本当は教えたくない!?湯河原の絶景紅葉スポット ハイキングに絶品ランチ、温泉も楽しむおすすめ日帰り旅
名だたる文豪からも愛されたことで知られる湯の郷「湯河原」は、1300年の歴史を誇る温泉だけでなく、実は知る人ぞ知る絶景紅葉スポット。奥湯河原の「もみじの郷ハイキングコース」は約540本ものもみじが見られるおすすめの散策コースです。紅葉の時期だけ開放されるお茶席やライトアップされた美術館、綺麗な紅葉を眺めながらいただくランチや日帰り温泉を、紅葉シーズンに先駆けてご紹介します。

奥湯河原の新名所「もみじの郷ハイキングコース」は、約540本のイロハモミジが彩る散歩道

県立奥湯河原自然公園内にある「もみじの郷ハイキングコース(池峰ハイキングコース)」は豊かな自然にあふれ、1年を通してハイキングを楽しめます。2001(平成13)年からハイキングコースを中心にイロハモミジの植栽を始め、2006(平成18)年に一般公開スタート、今では素敵な紅葉が見られる人気スポットとなりました。
そんなハイキングコースが一番賑わうのが紅葉の季節!名称の由来にもなった約540本のイロハモミジが赤く色づき、色鮮やかで風光明媚な景色に生まれ変わるんです。

JR湯河原駅から不動滝・奥湯河原方面行きの箱根登山バスまたは伊豆箱根バスに乗って約15分。奥湯河原入口のバス停で降りると、ハイキングコースのスタート地点があります。
バスを降りたら、約1時間半のハイキングに出発です。

普段運動をしない人やハイキング初心者でも安心な緩やかな上り坂を自分のペースでゆっくり歩いていきます。木々が生い茂るトンネルのような山道を、爽やかな気分で歩いていくと非日常感を味わえます。

歩き始めて約20分、木々の切れ目からふと遠くを見ると海が見えました。
「わぁ!海が見える!!」とちょっと興奮!まるで頑張って歩いている自分へのご褒美のよう。

「もみじ山付近」の分岐地点では、どちらのルートを進んでも「もみじの郷」という広場に出ます。どちらに進むかはその日の気分で決めてもOK。筆者は、ジブリ映画のような細い道が魅力的な左のルートにしました。


歩き始めて約40分で、ハイキングルートから20段程の階段を上ったところにある「もみじの郷」に到着!取材に行った9月末はまだ少し赤くなっている程度でしたが、紅葉シーズンになると辺り一面真っ赤に染まったイロハモミジでいっぱいになるそうです。広いスペースなので、ここでゆっくり過ごすのもいいですよね。



あまりの居心地の良さに長居してしまいましたが、次の目的地「池峯(池)」へ向けて進みます。さっきまでひたすら上ってきたハイキングルートを、ここからは下っていきます。
「もみじの郷」から15分程すると、森の中に急に池が出てきてビックリ!これが豊かな森林から雨水がゆっくりとにじみ出ることで形成された湧水湿地帯の「池峯(池)」です。

ここには日本固有種の「シュレーゲルアオガエル」などの貴重な生物も生息しているので、見つけられたらラッキー!初夏にはシュレーゲルアオガエルの大合唱が聞けることもあるそうですよ。


「池峯」を通過するとハイキングもラストスパート!緩やかな下り坂を歩いていきます。

「池峯」からゴールまでは約10分。運動不足な筆者でも余裕で歩けるハイキングルートだったので、山登りやハイキングにチャレンジしてみたい方におすすめです。

2018年11月24日(土)には、約8kmの天照山ハイキングコース~池峯ハイキングコースを巡るイベント「奥湯河原ともみじの郷を歩くハイキング」(事前申込制・1人1,000円/保険料・往路バス運賃込)が開催されます。こちらは今回紹介したコースよりも少し長い行程ですが、これに参加するのもおすすめです。
もみじの郷ハイキングコース
神奈川県足柄下郡湯河原町宮上679付近
散策自由
0465-64-1234(湯河原温泉観光協会)
紅葉シーズン限定!紅葉を愛でる「お茶室」で癒しのひととき

建築家の故・黒川紀章氏設計によるお茶室で、息をのむほどに美しい紅葉のお庭を見ながら、静かな環境の中で抹茶とお菓子をいただくことができます。


紅葉を見ながら飲む抹茶は格別!希望する方はお手前の作法を見学することもできます(予約不要)。

とっても贅沢な気分を味わえるお茶室での寛ぎのひと時。この時期だけの特別な時間を、ゆっくり過ごしてくださいね。
お茶室【壺中・方寸】
神奈川県湯河原町宮上784-29
[開催日時]2018年11月17日(土)~12月2日(日) 10:00~14:00
[料金]500円/人(入場料・抹茶代含む)
0465-64-1234(湯河原温泉観光協会)
燃えるように真っ赤なもみじを眺めながら食べる絶品手打ちそば「紅葉亭」


店内に入ると目に飛び込んでくるのが座敷の奥にある大きな窓。そこから、庭のたくさんの木々が新緑に輝く春から冬の雪景色まで四季折々の風景を楽しむことができます。


紅葉亭のおすすめは、そば本来の味をより一層楽しめる冷たいそば。朝からたくさん歩いておなかが空いていた筆者は、一番人気の「天ざるそば」(2,052円)をオーダーしました。
まずは何もつけずにそばをひと口。そばの香りがスーッと鼻に抜けます。もっちり食感の麺ですがのど越しが良く、ツルッと入っていきます。その後は出汁の風味がしっかりきいたつゆにつけて、ツルツルとあっという間に完食してしまいました。ごま豆腐やきんぴら等の小鉢も付いていて、見た目以上にボリュームがあるので男性も満足できるはずです。

天ぷらは海老2本、ナス、カボチャ、シシトウ。海老は頭付きで尻尾まで15cmはありそうな大きめサイズ。つゆでそばと一緒に食べてもいいですが、そえられた粗塩で食べてもおいしい!温かい天ぷらそばやうどんの場合、オーダー時に伝えると天ぷらを後のせできるように別盛で出してくれますよ。
そしてもう一つ、こちらも人気の「釜揚げうどん」(1,080円)も食べてみます。そばにも負けない、それ以上に弾力のあるもちもちの麺を少し甘めのつゆでいただきます。
温かくておいし~い!シンプルなうどんなのでもみじおろし、ネギ、ワサビをお好みでつけると、様々な味の変化を楽しめます。時間がたつごとにもっちり感が増していき、最後までおいしい麺を味わうことができました。

男性はそばやうどんに「ミニ天丼」(香物付き/864円)をプラスする方も多いんだとか。他にも「天丼」(1,836円)や夏は「桜エビのかき揚げ」(864円)、冬はニシンの入った「鍋焼きうどん」(2,160円)も人気があり、紅葉シーズン以外も季節ごとのおいしいメニューが楽しめます。また、夜はデザートが付くのも女性には嬉しいサービスです。

紅葉の季節に限らず土日は行列ができるほどの人気店ですが、平日の12:00前は並ばずに入れる狙い目の時間だそう。「来てくれる人をがっかりさせたくない」という思いから年中無休で営業しているので、湯河原に泊まりで訪れる方はホテルへのチェックイン前に寄るのもおすすめです。
そば処・活魚料理 紅葉亭
神奈川県足柄下郡湯河原町宮上784-18
[営業時間]11:00~16:00(L.O.15:45)、17:00~20:00
[定休日]なし ※火・水曜の17:00~は休み(祝日は営業)
0465-63-5729
「こごめの湯」でホッとひと息♪約1300年の歴史ある湯河原温泉で疲れを癒す
ハイキングで程よく疲れた体を癒すなら、ハイキングコースのゴール地点から徒歩約10分の日帰り温泉「こごめの湯」(利用料:大人1,000円、小中学生500円、乳幼児無料)へ。気軽に立ち寄れるので、汗を流してさっぱりと帰宅したい人はこちらがおすすめです。

眺望良好の露天風呂で森林の匂いに包まれながら手足を思いっきり伸ばしたら、心も体もリフレッシュできますよ。弱食塩泉のなめらかなお湯に浸かって体はポカポカ、お肌もツルツルになるかも…♪

湯河原温泉 こごめの湯
神奈川県足柄下郡湯河原町宮上562-6
[営業時間]9:00~21:00
[定休日]月曜(祝日の場合営業、翌日休み)
[利用料金]大人1,000円、小中学生500円、乳幼児無料
0465-63-6944

独歩の湯は9つの「泉」に分かれていて、各泉の底は足裏のツボを刺激する様々な形になっています。普通に歩くのも痛くて無理、という方もいるかもしれませんが、じっくり温めたら徐々にほぐれてそれも快適になりそう!

足を温めながら足裏のツボを刺激していると、気付けば全身がポカポカ温かくなってきます。あっちもこっちもと全ての泉をひととおり体験した後は、お気に入りの泉でゆっくり過ごすのがおすすめです。

万葉公園足湯施設 独歩の湯
万葉公園「独歩の湯」で、9種類の足湯を楽しむ癒しの旅へ

湯河原を夜まで満喫!1日のラストはライトアップで誘う幻想的な紅葉の世界
町立湯河原美術館は、湯河原に所縁のある多くの画家の芸術作品が展示されています。また、隣接する庭園では四季折々の景色を楽しめます。

通常16:30で閉館する美術館ですが、紅葉シーズンの2018年11月30日(金)~12月2日(日)の3日間限定で16:30から21:00まで「ナイトミュージアム」を開催し、遅くまで美術作品を楽しむことができます。また、この期間は庭園でも「もみじライトアップ」が実施され、陽が落ちて段々と周囲が暗くなっていくと昼間とは違う姿を見せてくれます。
庭園のライトアップだけならば無料で見ることができるので、旅の最後に寄ってみてください。一見の価値ありです。

町立湯河原美術館
「町立湯河原美術館」は現代日本画家のアトリエ×庭園×足湯を楽しめる、カフェも魅力のおすすめスポット
※記事内の価格はすべて税込です。
※紅葉の写真は2017年以前に撮影したものです。

岸 久美子
東京在住フリーライター。好きなことは海・山・ビールにワイン、たまにスポーツ観戦。気になる場所には行ってみないと気がすまない性分で、ちょっと暇ができると旅に出るフットワークの軽さがウリ。知らない文化に触れ刺激を受け、一緒に暮らすウサギに癒される日々。(制作会社CLINK:クリンク)
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
この記事の関連キーワード
こちらもおすすめ
この記事の関連ご当地情報
湯河原・真鶴で体験できるプラン
-
オンライン予約OK
【湯河原】日帰り陶芸体験教室(2時間コース)
約2時間|3,000円(税込) / 人
湯河原・真鶴
-
オンライン予約OK
【平日限定・ご夕食・日帰り温泉プラン】温泉と美味しい料理を食…
約6~7時間|31,104円(税込) / 人
湯河原・真鶴
-
オンライン予約OK
【湯河原温泉 きもの散歩】レンタル着物サービス・レディースス…
約6~7時間|4,500円(税込) / 人
湯河原・真鶴
-
オンライン予約OK
【11時スタート・スタンダード】「電動ろくろ」でくるくる陶芸…
約60分|5,000円(税込) / 人
湯河原・真鶴
-
オンライン予約OK
【15時30分スタート・スタンダード】「電動ろくろ」でくるく…
約60分|5,000円(税込) / 人
湯河原・真鶴