甘~いいちじくが食べ放題!尾道「海辺のいちじく園」のもぎ取り体験

2018.10.11 更新

いちじくって美味しいですよね。プチプチの食感で甘くて、大好物です。広島県尾道市にある「万汐(まんちょう)農園」が運営する「海辺のいちじく園」では、無農薬で育てたいちじくの収穫体験ができて、しかも食べ放題!ということで、さっそく出かけてきました。美味しさと楽しさ満載で、レジャーとしてもおすすめですよ。

クイズラリーでつい本気に!探検気分の楽しいいちじく狩り

今回、いちじく狩りを体験する「海辺のいちじく園」があるのは広島県尾道市の向島(むかいしま)。尾道市街からは尾道水道を隔てた場所にあり、通行無料の尾道大橋や西瀬戸自動車道(しまなみ海道)の新尾道大橋(有料)、フェリーなどで行くことができます。
▲尾道大橋を渡って向島(むかいしま)へ。右はしまなみ海道の新尾道大橋

今回はマイカーで、無料の尾道大橋を利用しました。島に入って7分ほど走ると到着です。
▲道路沿いにポップな看板を発見

看板は「海辺のいちじく園」となっていて「万汐農園」の字は見当たらないのでご注意を。でも、看板は派手だから、すぐ見つかりますよ。
▲いちじく園の入口はリニューアル中

入口は駐車場の目の前。この日はゲートなどをリニューアル中で、小さな手描き看板があるだけでしたが、今後はもっと目立つ入口になっていると思いますよ。
▲入口の奥にあるテントで受付

いちじく狩りは予約制で、実施期間は例年8月中旬~11月中旬。30分食べ放題で税込1,500円(小学生税込1,300円)です。
▲ジャムやジュースなどの加工品も豊富

テント内ではもぎたてのいちじくのほか、たくさんの自家製加工品を販売していました。入園は無料なのでお土産だけ買い求めるお客さんも多いようです。ただし、予約客がいない日は開園していない場合もあるので要注意。
▲カゴやお手拭きを持っていちじく畑に

受付を済ませると、体験セットを手渡されました。カゴの中にあるチラシで折った箱は、いちじくを食べる際に剥いた皮を入れるもの。食べ放題でも別料金で持ち帰り(100g税込140円)もできるので、カゴはもぎ取ったいちじくを入れるのに使います。
▲スタンプラリーのシート。持っているのは代表の濱浦志保香(はまうらしほか)さん

いちじく狩りが楽しめるようにと、クイズ形式のスタンプラリーも行っています。エントリーはもちろん無料、というか強制参加(笑)ですね。というのも、ここではいちじくの美味しさだけでなく、いちじくの魅力をもっと知って欲しいという願いから、いちじくのウンチクに関するクイズを出しています。
▲いちじく畑の入口に最初のチェックポイントが

園内には6カ所のチェックポイントがあり、子供騙しの簡単なクイズかと思いきや、意外と真面目なクイズなのでちょっとタジタジ。終わった頃にはいちじく博士になっているかも。ちなみに、全問正解だとプレゼントがあるので、お楽しみに。
▲もぎ取りには「魔法の杖」も必要

いちじくは背が高い木もあるので、この杖が必要なんです。どう使うのかって……?杖でいちじくを叩き落とすのではありませんよ。高いところにある枝をグリップに引っ掛けて、手が届くところまで引き寄せるんです。
▲帽子を忘れたらレンタル(無料)も

いちじく狩りは基本的に手ぶらでOKですが、「乳(ちち)」と呼ばれる白い樹液や葉に触れると痒くなることもあるので、長袖の上衣や軍手を用意してくださいね。いちじくは葉が硬いので、帽子は護身にもなります。ハロウィン仕様など面白いものが用意されていました。

スゴいぞペクチン!美容と健康に期待できる整腸作用

▲園内には100本以上のいちじくの木

園路は平坦でゆったりしているので、ベビーカーや車いすでもラクラクです。植えられているのは「早生(わせ)日本種」で別名「蓬莱柿(ほうらいし)」や「唐柿(とうがき)」とも呼ばれています。あ、これクイズに出るので忘れないように。
▲尾道は早生日本種の一大産地

早生日本種は西日本を中心に生産されている品種で、やわらかく甘みが強いいちじくとして人気です。そして、尾道は早生日本種の生産量が全国トップクラス。温暖な気候や島特有の潮風と陽光が、美味しいいちじくを育てるんです。この向島をはじめ、尾道にはたくさんのいちじく園がありますが、観光農園として食べ放題やもぎ取りができるのはここだけ。
▲いちじくは果物じゃない……?

いちじくは漢字で書くと「無花果」。花の無い果物ですよね。でも、いちじくは果物ではなく、実だと思って食べているのは花なんだそうです。へ~、知らなかったなぁ。ついでにいちじくの名前の由来は「一熟(いちじゅく)」で、一日ですぐに熟すからだとか。
▲いちじくは大きな葉に隠れていることが多い

いちじくはクワ科の落葉果樹で、大きな葉っぱが特徴です、旧約聖書でアダムとイヴが体を隠したのもいちじくの葉と言われていますよね。なので、いちじくを取るときは葉をめくって隠れているのを探しましょう。最盛期(8月下旬~9月中旬)には1本の木に10個以上も食べ頃のいちじくがついているそうですよ。
▲高所用のコンテナも随所に設置

手が届かないいちじくは「魔法の杖」だけでなく、コンテナも活用しましょう。では、さっそくもぎ取り&食べ放題のスタート!
▲お尻に裂け目があれば完熟状態

丸みがあって、枝の付け根まで色づいているのが美味しいいちじく。こんな感じに割れていれば食べ頃です。
▲いちじくを見つけたら軽く掴んで
▲クイッと捻れば簡単にポロッ
▲皮を剥くときはヘタ(枝の付け根)の方から
▲こんな風にきれいに剥けました

いちじくは洗うと味が水っぽくなるので、そのまま食べます。持ち帰る際も洗うと傷みやすくなるので、気をつけましょう。
▲手を汚したくないなら割れ目の方からパカッと割って
▲ヘタをちょっと押さえて半分だけ皮を剥いて
▲そのままガブリ!

この方が簡単で、フレッシュさもひときわ。で、甘~~い!プチプチとした食感もたまらな~~い!白い乳は手に触れると厄介ですが、これには水溶性の食物繊維ペクチンが豊富に含まれているので整腸作用があるそうです。美容と健康にはいちじく、というわけですね。
▲子どもでも簡単に取れる

園内ではファミリー客もたくさん見かけました。いちじくは葉に隠れていることが多いので、身長の低い子どもの方が見つけるのが早そう。もぎ取るのも力は必要ないので、子どもでも楽しめます。
▲持ち帰り用にこれだけゲット

30分間しっかり食べて、美味しさに納得したので持ち帰り用にこれだけ。カゴの中を数えると17個ありました。
▲テントに帰って計量

重さを量ると1.7kg。カゴの重さは予め引いてあるので、100g税込140円ということは税込2,380円。スーパーやデパートでは1個数百円で販売されていると思うので、これは断然お得です。
▲パックに詰めて持ち帰るか、計量後に食べてもOK

「一熟」と言うくらいなので、食べ頃はあっという間。常温なら当日中に食べるのがベストですが、冷蔵庫に入れておけば2日くらいは美味しさが持続するそうです。
なお、食べ放題はせずに、必要なだけもぎ取って100g税込140円で買い取るコースもありますよ。
▲園内のあちらこちらにマリーゴールドの花

万汐農園は農薬を使わない自然栽培がウリ。そのため、害虫の「根コブ線虫」から守るためにマリーゴールドが植えられています。そして、チッ素養分を補給するためにクローバーも。こうした工夫で美味しいいちじくを安心して食べることができるんですね。
▲アジアンテイストの置物も

いちじくはアラビア半島南部が原産地で、日本へは中国経由で約400年前に伝わったそうです。それを意識してかどうか、アジアやシルクロードをイメージさせる置物が園内に点在していました。ざっと見ただけで15体以上はあったので、これを探してみるのも楽しいですよ。ちなみに写真はヒンドゥー教で学問と商売繁盛の神様とされるガネーシャ。

ジャムにジュース!いちじく狩りの後も楽しめる

テント内ではもぎたてのいちじくを使ったジャム作り体験(税込1,500円)もできます。
▲ジャム作り体験(要予約/当日可)にチャレンジ

材料とレシピは農園が用意してくれ、スタッフが手伝ってくれるので、誰でも気軽に楽しめます。
▲約400gのいちじくと砂糖を鍋でグツグツ

鍋にいちじくと砂糖を入れ、焦げないようにゆっくり混ぜながら15~20分煮ます。
▲食感を楽しむには塊が残るくらいがちょうどいい

仕上げにクエン酸を入れてもうひと煮立ち。辺りが甘い香りでいっぱいになったら、ジャムのでき上がりです。ここまで所要時間は30分足らず。
▲専用の瓶に詰めて持ち帰り

水分が飛ぶこともあり、でき上がりは150gの瓶にピッタリ2本。瓶は耐熱ガラス&密閉タイプなので、持ち帰ってすぐに煮沸消毒しておけば長期保存も可能です。

続いては、簡単で美味しくて、しかも楽しいいちじくの新しい味わい方。その名も「ぐじゅぐジュース作り(税込300円)」です。
▲新発見!いちじくの美味しい楽しみ方

まずは用意してもらったビニール袋に、皮を剥いたいちじくを丸ごと1個と適量の氷を入れます。
▲さらに適量のガムシロップやクエン酸を入れて
▲ビニール袋にキャップを取り付ければ準備OK
▲袋の上から「ぐじゅ、ぐじゅ」といちじくを潰せば、ハイ、でき上がり
▲太めのストローでつぶつぶも楽しみながら

ありそうでなかったお手軽ジュースは「あっぱれ!」の美味しさ。クエン酸を入れることで甘みが和らいで飲みやすくなるので、飲みながら好みの味に調整してくださいね。キャップは要返却ですが、百円均一の店などで販売されているものなので、自宅でも楽しめますよ。
瀬戸内海ののんびりとした島でいちじく狩り。自然も満喫できて、とても楽しい一日でした。美味しいいちじくを食べたい、と思ったらぜひ尾道の向島に出かけてくださいね。
廣段武

廣段武

企画から取材、撮影、製作、編集までこなすフリーランス集団「エディトリアルワークス」主宰。グルメレポートの翌日に大学病院の最先端治療を取材する振り幅の大きさと「NO!」と言わ(え?)ないフレキシブルな対応力に定評。広島を拠点に山陽・山陰・四国をフィールドとして東奔西走。クラシックカメラを語ると熱い。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
PAGE TOP