嵐電で京都をめぐるはんなり・ほっこり旅!/古谷あつみの鉄道旅Vol.33

2019.03.29 更新

みなさん、こんにちは!古谷あつみです。今回も、カメラを趣味にしている私が、これまでの経験やカメラマンさん達から学んだ知識を活かして、全国の魅力あふれる鉄道を自分の目線で紹介します。京都市内の観光に欠かせない鉄道、「嵐電(らんでん)」こと京福電気鉄道の嵐山本線・北野線に乗ってきました!お手軽な鉄道旅をしてみたいと思っている女性の皆さんに、ぜひおすすめしたい路線です!

▲嵐電沿線には、車窓から桜が楽しめる区間もある(撮影:レイルマンフォトオフィス)

今回の見どころ

1.「嵐電」ってどんな鉄道?
2.嵐電の、はんなり写真映えスポットをご紹介
3.ツウな楽しみ方。嵐電、夜さんぽ

1.「嵐電」ってどんな鉄道?

今回、私が旅をしてきたのは、京都市内に本社を置く京福電気鉄道。京都市民からは「嵐電」という愛称で親しまれているんですよ!嵐電沿いには、5つの世界遺産を含む、多くの観光名所がひしめき合っており、まさに京都市内観光に欠かせない鉄道路線です。
嵐電には、四条大宮~嵐山間7.2kmの嵐山本線と、帷子ノ辻(かたびらのつじ)~北野白梅町間3.8kmの北野線という2つの路線があり、多くの観光客はもちろんのこと、京都市民の大切な移動手段となっています。
▲嵐電を走っている「レトロ電車」。ふつうの電車と同じように乗れる

そんな嵐電のことを「路面電車」と認識している人と「ふつうの電車」だと認識している人とがいます。さて、どちらが正解なのでしょうか?

答えはどちらも正解なのです。道路上に敷設された軌道(線路)のことを「併用軌道」といいます。つまり、路面電車の走る線路のことですね。嵐電には、一部だけこの併用軌道の区間があるのです。
▲広隆寺の前の併用軌道区間

写真は、太秦広隆寺(うずまさこうりゅうじ)~帷子ノ辻間の線路ですが、途中で路面電車に変わっているのがわかりますよね?

そういえば以前、「江ノ電の旅」でも似たような風景を紹介しました。
▲嵐電には、「江ノ電色」の電車も走っている

江ノ電にも一部だけ併用軌道の区間がありましたね。嵐電と江ノ電は、京都と鎌倉という日本を代表する古都を走る路線であることや、嵐山や江の島といった観光地を舞台に事業を展開する鉄道会社であることなど、多くの共通点があることから、2009年に姉妹提携を結んでいるんですよ!

そして、嵐電には江ノ電の色をした電車も走っています。そう聞くと、関東のみなさんも親近感がわきませんか?どちらも、地元の方から愛される鉄道なのです。
▲嵐電は生活感ある町中を走る

嵐電や江ノ電の良いところは、併用軌道区間があるせいなのか、路面電車のゆったりとした雰囲気と、鉄道のしっかりとした利便性を、あわせ持っていることだと、私は思います。電車もふつうの鉄道よりずっと小型ですしね。

京都には「はんなり」という「華やかでありながら上品であるさま」を意味する言葉がありますが、本当にはんなりしていて素敵なんですよ。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回はそんな嵐電の「はんなり写真映えスポット」を中心に紹介しますね!
▲嵐電沿線めぐりには「嵐電1日フリーきっぷ」が便利でお得。きっぷのデザインは、発売場所によって違う

まずは、今回私が利用したお得なきっぷを紹介します。嵐電は全線均一運賃で、一度乗ると、大人220円、小人110円です。けれど、何回も乗り降りする場合は、嵐電1日フリーきっぷがお得ですよ!(大人500円、小人250円)。四条大宮、帷子ノ辻、嵐山、北野白梅町の各駅や、京都市内の主なホテルで発売されています。

そして、このきっぷには特典クーポン券もついていて、沿線のさまざまな施設の割引特典などを受けることができます!ますますお得ですね!

例えば、「龍安寺(りょうあんじ)」の拝観料、東映太秦映画村の入村料が割引になったり、「車折(くるまざき)神社」ではおみくじが1回、無料で引けたりします。「京都鉄道博物館」ではオリジナルグッズのプレゼントもあったりしますから、あらかじめチェックしておきましょう。
▲嵐山駅には荷物を預けておける、ヤマト運輸の営業所もある

そして、今回私がとても便利だなと思ったのは、嵐山の駅構内の「ヤマト運輸・嵐電嵐山センター」です。駅のホームにあるのですが、手荷物の一時預かりをしてくれます(1日1個あたり500円)。ロッカーに入らない大きな荷物を持っているときや、嵐山を拠点に観光をするときに便利ですよ!では、荷物も軽くなったところで、じゃんじゃん紹介していきましょう!

2.嵐電の、はんなり写真映えスポットをご紹介

▲車折神社の中にある「芸能神社」

まず、ひとつめは車折神社です。
嵐山駅から3つ目の車折神社駅で降りて、すぐのところにあります。
▲しっかりお参りしてみた

車折神社の境内にある芸能神社は芸能の神様で、京都の超有名パワースポット。芸能人も、たくさんお忍びで参拝に来るほど。私もしっかり、お参りしないと……
▲駅から車折神社を撮ってみた

でも私のお勧めは、そのパワースポットを駅から撮影すること(笑)。ホームから車折神社の鳥居と電車が入った写真を撮ることができます。駅舎も神社にちなんで朱色に塗られているんですよ。とっても可愛らしい鉄道風景が撮影できるのです。
▲今度は反対に神社の中から…

車折神社側から撮影すると、このように鳥居がダイナミックに写ります。本当に駅前すぐに車折神社があることがわかりますよね!両側から撮影するのが良いと思います。嵐電は、電車の本数が多いので撮影に失敗しても、すぐにまた列車が来るので、あせらなくても大丈夫です。
▲広隆寺の南大門と電車が一緒に撮れる、撮影名所

次に紹介するのが、太秦広隆寺駅付近での撮影です。駅のすぐ北西に広隆寺の南大門があります。この門と、目の前を走る嵐電を一緒に撮影できるということは、鉄道ファンでなくても有名なほど。沿線の有名撮影スポットです。嵐電に乗りにきたら、必ず押さえておいてほしい写真ポイントです。

絶好の撮影ポイントではあるのですが、車の交通量が多いため、なかなか良い写真が撮影できるタイミングを掴めません。時間があれば、少し粘ってみるのが良いかもしれません。
▲御室仁和寺(おむろにんなじ)の駅から仁和寺まではすぐ

つづいては、御室仁和寺駅です。駅近くにある仁和寺は、いわずと知れた世界遺産ですね。駅前から参道が続き、仁和寺の仁王門が見えます。ここでは、仁和寺の方にばかり気持ちが向いてしまいますが、振り返って見てください!
▲御室仁和寺駅も、寺社風のつくり。雰囲気づくりのため、旧駅名の「御室駅」という看板を掲げている

駅舎もとっても素敵なんですよ。「近畿の駅百選」にも選ばれています。仁和寺へ行く前に、駅舎も写真におさめてくださいね。
▲桜のトンネルの中を走る電車(撮影:レイルマンフォトオフィス)

鳴滝(なるたき)駅から宇多野駅間の桜は、沿線で最も有名なのではないでしょうか?「桜のトンネル」と呼ばれ、線路の両脇にトンネルのように見事な桜並木が続きます。春には必ず行きたいスポットですね。
▲嵐電いちばんの見どころは嵐山駅

さて、最後に紹介するのは、京都を代表する観光地の玄関口、嵐山駅です。ここには「嵐山駅はんなり・ほっこりスクエア」という商業施設があるのですが、その一角に設けられているのが「キモノフォレスト」です。
▲嵐山駅構内にある「キモノフォレスト」

なんと、本物の京友禅を使って作られた、高さ約2m、およそ600本ものポールが立ち並ぶ、写真映えスポットです!全部で32種類の柄のポールがあり、まるで美術館に迷い込んだかのよう。
▲キモノフォレストは、若い女性に大人気のスポット

この日もカップルや、着物を着た女子会グループが写真を撮り合って楽しそうにしていました。

え?私ですか?もちろん一人です。でも、ご心配なく。一眼レフを抱えて一人で撮影に来ている人もたくさんいたので安心してくださいね。
▲龍の愛宕池

この、キモノフォレストの中にもパワースポットがあります。この友禅のポールに囲まれた「龍の愛宕池」です。ここの水は、地下50mから湧き出る愛宕山の伏流水。この水に手をひたすと心に安らぎが訪れ幸せへと導かれるといわれています。また、この池の龍に祈ると願いが叶うとも言われています。みなさん、興味津々でした。

ちなみに、嵐電に乗らなくても嵐山駅の構内には入れるので、嵐山観光の際にはぜひ立ち寄ってほしいスポットでもあります。

3.ツウな楽しみ方。嵐電、夜さんぽ

▲キモノフォレストの夜景

さて、ご紹介した嵐山駅は、夜になると別の顔を見せてくれます。そう、キモノフォレストの京友禅のポールがLEDで光る仕組みになっていて、とっても幻想的な光の森に変身するのです。昼間と別の場所に来たかのような気分です!
▲龍の愛宕池も、夜になると趣が大きく変わる

「龍の愛宕池」の水面には、友禅のポールがキラキラと映り、なんだか吸い込まれそう。美しすぎて、うっとりしてしまいます。デート中のカップルが良い雰囲気すぎて羨ましくも思いますが……。大丈夫です!一人でももっとうっとりできる場所があるのです。
▲嵐山駅のホームの端には「足湯」もある

嵐山駅のホームには、なんと足湯があるのです!「嵐山温泉『駅の足湯』」といい、本物の温泉ですよ。駅のインフォメーションで足湯利用券(200円・タオル付き)を購入すると、入浴することができます。
▲足湯利用券と、セットのタオル

私は嵐電1日フリーきっぷを持っているので、割引価格の150円で足湯に入ることができました!オリジナルのタオルもついていてこれはお得!
▲足湯の中は意外に広い。奥には更衣室もある

気になる足湯の中は、このような雰囲気。意外と広いでしょう?とってもゆっくりできます。スカートやタイツなどで着替えが必要な方も安心してくださいね。更衣室もあります。
▲歩き疲れた後は、足湯でゆったり……

歩き疲れた足に、極上の癒しの時間を与えてくれる足湯。私、さらにうっとりしてしまいました。気持ちい~!嵐電に身も心も奪われたような一日でした。写真スポットもたくさん回れたので、いい記念写真も撮れました。みなさんもぜひ、嵐電で京都を旅してみませんか?

※記事内の価格は全て税込です。
古谷あつみ(鉄道タレント・松竹芸能所属)

古谷あつみ(鉄道タレント・松竹芸能所属)

小学生の頃、社会見学で近くにある車両基地へ行き、特急電車の運転台に上げてもらったことがきっかけで、根っからの鉄道好きとなる。 学校卒業後は新幹線の車内販売員、JR西日本の駅員として働く。その経験から、きっぷのルールや窓口業務には精通している。 現在はタレント活動のほか、鉄道関係の専門学校や公立高校で講師をしている。2015年には、「東洋経済オンライン」でライター・デビューし、鉄道旅行雑誌「旅と鉄道」等で執筆活動中。

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