「あかん遊久の里 鶴雅」。阿寒湖の大自然と温泉、おもてなしに感動

2018.12.10 更新

山々と森に囲まれ、古くから先住民族アイヌの生活が営まれてきた北海道東部の湖「阿寒湖」。大自然とロマンにあふれ、また周辺に温泉地も栄える一大観光スポットです。そんな阿寒湖の魅力を堪能でき、最高のおもてなしを受けられる温泉旅館「あかん遊久(ゆく)の里 鶴雅(つるが)」で贅沢な時間を過ごしてきました。

▲阿寒湖畔にたたずむ「あかん遊久の里 鶴雅」。湖とそれを取り巻く大自然が癒しの時間を与えてくれます(写真提供:あかん遊久の里 鶴雅)

大自然にアイヌ文化、阿寒湖温泉の魅力

たんちょう釧路空港から車で約60分、釧路市街からは車で約90分。阿寒湖畔の南部に阿寒湖温泉は広がります。山々と木々に囲まれた湖には国の特別天然記念物に指定されたマリモが自生。北海道の大自然を身近に感じられるだけでなく、古くからこの地で生活を営んできたアイヌの人々の文化に触れられるコタン(集落)などもあり、魅力にあふれた観光地です。
▲大自然に囲まれた絶好のロケーションの温泉地です
▲マリモは世界各地に生息していますが、大きく、きれいに丸く成長するのは阿寒湖だけといわれています(写真提供:阿寒観光協会)
▲アイヌの伝統舞踊を公演している「阿寒湖アイヌシアター イコロ」。アイヌコタンではその神秘にあふれた文化に触れることができます

温泉地としての歴史は古く、1858(安政5)年に北海道を調査していた松浦武四郎がこの地に足を踏み入れた時には、すでに先住民族であるアイヌの人々が利用していたそうです。1934(昭和9)年に「阿寒国立公園」(現在は「阿寒摩周国立公園」 )として指定されると、飛躍的に観光地として発展。温泉旅館やホテル、飲食店、土産物屋が次々に並び、現在に至っています。

温泉の泉質は単純温泉、硫黄化水素泉38~85度で、神経痛、冷え性、疲労回復、リウマチ、慢性消化器病、痔疾などに良いとされています。湖畔の宿で絶景を眺めながらの露天風呂はもちろん、温泉街には温泉銭湯や各所に足湯や手湯もあり、気軽に「阿寒湖温泉」を楽しむことができます。
▲温泉街の一角にある「まりもの手湯」。手を入れるだけでもじんわりと温まり、その温泉の良さがわかります

阿寒湖の大自然をモチーフにしたアートがお出迎え

そんな阿寒湖温泉の中で、人気の宿のひとつが「あかん遊久の里 鶴雅」(以下、遊久の里)。心地の良い滞在を演出する多種多様な客室、様々な趣向を凝らした温泉、食の宝庫・北海道の食材をふんだんに使った食事、そして心を込めたおもてなしで、極上の旅の時間を過ごすことができると評判のホテルです。
▲温泉街のメインストリートに面するホテル入り口(写真提供:あかん遊久の里 鶴雅)

アイヌコタンや遊覧船乗り場などからは徒歩5分以内でアクセスできる場所に立地。裏手はすぐ湖になっており、その絶景を一部の客室や浴場からいつでも楽しむことができます。
▲ロビーでは優雅に舞う2羽の鶴が出迎えてくれました

館内に入ると、出迎えてくれたのは鶴やフクロウなどの見事な彫刻たち。これらは彫刻家の故・瀧口政満氏の作品です。氏は若い頃、阿寒で出会った無心に熊を彫る青年に憧れ、この地に移住。以来、木彫り彫刻家として、流木や埋もれ木を材料に、北海道の大自然やアイヌの文化を取り入れた作品を作り続けました。

そんな瀧口氏の作品が館内の至る所に展示されています。木本来の生命力を活かして彫り上げられた彫刻たちは、どこか温みがあり、長旅で疲れた心を癒してくれるようです。
▲フロント・ロビーの隣りにはギャラリー「ニタイ」も(入場無料)。毎日20:10から阿寒の自然や文化について地元の有志が語る「語り部の夕べ」も行われます(写真提供:あかん遊久の里 鶴雅)

5つのタイプに分かれた客室でくつろぐ贅沢な旅のひと時

「遊久の里」には、本館をはじめ別館、レラの館など5つの館があります。さらに広々としたグループ客室から露天風呂付和室まで、ニーズや人数に合わせて様々なタイプの部屋を備えています。

まずご紹介するのは、広い和室リビングと快適なベッドルームから成る、和洋折衷の別館和洋室(2名1室、税別28,000円~/名)。テレビの脇に設けられたオーディオコーナーなどが安らぎの空間を演出しています。窓の外には、阿寒湖の雄大な景色が!それだけで旅の気分が高まります。
▲別館和洋室から望む阿寒湖の景色に癒されます(写真提供:あかん遊久の里 鶴雅)

同じ別館には露天風呂付和室(2名1室、税別30,000円~/名)も。夜の星空、朝の静寂など、阿寒の大自然と温泉をプライベートな空間で心ゆくまで楽しむことができます。
▲温泉に浸かりながら、阿寒湖の絶景を独り占め!(写真提供:あかん遊久の里 鶴雅)

アイヌ文化を感じながら滞在できるのが「レラの館」です。木彫りのレリーフやベッドカバーの刺繍など、アイヌの文様をモチーフとした装飾が客室の至るところに施されています。阿寒湖ならではの多様な暮らしをしのぶ独特の空間は、特別な旅を約束してくれそうですね。
▲モダンな雰囲気の中に伝統の文様が取り込まれた「レラの館」の和洋室(2名1室、税別19,000円~/名)。アイヌ文化に思いをはせる、そんな空間です(写真提供:あかん遊久の里 鶴雅)

「レラの館」各階には宿泊者専用の足湯もあります。家族や仲間など大切な人と過ごす旅の時間をより深く心に刻んでみては。
▲「レラの館」の足湯は落ち着いた雰囲気(写真提供:あかん遊久の里 鶴雅)

そして、より上質な滞在を望む人におすすめしたいのが「こもれび」棟の客室。その名の通り、木漏れ日のように上品で美しい光が差し込むような客室が揃っています。
▲「こもれび」の展望風呂付和室ツイン(2名1室、税別19,000円~/名)。窓側にはジェットバスが設置され、自然の景色や空気を感じながら入浴を楽しめます(写真提供:あかん遊久の里 鶴雅)

他にも落ち着いた雰囲気でくつろげる本館や、優しい色調の「栞の館」など、それぞれに趣のある客室ばかり。大自然に包まれた阿寒湖の環境とともに心躍る旅の1ページがそこにはありました。

大自然を望む絶景とともに楽しむ名湯

高温で豊富な湯量を誇る阿寒湖温泉。豊かにあふれ出る単純温泉の湯は、肌も心も同時に潤してくれます。「遊久の里」の大浴場は1階と8階に2つ。時間により男女の利用階が変わります。ともに露天風呂が備わっており、それぞれ趣が異なる入浴を楽しめます。 

8階の展望大浴場「天の原」は、アイヌ文化を取り入れたデザインが印象的。広い湯船の他にも、アワ風呂やサウナ、追加料金なしで入れる岩盤浴などがあります。
▲アイヌ文化を感じながら、阿寒の湯を楽しめるのも「遊久の里」ならでは(写真提供:あかん遊久の里 鶴雅)
▲阿寒産の点紋石を使った岩盤浴でカラダの中からリフレッシュ(利用時間14:00~22:00、22:30~24:00)(写真提供:あかん遊久の里 鶴雅)

さらに8階大浴場から屋上に上ると、そこには空中露天風呂「天女の湯」が。眼前に広がる阿寒湖の大パノラマが入浴者を魅了してくれることでしょう。屋上には高温浴槽の八角風呂や、プライベートな入浴が楽しめる小さめの陶器風呂(冬期間は閉鎖)もあります。
▲「天女の湯」から眺める阿寒湖の絶景。大自然と一体となるような入浴を楽しめます(写真提供:あかん遊久の里 鶴雅)

1階大浴場「豊雅殿(ほうがでん)」には、湖に接した庭園露天風呂をはじめ、桧風呂や洞窟風呂など11ものお風呂が点在。無色透明の柔らかな泉質で身も心も癒されます。
▲庭園露天風呂は、湯に身体を沈めると目線がほぼ湖面の高さ。大自然の息吹を体全体で感じられます(写真提供:あかん遊久の里 鶴雅)
▲1階大浴場のバラエティ豊かな湯船を巡って、湯浴みを満喫!(写真提供:あかん遊久の里 鶴雅)

大浴場は日帰り入浴(大人1,500円、4歳~小学生750円※ともに税別、利用時間14:00~17:00 ※最終入場15:00)もできます。観光のついでに立ち寄って、気軽に温泉を堪能するのも良さそうですね。

ちなみに宿泊・日帰り客ともに、隣接する系列ホテル「あかん湖鶴雅ウイングス」(以下、鶴雅ウイングス)の大浴場にも入浴することができます。肌と体に優しい極上の泉質(含塩土類・重曹泉)と、気泡によるやさしいマッサージ効果を受けられる「シルキーバス」の湯船が特徴です(日帰り利用時間11:00~17:00 ※最終入場15:00)。
▲鶴雅ウイングスの大浴場の壁にはアイヌの物語が描かれています(写真提供:阿寒湖鶴雅ウイングス)

「鶴雅ウイングス」には、「遊久の里」以上にバリエーション豊かな岩盤浴があることも魅力。発汗とともに失った水分を水を飲んで補給することで、代謝アップと体内浄化(デトックス)を促すといわれています。
▲多彩な岩盤浴で癒されながら、美しさを磨けます(写真提供:阿寒湖鶴雅ウイングス)

この岩盤浴は「鶴雅ウイングス」と「遊久の里」の宿泊者であれば1,000円(税別)で、日帰り客であれば入浴とセットで2,000円(税別)で利用可能。静かな空間でゆったりとくつろぎながら自分と向き合うことができますよ。

バイキングと和食膳、北海道の豊かな食材を使った料理たち

北海道の旅では食事も最大の楽しみ。「遊久の里」の夕食はバイキングと和食膳の2つから選べます。どちらも北海道の旬の食材を活かした料理が自慢。
バイキング会場となる「メインダイニング 天河」では、和食・洋食・中華にスイーツなど100品もの多彩なメニューが並び、これぞ北海道という食事を心ゆくまで楽しむことができます。
▲迷うこと間違いなしのメニューの数々はどれも美味しそう ※料理内容は仕入れの状況により変わる場合があります(写真提供:あかん遊久の里 鶴雅)

カニやエビやホタテなどの新鮮な魚介類、食べ応えのあるステーキなど、専属の料理人が腕をふるった料理の数々に大満足すること間違いなし!小さな子どもからお年寄りまで、テーブルで好きな料理を囲んで楽しめます。
▲阿寒湖で獲れるわかさぎのてんぷらなど、土地ならではの料理も(写真提供:あかん遊久の里 鶴雅)
▲スイーツも盛りだくさん!気分も上がります(写真提供:あかん遊久の里 鶴雅)

一方の和食膳は、道東の海・山の幸を中心に、鶴雅の料理人が創意工夫して生み出す創作和食のコース。白味噌仕立ての「鶴雅帆立鍋」や「道産牛の蒸し焼き」など、東北海道の味覚をふんだんに活かした料理が並ぶ「旬彩膳」をはじめ、ここでしか味わえない四季折々の旬を堪能できます。
▲季節絵のような美しさと、食材本来の美味しさを最大限に引き出した「旬彩膳」(写真提供:あかん遊久の里 鶴雅)

阿寒湖周辺・オホーツクの旬の味覚や秀逸な食材を取り揃えた「まりも膳」や、お造りや焼物、煮物など料理人の技を活かした「コタン膳」などもあり、それぞれに趣向を凝らした料理の数々に幸せを感じることができます。
▲タラバガニなどが楽しめる、見た目にも華やかな「まりも膳」(写真提供:あかん遊久の里 鶴雅)

花であふれる湖畔のガーデンに、大自然を遊びつくすアクティビティ

「遊久の里」では、より充実した滞在にしてもらうために各種館内施設やアクティビティも充実。その中からおすすめを紹介します。

「遊久の里」と「あかん湖鶴雅ウイングス」に囲まれた湖畔には、アイヌ文化と自然が融合したガーデン「阿寒イオマプの庭」があります。園内にはアイヌの文様がちりばめられた“カムイニ”(トーテムポール)や、中心に立つと美しい花のドレスを着ているかのように見える“ドレスガーデン”があり、初夏から秋にかけてはフォトジェニックな景観を楽しむことができます。
▲2018年8月にオープンした「阿寒イオマプの庭」。夜にはプロジェクションマッピングの演出(5月中旬~10月下旬)もあり、より神秘的な雰囲気に(写真提供:あかん遊久の里 鶴雅)

阿寒の大自然を満喫できるアクティビティツアーの窓口となるのが「TSURUGA アドベンチャーベース SIRI」。釣りやウォーキング、登山など様々なアウトドアを中心とした大自然のリゾートを紹介していて、ツアーへの参加も手配してくれます。
▲「遊久の里」と「鶴雅ウイングス」をつなぐスペースにある「SIRI」。阿寒湖の自然に関する展示も充実(写真提供:あかん遊久の里 鶴雅)
▲初心者が気軽に楽しめるウォーキングから本格的な登山まで、阿寒湖の自然を楽しめるアクティビティを提供(写真提供:あかん遊久の里 鶴雅)

宿としての最上級のおもてなし、客室、温泉、食事はもちろん、阿寒の大自然やアイヌ文化なども存分に体感できる「あかん遊久の里 鶴雅」。その魅力を味わいに、道東観光の際に訪れてみてはいかがでしょうか。
長尾悦郎

長尾悦郎

北海道十勝地方でカメラマン、ライター、新聞記者として活動中。撮影ジャンルは広告、風景、人物など幅広く。地元観光協会勤務やご当地キャラマネージャーなどの経験を生かし、地元をもっと盛り上げていきたいと思っています。(編集/株式会社くらしさ)

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