高級食材・名古屋コーチンを地元で味わうならココ!老舗と穴場お値打ち店をご紹介!

2018.10.03 更新

愛知県を代表する地鶏「名古屋コーチン」は、全国の地鶏の中でも知名度が高く「地鶏の王様」と呼ばれることもある高級食材。今回は、一度は行っておきたい地元・名古屋で有名な名古屋コーチン専門店と、想像以上にお値打ちに名古屋コーチンを食べられる穴場スポットを紹介します!

▲「名古屋コーチン料理 錦三丁目 鳥銀本店」の「特選 扇コース」。全9品で5,900円(税別)

創業以来、名古屋コーチン一筋の老舗!

日本三大地鶏のひとつ「名古屋コーチン」は、精肉店や通販でお肉を買うとなると一般的な鶏肉の何倍もする高級食材です。最近は名古屋めしの盛り上がりもあり、名古屋コーチンを扱う飲食店が名古屋市内だけでも数十店舗以上!定番の手羽先や親子丼からスイーツまで、多彩なメニューを食べられるお店が増えてきています。

そんな中、名古屋の中心部・栄で約50年前から名古屋コーチン料理を提供してきた老舗があります。30代以上の愛知県人ならテレビでローカルCMを一度は見たことがあるであろう名古屋コーチンの専門店「名古屋コーチン料理 錦三丁目 鳥銀本店」(以下、鳥銀本店)です。
今回はCMの刷り込みを受けている筆者が「鳥銀本店」の名古屋コーチン料理を体験してきました。
▲地下鉄栄駅1番出口から徒歩約2分。外観から老舗感が漂います。ちなみにCMは「鳥銀本店」のホームページで見られます!(写真提供:鳥銀本店)
▲「鳥銀本店」の店内は、カウンターとテーブル席があり、お一人様でも入りやすい雰囲気(写真提供:鳥銀本店)

活気のある「鳥銀本店」で食事したかったのですが、今回は取材ということでお座敷のあるグループ店「鳥銀風月」にお邪魔しました。「鳥銀」グループにはもう1店「鳥銀喜楽」があり、メニューなどは全店で同じ。お店の造りと雰囲気が違います。
▲「鳥銀風月」は「鳥銀本店」から歩いてすぐ。ビルの8階にあるにも関わらず中庭があり、風情のある落ち着いた空間(写真提供:鳥銀本店)

ということで早速、名古屋コーチンを堪能できることで一番人気という名古屋コーチン会席「特選 扇コース」(5,900円・税別)を注文しました。
それでは、いただきます!
まずは「前菜三種盛」です。内容は日により変わるそうですが、この日はささみ肉をしらすとあえた酢の物(写真左)と明太おろしとのあえもの(写真右)、そして冬瓜の赤ワイン煮(写真中)でした。いずれも初めて食べる味でしたが、愛知県生活40年以上ながら正直コーチンのことをよく知らない筆者は、この時点ではまだコーチンの本当の美味しさに気付いていませんでした……。
最初に美味しさに気付かされたのが、ささみの霜降り、砂肝の刺身、胸肉の酢の物、蒸し鶏の4点が盛られた「コーチン刺身盛合せ」です。
▲肉の濃い味を楽しむなら、醤油はほんの香り付け程度がオススメ

朝引きの純系コーチンのみを使用している刺身はとにかく新鮮で臭みも全くなし!独特の風味と弾力のある肉は、噛めば噛むほどに美味しい。ジビエ好きの筆者としては肉らしい風味に満足です!

一般的な肉用鶏のブロイラーが50日位の肥育期間であるのに対し、名古屋コーチンはなんと120~150日!適度な運動をさせながらじっくり育てるため、こくのある旨みと弾力性のあるお肉になるそうです。この手間暇が高級食材たる理由のひとつなのでしょう。
▲続く一品は「コーチンもも肉塩麹焼き」。塩麹のおかげで想像以上に柔らかく、コクと旨みもアップ。味噌とゆずの香りがいいアクセントに!

そもそも「名古屋コーチン」と普通の鶏肉の違いを知らなかった筆者は、店長に話を聞いてみました。

「名古屋コーチンは、明治時代に中国のバフコーチンと尾張の地鶏を交配して作られた日本初の国産食用鶏です。当時日本全国で評判になったそうですが、昭和30年頃から安く大量生産に向いた外国鶏の進出により一時は絶滅しかかったんです」
▲コースにはほぼ全てコーチンを使用。取材日にいただいた季節メニュー「鱧の炊き合わせ」にもコーチンが!ダシが効き、素材の味が際立っていました

「しかし昭和40年代から再び注目され始めて、名古屋市や愛知県の取り組みもあり、今では名古屋コーチン料理というジャンルが確立。当店はまもなく創業50年になりますが、テレビCMも長年続け、名古屋コーチンの普及に努めて参りました。今ではコーチンが多くの人に愛される名古屋名物になったことを嬉しく思います」
▲モモ肉をアーモンドの衣、ムネ肉を湯葉の衣で揚げた「コーチン変わり揚げ」。それぞれ食感と香りが違い、食べていて楽しくなる一皿

「ちなみに昭和40年代の創業以来、当店が名古屋コーチンを多くの人に知ってもらおうと、その美味しさを最大限に引き出すために創作したのが名古屋コーチン鍋です。八丁味噌をベースにした特製味噌による味噌鍋と水炊きをご用意できます。味噌鍋は、名古屋コーチン鍋をご注文頂く方の8割が選ばれるほど人気です。当店の多彩なメニューの中でもぜひ味わってほしい逸品です」と店長。

そんな話を聞いて食べないなんてライター失格だがね!と思い、名古屋コーチン鍋を頼みます。
▲モモ肉だけでなくコーチンのつくね、豆腐、餅、ネギやキノコなど季節の野菜もたっぷり。真ん中にはコーチンの卵が入っています!

「八丁味噌に慣れていない観光客の方でも食べやすい味付けを意識しています」と店長が言うように優しい味噌味です。とはいえ味が薄いわけではなく、しっかり効いたダシと深みのある味噌が野菜にも染み込み、箸が止まりません。
▲コーチンの肉は煮込み過ぎに注意!

個人的にはうどんを入れて、味噌煮込みうどん風で締めたいと思いました……。

ちなみに「鳥銀本店」の名古屋コーチン会席の料金は、4,900円(税別)から。5,900円(税別)以上のコースならコース内の2品を名古屋コーチン鍋に変更できます。もちろん鍋を別途追加注文することも可能です(1人前1,500円・税別)。
▲締めのご飯もの。この日はコーチンの香り高い鶏ご飯でした。ご飯の後にはデザートも付きます

ここで一旦コースは終了です。十分にお腹いっぱいになりましたが、せっかくなので「ほとんどのお客さんが食べられます」と店長が言う「名古屋コーチン手羽先唐揚」(780円・税別)も追加でオーダーしました。
▲タレとゴマの雰囲気は一見普通の手羽先のように見えますが……
大きい!筆者の顔と比較するとサイズが分かります。いろんなお店で手羽先を食べてきた筆者ですが、この名古屋コーチン手羽先唐揚はスパイシー過ぎず、身がたっぷり付いていてジューシー。肉の味も濃く、コーチンらしい滋味を感じられます!

今回は初訪問ということで名古屋コーチン会席の一番人気のコースを堪能しましたが、「鳥銀本店」には名古屋コーチンの串焼きや味噌串カツ、一品料理も豊富に揃っています。多彩な名古屋コーチンの魅力を贅沢に味わってみたいという方はぜひ訪れてみてください!

超お値打ちに名古屋コーチンを食べるならココ!

先述したとおり、名古屋コーチンを食べられるお店は名古屋市内に数多くありますが、高級食材である名古屋コーチンを「え、こんなに安く食べられるの?」と驚くお店があるんです!

場所は名古屋市天白(てんぱく)区。名古屋駅からだと地下鉄で約35分の鶴舞線平針(ひらばり)駅が最寄駅。駅から徒歩約15分、車なら3分ほどの「名古屋市農業センター delaふぁーむ」の中にあります。筆者はウォーキングがてら駅から歩いて行きました。
▲「名古屋市農業センター delaふぁーむ」に入ってすぐ右側にある農業指導館の中に、そのお店はあります

その名も……。
▲「名古屋コーチン食堂」。直球のネーミングです!

建物内の一角に設けられたレストランは、まるで昔ながらの官公庁に併設された喫茶店のよう。明るくのんびりとして居心地がいいです。朝9時からの営業で名古屋らしくモーニングがあったので、早速入口の券売機で食券を買いました。
▲9~11時までのモーニングセットには、各種ドリンク料金のみでトーストと玉子とデザート付き。筆者はホットコーヒー(350円・税込)をセレクト

注目はモーニングセットのゆで卵。なんと名古屋コーチンの卵なんです!
名古屋コーチンの卵は通販などで6個入り500円以上するので、これだけでテンションが上がります!
▲「名古屋コーチン食堂」を運営する、名古屋市みどりの協会の杉浦さん

「名古屋コーチンの卵は殻が桜色をしていて、一般的な卵よりもやや小ぶりです。卵黄の色は濃く、味は濃厚でこくがあり、舌触りは滑らかなのも特徴ですよ」と教えて頂きました。
▲朝ごはんにぴったりな「名古屋コーチン卵かけごはん」(480円・税込)もありました(ご飯ものは10:00から注文可能)。卵はもちろん名古屋コーチン!

卵だけではありませんでした。お店で圧倒的に一番人気だという「名古屋コーチン親子丼」を注文すると……。
▲肉も卵も名古屋コーチンを使っていて、なんと730円(税込)!

それにしてもあまりにお値打ちなので大丈夫かと杉浦さんに尋ねると……。
「“名古屋市農業センター delaふぁーむ”では、名古屋コーチンのPRのためにもたくさんの人に食べて頂きたいので、できる限りお値打ちに提供しています。ただギリギリの値段ではありますけどね(笑)」
卵と肉の味を引き立てるためか、ツユはダシの効いたあっさり味。ふわふわで濃厚な卵はたっぷり2個分、かみごたえのある肉の量は少ないもののこの値段なら満足です。むしろお代わりしたい!
▲名古屋コーチンの鶏がらスープと卵を使った「名古屋コーチン卵とじラーメン」(780円・税込)は、スープにコーチンの旨みが凝縮した一杯
▲「名古屋コーチン玉子サンド」(450円・税込)にもたっぷり卵を使用しています

ほかにも、名古屋コーチンのミンチ100%の「殿様コロッケ」(200円・税込)や、「名古屋コーチンカレー」(850円・税込)などもあります。

「名古屋市農業センター delaふぁーむ」は、農業公園としても楽しめるので、食事の後には散策するのもオススメです。また「名古屋コーチン食堂」の隣りの「なごやか市場」では名古屋コーチンの卵やお肉、お土産品などを販売しており、毎月28日は“ニワトリの日”として名古屋コーチンの卵の割引販売もあるそうです。

普段は名古屋コーチンに手が出せないという方も、超お値打ちな「名古屋コーチン食堂」なら訪れやすいのではないでしょうか?
名古屋コーチンを楽しめる、超有名な老舗料理店と超お値打ちなレストランはいかがでしたでしょうか?どちらも名古屋コーチン本来の美味しさを存分に味わうことができる名店です。愛知県が誇る高級食材「名古屋コーチン」の魅力をぜひ一度体験してみてください!
澤井敏夫

澤井敏夫

愛知県・清須市在住のライター。情報誌の編集制作、音楽事務所でのマネジメント業務を経て独立。読書と落語鑑賞とヨガが趣味。

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