幸せ招くシロイルカのバブルリング!「しまね海洋館アクアス」の楽しみ方

2018.11.17 更新

島根県浜田市にある「島根県立しまね海洋館アクアス」(以下、アクアス)では、西日本で唯一飼育されているシロイルカが大人気!幸せを招くという「バブルリング」のパフォーマンスを目当てに、連日多くの人が訪れます。さらに、「ペンギン館」や大型のサメやエイが泳ぐ「神話の海」など見どころは盛りだくさん。大人も夢中になれる「アクアス」の楽しみ方を紹介します。

400種10,000点の海洋生物を展示!中四国最大級の水族館

「アクアス」は、2000(平成12)年にオープン。萩・石見空港から車で60分ほど、島根県浜田市と江津(ごうつ)市にまたがる「石見(いわみ)海浜公園」の中に位置します。
▲「出雲神話」に縁が深いサメをモチーフにしたアクアスの建物
▲アクアス内展望デッキより。周辺一帯は「石見海浜公園」。海水浴場やキャンプ場、遊具広場など、様々なレジャー施設が約5.5kmもの広域にわたって点在する

3階建てのフロア全体でおよそ400種10,000点という展示数は中四国地方で最大級。中でも人気なのは、西日本で唯一お目にかかれるシロイルカ。その愛くるしい姿で、世界を驚かせた「幸せのバブルリング(R)」に加えて、さらなるウルトラCのパフォーマンスも次々に披露してくれます!
▲島根県と友好関係にあるロシア・沿海地方から、北極海生まれの3頭を開館時に購入。現在は7頭が飼育されており、その内2頭はアクアス生まれ

さらに、アクアスの人気の秘密はシロイルカだけにあらず!館内には、体長3mはあろうかというサメやエイたちが悠然と泳ぐ「神話の海」や、ペンギンたちが歩いたり泳いだりして愛嬌をふりまく「ペンギン館」など、魅力的なエリアが目白押しです。

というわけで、さっそく館内をめぐって、アクアスの多彩な見どころを堪能し尽くします。
▲1階入口の先にある自動券売機で入館券(大人1,540円、小・中・高校生510円 ※ともに税込)を購入して、展示エリアへ出発!

島根県近海に生きる魚たち。「神話の海」の圧倒的スケールに大感動!

1階フロアは島根県の海を中心にした日本海がテーマとなっています。入場ゲートからすぐの場所には、県内で一般的に見られる磯が再現され、ザッパーン!と打ち寄せる波まで再現されています。
▲その名も「石見万葉の磯」。海面と水中の両方から磯に泳ぐ魚たちを観察できる
▲1階には島根県に縁のある様々な魚たちが展示されている

通路の両脇には、沖合の海や隠岐諸島沿岸など、島根県近海の様子を再現した水槽が並び、その中には「ノドグロ」の通称で知られる高級魚アカムツの姿も。島根県沖では約200mの深い海域に生息し、全国の水族館でも飼育例は少ないため、生きて泳ぐ姿はなかなか貴重なのだそうです。
▲アカムツはアクアスが所在する浜田市のブランド魚でもある

続いて、一際明るく照らされた青い水槽をのぞき込むと、元気に泳いでいるのは「県の魚」に指定されているトビウオたち。なんと、トビウオを通年飼育している水族館は、国内でアクアスのみなのだとか!
▲羽根のように発達した胸びれを目の当たりに!水槽横のモニターには海面を滑空する様子が映し出されている

さらに進むと、フロア最大の見どころ「神話の海」が目の前に現れました!長さ17m、深さ4m、そして海水量1,000tにも及ぶ大水槽が空間いっぱいに広がります。
▲「神話の海」の大水槽。海水量1,000tは、家庭用の一般的な風呂5,000日分に相当する

水槽で飼育されているのは、体長2~3mはあろうかという大きなサメたち!
出雲神話などの山陰地方の言い伝えには、サメを意味するといわれている“ワニ”という生き物が度々登場します。現在においても、島根県一帯でサメは“ワニ”あるいは“フカ”と呼ばれ、山間部中心に食文化が広く伝承されています。
▲思わず声が出そうになるほどの大迫力。メジロザメ、アカシュモクザメなど11種のサメが泳ぐ。1日に1度の「お食事タイム」(15:30~)は要チェック!

神話の時代から地域に最も縁の深い魚である“ワニ”は、アクアスにおいてシロイルカに肩を並べるほどの主役的な存在です。水槽の前に立つ人と比べ、一回りも二回りも大きな“ワニ”たちが、悠然と目の前を泳いでいく姿は本当に壮観のひと言です。
▲サメに加えて、マダラトビエイなどエイ5種、さらにアジの群れやウミガメの姿も

この先の順路は、水槽の下をくぐる海底トンネルになっています。長さは約15m。サメやエイたちが次々に頭上を泳いでいく様に、ついつい口があんぐりと開いてしまいます。これはすごい~!
▲「神話の海」の大水槽の先にあるトンネル。頭上のサメやエイの巨体に大興奮!

世界の海を楽しんだ先には「ペンギン館」。かわいらしい仕草を目の前で堪能

1階を見学し終えると、順路は3階にある「世界の海」へ。エスカレーターを昇ってすぐに現れる、珊瑚礁の海を再現した大水槽「コーラルリーフ」に目を奪われます。
▲フロアの中に明るく浮き上がる「コーラルリーフ」。熱帯サンゴ礁が美しく再現されている

水槽内はとにかくカラフル!ナンヨウハギなど人気アニメでお馴染みの魚も泳ぎ、水槽の前に立てば、まるでダイビングしているかのよう。眺めているとついつい時間を忘れてしまいます。
▲「コーラルリーフ」には50種ものカラフルな魚たちが泳ぐ。こちらも「お食事タイム」(16:00~、1日1回)がある

さらに先へ進むと、フロア内には大小様々なアクアリウムや水槽が並び、世界各地の海が演出されています。定番の人気者から初めて目にするような不思議なものまで、多種多彩な海の生き物たちに出会えます。
▲人気の「チンアナゴ」。同じ水槽内を泳ぐ魚の動きに合わせて、穴に引っ込んだり出てきたり
▲見た目からして不思議な「ハナデンシャ」。ウミウシの仲間で、刺激を受けると突起部分が発光するそう

続いては、廊下を進み別棟の「ペンギン館」へ。まずは2階の屋外プールで暮らすフンボルトペンギンたちがお出迎え。しかもタイミングよく今から「お食事タイム」(1日2回 ※時期によって変動)が始まるそう!飼育員が現れると、三々五々に日向ぼっこしたり泳いだりしていたペンギンたちがわらわらと集まり始めます。
▲この日のお食事タイムは、10時と14時スタート。ヨチヨチと集まってくる姿がかわいい~!

「お食事タイム」では、飼育員がエサをやりながら、ペンギンの生態について楽しく解説をしてくれます。魚をもらう姿、それを横取りしようとする姿がとにかくキュート!コミカルなペンギンたちの細かな動作に大人も子どもも釘付けです。
▲飼育員は一羽一羽が必ずエサを食べられるように与えているものの、構わず争奪戦に

フンボルトペンギンたちにほっこりさせられた後は、お隣の屋内プールへ。南極に近い海域などの寒冷地に生息する、オウサマペンギン、ジェンツーペンギン、イワトビペンギンたちが飼育されています。
▲3種のペンギンが同じプールで暮らす。各ペンギンの特徴が館内に掲示されており、見分け方はカンタン
▲目の前にオウサマペンギンが!人慣れしているのか、顔を近づけても微動だにせず(笑)

ペンギン館の順路は、2階から1階へとスロープで下りる形になっています。スロープを進んで行くと…ん?何やら覗き窓があるようです。
▲下りスロープに沿って4カ所に覗き窓が設置されている

ドーム状になっている窓の奥に頭を突っ込むと…、眼前にはペンギンのお腹??わわわ、これは凄い~、水中から眺めるかのような感覚で、泳ぐペンギンたちの姿を堪能できます!
▲中のガラスはドーム状に水槽内に突き出る形になっている
▲ドーム状の窓からの眺め。潜ったペンギンが目の前を横切ることも

さらに1階に降りるとロビーが広がり、今度は頭上にペンギンが!ここにはL字を逆さまにした形状の特性アクリルが設置されていて、プールの中を泳いだり潜ったりするペンギンの姿をさまざまなアングルから見ることができます。
▲水中を自在に泳ぎまわるペンギンを存分に眺められる
▲真下からペンギンを見ると、まるで空を飛んでいるかのよう

なお冬季(12月~3月)には、土・日・祝日限定(1日1回)で、オウサマペンギンが園内を散歩する「ペンギンパレード」が行われます。ペンギンと一緒に歩きながら、愛嬌たっぷりの姿を堪能することができますよ。
▲オウサマペンギンと並んで歩ける「ペンギンパレード」(写真提供:しまね海洋館アクアス)

ペンギン館の次にあるのは「アシカ・アザラシプール」。こちらではゴマフアザラシとカリフォルニアアシカが飼育されています。
▲別棟のペンギン館から本館へと進む途中のフロアに設けられた「アシカ・アザラシプール」

アシカによる見事なパフォーマンスはもちろん、アザラシによる「なかよしタイム」(1日2回、時間は曜日によって変わる)もおすすめです。日々の体調チェックを兼ねたプログラムで、アクリルガラスに囲まれたプールではなく、隣接するなかよし広場でアザラシと飼育員のやりとりが繰り広げられます。
▲ペンギンに続いて、ゴマフアザラシの丸々としたかわいらしさにもメロメロ

最前席とステージとの距離はわずかに2m!飼育員が体温チェックなどをしながら、アザラシの身体の秘密や、日々の飼育やトレーニングについての話を披露してくれます。

いよいよシロイルカ登場!幸せ運ぶパフォーマンスに大興奮!

順路の最後を飾るのが、本館2階にあるアクアスの目玉「シロイルカパフォーマンスプール」。毎日のパフォーマンス(回数、時間などは時期によって異なる)に登場するのは、シーリャ(雄9歳、2018年11月時点)、ミーリャ(雌4歳、同)と名付けられた、アクアス生まれの兄妹2頭です。
▲向かって左がミーリャ(体長約290cm)、右がシーリャ(同約350cm)

まずは、とっても柔らかな頭の部分をプールのガラスにぴったりと押しつけて、お辞儀でご挨拶~。パフォーマンスは、シロイルカの特徴を紹介しつつ進んでいきます。
▲プールのガラスに頭をぺったん。シロイルカは高緯度の寒い海で暮らすため脂肪に覆われている

シーリャとミーリャが並んだところで、いよいよアクアス名物「幸せのバブルリング(R)」です。ダイバーから口に空気を入れてもらった後、口をすぼめて勢いよく水を吹き出すと、見事にまん丸なリングが出現!客席からは拍手と歓声が沸き起こります。
▲2頭の口からきれいな「幸せのバブルリング(R)」が出現!

ちなみに、バブルリングが誕生したのは2005(平成17)年ごろ。2頭の親たちがリングを作って遊んでいるのを飼育員が偶然発見。それから半年間、観察を続けて仕組みを理解し、トレーニングを重ねてパフォーマンスとして披露し始めたそうです。

今度は、シーリャによる連続バブルリングです。鼻(噴気孔)から出した空気をパクリと口に取り込み、吹き出す水流に含ませると…、口から次々にリングが~!いくつのリングが出るかは、その日の気分次第だそう。
▲「お客さんにたくさんの幸せが訪れますように」と、シーリャによる連続バブルリング。この日の数なんと6個!

続いて披露されるのは、さらなるウルトラCの「幸せの魔法マジックリング」。まず口で水を吹いてリング状の水流を作っておいて、すぐに頭上の噴気孔から出した空気をその水流に入れて大きなリングを作るという大技です。

▲アクアスの公式動画でもパフォーマンスを楽しめる。でも、「幸せ」のご利益と感動は実際に目の前で見てこそ!

バブルリング同様、2頭の母親アーリャ(2018年11月時点、ケガで療養中)が遊びでマジックリングを作るようになったのがきっかけだそう。そんな母親を見て育ったシーリャとミーリャは、技の体得が特に早かったそう。
▲2頭による「ダブルマジックリング」!タイミングを合わせるのが難しく、さすがの2頭でも成功させるまで10カ月を要した

パフォーマンスはこれで終わりではありません。「マジックリング」を進化させた、さらに高難易度の「幸せの縁ミラクルリング」という秘技が最後に披露されます。首のまわりに、瞬間的に不思議なリングを出現させるという新技です。お兄さんのシーリャが挑むと…。
▲見事に成功!きれいなミラクルリングが出現!

シロイルカの幸せいっぱいのパフォーマンスに大満足。お客さんを見ると、子どもよりも大人たちの方が目をキラキラさせているような気がします。

なお、パフォーマンス以外の時間は、水槽内で遊ぶ2頭のイルカたちを心ゆくまで眺めることができます。運がよければさらにバブルリングを見ることができるかも!?
▲シロイルカはおもちゃで遊ぶのも大好き

また、2頭以外のシロイルカたちが飼育されている、別館「シロイルカ繁殖プール」に足を運んでみるのもおすすめ。静かな館内には、彼らの鳴き声が響き渡り、かわいらしさだけでなく神秘的な雰囲気を堪能できます。
▲繁殖プールのシロイルカ。1階からは水中を泳ぐ姿を、2階テラス(写真)からは運が良ければトレーニングの様子を見ることができる

しっかり楽しみ尽くすなら、パフォーマンス時間は事前に要チェック!

迫力満点の「神話の海」、愛くるしい姿に悶絶必至の「ペンギン館」、そして、見る人に幸せがいっぱいに降り注ぐシロイルカのパフォーマンス…、アクアスの見どころを駆け足で紹介しましたがいかがでしたか?

お食事タイムやシロイルカ、アシカ、アザラシのパフォーマンスは時期によって時間が異なります。訪れる前に、まずはウェブサイトで要確認を!
▲ミュージアムショップも必見。シロイルカを中心に各種グッズが充実
▲オリジナル菓子も多彩。“幸せのおすそわけ”にぴったりなお土産かも!?

子どもはもちろん大人も夢中にさせてくれる趣向を凝らした展示が充実した「しまね海洋館アクアス」。癒されたり、感動したり、はしゃいだり、いろんな楽しみ方をした後は、シロイルカたちによる幸せのご利益にあずかりましょう!
兼行太一朗

兼行太一朗

記者兼営業として、地元山口の地域情報紙に14年間勤務。退職後はNPO法人大路小路ひと・まちづくりネットワークに籍を置き、守護大名大内氏や幕末における歴史資源の取材に携わる。同時にフリーライターとして活動しながら、たまに農業も。自称ネコ写真家。(編集/株式会社くらしさ)

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
PAGE TOP