世界遺産・嚴島神社を海の上から拝観。カヤックで朱色の大鳥居にアプローチ!

2018.11.03 更新

宮島と言えば、世界遺産の嚴島(いつくしま)神社があることでも有名な広島県を代表する観光スポット。その宮島で、海上から嚴島神社を拝観できるマリンアクティビティが話題になっていると聞いて、さっそく体験することに。普通の観光では見ることができない貴重な景色は感動モノでした!

▲大鳥居は2019年6月~2020年8月にかけて大改修を行う予定

嚴島神社がある宮島でシーカヤック体験!

宮島は、広島市街から西に約20kmにある廿日市市(はつかいちし)の沖合に浮かぶ観光名所です。広島駅からは山陽本線で約30分の宮島口駅で降りて、フェリーで渡ります。
▲フェリーの運賃は片道税込180円

フェリー乗り場はJR宮島口駅から徒歩5分。2社の航路があり、5~10分おきにどちらかが運航しているので、ほとんど待つことなく乗船することができます。
▲宮島まではフェリーで約10分

取材した8月下旬は天気も良く、フェリーは観光客でいっぱい。船内には広い客室もあるのですが、多くの人がデッキに出て宮島を眺めています。外国人観光客の姿が目立つのは、世界遺産の観光地ならでは!
▲かわいいアイドルユニット登場

宮島に着いてフェリーの桟橋を出ると、うれしいお出迎え。宮島には野生の鹿がたくさん暮らしていますが、観光客には馴れているのでカメラを向けてもこの通り。逃げたりせずにニッコリ微笑んでくれます。
▲集合場所は趣のある宿泊施設

海上から嚴島神社の拝観を体験させてくれるのは「Hartアドベンチャーセンター」。宮島の桟橋から徒歩15分ほどの場所にある宿泊施設「すみれぐさ」が集合場所で、ベース兼受付にもなっています。
▲陽に焼けた海の男、インストラクターの春名優一(はるなゆういち)さん

今回、申し込んでいたのは「大鳥居に大接近!体験コース」。
所要時間は約1時間で、その手軽さから宮島観光と合わせて参加する人も多い人気のシーカヤック体験です。

予約の際は、潮位の確認を忘れずに!

対応してくれたのは、インストラクターの春名さん。受付を済ませると、庭でライフジャケットの装着やスマホの防水装備などを、ていねいに教えてくれます。
▲ライフジャケットを装着して、カヤック体験の準備

このカヤック体験で用意しておくのはタオルと飲み物くらい。服装は基本的に自由ですが、動きやすいことはもちろん、マリンアクティビティなので濡れて困るものは持たないように。日差しが強い日は帽子や日焼け止めも用意しておくといいですね。また秋から冬にかけては、防寒性が高く撥水性のあるアウターがおすすめです。
▲手づくりのマップでコースを紹介

潮位によって少しだけコースが変わるため、まずは当日のコースをマップで確認。大鳥居に接近できるのは満潮と前後の数時間だけなので、予約の際に確認してくださいね。電話で問い合わせすれば、その日のベストな時間帯も教えてくれますよ。
▲すみれぐさから海までは歩いて約2分

準備が整ったら、カヤックが準備されている海辺まで徒歩移動。ここは「西松原(にしのまつばら)」と呼ばれる景勝地で、意外なほど観光客が少ない隠れた名所。
▲平清盛を御祭神とする「清盛神社」

嚴島神社を今の規模にまで造営させたのは平清盛。西松原には彼の功績を讃えて、没後770年にあたる昭和29(1954)年に創建された「清盛神社」もあります。
▲朱色の大鳥居も見える西松原の砂浜

さあ、カヤックのある場所に到着です。潮位を事前に確認しておいたので、いい感じのほぼ満潮。朱色の大鳥居が海の中に立っているのも見えます。テンションが上がってきたぁ~~!
▲まずは陸上でパドリングの練習と安全講習

カヤックに乗る前に、春名さんからパドルの使い方、カヤックのコントロールの仕方、危険回避の方法などを教えてもらいます。転覆の危険性は少ないものの、何しろ相手は自然。それに撮影用のカメラが海に落ちたら大変なので、しっかり聞いておかなきゃね。
▲体験で使うのは青いタンデムタイプ

10分ほどの陸上講習が終わったら、用意されていたカヤックに乗り込みます。デッキにはシートがあり、中に入って足を前方に投げだすようにして座ります。素材はリニアポリエチレンで、幅が広く安定感のあるタンデムカヤックなので初めての人でも安心とのこと。でも、ドキドキするなぁ。ここで白状しますが、カヤックは初体験です。

さあ、いよいよ海へ!目指せ、朱色の大鳥居

まだちょっと緊張感がぬぐい去れない様子を察知されたのか「リラックスして宮島の海と自然を楽しみましょうね」と春名さんがやさしくリード。いよいよ海へと漕ぎ出します。
▲春名さんの漕ぎ方をお手本に

海で使うカヤックは、波や風に影響されにくいデザインになっているとのこと。体を真っすぐにして無理な力をかけなければ、そんなに簡単にひっくり返るものではないそうです。
▲春名さんに先導されてどんどん沖に

海に出たら前進、後進、停止、旋回などカヤックがひと通りコントロールできるようになるまで練習です。大切なのはリズム感とバランス。初心者で日頃運動をしていない筆者でも、数分でマスター(……した気分)。
▲宮島の美しい自然も満喫

世界遺産に登録されている嚴島神社ですが、実は背景となる弥山(みせん)原始林などを含む区域すべてが世界遺産なんです。カヤックで沖に出て振り返ると、その美しい自然を一望。フェリーとは違う海面すれすれからの景色に、改めて魅力を感じることができました。
▲シンプルに漕ぐことが楽しくなる

最初は前に進むことだけで一所懸命だったのに、自分の力で海の上を進むことがどんどん楽しくなります。ヤバい、もうすっかりカヤックの魅力にハマっています!
▲カヤックに馴れてきたので、大鳥居へのゴーサインが!

海に出て約10分。景色を楽しむ余裕も出て、パドリングにも馴れてきたので大鳥居を目指すことに。
▲コントロールできるようになると楽しさ倍増

カヤックで自由に動き回るのはアメンボになったような気分。水面ギリギリに進む爽快感も、なかなか体験できない魅力です。
▲大鳥居がこんなに近くに

干潮のときは大鳥居の下まで砂浜を歩いて行くことができますが「海に浮かぶ大鳥居」をこんなに間近に見ることができるのはカヤックだからこそ。選ばれし者の特権、みたいな優越感もあって感動的です。
▲手を合わせて嚴島神社を拝観

大鳥居の先には嚴島神社の回廊や本殿も見え、神聖な気持ちになってきます。そして、どんどん大鳥居に接近すると……。
▲扁額に金色で「嚴嶋神社」の文字

嚴島神社の鳥居には、ちょっとしたトリビアがあるそうです。
▲反対側にある扁額には違う文字

鳥居に掛かる扁額は、参拝者に向けて外側だけにあるのが普通。扁額が両側にあることにも驚きですが、書かれている文字も「伊都岐島神社」。これは「いつきしまじんじゃ」と読むそうで、御祭神の三女神の1柱である「市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)」に由来する説があるとのこと。いろんな発見があります。
▲文字通り「海に浮かぶ神社」

大鳥居からは海に建てられた嚴島神社の全容も。これもカヤックならではの眺めで、背景の自然とも調和した荘厳な景観です。
▲世界遺産を心ゆくまで見学

しばらくは大鳥居の前でプカプカ漂いながら嚴島神社を見学。せっかくなので、記念写真も撮っておきましょうね。こんな構図はシーカヤックじゃないと撮れませんよ。
▲大鳥居を後にして西松原に

海に出ていると1時間はあっという間でしたが、天気にも恵まれて、とても楽しく充実した時間を過ごせました。出発地点の西松原に戻って、体験は終了です。

海から帰ったらご自慢のスイーツも!

カヤックのベースになっている「すみれぐさ」は、約100年前に建てられた町家。宮大工さんが別荘として建てられたそうです。
▲ギャラリースペースもある

1日1組だけ宿泊することができるコンドミニアムですが、1階は陶芸やガラス工芸、ジュエリーなどが並ぶ若い作家さんたちのギャラリーになっていて、カフェスペースもあります。
▲古代米を使った「縄文アイス」(税込500円)

黒いつぶつぶは古代米の黒米。卵を使用していないのであっさりとした味わいで、独特のプチプチとした食感が楽しめます。体を動かした後の美味しいアイスは最高!
▲バターローストの「ベトナムコーヒー」(税込500円)はお菓子付き

コーヒー好きの間で話題になり、最近では専門店もできるほど注目されているベトナムコーヒーも楽しめます。特徴は焙煎のときにバターを使うことで、味わいは酸味が少なく深いコクがあります。苦味と香ばしさがバツグンで、好きな人にはたまらない一杯ですよ。
特別な準備も必要なく、手軽に自然と世界遺産を体感できる宮島シーカヤック。専門スタッフがコーチングしてくれるので、小学3年生以上なら泳ぎが苦手な人でも大丈夫(中学生以下は保護者同伴)です。宮島観光を思いっきり堪能するのにおすすめですよ。
なお、嚴島神社の大鳥居は2019年6月~2020年8月にかけて大改修を行う予定です。改修中は、今回ご紹介する体験プランが販売中止になる可能性がありますのでご注意ください。
廣段武

廣段武

企画から取材、撮影、製作、編集までこなすフリーランス集団「エディトリアルワークス」主宰。グルメレポートの翌日に大学病院の最先端治療を取材する振り幅の大きさと「NO!」と言わ(え?)ないフレキシブルな対応力に定評。広島を拠点に山陽・山陰・四国をフィールドとして東奔西走。クラシックカメラを語ると熱い。

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