名古屋の駅近にヨーロッパ!?「ノリタケの森」のランチやカフェで優雅なひとときを

2019.01.23 更新

ノリタケは言わずと知れた日本を代表する陶磁器メーカー。創立100周年の記念として2001年、JR名古屋駅のすぐ近くにオープンした「ノリタケの森」は、公園、レストラン、ミュージアムなどからなる複合施設です。陶磁器の製造工程や名品のコレクションを見学でき、お皿やマグカップの絵付け体験も楽しめます。そんなノリタケの世界にたっぷりと浸れる魅惑のスポット「ノリタケの森」をご紹介します。

赤レンガ造りの建物がおしゃれな「ノリタケの森」

「ノリタケの森」はJR名古屋駅から徒歩15分、地下鉄東山線亀島駅から徒歩5分という県内外からのアクセスも抜群な都会の中に現れたまるでオアシス。普通車が165台と、駐車場もたっぷり用意されています※駐車料金は30分100円(上限1,000円。5,000円以上のお買い物で終日無料※すべて税込)。
▲噴水ひろばから望む美しい赤レンガの建物
▲「ノリタケの森」から見える駅前のビル群が、まるでオブジェのよう

美しく整備された芝生の広場は無料で開放されているので、散歩を楽しむ人、フォトジェニックな赤レンガの建物を背景に写真を撮る人など、思い思いに過ごせる憩いの場にもなっています。
▲フォトジェニックな赤レンガ棟

では早速、中に入ってみましょう。
「ノリタケの森」には、噴水ひろばを囲むように5つの建物があり、そのうち赤レンガ棟を除く4つの建物に入館することができます。

まず1つ目の建物は、ノリタケの歴史や事業などを紹介する「ウェルカムセンター」。2つ目の建物は、1~2階は陶磁器の製造工程が見学できるほか、2階にある絵付け体験コーナーでは真っ白なお皿に自由に絵を描いてオリジナルの作品作りが楽しめます。3~4階は初期のノリタケ製品が展示してあるミュージアムです。
▲とっても広い園内。案内板の下には、英語や中国語など5カ国語に対応したパンフレットが置かれています

3つ目の建物は、創作フレンチがノリタケの食器で楽しめる「レストラン キルン」と、「ノリタケの森ギャラリー」。4つ目の建物は、ノリタケの食器やキッチンアイテムなどが購入できるライフスタイルショップ「ノリタケスクエア名古屋」と、ノリタケの食器でティータイムが楽しめる「カフェ ダイヤモンドデイズ」です。
▲ガーデンウエディングもできるノリタケの森

そんな楽しみどころ満載のノリタケの森で、あこがれのブランド「ノリタケ」の歴史や陶磁器にふれ、ノリタケの世界を満喫してきました。

「ウェルカムセンター」でノリタケを知る!

まずはじめに訪れたのは「ウェルカムセンター」。卓越した技術や波乱万丈の歴史など、「ノリタケ」の歩みを学べます。

ヒストリーテーブルには、創業期、成長期、発展期、新たな百年へというテーマごとに4つの大きなお皿があり、お皿の上に手をかざすと、映像が映し出されナレーションが流れるという洒落た演出が。
1859(安政6)年、御用商人として舶来品などの販売を行っていたノリタケの創業者・森村市左衛門は、福沢諭吉の助言をきっかけに海外貿易を始めることを決意します。

1876(明治9)年、森村市左衛門は弟の豊とともに輸出商社「森村組」を創業し、ニューヨークで輸入雑貨店を開業。1878(明治11)年、店名を「モリムラブラザーズ」とし、アメリカで売れ行きが好調だった陶磁器を主力にして商売を広げていきました。

1904(明治37)年、ノリタケカンパニーの前身となる、洋食器の生地製造工場「日本陶器合名会社」を創立。志を高く持った大蔵孫兵衛や大蔵和親(かずちか)らの尽力もあり、森村グループは大きく発展していきます。
ウェルカムセンターでは、このような創業から現在までのノリタケの歴史を、写真や年表、映像などから知ることができます。フロアをさらに奥へ進むと、陶磁器の製造で培った技術が自動車や鉄鋼、医療など、さまざまな分野に生かされていることが紹介されていました。

「ノリタケ」の歩みを学んだところで、2つ目の建物「クラフトセンター」を見学しましょう!

「クラフトセンター」で職人の技にふれる

ウェルカムセンター隣の「クラフトセンター」にやってきました。こちらの建物のみ入館料が必要です(大人500円・高校生300円・中学生以下無料※すべて税込)。ミュージアムと絵付け体験コーナーは写真撮影OKですが、1~2階の製造工程を紹介するコーナーはNGです。今回は特別に許可をもらい撮影させていただきました。
▲クラフトセンター1階。見ているだけでワクワクするものづくりの現場

クラフトセンター1~2階では、ボーンチャイナの製造工程が見学できます。ボーンチャイナとは、素地に牛の骨灰(ボーンアッシュ)を混ぜて作られるチャイナ(陶磁器)のこと。日本ではノリタケがはじめて白色度の高いボーンチャイナの製造に成功したのだそう。

1階は、原材料の展示や、原型製作から釉(ゆう)焼きまでの製造工程が紹介されており、職人さんの熟練の技を間近で見ることができます。
▲クラフトセンター2階では、職人さんによる絵付けを見学できます
▲筆がおろされるたびに息を止めて見入ってしまう手描きの絵付け
▲24Kが施された金シャチベア。右が焼成前、左が焼成後

職人さんたちが絵付け作業をされている同じフロアに、絵付け体験ができるコーナーがあるので、ぜひぜひチャレンジしてみましょう。

ノリタケの森を訪れた記念に「絵付け体験」

「絵付け体験」は、プレートやマグカップ、置物などのボーンチャイナ製品の中から絵付けするものが選べ、それに専用の絵の具を使って絵を描きます。絵の具の使い方や注意点などはスタッフの方からていねいに説明してもらえるので大丈夫!

プレート(直径20cm)1,800円、マグカップ1,800円、塗り絵タイプのプレート・マグカップは2,000円、そのほかに恐竜の置物3,500円などもあります※すべて税込、クラフトセンターの入館料は別。
▲取材日には遠方から来館された親子が体験していました

1番人気は、やはり真っ白なプレート!ボーンチャイナにはボールペンで下書きができます。ボールペンの線は焼成すると消えて無くなるのでご心配なく。絵を描くのは苦手~!という方には、はじめから下絵が描かれたプレートもあるので、塗り絵感覚で気軽に楽しんじゃいましょう。
絵の具の色は12色。パレット皿に絵の具を取り、専用ののりを1~2滴加えます。
紙のように絵の具を吸い込まないので、慣れるまでは少し戸惑いますが、乾いたところを塗り重ねていくと色の濃淡ができていい感じになってきます。ちなみに、絵の具は水で濡らしたティッシュでふき取れるので失敗しても平気!
▲絵付け完了!

できあがった作品は、必要事項を記入した宅配伝票といっしょにカウンターに預ければ、焼成作業を施した後、1週間~10日ほどで自宅に届けてもらえます(国内送料はサービスで無料)。
自分のお気に入りにするもよし、プレゼントするもよし。小さい子どもがいれば毎年絵付けを体験させて、できたお皿を成長の記録としてコレクションするのもいいですね(平均所要時間は約90分)。

絵付け体験を楽しんだあとは、3~4階に展示されているノリタケコレクションを鑑賞しに行きましょう。

ノリタケミュージアム3階「テーブルウェア」コレクション

ミュージアム3階には、1914(大正3)年以降に工業製品としてつくられるようになった洋食器が展示されています。
ディナー皿の数々が時代を追って展示されているので、流行の移り変わりを感じたり、時代背景と照らし合わせながら鑑賞したりするのも楽しいですよ。
▲優雅なティータイムが楽しめそうな歴代のカップ&ソーサー

ステキな食器を眺めていたら、その上に乗る料理にまでイメージを膨らませてしまいますよね。ノリタケの森にあるレストランでは、ノリタケの食器でランチが楽しめるんです。ランチは後ほどご紹介するとして、ミュージアム4階に移動しましょう。

ノリタケミュージアム4階「オールドノリタケ」コレクション

ミュージアム4階には、明治から昭和初期までにつくられた「オールドノリタケ」が展示されています。
▲カラフルな宝石を埋め込んだようにぷっくりと描かれた「エナメル盛(宝石盛)」のゴージャスな作品

「ほぅ~」思わずため息がでるほど、きらびやかで美しい~!
▲縁取りに金点盛の装飾が施された優美なバラの柄のチョコレートセット

オールドノリタケ、気品に満ちてステキですね~!
▲繊細な筆づかいの色鮮やかな画帖

上の写真は、モリムラブラザーズがアメリカで注文品を製作していたころ、図案部の日本人絵師が描いたデザイン画。「金盛(きんもり)」「エナメル盛」などの仕様は、絵の具をこんもりと盛って表現されています。

アメリカから送られてきたこのデザイン画を日本の職人さんたちが陶磁器として忠実に再現したのだそう。

「レストラン キルン」で、こだわりの創作フレンチを堪能

それでは続いて、3つ目の建物にある「レストラン キルン」でランチを楽しみましょう。
▲創作フレンチが楽しめる「レストラン キルン」

ノリタケの森の「レストラン キルン」では、すべての料理がノリタケの食器で楽しめるんです。
おすすめは、2カ月ごとにメニューが変わる「ガーデンランチ」2,590円(税込)。前菜やスープ、魚か肉から選べるメイン料理にデザート、パンとオリーブオイル、コーヒーor紅茶が付きます。営業時間は11:30~14:30※ディナーは貸切予約のみ。
▲「ビンチョウマグロのカルパッチョ ゆず香る蕪のマリネと共に」

ビンチョウマグロのカルパッチョは、お皿と料理が一体になっているかのような美しい盛り付け。ほんのりくすぐるゆずの香りがたまりません!
▲「魚のアラ・ヴァプール 胡桃のブール・ノアゼット」。メイン料理は4種類から選べます(料理によってはプラス料金あり)

メインは魚料理をチョイス!その日に市場で仕入れた新鮮素材を使うため、食材は日によって変わります。取材日の魚はタイでした。

ふっくらとした身と皮目のサクッとした食感が絶妙なコントラスト!焦がしバターのソースに包まれた白身は、噛むたびに芳醇な香りが鼻に抜けます。器と料理の相乗効果で、「ん~しあわせ~!」な気分です。
レストランと同じ建物の中には、作家の個展や市民の美術展など、幅広い芸術作品が展示されるアートスペース「ノリタケの森ギャラリー」もあります。時間がある方はこちらものぞいてみてください。

「ノリタケスクエア名古屋」で、あこがれのノリタケ製品をGet!

レストランをあとにし、4つ目の建物にある「ノリタケスクエア名古屋」を訪れました。ノリタケの食器やキッチン用品が並ぶ店内。さすがはノリタケ、優しい白が際立っています。
▲イングリッシュハーブがナチュラルでおしゃれ!右奥から新作デザインの「ティーポット」9,720円、「ティー・コーヒー碗皿」2,700円、「マグ」2,160円 ※すべて税込
▲ノリタケの森オリジナル陶器の置物「ハートベア」3,024円(税込)

とってもキュートなノリタケオリジナルの「森のベアシリーズ」は、ノリタケの森でしか買うことができない限定品。ハートベアのほかにもクローバーベア、ウェデイングベア、金シャチベアなどいろいろなベアが揃っています。また、クリスマスやひな祭りなどの歳時記にあわせて限定販売されるベアも、コレクションしたくなっちゃうほどとってもかわいいんです。

ノリタケ食器に囲まれたカフェ「ダイヤモンドデイズ」でティータイム

▲カジュアルでおしゃれな空間のカフェ「ダイヤモンドデイズ」

お買い物を楽しんだら、ショップフロアの一角にあるカフェで一休みしましょう。
カフェ「ダイヤモンドデイズ」も、レストラン「キルン」と同じくノリタケの食器でカフェメニューを楽しめるんですよ。
▲「デザートセット」1,200円(税込)。本日のデザートにドリンクが付きます(ポットは追加料金あり)

取材日のデザートは、チーズケーキとマンゴームース・塩キャラメルアイス・プレーンフィナンシェ・ゴマコーンホイップクリーム、ベリーソース添え。ドリンクはノリタケティーを選びました。ノリタケの優しい白のプレートに映えるデザートに、思わず笑みがこぼれます。

美しいガーデンをのんびり散策

時間があったら、ぜひ施設の屋外も散歩してみてください。
▲春夏秋冬を感じさせてくれる都会の中の癒やしの空間

クリスマスシーズンになると、大きなサンタクロースのオブジェと高さ14mの巨大なクリスマスツリーが登場し、イルミネーションがガーデンを彩ります。
▲工場移転時にモニュメントとして下の部分のみ残された焼成用窯煙突。こどもの日が近づくと約50匹の鯉のぼりが煙突の上部を泳ぎます
▲移築前の工場の基礎として使用されていたアンティークレンガでできた擁壁「窯壁」

宝石箱の中へ迷い込んだような煌めく空間のミュージアムや絵付け体験、そして優雅に楽しむレストランでのランチやカフェでのまったりタイム。ノリタケの森へ行けばきっとステキな記憶として残るはず!

この他にも1年を通してさまざまなイベントやワークショップが行われているので、ノリタケの森公式HPのイベント情報もぜひチェックしてみてください!
Yukitake

Yukitake

三重の雑誌「Edge」をはじめ、さまざまな雑誌・情報誌において、グルメ・観光などの記事を執筆。女性目線の取材とソフトな文体を大切にしています。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
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