようにウェーブを描く大きな浴槽の向こうに、海が見えます。
▲砂浜側に位置する仙楽に比べ、海がより広く感じられる
▲柱から温泉がこんこんと湧き出ていました

多々戸ウインズには、露天風呂「SUN SHOWER(サンシャワー)」が併設されており、2つのジャグジーを楽しむことができます。
▲1つは六角形のジャグジー
もう1つの船の形をしたジャグジーは、なんとヤマハ製36フィートの本物のクルーザーの船体をくり抜いて加工したもの。
高さ36mにあるこの場所まで、当時、日本に4台しかなかった巨大なクレーンを使って吊り上げ、設置したそう。海を見ながら本物のクルーザーで入浴できるなんて、ビックリしますよね!

2階の専用露天風呂付き客室をチェック

全60室もの客室がある下田大和館には、10畳+6畳の大きい部屋や洋室ツインルーム、ベッド付き和室など、さまざまなタイプの客室があります。

水着やウエットスーツのまま館内を移動できる下田大和館。特に海が近い1階の洋室ツインルームは、乳幼児連れの家族やサーファーたちに選ばれています。
▲角部屋の212号室が、館内唯一のコーナースイート

数ある客室の中でも特に人気があるのが、客室専用露天風呂付きの部屋。フロントと同じ2階にある客室すべてがこのタイプです。
今回は、その2階にある下田大和館で一番人気の客室「コーナースイート」に宿泊させてもらうことに。

扉を開けると真っ先に目に飛び込むのは青い海。室内に目を向けると、10畳の和室と広縁の向こうに専用露天風呂があるのがわかります。
▲伊豆石は、水に濡れると青みを増す

露天風呂の湯船は伊豆石で作られていました。客室の露天風呂も大浴場と同じ単純泉です。
お湯が貼られた青く美しい湯船から青い海を眺めていると、今いる場所がまるで海と繋がっているような錯覚に陥ります。
見上げれば軒天に水面のきらめきが反射して、とてもきれい。温泉の心地よさと聞こえてくる潮騒との相乗効果で、頭の芯からリラックスできます。

2階には、コーナースイートのほかに、伊豆石を使った専用露天風呂のある和室と、信楽焼の円形の専用露天風呂を備えた和室が、それぞれ5室ずつあります。

せっかくなので、コーナースイートとはタイプが異なる信楽焼の湯船のある客室を見せてもらいました。10畳の和室と広縁の向こうにある直径1.55mの湯船は、ウルトラマリンブルー、スカーレット、ネイビーなど、部屋によって湯船の色が異なります。
▲211号室の湯船の色は、ターコイズブルー。目の前の海と同じような色
▲湯船に浸かれば、瓦屋根の向こうに海が見えます
また、宿にはベビーバスの用意があり無料でレンタルできます。部屋付きの露天風呂なら、家族での入浴タイムを気兼ねなく楽しめますね!
そして、部屋には季節ごとに見える星座を教えてくれるカードが用意されていました。満天の星を眺めながら、ロマンティックな入浴をぜひ。

ところで、1階と3~4階の客室は、露天風呂ではなく内風呂がある部屋がメインですが、3階に、海側に内風呂とテラスが付いている和室スタンダード10畳タイプの客室が14部屋あるというので、見せてもらいました。
▲和室スタンダード10畳タイプの309号室
▲芝庭のテラスから海を眺められる

和室スタンダードには、この他、テラスがウッドデッキになっている客室もあります。階が上がるほど波音が遠くに聞こえ、ゆったりとした時間を過ごせます。

ちなみに、宿泊料金にプラス1,620円(税別)で、部屋番号を指定しての予約が可能。リピーターの中には、お気に入りの部屋を指定して再来館する人も少なくないそうです。

焼きたて熱々が美味。海鮮炭火会席料理を味わう

ディナーはダイニング「アズール」でいただく「伝統の磯会席料理」と専用の炭火ダイニング「海(うみ)」でいただく「海鮮炭火会席料理」の2種類があり、予約時にどちらか好みのほうを選びます。同じタイプの部屋なら、どちらを選んでも料金は同じです。

今回は、海鮮炭火会席をチョイス。
▲炭火ダイニング「海(うみ)」。海のすぐそばで海鮮炭火会席を味わえる
▲本物の炭を使う無煙ロースターで焼くのは、新鮮な山海の幸
伊豆半島を中心に近隣で採れた魚介や野菜を中心に、旬の食材が並びます(写真は一例)。
コースの一品「金目鯛の塩炊き」は、土鍋を炭火にかけ、塩味のスープで金目鯛を炊く料理。下田大和館でしか味わえない、オリジナルの料理です。

金目鯛のふっくらとした身を堪能した後は、金目鯛の旨みたっぷりのスープで作る雑炊をぜひ!海遊びで疲れた体に染み渡る美味しさです。
刺身や鬼殻焼きなどの伊勢海老料理(各税別5,000円)や、踊り焼き、刺身などのあわび料理(各税別4,000円)など、当日着席してから追加で注文できる一品料理も充実しています。
特に味わいたいのが、下田の沖合にある神子元島周辺の海域で採れる特大の「下田S級サザエ」(磯焼きまたは刺身で提供。2個税別1,500円)。
潜水漁で1つ1つ採取したサザエは、1個400g以上ある特大サイズ。澄んだ海水の中で豊富な海藻を食べて育っており、雑味が少なく、味も歯ごたえも抜群。下田市内にある15軒の認定店でしか味わえない特別な素材なのです。

美味しい海の幸でお腹が満たされると、海遊びの心地よい疲労感も手伝って、睡魔が襲ってきました。部屋へ戻り、布団に横になって波音を聞いていると、あっという間に夢の中へ落ちていきました。

2つある貸切風呂で湯浴み

ぐっすりと眠った翌朝、予約しておいた貸切露天風呂へ。下田大和館には、大浴場のほか、絶景貸切露天風呂「スパ・ヴィラ」があります。下田大和館の建物の中で最も海に近い場所に建つスパ・ヴィラには、どんな絶景が待っているのでしょうか?
▲左の扉を開けると「パイン」、右が「バンブー」

スパ・ヴィラは客室からビーチへ向かう階段の途中にあり、「パイン」と「バンブー」の2つの露天風呂があります。まずは左のパインをチェック。
▲広々とした脱衣室。バスタオル、フェイスタオル、シャンプー、リンス、ボディソープ、ドライヤーの用意がある

お風呂の名前の由来は、目の前にあるシンボルツリーの松の木。立派な松の木の向こうに青い海が見えます。
ドーム型の屋根の下にある浴槽は伊豆石で作られており、青く輝きます。ゆったりとした浴槽は、カップルや小さな子ども連れにも人気があります。
▲湯船に浸かれば、木々の合間から海が見える
▲シャワールームもあるので、体をしっかり洗うことも可能

さて、もう1つの貸切風呂、バンブーはどんな感じでしょう。
アジアの竹林に囲まれているような、リゾート感がある貸切風呂バンブー。デッキチェアが備え付けらえていて、海を眺めながらリラックスできます。
▲夜はナイトライトのスイッチを入れると、一気に幻想的に。高台から眺める夕暮れ時の海を引き立てる

スパ・ヴィラの2つのお風呂は、15:15~22:50、6:30~10:20の間の完全予約制。電話での事前予約、または当日先着順で受け付けています。

いずれも利用は4名まで(5名以上は1名につきプラス税別300円)。料金は、パインは1回50分税別4,500円、バンブーは1回50分税別3,500円(いずれも夏季はプラス税別1,000円)です。

潮騒を聞きながらのオイルトリートメントでリラックス

もう1つ、館内にあるリラクゼーションスポットをご紹介しましょう。
フロント近くにあるオーシャンスパ「波音」では、ボディ、フェイシャル、フットなど、さまざまな部位をオイルトリートメントしてくれます。30分のショートコースから90分のロングコースまで、さまざまなプランが(税別4,800~12,000円)あり、潮騒を聴きながら、日常を離れてリラックスすることができますよ。

受付時間は14:00から(最終受付21:00)。電話での事前予約も可能です(受付時間は8:00~20:00)。

チェックイン前後のサービスが、至れり尽くせりでスゴイ!

ここまで館内を堪能してきましたが、下田大和館が海好きに愛されているのは、ロケーションがいいからだけではありません!実は、チェックイン前後のサービスがものすごく充実しているんです。

まずは、チェックイン前後の駐車が無料なこと。海水浴シーズンは、周辺の駐車場を利用すると1日約1,500円の駐車料金がかかります。2日間だと約3,000円も浮いてしまうんです!
▲大小さまざまなおもちゃが用意されているキッズルーム

また、小さな子供を連れて早く到着したときには、チェックインの時間になるまで、キッズルームで遊ぶこともできます。
▲キッズルームには哺乳瓶の消毒や離乳食の温め専用の電子レンジが備え付けられており、授乳も可能

そして、チェックアウト後も、サマーコーナーに隣接するシャワールームを無料で利用することができます。ビーチにある公共の温水シャワーの利用料は1回200円(税込)なので、そのお金も浮きますね!ちなみに、チェックアウト後のプールの利用もOKです。
さらに、15:00~17:00の間は、5階にある大浴場も無料で利用OK。汗を流してさっぱりしてから、帰路につくことができます。

温泉や食事といった宿ならではのお楽しみはもちろん、チェックイン前後のサービスが充実しており多々戸浜海水浴場も思う存分楽しめる下田大和館。
多々戸浜に滞在中、海水浴はもちろんボディーボードやサーフィンなどの海遊びを、有意義により快適に楽しめるおすすめの温泉宿です。
永井理恵子

永井理恵子

日大芸術学部写真学科卒のフリーライター。食いしん坊(飲んべえでもある)。東京の荒波に15年揉まれて気づいたのは、生まれ育った静岡県と御殿場市が思いのほか素敵な場所だったってこと!地元のいいところを発信すべく鋭意活動中。

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