ホッキョクグマにゴジラも!?秋田「男鹿水族館GAO」の楽しみ方

2018.10.07 更新

秋田県西部の男鹿(おが)半島にある「男鹿水族館GAO(ガオ)」は、県唯一の水族館。ホッキョクグマをはじめ、アザラシやペンギンなどおなじみの動物たちが人気です。また、秋田の県魚「ハタハタ」の展示コーナーや期間限定で「なまはげダイバー」が登場するなど、ここでしか見られないものも盛りだくさん!一緒に立ち寄りたい絶景スポット「ゴジラ岩」もあわせて、男鹿水族館の楽しみ方をご紹介します。

▲ホッキョクグマの「豪太」は、みんなのアイドル!(写真提供:男鹿水族館GAO)

絶好のロケーションに位置する男鹿水族館

JR男鹿駅より「なまはげシャトル」(要予約)で約45~60分、「男鹿水族館GAO」(以下、男鹿水族館)は男鹿半島の海に面した水族館です。1967(昭和42)年に設立された当時は秋田県近海の魚を中心に展示していましたが、2004(平成16)年のリニューアルオープンをきっかけにホッキョクグマなど数多くの生き物を展示。映画「釣りバカ日誌」のロケ地にも使われるなど話題を呼びました。
▲2014年には延べ入館者数300万人を突破した男鹿水族館

また、水族館前にある男鹿半島西海岸は美しい日本海を一望できる絶好のロケーションとしても知られています。周辺の磯には約3000万年前に火山から流れ出た溶岩もゴロゴロと点在していて、その歴史と自然の偉大さを感じることができます。
▲秋田30景の第1位にも選ばれた男鹿半島西海岸
▲水族館入口から見た日本海
▲夕日と日本海のコラボは絶景!

心地よい潮風を感じながらの散策を楽しんだところで、早速中に入ってみましょう!

名物「男鹿の海大水槽」には「なまはげダイバー」にゴジラ岩も登場!?

男鹿水族館は1~3階に及ぶ観覧コースとなっていて、全部で15個の展示コーナーがあります。それぞれに趣向を凝らした展示をしているということで、実際に周ってみました!
▲館内マップ。建物は船の形をしています(データ提供:男鹿水族館GAO)

1階の入口を進むと、最初に姿を見せてくれたのは「男鹿の海大水槽」。深さ8m、水量約800tの巨大水槽には、男鹿の海に生息する約40種2,000匹の魚たちが展示されています。
アジやタイのような食卓でもおなじみの魚から、ウミガメやエイ、コバンザメまで、大小さまざまな生き物が泳ぐ姿を見ることができますよ。
▲東北一の深さを誇る「男鹿の海大水槽」は迫力抜群!
▲ウミガメが泳ぐ姿も間近で見られる

スケールの大きさだけではなく、美しさにもこだわっているのが大水槽の特徴。水槽に使用されているアクリルは49cmという分厚さですが、どこから見ても透明度が高く、肉眼でも写真でも男鹿の美しい海を再現した水槽の様子を楽しむことができます。
▲魚たちの泳ぐ姿が幻想的(写真提供:男鹿水族館GAO)
▲側面は水のトンネルになっていて、真上を泳ぐ魚も見られる

また、年末年始にはここでしか見られないイベントも。「泣く子はいねが」で有名な男鹿伝統の「ナマハゲ」に扮し、大水槽に潜って魚たちに福(エサ)を与える「なまはげダイバー」が登場。男鹿水族館の恒例イベントとして毎年賑わいをみせています。
▲福(エサ)を与える「なまはげダイバー」(実施期間:毎年12月30日〜1月3日)(写真提供:男鹿水族館GAO)

側面の水槽を歩きながら眺めていると、どこかで見たことのある不思議な岩が。
▲今にも火を噴き出しそうな岩の正体は…?

これ、よく見ると怪獣「ゴジラ」の形をした岩に見えませんか?なぜ水族館にゴジラかというと、実は男鹿半島にある天然の奇岩「ゴジラ岩」とのコラボ展示なんです。水槽内にあるのはもちろんレプリカですが、近隣の観光名所とコラボするという地元愛が伝わってきますね。

そのまま2階に上がると、今度はテーマごとに分かれた展示コーナーになっていて、たくさんの水槽を見ることができます。
例えば「日本の海水魚」コーナーでは、日本海に生息している生き物が主役。深海にいる珍しい魚をはじめ、秋田沖や男鹿半島沖で見られる魚の水槽が並んでいます。
▲背びれがうちわのようなトクビレ。東北や北海道に広く分布している
▲秋田では「北限のふぐ」としてブランド化しているトラフグ

続く「秋田の森と川の魚」コーナーでは、秋田の美しい森と川ですくすくと育った魚たちを紹介しています。ヤマメやイワナのように綺麗な川に生息する川魚や、現在は絶滅危惧種になってしまったシナイモツゴなどの魚も展示されていて、古くから守られてきた秋田の自然を学べる学習コーナーでもあります。
▲太陽の光がふりそそぐ屋外水槽
▲その美しさから「渓流の女王」とも呼ばれるヤマメ
▲絶滅危惧種に指定されているシナイモツゴ

秋田の自然をしっかり学んだ後は3階に上がり、今度は思わずシャッターを押したくなる生き物たちに会いにいきましょう。

綺麗なサンゴ礁の生き物に巨大魚うごめくアマゾン…。ギャップが楽しい3階コーナー

▲ちょっぴり神秘的?なエスカレーターを上がって3階へ

南国のカラフルな熱帯魚が展示されている「サンゴ礁の生き物」コーナーでは、水槽に釘付けになる女性が多く、スマホでパシャパシャとそれぞれの「推し魚」を撮っていました。
▲鮮やかな魚が映えるサンゴの水槽
▲サンゴ礁の隙間を覗くと珍しい魚が飛び出すかも…!?
▲みんなの人気者、かわいいチンアナゴもいました!

キラキラな世界に魅了されながら足を進めると、今度は世界最大の河川「アマゾン」コーナーにワープ。迫力満点の巨大魚やインパクト大のビジュアルをした珍しい魚が優雅に泳いでいる姿にギョッとします。
▲アマゾン川の世界観をリアルに再現!水中を泳ぐ魚の影が怖い
▲世界最大の淡水魚ピラルク。最大で4.5mの記録がある巨大魚です!
▲赤い尾が特徴的なレッドテールキャットフィッシュも(写真提供:男鹿水族館GAO)

サンゴ礁に潜む小さな生き物の可愛らしさと、アマゾン川に生息する巨大魚たちの貫禄…。それぞれの世界観を十分に楽しんだ後は、いよいよ男鹿水族館のアイドルと対面です!

キュートすぎるホッキョクグマの豪太

3階からは、2階にある「ホッキョクグマ広場」を上から見ることができます。こちらでは2005年にロシアの「モスクワ動物園」からやってきたホッキョクグマの豪太(ごうた)が元気に暮らしています。
シャイなのか、物陰からなかなか出てこない日もあるそうなので「いるかなー」とガラスを覗いてみると、いましたいました豪太!
▲いたー!ホッキョクグマの豪太
▲プールに入って泳ぎはじめました!
▲なにこのかわいい生き物…

ホッキョクグマは陸上動物の中でも世界最大の肉食獣で、怖いというか荒々しいイメージが強かったのですが、無邪気に遊んでいる姿は「かわいい」というしかありません!今すぐ持って帰りたくなりました。
▲別角度からもう一度。着ぐるみと見間違うほどのキュートさ!

ちなみに豪太の遊び場は2つあり、2階から「ホッキョクグマ水槽」を見学すると、運が良ければ水中を泳ぐ豪太を見ることができるかも。
▲水中の豪太(写真提供:男鹿水族館GAO)

プールのほかにも、おもちゃで遊ぶなど愛らしい姿を見せてくれる豪太。様々な角度から見ることができるので、そのキュートさと迫力はぜひ生で感じてもらいたいです。

エサやりの時間はシャッターチャンス!

豪太に負けじと人だかりを作るのが、ペンギン・アザラシ・アシカといった水族館の人気者たち。ただ水槽を見てまわるのも面白いですが、せっかくなのでエサの時間に合わせて見に行き、よりかわいい姿を写真に収めましょう。
※エサの時間は変更になる場合があります
▲2種類のペンギンが元気に泳ぐ2階のペンギン水槽
▲エサを食べるペンギンたち。満遍なくエサを与えるために、個体ごとに体調管理をしている(エサの時間10:30〜、15:30〜)
▲2階のカリフォルニアアシカの展示場ではエサを器用にキャッチするパフォーマンスも(エサの時間11:20〜、14:40〜)
▲エサを丸呑みできる口の構造を見せてくれました
▲難しい逆立ちもこの通り!
▲隣のゴマフアザラシの展示場では愛らしい姿が見られる(エサの時間11:10〜、14:30〜)
▲「チュー」のパフォーマンスでは女性客から「かわいい!」の声が

ちなみに、カリフォルニアアシカやゴマフアザラシは1階まで降りると「水中観覧スペース」があり、自由に泳ぎ回る姿をのんびりと観覧できます。人懐っこく、目が合うと近づいてくるので一緒に遊んであげましょう!
▲岩のトンネルから出てきた瞬間がシャッターチャンス
▲目が合ったらタオルなどを振ると近づいてくるかも!

また、男鹿水族館では季節ごとに様々なイベントも実施しています。訪れる前に公式ホームページでイベント情報を確認しておくとよいでしょう。

日本で唯一!ハタハタの通年展示

秋田ならではの珍しい展示もあるのが男鹿水族館の特徴。2階にある「ハタハタ博物館」は県魚のハタハタの魅力や歴史について学べるコーナーで、一年を通してハタハタを展示しているのは国内でもここだけ。ハタハタの食文化や生態に関する映像の上映など、かなり詳しく紹介されています。
▲古くから保存食として秋田の食文化を支えてきたハタハタ
▲秋田の郷土料理「しょっつる鍋」など様々な食文化を紹介

そのほか、館内には人気のクラゲ水槽や磯の生き物に触って学べるコーナーもあって見応え十分。比較的小さな水族館かと思いきや、それぞれのコーナーがかなり充実していたので気がつけば2時間ほど経っていました。
▲ふわりと浮かぶクラゲに心癒される(2階のクラゲ水槽)
▲2階の「タッチプール」コーナーでは、ウニやナマコなど磯に生息する生き物たちに触れる事ができる

お土産コーナーには魚たちのぬいぐるみなどのほか、ここでしか売っていない商品もずらり。ホッキョクグマのお土産も充実していますよ!
▲1階の出口付近にあるミュージアムショップ
▲「シロクマくんの塩ポテト」(650円・税込)。GAOオリジナルのパッケージで、組み立てると手足や耳が出てシロクマの形になる
▲塩味のインスタントラーメン「シロクマヌードル」(220円・税込)
▲男鹿の塩が入った「豪太ソフト」(300円・税込)。甘さとほんのり塩味が疲れを癒してくれる

歩き回っていたらお腹が空いてきました。館内のレストランにも立ち寄って休憩しましょう。

男鹿水族館ならではのグルメを堪能

ミュージアムショップの隣にある「フルット」は、日本海の絶景を見ながら食事を楽しめるレストラン。男鹿や秋田の味覚も楽しむことができ、せっかく男鹿に来たのだからご当地グルメを味わいたい、という人にもおすすめです。
▲窓際の席からは日本海を一望できる
▲名物「男鹿しょっつる焼きそば」(950円・税込)。ハタハタの魚醤「しょっつる」で味付けした焼きそばは食感がよく食べ応えあり
▲女性や子供に大人気の「豪太の焼印入りホットケーキ」(500円・税込 ※ドリンクバー付き)。メープルシロップをたっぷりかけていただきます

「海の生き物もたくさん見られて、お腹も膨れたし帰ろう!」と出口に向かうと、「ゴジラ岩まで車で約20~30分」の案内パネルが。先ほど水槽に展示されていたゴジラ岩の本物が近くにあるようで、せっかくなので立ち寄ってみることにしました。
▲夕日とのコラボショットを狙います!

初心者でも撮影できた!火を噴く「ゴジラ岩」に感動

ゴジラ岩は男鹿水族館から南西に向かった「潮瀬崎(しおせざき)」にあり、日本海沿いの山道を南下するだけでいいのですが、ネットでは「どこにあるか分かりにくい!」という声もあるようなので、行き方をざっくりお教えします。
▲男鹿水族館からは約14kmの距離で、車で約20分ほどの道のり(©OpenStreetMap contributors)

潮瀬崎へは県道59号線の山道をひたすらに進めばいいのですが、U字コーナーを曲がった先に看板があるので注意が必要です。
▲右手に「磯乃家旅館」という小さな建物が見えたらそろそろ。あと約1kmで「潮瀬崎」に着きます
▲右手に「ゴジラ岩」の看板が。車やバイクを数台停められるスペースがあります

駐車場からゴジラ岩までは徒歩2分ほど。道はないので、浅瀬になっているところを見つけて奥まで進んでいきます。
▲入り口からの光景。透明な海が綺麗

磯場を歩いていくと、ゴツゴツした奇石や奇岩だらけで「一体どれがゴジラ岩なのだろう…」と迷いそうになりましたが、太陽の方向にゴジラのシルエットを見つけました!
▲火を噴く前のゴジラ岩を発見!

自然が創りだしたものとは思えないほどゴジラに似ていて、今にもガオーと吠えそうです。
▲ゴジラの顔を正面から見るとヘビみたい?

「火を噴くゴジラ」は夕日の角度とゴジラ岩の口の部分が合わさったときのみ撮影できる貴重なコラボ写真です。

しかし「ぶっちゃけカメラの角度を変えれば夕日を待たずに撮れるのでは?」とふと思った卑怯な筆者は、あちこちでカメラを構えて試してみましたが「目が光るゴジラ」しか撮れず…。しかも、角度を変えるとシルエットのゴジラ感がなくなってしまうことに気づきました。
▲目が光ってしまったゴジラ岩
▲大人しく日が傾くのを待つことに

夕日がいい感じに傾いてきたので「そろそろかな?」と準備をしていたのですが、致命的なことに気がつきました。そう、太陽の高度がゴジラの口と合わないのです…。

ゴジラ岩の見頃は例年4月と10月頃なのですが、今回撮影したのは9月の頭。ベストのゴジラ岩を収めるには、ちょっとだけ時期が早かったようです。
▲夕日とゴジラ岩

それでも火を噴くゴジラを撮りたいと、慌てて角度を修正してカメラを構えると、なかなかいい感じに撮れました!
▲念願の火を噴くゴジラ!
▲運が良ければ、逆光の具合でハデなカットも撮れる

ゴジラの口と夕日が重なる時間帯は本当に一瞬ですが、スマホでも綺麗に撮ることができるのでカメラ初心者でも大丈夫です!
綺麗な夕日が見られそうな日は、ぜひゴジラ岩が火を噴くショットに挑戦してみてくださいね。
▲約5分間で夕日は隠れてしまった
▲夕方の潮瀬崎海岸も一見の価値あり
可愛い生き物と出会える男鹿水族館に、夕日とのコラボが美しいゴジラ岩。男鹿半島の海岸ドライブを楽しみながら、そこだけにしかない景色を見つけに出かけましょう!
下田翼

下田翼

東京生まれ、東京育ち。観光で青森県に初上陸し、人の暖かさに感動し2015年に移住。地域おこし協力隊を経て、青森の魅力を伝えるフリーランスのプランナー・ライターとして活動中。

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