浅草・スカイツリーの絶景ポイントと縁結びで人気の今戸神社を人力車でめぐる

2018.11.19 更新

浅草は浅草寺や雷門、仲見世通りなど有名なスポットが多くあり、下町情緒あふれる人気の観光地。でも、つねに観光客であふれていて歩くのもひと苦労……。そこで人力車にのってみるのはいかがでしょう?歩かずに、フォトスポットやパワースポットなど行きたいところを効率よくめぐることができます。女の子同士やカップルでの利用におすすめです!

雷門の前で待ち合わせ

浅草の雷門の前で、人力車を引く俥夫(しゃふ)さんと待ち合わせ。「こんにちは」という明るい声に振り向いた瞬間、視界に飛び込んできた俥夫さんのたくましい筋肉にビックリ!

今回人力車を引いてくれるのは「浅草人力車 吉兆屋」(以下、吉兆屋)の生田目研人(なまためけんと)さん。レスリング経験者で、なんと2012年まではメキシコでプロレスの修行をしていたのだそう!明るくさわやかな笑顔に緊張がほぐれます。
▲「体を動かすことと、人に喜んでもらえることが好きで、俥夫をはじめました」と生田目さん

吉兆屋では、浅草演芸ホールがある浅草六区などをめぐる「〈表〉20分下町コース」や、浅草グルメと待乳山聖天(まつちやましょうてん)か今戸神社を拝観する「〈旨〉90分食べ歩きコース」など、体験時間も内容もさまざまなコースがあります。

今回お願いしたのは「〈恋〉60分今戸コース」。江戸情緒あふれる下町や縁結びで人気の今戸神社、スカイツリーの絶景ポイントをまわるという内容です。女の子同士やカップルに人気のコースだそう。
行きたい場所やお店などがあればルートを調整してくれます。そこで今戸神社での滞在時間を短くして、生田目さんおすすめのスポットにも立ち寄ってもらうことにしました。
▲無料でかわいい扇子を借りられる
▲人力車は長崎県にいる職人さんの手作り。鳳凰の絵柄が美しい。鶴の絵柄もあるそう

人力車に乗り込んで、さあ出発!
▲乗り込むときは人力車が斜めになっているのでちょっとヒヤヒヤ…。でも手を取って支えてくれるので安心

人力車に座ると目線の高さが2mくらいになります。思っていたよりも椅子が硬くなくて座り心地がよい。「座面の生地は国会議事堂の椅子と同じ生地なんですよ」と生田目さん。なんだかリッチな気分になってきます。

動き出してから驚いたのが、全然揺れないこと!安定感バツグンです。また、隣の車を見下ろしながら車道を走るので、とても不思議な気分になります。

大通りを走っていると、早速目の前に「雷門」が!「雷門はあだ名で、正式名称は『風来神門』なんですよ」と生田目さんがガイドをしてくれます。
▲信号が赤のときは、振り向いて丁寧に説明をしてくれる

雷門周辺で信号待ちをしていると海外の観光客からパシャパシャと写真を撮られるので、有名人になったような気分になれます(笑)。

雷門の東西にのびる「浅草雷門通り商店街」を走り抜けていると、今度は正面に「スカイツリー」と「アサヒビールタワー」と金色のオブジェが見えてきます。吹き抜ける風が気持ちよくて、爽快!
▲走りながら「アサヒビールタワーの22階には展望ラウンジがあって、スカイツリーも眺められるんですよ」などと穴場情報も教えてくれる

知らなかった浅草の一面に出合える

浅草雷門通り商店街を東に向かって歩き、吾妻橋交差点で左折し、「馬道通り」を少し走って「伝法院通り」に入ります。
この通りにある建物の壁や屋根には、『青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)』(通称「白浪五人男」)という歌舞伎の演目に出てくる5人の大盗賊のオブジェがあります。それぞれ別の場所にあるため、探しながら移動します。人力車に乗ったまま高い目線で探すので、心なしか見つけやすい気がします。
▲早速、1人目の忠信利平(ただのぶりへい)を発見!
▲スマホやカメラを渡せば好きなだけ撮影してくれる。日本駄右衛門(にっぽんだえもん)と同じポーズで

狭い路地を通り抜けている間も、生田目さんが「このお店のメンチカツがおいしいんですよ」「このお店では津軽三味線の演奏が聞けるんですよ」とさまざまな情報を教えてくれます。
▲生田目さんがお店で食べたときの料理の写真を見せてくれた。「お客様にお話できるように、休みの日はよく浅草で食べ歩きをしているんです」(生田目さん)

次に国の重要文化財に指定されている「二天門」へ。ここでも丁寧にガイドをしてくれます。二天門が戦火をまぬがれた、浅草寺でもっとも古い建造物のひとつであることや、四天王のうちの二神を祀っていることなんて知らなかった……。ひとりで観光していたら見落としてしまいそうな情報をわかりやすく教えてくれるのがうれしい。
▲わかりやすく興味深い説明に、思わず身を乗り出してしまう
▲人力車に乗ったまま、撮影してもらった写真をチェック!なんだかえらくなったような気分に

二天門を入らずに右折し、まっすぐ進んで「言問通り」に出て、生田目さんおすすめのスポットへ寄り道。浅草寺の観音様の裏側の「観音裏」です。お座敷遊びができる料亭などがあるエリアで、人通りが一気に少なくなりました。

「観光ではあまり訪れないと思いますが、じつはおいしいお店がたくさんあるんですよ」と生田目さん。勉強を兼ねて江戸前寿司屋を5軒ハシゴしたこともあるのだそう!
▲趣がある「浅草見番(けんばん)」(浅草の芸者さんたちのプロダクション)の建物。立方(たちかた/踊り手)さんと地方(じかた/演奏者)さんの違いなども教えてくれました

その後、生田目さんも通っていたという「アニマル浜口トレーニングジム」の前を通ったり、2人合わせて約300kg(!?)のアメリカ人ご夫婦を乗せたときの話を聞いたりしながら、「今戸神社」に到着しました!

最強のパワースポット、「今戸神社」で運命の人を占う!

▲人力車に乗ったまま神社に入る。なんだか不思議な感じ

今戸神社は縁結びのご利益があると有名で、良縁を求める女性たちに大人気です。招き猫発祥の地ともいわれているため、境内にはかわいい猫の置物がたくさんあります。
▲社殿には大きな招き猫がズラリ!
▲「素敵な人に出会えますように!」とお参り
▲「石なで猫の写真を待ち受け画面にすると願いごとが叶うんですよ」という生田目さんの言葉を聞いて早速撮影!
▲今戸神社は「今戸焼」という焼き物の発祥地として、また新選組の沖田総司終焉の地としても有名

生田目さんからすすめられて「恋勝みくじ」(200円)にチャレンジ!「恋勝みくじ」は恋愛運を占えるおみくじで、なんと大吉より上の「大大大吉」があるのだそう。ドキドキしながら引いてみます。
▲「大大大吉」よ、出ろ~!

残念ながら「小吉」でした……。でも、おみくじに自分に合う人の血液型、星座、年上or年下or同じ年、十二支、恋勝日などが書かれているので参考になりますよ。
▲筆者と相性がよいのは「O型でみずがめ座で年上で酉(とり)年生まれ」の人だそう(自分のことだと思った方はぜひご連絡を!)。かわいい招き猫のカードも入っていた
▲「縁結御守」(800円)は招き猫のイラストも色もかわいい!“角が立たぬよう丸く円満に物事がおさまるように”という意味を込めて丸い形なんだそう
▲ご神木や手水舎の周りなどに絵馬がたくさん掛かっている
▲絵馬は2種類(各700円)。祈願をするときは左のカップルの絵馬に、成就したときは右のお内裏様とお雛様の絵馬に書く

お参りして、石なで猫をなで、恋勝みくじを引き、縁結御守を買い、絵馬を書き……。なんだか来たときよりも心が軽くなり、運気が上がったような気持ちに!恋人募集中や婚活中の方は、縁結びのご利益を授かりに訪れてみてはいかがでしょうか?

「スカイツリー」を背景にフォトジェニックな写真を撮影

今戸神社で恋愛運をアップさせたところで、次はスカイツリーの絶景ポイントへ向かいます。道に段差があるときは、生田目さんが事前に「少しガクンとします」と教えてくれます。
▲正面にスカイツリーが見えてきた!静かな通りでは、生田目さんの足袋が地面を蹴る「パタパタ」という音が聞こえる

ついにスカイツリーの絶景ポイントへ到着!スカイツリーは足元から頭部へ向かって三角形から円形へと変化しているため、見る角度によってはねじれて見えますが、ここからはちょうどきれいに見えるのだそう。観光客も少なく、ゆっくり撮影できる超穴場スポットです!
▲人力車に乗ってスカイツリーをバックに撮影!
▲生田目さんにすすめられて、スカイツリーを手のひらにのせているかのような写真も撮影してもらった
▲隅田公園の緑が気持ちよい「助六夢通り」を走り抜ける

車通りの多い「江戸通り」を通って雷門に戻ってきました。

「〈恋〉60分今戸コース」の気になるお値段は税込12,000円。浅草に詳しい俥夫さんからおすすめのお店や穴場スポットを聞けたり、行きたいところを効率よくまわることができるので、今回は1人でしたが、2人で乗れば1人あたり税込6,000円となり、お値段以上ではないかなと思いました。

フォトジェニックなスポットや縁結びのパワースポット、連れて行ってもらわなければ出合わなかった場所にも行くことができて、大大大満足!1人でも十分楽しいですが、素敵な写真をたくさん撮影してもらえるので、女子旅やカップルにピッタリだと思いました。
▲今回通った道やおいしいお店の名前をマップに書き込んでくれる

浅草では、春は桜、夏はヒマワリやアジサイ、秋は紅葉、冬はクリスマスのイルミネーションを楽しめるそう。夏はUVカットのシートをかけてもらえ、冬はカイロをもらえます。

「雨のときは屋根のほかに、屋根から足元まで水をはじくシートをかけて、お客様が雨に濡れないようにお守りするので安心してください。着物の方には和傘もお貸ししています。『浅草人力車 吉兆屋』は“限界奉仕”を大切にし、おもてなしを徹底しています。浅草のコンシェルジュとして浅草の魅力を伝えていきたいと思っています」(生田目さん)

人力車に乗ると、ちょっと優雅な気分になれるだけでなく、いつもより目線が少し高くなるので見える景色が違ってきます。ありがちな観光ではなく、浅草のコンシェルジュが案内する魅力を体験してみてくださいね。

撮影:舛元清香
桑沢香織

桑沢香織

編集者、ライター。出版・編集プロダクションデコ所属。雑誌、書籍、小冊子、ウェブ媒体の編集・執筆などを手がける。編集を担当した本に『わたしらしさのメイク』『おとなのヘアケア読本』(ともに技術評論社)、『劇団四季ミュージカルCATSのすべて』(光文社)、『大相撲手帳』(東京書籍)などがある。デコ新刊:『新幹線を走らせた男 国鉄総裁 十河信二物語』『増補 健康半分』『顔望診をはじめよう』『サバイバル登山入門』など。

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