沖縄・宮古島に行かなければ味わえない!幻の牛肉「宮古牛」を握りや焼肉で堪能

2018.12.24 更新

「宮古牛(みやこぎゅう)」をご存知でしょうか?「あまり聞いたことないけど、宮古島で育つ牛でしょ?最近、どこに行ってもブランド牛ってあるよねー」。はい、確かにその通りではありますが、ほかのブランド牛とは一線を画します。何が違うのか?それは、宮古島でも限られた飲食店でしか扱えない“幻の牛”ということ。今回はそんな希少な宮古牛が楽しめる「琉球ダイニング ふぁいみーる」を訪れてみました!

宮古牛が“幻”たる理由はその育て方にあった!

宮古牛がなぜ“幻”と言われるのか、「琉球ダイニング ふぁいみーる」のオーナーシェフ、村本和彦(かずひこ)さんに聞いてみました。
▲現役の漁師でもある村本さん

「宮古島では昔から本業の傍ら、家庭で数頭の牛を飼っていました。商売じゃないので、急いで太らせる必要はない。だから一般的な配合飼料ではなく、ワラと宮古島ならではの豊富な地下水でゆっくりと育てていたんです」(村本さん)

へー!無理矢理太らせていないから、宮古牛は美味しい?と、思わず口を挟んでしまった筆者。

「そう、脂が上質でうまい!そして、今も家庭での少量飼育が続いているから、数が少なくて手に入りにくいんです」(村本さん)
▲丁寧な飼育方法とともに、潮風が舞う離島ならではの自然環境も美味しさのヒミツ

村本さんのお店でも宮古牛を扱えるようになったのはここ3~4年だそう。「生産者の元へ何度も足を運んで、ようやく認めてもらえたんです」と、顔をほころばせる村本さん。

ちなみに、宮古島で生まれた多くの牛は、島外に移されて育てられ、誰もが知る名だたるブランド牛になるといいます。その牛が肉質を競う全国大会でチャンピオンに輝くことも珍しくなく、宮古DNAの質の高さは業界では常識だとか。
▲とろける脂の美味しさが宮古牛の醍醐味

宮古牛の美味しさと希少価値の高さを知ったら、“宮古牛が食べたい欲”がますます抑えられなくなりました!

「琉球ダイニング ふぁいみーる」で楽しむ宮古牛

村本さんがオーナーシェフを務める「琉球ダイニング ふぁいみーる」は、宮古島の繁華街にあります。2014年のリニューアルで、琉球モダンな雰囲気のお店に生まれ変わりました。観光客はもちろん、地元客にとっても“とっておきの一軒”です。
▲宮古島のメインストリート、西里通り沿いのビル2階にある
▲琉球武家屋敷をイメージしたという空間。大小さまざまな個室を揃える

さて、お待たせしました!宮古牛メニューのお目見えです。まずは、人気No.1の「宮古牛のにぎり」から。JALの公式サイトでも紹介されたことがあるという逸品です。

その日の仕入れ状況によって、赤身を使った「特選」(1,580円)、ロースの「特上」(2,180円)、シャトーブリアンもしくはフィレ肉を贅沢に使った「極み」(2,800円)の3ランクがあります。
▲写真は「特選」。6貫で1人前

軽く炙られて登場するそれは艶やかなピンク色!まずは塩をぱらりとふってパクリ。あっ、甘い!赤身の部位だというものの、脂の旨みがしっかりと楽しめます。

「うちは宮古牛のなかでもA5ランクしか扱わないから」と、村本さん。なるほど、美味しいわけだ!
▲お次はシークワーサーを搾って

シークワーサーの酸味が加わると、さっぱり感アップ!これはパクパクいけちゃいます!

もうひとつの宮古牛メニュー、「陶板焼肉」もいただきましょう。「フィレ」(3,580円)、お尻の上部「イチボ」(3,100円)、腰からお尻の部分「ランプ」(2,800円)、肩ロースのなかでもサシのある「ザブトン」(3,300円)の4部位があります(仕入れ状況によりない場合も)。

今回は、やわらかく脂肪が少ない上品な味わいが魅力の高級部位、フィレを注文しました
▲宮古牛の陶板焼肉・フィレ(1人前3,700円)

もちろん、こちらもA5ランク。フィレとはいえ、美しいサシが入っています。濁りのない純白の脂身は見るからに美味しそうです。陶板の上に置いてさっそくジュージュー開始!
▲焼き過ぎ厳禁!両面にほんのり焦げ目がついたらOK

塩こしょうが軽くふってあるので、まずはそのまま。うーん、ジューシー!噛むほどにジュワ~ッと肉汁が溢れ出ます。とにかく甘い!お次はシークワーサー果汁を搾って試してみると、うん!爽やか!最後は「生姜味噌」をたっぷりつけて。
▲お店特製の「生姜味噌」

甘い肉汁に、コクのある赤みそと生姜の風味が加わったらそれはもう無敵!肉と白ご飯の無限ループ!箸が止まりません!

魚介メニューは、漁師直営店ゆえに新鮮!珍しい!ハイコスパ!の3本立て

冒頭で少し触れましたが、オーナーの村本さんは現役漁師。ということは……、そう!宮古牛とともに魚介メニューも必食なのです。お店には村本さんが自ら釣った魚が登場することもあるといいます。

かつて東京都中央卸売市場築地市場(旧築地市場)で行われた車海老の競りなかで最高値を記録したこともある「宮古島産車海老」、そのもっちりとした食感に概念が覆される「餅カツオ」など、村本さんが漁師だから手に入る逸品も少なくありません。
▲漁師ならではの目利きで仕入れた厳選魚介もオーダー必須!

旬の魚介を使うため、ほとんどが季節限定品で時価なのですが、メニューに伊勢海老があればぜひオーダーしてください。宮古島ではシーズンが長く7月~翌3月ごろまで楽しめるそう。
▲伊勢海老のお造り(時価)。取材時は1尾450gで11,000円

正式名称は「五色海老(ごしきえび)」。イセエビ科ではあるものの、一般的な伊勢海老よりも甘みが強いのが特徴です。宮古島を出れば3~4倍の値がつくといいます。
▲醤油にちょんとつけていただきます

ひと口食べてびっくり!食感は歯を押し返すような弾力で、水っぽさが一切なく、旨味がギュッと詰まっている感じ。今まで食べてきたどの伊勢海老よりも確かに旨みが濃い!

一気に食べ終え、幸せに浸っていると、「赤出しか、酒蒸しか、焼きか、どれにします?」と、村本さん。
▲伊勢海老の活き造りの後のお楽しみ。筆者は“焼き”をチョイス

食べ尽くしたと思っていた殻には実はまだまだ身がぎっしり。おまけに味噌もたっぷり。火が通って甘みが増し、ほっくりとした食感の身に味噌を絡めて楽しめば、もうたまりません!お酒、ください!

いかがだったでしょうか?宮古牛をはじめ、宮古島に行かなければ、いやいや、「琉球ダイニング ふぁいみーる」に行かなければ楽しめない宮古島の絶品グルメ。充実する泡盛をお供に、宮古牛のおいしさにとろけてくださいね♪
※記事内の価格はすべて税別です
宮崎由希子

宮崎由希子

福岡在住のフリーライター。九州7県をメインに取材にかけずり回り、年間取材件数はのべ1000件以上。得意分野はグルメと温泉と旅。温泉好きが高じて、おんせん県おおいたが主催する「温泉マイスター」を取得。著書に『おいしい博多出張』(エイチエス出版)。

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