【2019年】奈良県の初詣先まとめ10選。人気のご利益スポットから穴場まで

2018.12.17 更新

およそ1300年前、わが国で初めて律令国家が敷かれた古都・奈良。仏教を国造りの礎に置いたため、県内には多くの寺院が建立されました。また、1000年以上の歴史を持つ由緒正しい神社も多く、奈良県はお寺や神社など初詣スポットの宝庫と言えます。そんな奈良県で特に人気の初詣先10カ所を厳選!近隣県に住んでいる人や、年末年始、旅行で奈良に行く人におすすめの初詣先をご紹介します。

1.奈良県内で最も初詣客が訪れる【春日大社】

約1250年前、政治や文化の中心地であった平城京を守護するために創建された「春日大社」。奈良市民の憩いの場である「奈良公園」の東の一角に位置し、電車やバスでのアクセスも良いことから、正月の三が日で数十万人の初詣客が訪れます。
▲燈籠の数が日本一多いことで有名な春日大社。境内には約3,000基の燈籠が奉納されている

本殿には、武甕槌命(たけみかづちのみこと)、経津主命(ふつぬしのみこと)、天児屋根命(あめのこやねのみこと)、比売神(ひめがみ)の四神が祀られています。参拝の際は、この四神が祀られているお社の中門の前で一年の幸福を祈ります。
▲本殿に祀られる四神の次、“五番目の神様”がいらっしゃる「若宮神社」

四神にお参りを済ませたら「よし、帰ろ」とするのは、大変もったいない!実はこの春日大社、境内には四神のほかにも摂社(せっしゃ)・末社(まっしゃ)を合わせて61もの神社があるんです。
▲大國主命(おおくにぬしのみこと)と須勢理姫命(すせりひめのみこと)が同じ厨子の中に入っておられる「夫婦大國社」

その中には、日本で唯一、夫婦の大國様をお祀りする縁結びスポットも!
良縁や夫婦円満、家内安全などにご利益がある「夫婦大國社」は、普段から多くの女性が訪れているパワースポット。その年、良縁に恵まれたい!と強く願っている人は必ず参拝しておきたい神社です。
▲開運・財運の神様、金龍大神をお祀りする「金龍神社」

このほか、金運アップを願う人におすすめの「金龍神社」をはじめ、様々なご利益を授けてくださる神社が多数あるので、事前に調べてから初詣に臨むと良いでしょう。

【春日大社までのアクセス例】
JR大和路線または近鉄奈良線・奈良駅下車、徒歩約25分
※奈良駅より春日大社前まで奈良交通バスが運行していますが、年末年始は大変混み合います

2.春日大社とセットで参拝したい【東大寺】

▲東大寺大仏殿

「奈良の大仏さま」こと、本尊の盧舎那仏(るしゃなぶつ)が鎮座する「東大寺」。奈良公園に隣接するため、春日大社とセットで初詣に訪れる参拝客で賑わいます。

訪れる初詣客は数万人程度と、全国の有名初詣スポットと比べると少なく感じるかもしれませんが、大仏殿を無料で参拝できることもあって、大晦日から元日の明け方まで緩やかに初詣客の列が続きます。
元日の0:00~8:00には、大仏殿の正面上部の戸が開かれ、建物の外から大仏様の御尊顔を拝見することもできますよ。
このように御尊顔が開帳されるのは、一年でも元日とお盆の時期の2回だけ。ぜひその目に焼き付けておきたいですね。
▲日本三名鐘の一つ「奈良太郎」の愛称で親しまれる東大寺の梵鐘

なお、元日の0:00からは一般の方も除夜の鐘を無料でつくことができます。先着順で人数にも制限がありますが、ついた人は一年の無病息災が期待できるかも。
やってみたい!という方は、大晦日の22:30頃から整理券が配られるので、早めに行って並んでみてはいかが?

【東大寺までのアクセス例】
JR大和路線または近鉄奈良線・奈良駅下車、徒歩約20分

3.願い事を一言だけ聞き入れてくれる観音様に、絶対叶えたいお願いごとを【興福寺】

▲天平2(730)年に建てられた「五重塔」。5回の火災にあい、現在の建築は応永33(1426)年頃に再建されたもの

古都奈良の風景を象徴する国宝・五重塔が象徴的な「興福寺」。奈良市街からアクセスが便利な奈良公園に隣接しており、春日大社や東大寺とも至近に位置するため人気初詣先の一つに数えられます。
▲法相宗(ほっそうしゅう)の大本山として知られる興福寺。その創建は約1300年前にさかのぼる(写真は東金堂)

境内の各所を参拝することで得られるご利益は家内安全、交通安全、病気平癒、学業成就など多岐にわたりますが、特にありがたーいご利益スポットが下の「一言(ひとこと)観音堂」。
▲国の重要文化財「南円堂」に向かって右側にある小さな御堂が一言観音堂

願い事を一言だけ聞き入れてくれるという一言観音様が祀られており、お堂の前には多くの参拝客が列を作っています。

「一言だけ」というのは、1回に1つだけ、という意味。しっかりお願いして願いが成就したら、必ずお礼参りをしてくださいね。
▲中金堂

なお、2018年10月には興福寺長年の悲願であった「中金堂」が再建されました。中金堂とは、興福寺の最初の御堂として和銅3(710)年に建てられ、最も重要な建物とされたもので、創建以来、7度もの焼失を経験し、その度に再建されています。
ただし、今回の再建は約300年ぶり!およそ300年もの間見ることができなかったお堂を拝めるとあって、大変話題となっています。

しかも、2019年1月1~7日に限り、中金堂内に安置されている国宝「厨子入り木造吉祥天倚像(きっしょうてんいぞう)」が御開帳されるとあって、初詣に訪れたなら絶対に足を運んでおきたいところ。新年早々、めったにお目にかかれない至宝を心に焼き付けることで、その年の運勢が上向くかもしれませんね!

【興福寺までのアクセス例】

JR大和路線・奈良駅下車、徒歩約15分
近鉄奈良線・奈良駅下車、徒歩約5分

4.病気平癒の仏さまに一年の健康を願う【薬師寺】

法相宗の大本山で世界遺産にも登録されている「薬師寺」。初詣客は東大寺や興福寺など他の有名寺院と比べると少なめなので、混雑を回避したいという方におすすめです。
▲薬師三尊像。「東洋美術の最高峰」や「白鳳期を代表する最高傑作」などと評されている

本尊として祀られている国宝・薬師三尊像は病気平癒の仏さまで、体や心の健康を願う初詣客が訪れます。
中央におわすのが薬師瑠璃光如来。体の不調から心の病まで、苦を抜いて楽を与える「抜苦与楽(ばっくよらく)」の仏さまです。左右は、薬師瑠璃光如来をサポートする脇侍(わきじ)、日光菩薩(向かって右)と月光菩薩です。
▲奈良時代から立つ「東塔」。寺内で唯一、創建当時から残る建物で国宝に指定されている ※2020年6月まで修理中のため、覆屋に覆われています

なお、年末年始に関しては、大晦日の17:00に一度閉門した後、22:00頃に再び開門します。元日の2:00頃まで参拝対応を行っており、日中は通常通り開門します。初詣に訪れるという方は参拝する時間にご注意ください。

【薬師寺までのアクセス例】
近鉄橿原線・西ノ京駅下車、徒歩約1分

5.日本建国の地で一年の開運祈願【橿原神宮】

▲奈良県橿原(かしはら)市の風景。正面に見えるのは畝傍山(うねびやま)

今からおよそ2600年前、第一代天皇として即位された神武天皇が、畝傍山の麓に最古の都である「橿原宮」を創建しました。その跡地に存在するのが、奈良市のおよそ30km南に位置する橿原市です。
日本最古の正史『日本書紀』において、橿原は日本建国の地と記されており、日本発祥の地と言っても過言ではありません。
そんな橿原市を代表する名所といえば、神武天皇と皇后の媛蹈韛五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめのみこと)をお祀りする「橿原神宮」。
▲神楽殿

日本を建国し、実に運勢強大であった神武天皇を参拝することで、開運にあやかることができるとされています。さらに、神武天皇は127歳という御長寿をまっとうされたということで、健康長寿のご利益もあるとのこと。

毎年正月には開運の神楽と祈祷を奉仕しており、そのご利益を授かろうと遠方からも多くの参拝客が初詣に訪れます。
▲内拝殿と廻廊

参拝客数は奈良県内でも屈指ということで、正月の三が日は混雑必至。6:00~9:00頃が比較的空いているということなので、早めの時間を狙ってお参りするのがおすすめです。

【橿原神宮までのアクセス例】
近鉄橿原線・橿原神宮前駅下車、徒歩約10分

6.厄除けの“七まいり”と合格祈願で有名な【安倍文殊院】

▲寛文5(1665)年再建の「安倍文殊院(あべもんじゅいん)本堂」

橿原神宮からもほど近い桜井市にある「安倍文殊院」は、大化の改新と時を同じくして創建された日本最古級の寺院です。その名の通り、古来より国の要職に就いてきた安倍一族の氏寺として建立されました。

そのため、奈良時代に唐(現在の中国)に渡り天才とうたわれた阿倍仲麻呂(あべのなかまろ)や陰陽師で有名な安倍晴明(あべのせいめい)など、安倍氏にまつわる人物を祀っています。
▲阿倍仲麻呂公像や安倍晴明公像をはじめ、開運弁才天などが安置されている「金閣浮御堂(仲麻呂堂)」

安倍晴明公をはじめ安倍一族を祀るために建てられた「金閣浮御堂」では、「七まいり」と呼ばれる厄除けのお参りができます。「七まいり」とは、“人は人生のうちに7度おもいがけない災いにあう”という古来の言い伝えに対し、厄除け、災難除けの神仏が安置されているお堂の廻廊を7回周ることで、その七難を取り除くというもの。

年の初めに一年間の厄災を払うという願いを込めて、毎年多くの参拝客が初詣に訪れています。
▲御本尊は5像全てが国宝に登録されている

安倍文殊院の御本尊は、鎌倉時代に活躍した名仏師・快慶作の国宝・渡海文殊(とかいもんじゅ)です。その高さはなんと7mにもおよぶ日本最大の文殊菩薩像となっています。

特に「三人寄れば文殊の智恵」の格言で有名な文殊菩薩のため、学業で成功を収めたいという多くの人々から信仰を集めています。受験シーズンを控えた初詣時期は受験生でいっぱい!多くの学生が合格祈願に訪れています。
▲受験生に人気のある合格門

新年は入試合格特別祈願を受け付けているので、「絶対に合格したい!」と願う受験生の皆さんは要チェックです。

【安倍文殊院までのアクセス例】
近鉄大阪線またはJR桜井線・桜井駅よりバスで約10分(または徒歩約20分)
※12月31日23:00~1月3日まで臨時バスが増便します

7.日本最古級!パワースポットとしても名高い【大神神社】

▲大物主大神(おおものぬしのおおかみ)が鎮まる神聖な三輪山

『古事記』や『日本書紀』にも記されている日本最古級の神社「大神(おおみわ)神社」。社殿を抱く三輪山そのものが御神体のため、神社周辺は古来より厳かな雰囲気に包まれていると言われています。日本有数のパワースポットとしても知られており、初詣客は、県内で春日大社や橿原神宮に次ぐ人気のスポットです。
▲国の重要文化財に指定されている「大神神社」の拝殿

御神体である大物主大神は、産業、 方除(ほうよけ)、治病、造酒、製薬、交通など人間の生活全般の守護神。そのご利益は多岐にわたり、様々な願いや悩みを持つ人々が初詣に訪れます。
▲二つの岩が仲良く寄り添うようにたたずむ「夫婦岩」。“運命の赤い糸”伝説ゆかりの場所でもある

広い境内には商売繁盛や芸能、学業向上などのご利益のある神社がありますが、恋する女性にぜひお参りしてほしいのが縁結びスポットの「夫婦岩」。
拝殿から二の鳥居の方に戻ると、参道の右手にあり、縁結び・恋愛成就・夫婦円満のご利益がある霊験あらたかな磐座(いわくら/神様が宿る石)です。
「夫婦岩」を拝んだら、そばにある授与所で「えんむすび・夫婦円満」と書かれた絵馬を購入しましょう。裏に縁結びのお願いを書いて赤い糸(ヒモ)で結べば、願いが叶うと言われています。
▲拝殿横にはピカピカの「なで兎」も。運気アップのほか、身体の痛いところを撫でると癒される

なお、御神体である三輪山への登拝は1月1~3日は禁止されています。ぜひ神体山登拝も行いたいという方は、後日あらためて参拝に訪れると良いでしょう。

【大神神社拝殿までのアクセス例】
JR桜井線・三輪駅下車、徒歩約5分

8.「美」にご利益があるというお守りもGETしたい!【長谷寺】

▲奈良から三重県・伊勢へと続く初瀬(はつせ)街道を見下ろす初瀬山の中腹に立つ「長谷寺」

真言宗豊山派(しんごんしゅうぶざんは)の総本山として、全国に3,000余の末寺を持つ「長谷寺」。『源氏物語』や『枕草子』などの古典にも登場する歴史深いお寺です。

「隠国(こもりく)の泊瀬(はつせ)」と『万葉集』に詠まれるなど、古代から奥深い山に隠れた里にあり、聖なる場所として数多の人々が参拝に訪れています。
▲高さ12.3m、国内最大級の大きさを誇る十一面観世音菩薩立像

そのご利益は良縁、開運招福、商売繁盛、交通安全、厄除けなど。毎年1月1日には本尊である十一面観世音菩薩立像の御開帳も行われ、一年の幸せを願いに初詣客が訪れます。

もちろん、新年のはじめに観音様に手を合わせるだけでも充分晴れやかな気持ちになりますが、特に女性参拝客に人気なのがこちら……。
▲赤、ピンク、白、黄色、水色など9色ほどが揃う「花守り」

身体健全、容姿端麗、金運上昇などにご利益があるという「花守り」。またの名を“花の御寺”と呼ばれるほど様々な花に彩られる長谷寺。その代名詞とも言える牡丹をかたどった可愛いフォルムが人気で、カラーバリエーションも豊富。自分用のほか、色違いを家族や友人へのお土産にすると喜ばれますよ。

お正月の女子旅にピッタリ!来年の初詣に長谷寺はいかがですか?

【長谷寺までのアクセス例】
近鉄大阪線・長谷寺駅下車、徒歩約15分

9.桜と紅葉の名所で新年の開運祈願【談山神社】

桜井市の山深い地に鎮座する「談山神社(たんざんじんじゃ)」。春はピンク色の花が乱舞する山桜の名所であり、秋は燃えるような朱色に染まる紅葉が多くの人々を魅了しています。

そんな談山神社ですが、初詣時期は比較的来訪者が少なめ。混雑を避けて厳かな初詣がしたいという方にはおすすめのスポットです。
山中にあるためお正月時期は気温もぐっと下がり、ピンと張りつめた静寂の中で一年の願い事を祈願することができますよ。
▲紅葉時期の談山神社。奥に見えるのが「十三重塔」

また、境内には「大化の改新」の立役者となった中臣(藤原)鎌足のために建てられた十三重塔などがあります。写真映えする建築物もあるので、参拝後はゆっくりと境内を見学するのも良いですね。

【談山神社までのアクセス例】
近鉄大阪線またはJR桜井線・桜井駅下車。桜井駅よりバスまたはタクシーにて約25分
※桜・紅葉の時期以外は正面入口側の受付を閉鎖しています。正面閉鎖時は、西入口受付をご利用ください

10.愛を成就させてくれるというありがたいご利益も!【金峯山寺】

修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)が開いたとされる金峯山修験本宗(きんぷせんしゅけんほんしゅう)の総本山「金峯山寺(きんぷせんじ)」。
霊験あらたかな吉野の地にひときわ大きくそびえる本堂、そして仁王門をはじめとした荘厳な建築物が並びます。古来より多くの人々がこの山を目指しました。
▲「本堂蔵王堂」および「仁王門」が世界遺産に登録されている(写真は蔵王堂)

本堂の蔵王堂は、東大寺の大仏殿に次ぐ日本で2番目に大きい木造古建築で、中には、高さ約7mもある大迫力の本尊・蔵王権現像三体が安置されています。
お正月には、蔵王権現に家内安全や交通安全などを願う多くの初詣客が訪れ、蔵王堂を前に手を合わせています。そして、特に恋をしている女性におすすめのご利益スポットが境内にある「愛染堂」。
▲金峯山寺愛染堂

愛染堂には、愛を成就させてくれるというありがたい愛染明王が祀られており、その手には、キューピッドと同じようにハートを射抜く弓矢が。本来は、煩悩を打ち砕くという意味なのですが、ハートを射抜くと女性の信仰を集めています。

一年の計は元旦にあり!ということで、元旦に参拝することで恋愛運アップが期待できるかも?

【金峯山寺までのアクセス例】
吉野ロープウェイ・吉野山(山上)駅下車、徒歩約10分
※吉野ロープウェイ乗り場・千本口駅へは近鉄吉野線・吉野駅下車、徒歩約3分
奈良県のおすすめ初詣スポット10選、いかがでしたか?今回ご紹介した寺社が集まる奈良県北部は、京都や大阪、名古屋などからのアクセスも抜群。初詣後に関西や東海の観光エリアに足を運ぶこともできますよ。来年は歴史ある寺社で初詣をしてみたいという人は、ぜひ検討してみてください。
ぐるたび編集部

ぐるたび編集部

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