千葉で人気のご当地グルメ「ホワイト餃子」!野田市民のソウルフードと言われるおいしさの秘密をご紹介

2019.01.08 更新

餃子好きなら一度は食べておきたい「ホワイト餃子」。千葉県野田市に本店を構え、全国に20店舗以上の支店を持つ人気餃子店です。野田本店には県内外からこれを目当てに来店する人が後を絶たず、市内の家庭の冷凍庫には必ずホワイト餃子が常備されているとも言われている、野田市民のソウルフードでもあります。今回は、「ホワイト餃子」の50年以上変わらないおいしさとその秘密を、野田本店を訪れてリポートします。

▲こんがり焼けておいしいそうなホワイト餃子!

ホワイト餃子の総本山、野田本店で餃子が食べたい!

餃子は手軽に肉や野菜をたっぷり食べられ、お酒のおつまみにもなるおいしいおかずとして、近年、日本の国民食へと成長しました。全国にたくさんの餃子専門店があるなかで、今回ご紹介する「ホワイト餃子」は、そのおいしさはもちろん、丸いフォルムと食べやすいサイズで地元・千葉県からジワジワと人気に火が付き、現在では北は宮城県、南は鹿児島県まで全国に20店舗以上を構える餃子の名店です。
▲野菜がたっぷり入っています

今回訪れたのはホワイト餃子の総本山、野田本店。電車なら東武野田線愛宕(あたご)駅から徒歩約15分、車なら都心から約1時間で到着します。店舗には25台分の駐車場がありますが、車で行く人は確実に停めるために開店時間前の到着がおすすめです。ここは開店前でも店内で待たせてもらえるので、早めに着いても安心です。
▲野田本店の目印は、オレンジ色の看板と店舗前のモアイ像

筆者が開店30分前に来店すると、すでに店内に多くの人が開店を待っていました。イートインの営業時間は夕方の2時間半~3時間のみと短いため、早めに並び始める人が多いそうです。
並ぶ場所は、レジに向かって左から壁側にある椅子に順番に座って待ちます。少々分かりづらいので気をつけてくださいね。
▲多い時には店外まで列が伸びることもあるんだとか

メニューは「焼餃子」(2人前<20コ>960円/1人前<10コ>480円)、「お漬物」(220円)、ドリンクのみなので、とってもシンプル!迷うことなくオーダーできるため、開店するとどんどん列が進んでいきます。オーダーが終わった人から指定された席に座って、餃子が出てくるのを待ちます。
▲焼餃子(2人前<20コ>)とお漬物をオーダー

餃子メニューは焼餃子のみ!焼き方のコツが知りたい

今回はオーダー後の餃子が提供される間に、特別に厨房を見せていただきました!
厨房に入ってまず目に入ってくるのが、10台のガスコンロとそこにのせられたフライパン!この10個のフライパンを1人で管理していて、手前から奥に向けてどんどん餃子が焼き上がっていくのが一目でわかります。出来上がる餃子が必ず一番手前になるように、空いたコンロへ順番にずらして調理しているそうです。
▲全てのフライパンに餃子が20個ずつ。30年以上使って、油が馴染んだフライパンを使っています
▲1つのフライパンを調理しながら、他のフライパンの様子もしっかり見ています

ここで、焼き方のコツを教えてもらいました。
まずは油をひいたフライパンに餃子を並べてから点火、それと同時にフライパンに熱湯を注ぎ、強火でグツグツ!
▲熱湯を餃子の8分目くらいまで入れたらフライパンに蓋をします

熱湯の泡が大きくなってきたら蓋を外し、餃子の大きさが1.5倍くらいになっていたらOK。ここで、餃子が全部浸るくらいまで調理油をたっぷり入れます。躊躇しないで一気に油を注ぐのがコツ!お店ではオリジナルブレンドの油を使用していますが、テイクアウトの餃子を自宅で調理する場合はサラダ油を使ってくださいね。
▲水に油を入れたらはねるかも……と思ったけど、大丈夫でした

油を注いだ直後は水と混じって濁っていますが、数分でお湯が蒸発するので、油が綺麗な透明になってきます。
▲水が透明になったら、どんどん油を追加していきます
▲フライ返しで軽くおさえたりお玉で油を掛けたりして、しっかり火を通します

見ていると、びっくりするほど油を追加していくので餃子を揚げているような状態に。フライパンに接している面に色が付いてきたら、出来上がりは間近です。
▲底入れ(フライ返しを餃子の下に差し込むこと)をして中火にしたら、こまめに焼き加減をチェック!
▲油を捨てて、お皿にひっくりかえしたら、アッツアツの餃子が完成!

毎日の餃子の出来や天候等で焼き方を変えて、ベストな焼き方で提供しているそうです。手前のフライパンから綺麗に完成していく餃子を見ていると、まさに熟練の職人技!
▲キツネよりも濃い焼き色のタヌキ色が完成の目安です。見た目から食欲がそそられます!

焼き上がるとすぐにフライパンがずらされ、一番奥のガス台に新しいフライパンを追加。次々に流れるような作業でお客さまに素早く提供されていきます。調理担当の人は営業時間の3時間程の間、息つく間もないほどずっと焼き続けるそうですよ。

自宅で焼くときは、必ず冷凍のままフライパンにのせること、フライパンに隙間があると油を入れた時にはねるので、少ない数で焼く時は小さいフライパンを使うのもポイントだと教えていただきました。

もちもちなのにパリパリの皮&野菜たっぷりジューシーな餃子を実食!

オーダーから20分程で餃子がテーブルに運ばれてきました!出来たての餃子からは湯気が立ち上っています。先ほど焼く様子を見せていただいたこともあり、とってもおいしそう!
▲まるで稲荷寿司のようなフォルムとカラー

早速、テーブルに用意されている調味料で好みのタレを作ります。自家製ラー油は純正100%胡麻油を使用して、まろやかな辛さになるように仕上げているそうです。
▲調味料は醤油、お酢、自家製ラー油、一味唐辛子の4種類
▲創業者の息子さんで現在2代目社長の水谷社長のおすすめは、写真のような卵白くらいのラー油に卵黄くらいの醤油のブレンド

おすすめのタレが完成したら、熱々を逃さないように食べてみます。皮にタレをたっぷりつけてひと口。ザクッと良い音を立てて食べると、ジューシーな野菜と肉の旨みが口いっぱいに広がります。
うわぁ~!野菜の甘さが際立っている!
▲ホワイト餃子は白菜メインで野菜が多め

熱いうちに、おいしいうちに、と思いながらパクパクと食べていたら、あっという間にお皿に20個のっていた餃子が残りわずかになっていました。
▲皮はパリパリ&もちもちで食感も良い!

熱さが落ち着いてきたところで、タレを変えてみます。
隣のテーブル席に座っていた常連さんに、醤油:ラー油:お酢を1:1:1でブレンドして、一味唐辛子を好みで入れるのがおすすめと教えていただいたので、試してみました。こちらは醤油とラー油だけの時より、まろやかな味になっていますが、一味唐辛子がピリッとアクセントになっていて、これまたおいしい!調味料を調整しながら好きなタレを見つける楽しみもありますね。
▲無意識に箸が進むおいしさ♪

あっという間に1人で20個をペロリと完食して、おなかいっぱい。友達とシェアして食べたり、たくさん食べたい、と思っている人は、最初のオーダー時に多めにオーダーしてください。1度に全てが提供されるのではなく、それぞれの食べ進み方を見ながら2人前20個、1人前10個に小分けにして焼きたてを出してくれます。食べやすいサイズなので、1人で50~60個食べる人もいるんだとか。

そして、一緒にオーダーしたお漬物がまた良い味なんです。浅漬けでさっぱりしているので、餃子を食べ続けている時の箸休めにぴったり。餃子を数個食べては、お漬物を食べて、また餃子。このコンビネーションで、いくらでも食べられそう♪
▲大根、ニンジン、キュウリ、キャベツ、トマト、海藻のお漬物

店内は1階に4名用のテーブル席が8卓と2階に約150席分の座敷があり、座敷は喫煙OK、1部屋380円で利用できます。オーダーする際にテーブル席か座敷席か選ぶと、席を案内されます。
▲春には窓から桜が見える人気の座敷の部屋

座敷席を選ぶと黄色や緑など色を指定されるので、入口の上部にあるライトと同じカラーの部屋へ入ってくださいね。
▲「広間」という大きめの座敷のほかに、青・黄・緑・ピンクなど様々な色の個室があります

1日で約12,000個を販売!毎朝5:30から作業を開始、手間暇かけて仕込みます

このおいしい餃子がどうやって作られているか、準備している様子も特別に見せていただきました。
準備には、早朝5:30~8:00が肉のブレンドなど餡や皮の仕込みに使われ、8:20~17:00はひたすら包む作業が続きます。取材日は包んでいる人が8名、全員が1日に1,500個は包みますが、1日に約12,000個の餃子が売れるので全てその日に完売してしまうそう。
▲水谷社長も含め、全員が黙々と餃子を包んでいます
▲もっちり厚めの皮も粉から手作りしています
▲ひとつでも多くの餃子を作ろうと、時間との闘い

餡に使っているのはキャベツ、白菜、ニラ、ネギ、豚肉の5種類。豚肉は1頭丸々購入してひき肉にしていて、入荷してから肉屋の冷蔵庫で1週間寝かせて保存、旨みを凝縮してから使っています。
▲ひとつの餃子を包むのに7~10秒という早業!
▲サイズも同一でコロンとしたフォルムの餃子が並んでいます
▲1つのバットに76個の餃子がのります。餃子が並んだ様子は、まるで芸術品のよう

仕込み作業を30分程見せていただいた間にも、手早く包んで完成した餃子でいっぱいになったバットがどんどんできていきます。その手際の良さに、どの人の手元を見ても「すごい」と何度もつぶやいてしまいました。
▲何個包むかは自己申告制で、達成するとその日の仕事は終了

ホワイト餃子のルーツは中国!たくさんの人に食べて欲しいこだわりの味

現在でも自ら餃子を手作りしている水谷社長に、ホワイト餃子の歴史やこだわりを伺いました。

「餃子との出合いは、両親が開拓団として中国に滞在していた時に遡ります。まだ飲食店も少なかった時代だったんですが、父は接待等で様々な中華料理を食べたそうです。その中でも唐時代からあったと言われる餃子は、1000年以上続いた食の歴史だと思い、日本で作ったらきっと好まれるだろう、と父がひらめきました」

「当時の中国の宮廷やレストランの料理人は一子相伝で料理のレシピを継いでいくのが普通だったそうなんですが、両親は料理人ではなかったことと餃子が家庭料理だったため、自宅で働いていた料理人の白(ぱい)さんから作り方を教わることができたんです。そのレシピをもとに1年を通して食べられる野菜を使って栄養バランスを理論的に考え直し、日本人の口に合うようにアレンジしたのがホワイト餃子なんです」
▲レシピを教えてくれた白さんの名前から「ホワイト餃子」と名付けられました。創業者である水谷社長のご両親の写真が店内に飾られています

「そして、母の出身地である千葉県野田市で1960(昭和35)年に創業して、何度かの移転を経て1970(昭和45)年に現在の場所に辿りつきました。創業当初は餃子以外にもラーメンやカツなども提供している総合食堂でした。当時、餃子は余りものを使って作っているというイメージが定着していたためほとんど売れなかったのですが、あるプロ野球選手が【ホームランの源は餃子】とコメントしたところ瞬く間に人気メニューとなり、餃子専門店へと変わったんです」
▲「秋は太った高原白菜を使っているので、1年の中でも特においしいんですよ」

「素材の味が餃子の味に影響するので野菜には特に気を使っていて、香辛料以外の味付けはありません。野菜の持ち味で餃子の味が決まると言っても過言ではないですね。ホワイト餃子は、その日に手に入るベストな野菜を使って、天候や気温等を見ながら重量配分を変えてバランスをとり、手作りならではの変化も楽しめる餃子なんです。味のバランスが崩れるから、決まったものしか作らないようにしています」
▲「クオリティを下げずに、常にベストを尽くして作っています」

「みなさんに栄養バランスの良いものを食べてもらいたくて、手ごろな価格で誰でも購入できるように、おいしさと価格をキープしています。特に、成長期の子どもたちに食べてもらいたくて、そのために作り続けています」(水谷社長)
▲多くの人に食べてもらいたいから、1週間に2回以上の来店はNG

実はテイクアウトも人気!自宅でホワイト餃子が食べられる

実はホワイト餃子野田本店、1日の販売数の8割がテイクアウトなんだそう。テイクアウト餃子の販売時間は、朝9:00からその日の販売分を完売するまで。筆者が8:30にお店に到着した時にはすでに店内に行列ができていて、慌てて並んだけれど20番目位。販売開始30分前でこんなに並んでいるなんて!
▲販売開始前には、次々に届く餃子を包んでいます

持ち歩きは5~9月は30分、10~4月は1時間が限界なので、それ以上かかる人は保冷バッグが必須です。また、レジ袋は有料(1枚10円)なので、保冷じゃなくてもエコバッグは必ず持参してくださいね。
▲「販売開始します!」と店内に響き渡ると座っていた人も立ち上がり、先頭の人から購入していきます
▲段ボールに詰められた餃子が飛ぶように売れていきます

あともう少し♪何を何個買うか悩みながら前進していきます。
▲みなさん慣れているのか、パッと購入していきます

筆者は初めて買うので持ち帰り時間や購入量で悩みつつも、20コ入(650円)と30コ入(960円)を2個ずつ購入。
▲「冷凍だし、せっかく遠方から来たんだから、保冷バッグがあるなら多めに買うといいよ」とアドバイスも

取材日はたまにしか販売されない「新鮮漬物」(220円)が出ていました。これは、夕方のイートインで提供されるお漬物と同じもの。こちらも人気商品で、「今日は漬物あります」と店内に声掛けされると同時にレジへ向かう人もいました。
▲「新鮮漬物」はレアなので、見つけたら購入を

初めて食べるならやっぱり野田本店へ行ってお店で本来の味を確かめてから、自宅でチャレンジするのがおすすめです。焼餃子、水餃子、蒸餃子、餃子鍋など、どんな調理法でもおいしく食べられますが、一番のおすすめはやっぱり焼餃子。焼き方の特徴もあり、焼・揚・水の3タイプの餃子の“良いところ取り“のように食べられる気がします。
▲緑が20コ入、オレンジが30コ入

テイクアウトでの購入は1人300個まで、と決まっているのに、毎日午前中には完売してしまいます。比較的空いている印象の月曜日が狙い目なんだとか。
▲ほかにもたくさんの人に食べてもらうための譲り合いのルールが貼り出してあります

テイクアウトの餃子が完売すると、店頭に売切れ案内と翌日の売切れ予想の看板が出ます。隣に並んでいた常連さんとお話したところ、「涼しい季節の方が並ぶ人が多い気がする。みんな最大の300個購入が定番だよ」と教えてくれました。話を聞いているだけで家で食べるのが楽しみになってきました♪
▲売切れ予想が販売開始時間の9時になることも!

ホワイト餃子のおいしさの秘密は、中国の本場の味が日本人向けにアレンジされていること、野菜がたっぷり入って旨み成分がギュッと閉じ込められていること、そしてなにより、スタッフのみなさんの愛情いっぱいの手作り餃子であることがわかりました。
餃子好きならそのおいしさにやみつきになりそうなホワイト餃子。野田本店はリピーターが本当に多く、ホワイト餃子を愛するファンがたくさん訪れます。焼き方で味が変わってしまう繊細な餃子なので、ぜひイートインで食べてみてくださいね。
▲テイクアウトも良いけれど、やっぱり野田本店で食べる餃子は格別!
※記事内の価格はすべて税込です。
岸 久美子

岸 久美子

東京在住フリーライター。好きなことは海・山・ビールにワイン、たまにスポーツ観戦。気になる場所には行ってみないと気がすまない性分で、ちょっと暇ができると旅に出るフットワークの軽さがウリ。知らない文化に触れ刺激を受け、一緒に暮らすウサギに癒される日々。(制作会社CLINK:クリンク)

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