お守りにもなる可愛い「さるぼぼ」が手作りできちゃう!飛騨高山の注目新スポット

2019.02.06 更新

年間450万人以上の観光客が訪れる人気観光地・飛騨高山。「古い町並み」や「高山陣屋」「朝市」などが有名ですが、2018年7月にオープンした「飛騨高山まちの体験交流館」はご存知ですか?観光スポット巡りや食べ歩きとは一味違った、飛騨高山の伝統文化体験ができるんです。今回はその中から「さるぼぼ」作りに挑戦してきました!

▲岐阜県飛騨高山地方のお土産として有名な「さるぼぼ」

伝統工芸を体験できる「飛騨高山まちの体験交流館」

名古屋から電車で約2時間40分、車で約2時間の観光地・飛騨高山。今回さるぼぼ作りをしてきた「飛騨高山まちの体験交流館」は、JR高山駅から徒歩約15分、超有名観光地「古い町並み」からは徒歩すぐ、「高山陣屋」からなら徒歩約5分の場所にあります。
▲一見すると昔ながらの町屋風建物です

「飛騨高山まちの体験交流館」は、伝統的建造物群保存地区内の旧森邸や蔵などを活用し整備した施設です。市民がお茶会や研修・イベントなどに利用できる場所ですが、観光客にとっての観光案内所でもあります。さらに案内だけではなく、名前通りさまざまな事業者が主催する魅力的な体験がたくさん行われています。
▲入口の看板に、その日に体験できる内容と料金・時間が書かれています
▲交流館への出入りは開館時間の9:00~19:00(広場は21:00まで)で自由
早速「さるぼぼ作り」に挑戦。頭と胴体のパーツをつなげるところから始めるコースもありましたが、今回は腹当てに字を書いて付けるだけのコースを選択。
▲まずは人形の色をセレクト。定番の赤にしました

そもそも“さるぼぼ”という言葉は、“ぼぼ”が飛騨弁で赤ん坊なので、猿の赤ちゃんという意味。“災いや病が去る”や“猿のように子沢山”などの願いが込められた伝統的なお守りとして知られています。
▲次に腹当ての色を選びます。人形の色だけでなく、腹当ての色でもご利益が違うそうで、筆者は迷った末に……
▲金運アップ目的で黄色をセレクト。さらにペンで自分の好きな文字を書きこみます
▲腹当てをお腹に貼り付けて……
▲オリジナルさるぼぼ完成。スタッフのサポートがあるので、小学生でもできます!ちなみに「さるぼぼ教室 修了証」ももらえます
取材した日は「匂い袋づくり」などもやっていました。せっかくなので、もうひとつ体験しました。
▲「匂い袋づくり」です
▲白檀(びゃくだん)や龍脳(りゅうのう)、丁子(ちょうじ)などの天然香原料を使ってオリジナルの香りを調合する体験です

自分の香りの好みを伝えて、専門知識を持つスタッフの説明を聞きながらブレンドしていきます。
▲終わったら袋に詰めて……
▲できあがり!袋や紐も何種類かあり、選べます。約半年は香りが持つそうです

今回紹介したもの以外にも「飛騨高山まちの体験交流館」には様々な内容が用意されており、飛騨高山の伝統文化を作業を通して体験できるのがここの魅力です。

例えば、修行僧などが身を浄めるために使うお香「塗香づくり」体験や、
飛騨高山に昔から伝わる生活の中の美術品として有名な「飛騨さしこ(刺し子)づくり」体験。
入口のすぐ近くでは「組紐(くみひも)づくり」体験(プレゼント・絵はがき付)を開催中でした。
▲「丸台」の上に並ぶカラフルな糸玉

「組紐づくり」は、2016年の大ヒットアニメ映画『君の名は。』で有名になった組紐を、飛騨高山の銘木でできた「丸台」を使う伝統的な方法で作れる体験です。
▲糸玉を順番に動かしてリズミカルに編んでいきます
▲できあがり!10色の糸から好きな3色を選んで自分だけのオリジナルが作れます
▲「組紐づくり」の隣りでは、職人さんが「一位一刀彫(いちいいっとうぼり)」の実演をしていました

一位一刀彫は、イチイの木を使った木工品のこと。ここでは実演以外にも、主に土日と祝日に根付やペーパーナイフ、キーホルダー、コースターなど様々な制作体験が行われています。
▲職人さんが彫った2019年の干支のイノシシ。かわいい!

初めて高山に行く人はもちろん、一度行ったことがある人にこそ訪れてほしい施設だと思いました。町並みの観光や食べ歩きのついでにぜひ立ち寄ってみてください!

飛騨高山の歴史や文化を知るなら「飛騨高山まちの博物館」

伝統文化を体験したら、その歴史や背景を詳しく知ることができる「飛騨高山まちの博物館」に行くのがオススメです。工芸品や美術品、民俗資料のほか、高山祭や町の成り立ちなどについても学べます。
▲場所は「飛騨高山まちの体験交流館」を出て、道を挟んだ目の前です!

「飛騨高山まちの博物館」は、昭和28(1953)年に開館した高山市郷土館をリニューアルし、2011年にオープンした施設です。明治8(1875)年に建てられた高山の造り酒屋・永田家の檜造りの土蔵をそのまま使用し、飛騨高山の歴史民俗資料を約7万5,000点収蔵、常時900点を展示しています。

この博物館のいいところは、まず入館無料なところ。それに14の展示室は順番に廻っても、自由に廻ってもよいので、美術館などでありがちな混雑とは無縁なのも嬉しい。
▲高山祭にまつわる展示室。「屋台」と呼ばれる山車の模型やからくり人形も展示されています
▲飛騨一帯を治めた金森氏の歴史が学べる一室
▲刀剣なども展示されているので刀剣マニアは必見!
▲高山城の大きな模型もあり、プラモデルやジオラマ好きな方も必見!
▲伝統工芸「一位一刀彫」の名工による作品の数々
▲飛騨の美術工芸品として知られる「春慶塗(しゅんけいぬり)」も多数展示
▲火消用具の「纏(まとい)」が飾られた吹抜けの展示室。建造物としても見応えがあります
▲蔵が並ぶ小路。夜には街灯が灯るそうです
▲芝生の中庭で休憩も可能

個人的に面白かったのが円空仏の展示室。飛騨地方では円空仏のことを「エンクさま」と呼び信仰対象だったそうで、高山の寺社に伝わってきた数十体が展示されていました。
▲円空展などで出展されることの多い金剛神像が、展示室の入口で出迎えてくれます
▲日本庭園もあります。庭園は朝7:00から見学できます!

ということで、「古い町並み」からも近いうえに無料なので、休憩やトイレ利用、待ち合わせなど、高山観光の拠点として利用するのに最適な「飛騨高山まちの博物館」。入館無料とは思えないほど展示物が多く、飛騨高山について知りたいことがあれば、ここでほぼ事足りると思います。「飛騨高山まちの体験交流館」と合わせて、ぜひ気軽に訪れてみてください。
澤井敏夫

澤井敏夫

愛知県・清須市在住のライター。情報誌の編集制作、音楽事務所でのマネジメント業務を経て独立。読書と落語鑑賞とヨガが趣味。

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