「ドロフィーズ」で豊かな北欧ライフを体験。ガーデン・カフェ・家具、どれをとってもオシャレすぎ!

2018.09.13 更新

約8,000坪の敷地に、北欧家具や雑貨が並ぶインテリアショップや体にやさしい料理を味わえるカフェ、さらにガーデン、ホテルもある「DLoFre's(ドロフィーズ)キャンパス」。静岡県浜松市にある、まるで小さな北欧タウンです。憧れの北欧ライフスタイルを体験するため、さっそく行ってきました。

浜松市郊外に佇む、小さな北欧タウン

新東名高速道路・浜松SAスマートIC(ETC専用)で下りて約7分。田園風景を抜け、白い建物が見えてきたら「ドロフィーズキャンパス」の入口に到着します(JR浜松駅からは車で約35分)。駐車場は3つ。さらに臨時駐車場もありますが、週末はたくさんの人が訪れるので、ゆとりを持って出かけるのがおすすめです。
駐車場から徒歩数分の場所にあるメインストリートへ向かう途中にも、キャンピングカーをリノベーションした雑貨店や、築100年の蔵をリノベーションしたブックショップがあり、つい寄り道してしまいそう。
▲メインストリートの入口に到着。右に見える建物がドロフィーズを運営している地元の工務店「都田建設」
DLoFre's(ドロフィーズ)とは、Dream(夢)、Love(愛)、Freedom(自由)、's(仲間)を組み合わせた造語。地元浜松を中心に注文住宅などを手がける「都田建設」のブランドで、同ブランドが理想とするライフスタイルを表現している場所が「ドロフィーズキャンパス」です。
「生活を豊かに美しくする」をコンセプトに、2009年にインテリアショップのドロフィーズインテリアが誕生。2018年現在では、約8,000坪の敷地に大小25の施設が並んでいます。
▲2009年に誕生した「ドロフィーズインテリア」(11:00〜18:00。火・水曜定休)。ここからドロフィーズのストーリーが始まった
ドロフィーズでは、自然を家の中に取り入れた暮らし、シンプルでありながら洗練されたインテリア、食事をしっかり味わうことなど、生活のさまざまなシーンを提案しています。北欧雑貨好きだけでなく、スローフードやスローライフといった、持続可能なライフスタイルのヒントを得ようと、多くの人が訪れています。

自然との距離感が心地いいガーデンで、スローな時間を満喫

ドロフィーズキャンパスに入って最初に向かったのは、インフォメーションセンターにもなっている「ノルディックデリ」。
▲大きな窓からたっぷりの光が差し込む心地よい空間
白を基調とした空間に、大きな一枚板のテーブルが印象的。北欧家具に座りながら食事をしたり、読書をしたり、思い思いに過ごせます。席が近いから、隣に座ったお客さんと自然に会話が生まれるとか。こちらでは地元で手づくりされた無添加パンを使ったピタサンドやフェアトレードの豆をブレンドしたコーヒーなどを販売しています。
▲店内では、ドロフィーズキャンパスを案内したイラストマップも配布(無料)

このお店に来たのは、この先にある北欧の庭「ドロフィーズガーデン&ヒル」へ行くため。ガーデンへはこちらのお店か、隣のドロフィーズインテリアを抜けて行くことになります。
お店を抜けると、視界いっぱいに広がる緑のガーデンがお出迎え。空と庭、山が広がる風景に自然と心がほぐれていきます。
▲ゆるやかな丘に並ぶ小さな家は「レイキモッキ」と呼ばれ、北欧では両親や祖父母が子どものために作る
▲ノルディックデリでテイクアウトしたコーヒー300円(税抜)を片手に、ガーデンに置かれたテーブルセットに腰掛けて、ゆっくりと流れる時間を楽しんでみます(写真提供:ドロフィーズ)
▲小さな丘と同心円に配列された石と緑の円は、ドロフィーズが成長し続ける宇宙(ひろがり)を表現したもの(写真提供:ドロフィーズ)
▲塀に立てかけられたガーデングッズもオシャレ。ドイツのガーデニングメーカー、WOLF Garten(ウルフガルテン)社製のアイテムが置かれている
▲都田建設の宮大工さんが制作した木製のピアノは中がプランターになっていた。手前にキーボードを置けば演奏することもできるユニークな作品
▲何気なく置かれたディスプレイもオシャレで参考になる
▲夏至と冬至の頃には、約800個のキャンドルを並べたキャンドルナイトを開催。ノルディックデリではジャズライブが行われ、幻想的な夜の時間を楽しめる(写真提供:ドロフィーズ)
▲資材置き場だった建物をリノベーションした北欧ファブリックのお店

ガーデン&ヒル内の小道の先にあるのは「ドルフィーズファブリック」。マリメッコをはじめ、シナマーク、アルメダールス、ボラス、アルビットソンズといった北欧の独創的なテキスタイルメーカーの生地を300種類以上も販売しているということで、さっそく中へ。
▲色鮮やかなものから落ち着いたモノトーンのデザインまで、個性あるファブリックを切り売りで販売(写真提供:ドロフィーズ)

マリメッコの生地は、毎年スタッフ自らが北欧へ買い付けに行くので、ここでしか買えない最新のデザインからデッドストックまであるのもうれしいですね。
またこちらでは、お気に入りの生地を選んでファブリックパネルを作るワークショップを定期的に開催。完成したパネルを壁に飾れば、暮らしの中で手軽にアートを楽しむことができます。また、季節にあわせてデザインを変えてみるのもおすすめ。買うだけでなく、ハンドメイドする楽しみや喜びを体験することで、暮らしを楽しむヒントが見つかりそうです。
▲世界にひとつだけのファブリックパネルを作るワークショップ。自分の部屋にどんなデザインのパネルがあったら素敵か、あれこれ妄想する時間が楽しい(写真提供:ドロフィーズ)

北欧の名作家具に座って味わうスローフード

次に向かったのは、ドロフィーズキャンパスの西端にあるカフェレストラン「ドロフィーズカフェ」。築70年の古民家をリノベーションした空間で、地元浜松の食材を使った、体にやさしいスローフードを味わえます。
▲ラベンダー畑の向こうに見えるのが「ドロフィーズカフェ」。季節の花々に彩られた小道を歩いていきます。右手に見える温室は、ガーデングッズなどを扱うお店「ガラスハウス」
▲「ドロフィーズカフェ」はガーデン&ヒルから歩いて5分ほど
▲天井を抜き、あらわしになった梁や骨組みが、新築にはない深い味わいを出している
カフェには北欧のデザイナーズ家具を体感できる「ライフスタイル+デザインセンター」が併設され、店内のイスやテーブル、照明は実際に購入することができます。何年たっても飽きの来ないデザインは主張しすぎることなく、毎日の生活をちょっとだけ豊かなものにしてくれます。
▲店内には、ハンス.J.ウェグナーのYチェアなど、名作と呼ばれるさまざまな北欧チェアが並ぶ
▲庭を望みながら、リラックスして食事を楽しむことができる
こちらのカフェのキーワードは、「地産地消」「ローフード(生の食材)」。最初にいただいたのは、季節限定メニューの「ブラウンパンケーキセット(グリルドチキン ペッパークリームソース)」1,380円(税抜)。
▲オープン以来の人気メニュー「ブラウンパンケーキ」を2018年限定でアレンジ(写真提供:ドロフィーズ)

「ブラウンパンケーキ」は、日本古来の栄養食・そば粉に、食物繊維たっぷりのグラハム粉(全粒粉)、きな粉や黒砂糖を加え焼き上げています。カリッとした表面に、中はふわふわ。デザートと言うより、食べ応えのある食事メニューです。
口に運ぶとき、ふわっと香るそば粉の匂いが食欲をそそります。ブラックペッパーが利き、ワインの甘さをほのかに感じるソースをつけて食べると格別!やわらかなグリルドチキンの下には、スチームされたズッキーニやパプリカなどの夏野菜がたっぷり。素材の味を感じられる一皿です。
▲男性でも満足できるボリューム満点の一品(写真提供:ドロフィーズ)

続いてのメニューは、「豆乳カッテージチーズとバジリコのロマーニャ」1,180円(税抜)。動物性の食材を使っておらず、お肉のように見えるのは豆腐と豆乳カッテージチーズ。ミンチのような食感で、言われなければお肉と勘違いしてしまうかも。オーガニックのトマトを使った濃厚なソース、生パスタのもちもち感など、豊かな食感を楽しめます。
▲塩麹につけたやわらかチキンに、ブロッコリーなどの栄養たっぷりなスプラウトをミックスした「サラテディエールシーザーサラダ(フォカッチャ付き)」。1,260(税抜)(写真提供:ドロフィーズ)
仕事や家事に追われて、ついつい自分のことを後回しにして、簡単な食事で済ましてしまうこともあるのではないでしょうか。旬のものっておいしい、地元のものって新鮮。そんな当たり前のことに気付かせてくれます。毎日の食事を見直すのは難しいかもしれませんが、調味料だけでも意識して選んでみようかな、そんな前向きな考えにさせてくれるカフェでした。

旅に出ることで取り戻す、自分の大切なもの

ドロフィーズが提案する北欧ライフスタイルをさらに体験できる場所が、三角屋根が連なる宿泊施設「白のMINKA」。本来は宿泊者のみ入ることができるスペースですが、今回は取材ということで特別に中を見学させてもらいました。
▲アート作品と一緒に並んだロゴが素敵
「白のMINKA」は、レストランを併設したMINKA棟と、道をはさんだアゴラ棟の2つで構成されています。
MINKA棟の1階はレストランと共用部のリビングルーム。客室はMINKA棟とアゴラ棟の2階にあり全部で10室。それぞれが独立して点在し、各部屋がゆるやかにつながるレイアウトになっています。どの客室も築120年の古民家で使われていた梁などを再利用して建てられたそう。
▲窓の向こうに広がる田園風景や風車を見ながら、朝食や読書を楽しめるリビングルーム
▲可憐な花とキャンドルでおもてなし。小さな花があるだけで、心が豊かになったような気分に
▲電動自転車のレンタル1日1,500円(税込)も。1日目はドロフィーズキャンパス内を徒歩で散策し、2日目に周辺をポタリングする人が多い
▲三角屋根の一つひとつが客室として独立し、ウッドデッキでつながる
「花」や「川」といった名前がつけられた客室は、シンプルでミニマルなデザイン。宮大工が手がけたロフト階段、北欧家具、地元の若手陶芸作家によるアート作品など共通する部分はありますが、各客室のデザインは全て異なっています。五右衛門風呂や壁にボルダリングを備えたタイプなど、遊び心あふれる部屋も。
▲2人部屋「空」。地元の丸太古梁が凛とした雰囲気をつくり出している。浜松市天竜区のヒノキ、ドロフィーズキャンパスがある浜松市北区都田のわらを使った珪藻土など、地元の素材を採用(写真提供:ドロフィーズ)
▲2人部屋「草」には1950年代のヴィンテージ家具の名作、イームズのラウンジチェアを用意。このチェアに座るためだけに宿泊する人もいるとか(写真提供:ドロフィーズ)
▲アメニティは体にやさしいオーガニックハーブを使用した白のMINKAオリジナル
▲ちょこんとせり出したデッキの先には「空に浮かぶサウナ小屋」が。ロウリュと呼ばれるフィンランド式のサウナを利用できる
また、MINKA棟のむかいにあるアゴラ棟には、1階に教会を思わせるような雰囲気の「Art&People」があります。こちらのスペースは宿泊者以外の人も利用できるラウンジ兼アートギャラリーです。
▲アゴラ棟。手前の黒い部分が「Art&People」。エントランスの左側には「苔の庭」が広がる

古材の扉を再利用したテーブル、北欧やイギリス、アメリカのヴィンテージ家具がレイアウトされた空間はどこか神秘的で、瞑想するための空間のようにも見えてきます。
▲「Art&People」の内観は、ノスタルジックな雰囲気もありつつ、現代性も感じる不思議な空間(写真提供:ドロフィーズ)

地元作家の作品を展示するギャラリーも併設され、見ているだけでインスピレーションがわいてきそうです。お気に入りの本を手に読書をしたり、これからのライフスタイルを考えたりするのにもぴったりです。
ドロフィーズキャンパス内のお店とは違い、宿泊することでより普段の生活に近い形で北欧家具に触れることができます。また、日常から少し離れた時間が、これからのライフスタイルを考えるきっかけにもなるはずです。
シンプルで機能的、それでいて温もりを感じると日本でも人気の北欧インテリア。名作と呼ばれるものは高価で簡単には手に入れられないけれど、ドロフィーズに来れば、食事をしたり、宿泊したりしながら、北欧の暮らしを身近に感じることがきます。ここで雑貨やファブリックを実際に触れてから、ゆっくりと北欧のインテリアを取り入れていっても良いかもしれません。

そして何より心地よかったのが、スタッフの方々との何気ない会話と、さりげないホスピタリティでした。人とのつながりを大切にした、持続可能なライフスタイル。ドロフィーズで見つけたのは、形だけ真似た北欧の暮らしではなく、私たちが忘れがちな根っこの部分の豊かさかもしれません。
大杉晃弘

大杉晃弘

大阪にて結婚・住宅情報誌の制作ディレクターとして、企業の販促活動に従事。その後、地元浜松へUターン。編集、文章、写真の仕事をしつつ、活版印刷工としても修行中。

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