本当は教えたくない!?湯河原の絶景紅葉スポット ハイキングに絶品ランチ、温泉も楽しむおすすめ日帰り旅

2018.11.06 更新

名だたる文豪からも愛されたことで知られる湯の郷「湯河原」は、1300年の歴史を誇る温泉だけでなく、実は知る人ぞ知る絶景紅葉スポット。奥湯河原の「もみじの郷ハイキングコース」は約540本ものもみじが見られるおすすめの散策コースです。紅葉の時期だけ開放されるお茶席やライトアップされた美術館、綺麗な紅葉を眺めながらいただくランチや日帰り温泉を、紅葉シーズンに先駆けてご紹介します。

▲湯河原の紅葉の見頃は、例年11月下旬~12月上旬

奥湯河原の新名所「もみじの郷ハイキングコース」は、約540本のイロハモミジが彩る散歩道

都心から電車で約1時間半。アクセスの良いJR湯河原駅で降りると、駅前広場には温泉をひいた「ゆがわらの手湯」などがあり、温泉街の雰囲気を感じることができます。ステキな広場を後にして、早速ハイキングコースへ向かうバス停へ。
▲2017年10月に完成した駅前広場は隈研吾建築都市設計事務所の設計、デザイン

県立奥湯河原自然公園内にある「もみじの郷ハイキングコース(池峰ハイキングコース)」は豊かな自然にあふれ、1年を通してハイキングを楽しめます。2001(平成13)年からハイキングコースを中心にイロハモミジの植栽を始め、2006(平成18)年に一般公開スタート、今では素敵な紅葉が見られる人気スポットとなりました。
そんなハイキングコースが一番賑わうのが紅葉の季節!名称の由来にもなった約540本のイロハモミジが赤く色づき、色鮮やかで風光明媚な景色に生まれ変わるんです。
▲バスの窓からも通り沿いの綺麗な紅葉が見えますよ

JR湯河原駅から不動滝・奥湯河原方面行きの箱根登山バスまたは伊豆箱根バスに乗って約15分。奥湯河原入口のバス停で降りると、ハイキングコースのスタート地点があります。
バスを降りたら、約1時間半のハイキングに出発です。
▲バスを降りて目の前の「池峯橋」を渡ってハイキングスタート!

普段運動をしない人やハイキング初心者でも安心な緩やかな上り坂を自分のペースでゆっくり歩いていきます。木々が生い茂るトンネルのような山道を、爽やかな気分で歩いていくと非日常感を味わえます。
▲ルート上の分岐地点には道標があるので、目的地とその距離がわかります

歩き始めて約20分、木々の切れ目からふと遠くを見ると海が見えました。
「わぁ!海が見える!!」とちょっと興奮!まるで頑張って歩いている自分へのご褒美のよう。
▲ここは天気が良いと眼下に相模湾が見えるスポット。目印がないので、視界が開けたら海側をチェックしてくださいね

「もみじ山付近」の分岐地点では、どちらのルートを進んでも「もみじの郷」という広場に出ます。どちらに進むかはその日の気分で決めてもOK。筆者は、ジブリ映画のような細い道が魅力的な左のルートにしました。
▲複数のルートがあるので、何度来ても楽しめます♪
▲耳を澄ますと鳥が鳴く声が聞こえて、その姿を探します。湯河原で見られる野鳥は200種類以上!

歩き始めて約40分で、ハイキングルートから20段程の階段を上ったところにある「もみじの郷」に到着!取材に行った9月末はまだ少し赤くなっている程度でしたが、紅葉シーズンになると辺り一面真っ赤に染まったイロハモミジでいっぱいになるそうです。広いスペースなので、ここでゆっくり過ごすのもいいですよね。
▲歩き疲れたのでちょっと休憩。景色を見てリフレッシュ
▲テーブルと椅子が備え付けてあるので、ランチにお弁当を持ってくるのもおすすめ!
▲紅葉シーズンには、イロハモミジがこんなに真っ赤に!

あまりの居心地の良さに長居してしまいましたが、次の目的地「池峯(池)」へ向けて進みます。さっきまでひたすら上ってきたハイキングルートを、ここからは下っていきます。

「もみじの郷」から15分程すると、森の中に急に池が出てきてビックリ!これが豊かな森林から雨水がゆっくりとにじみ出ることで形成された湧水湿地帯の「池峯(池)」です。
▲幻想的な雰囲気。ちょっと涼しく感じます

ここには日本固有種の「シュレーゲルアオガエル」などの貴重な生物も生息しているので、見つけられたらラッキー!初夏にはシュレーゲルアオガエルの大合唱が聞けることもあるそうですよ。
▲池峯周辺で見られる生物や鳥を解説した看板があります
▲カエル発見!残念ながらシュレーゲルアオガエルではありませんでした…

「池峯」を通過するとハイキングもラストスパート!緩やかな下り坂を歩いていきます。
▲ゴールはもう少し。この辺りも両側はもみじの木がたくさん植栽されていました

「池峯」からゴールまでは約10分。運動不足な筆者でも余裕で歩けるハイキングルートだったので、山登りやハイキングにチャレンジしてみたい方におすすめです。
▲笑顔でゴール!程よい運動ができて気分爽快

2018年11月24日(土)には、約8kmの天照山ハイキングコース~池峯ハイキングコースを巡るイベント「奥湯河原ともみじの郷を歩くハイキング」(事前申込制・1人1,000円/保険料・往路バス運賃込)が開催されます。こちらは今回紹介したコースよりも少し長い行程ですが、これに参加するのもおすすめです。

紅葉シーズン限定!紅葉を愛でる「お茶室」で癒しのひととき

次に、湯河原の紅葉シーズンには絶対に外せないスポット「お茶室【壺中・方寸(こちゅう・ほうすん)】」へ。ここは、個人所有の建物になるため通常は開放していませんが、この時期限定で入場料500円(抹茶とお菓子付き)で観光客へお披露目してくれているんです。
▲ハイキングコーススタート地点近く、奥湯河原にあるお茶室

建築家の故・黒川紀章氏設計によるお茶室で、息をのむほどに美しい紅葉のお庭を見ながら、静かな環境の中で抹茶とお菓子をいただくことができます。
▲お茶室の中から、まるで絵画のような風景が見られます
▲ひとつひとつ丁寧に点てられた本格的な美味しい抹茶と和菓子がいただけます

紅葉を見ながら飲む抹茶は格別!希望する方はお手前の作法を見学することもできます(予約不要)。
▲庭で空を見上げてみると、青い空と葉の黄や赤のコントラストが素敵!

とっても贅沢な気分を味わえるお茶室での寛ぎのひと時。この時期だけの特別な時間を、ゆっくり過ごしてくださいね。

燃えるように真っ赤なもみじを眺めながら食べる絶品手打ちそば「紅葉亭」

スタート地点付近でもう一軒紹介したいのが、「そば処・活魚料理 紅葉亭(もみじてい)」。湯河原のミネラル豊富で清らかな水を使って、店主の鈴木さんが毎日打つそばとうどんは、いつでも出来立てを食べることができます。しかもそばがおいしいだけでなく、庭園の紅葉がとても綺麗なことで有名なんです。
▲紅葉亭の前の通りはもみじが色づくと、真っ赤なトンネルに!
▲筆者が訪れた9月末は金木犀が満開でした

店内に入ると目に飛び込んでくるのが座敷の奥にある大きな窓。そこから、庭のたくさんの木々が新緑に輝く春から冬の雪景色まで四季折々の風景を楽しむことができます。
▲店内は、靴を脱いで寛げる座敷席
▲ここから見える紅葉目当てで来店する人がいるのにも納得

紅葉亭のおすすめは、そば本来の味をより一層楽しめる冷たいそば。朝からたくさん歩いておなかが空いていた筆者は、一番人気の「天ざるそば」(2,052円)をオーダーしました。

まずは何もつけずにそばをひと口。そばの香りがスーッと鼻に抜けます。もっちり食感の麺ですがのど越しが良く、ツルッと入っていきます。その後は出汁の風味がしっかりきいたつゆにつけて、ツルツルとあっという間に完食してしまいました。ごま豆腐やきんぴら等の小鉢も付いていて、見た目以上にボリュームがあるので男性も満足できるはずです。
▲揚げたての天ぷらは薄めの衣でサックサク!

天ぷらは海老2本、ナス、カボチャ、シシトウ。海老は頭付きで尻尾まで15cmはありそうな大きめサイズ。つゆでそばと一緒に食べてもいいですが、そえられた粗塩で食べてもおいしい!温かい天ぷらそばやうどんの場合、オーダー時に伝えると天ぷらを後のせできるように別盛で出してくれますよ。

そしてもう一つ、こちらも人気の「釜揚げうどん」(1,080円)も食べてみます。そばにも負けない、それ以上に弾力のあるもちもちの麺を少し甘めのつゆでいただきます。
温かくておいし~い!シンプルなうどんなのでもみじおろし、ネギ、ワサビをお好みでつけると、様々な味の変化を楽しめます。時間がたつごとにもっちり感が増していき、最後までおいしい麺を味わうことができました。
▲釜揚げうどんは売り切れ御免の数量限定

男性はそばやうどんに「ミニ天丼」(香物付き/864円)をプラスする方も多いんだとか。他にも「天丼」(1,836円)や夏は「桜エビのかき揚げ」(864円)、冬はニシンの入った「鍋焼きうどん」(2,160円)も人気があり、紅葉シーズン以外も季節ごとのおいしいメニューが楽しめます。また、夜はデザートが付くのも女性には嬉しいサービスです。
▲天気が良い日はテラスに座って庭を眺めることもできます。もちろん庭の散歩もOK

紅葉の季節に限らず土日は行列ができるほどの人気店ですが、平日の12:00前は並ばずに入れる狙い目の時間だそう。「来てくれる人をがっかりさせたくない」という思いから年中無休で営業しているので、湯河原に泊まりで訪れる方はホテルへのチェックイン前に寄るのもおすすめです。

「こごめの湯」でホッとひと息♪約1300年の歴史ある湯河原温泉で疲れを癒す

湯河原は関東でも歴史ある温泉地としてその名を馳せています。せっかく湯河原を訪れたなら、温泉には入りたいですよね。

ハイキングで程よく疲れた体を癒すなら、ハイキングコースのゴール地点から徒歩約10分の日帰り温泉「こごめの湯」(利用料:大人1,000円、小中学生500円、乳幼児無料)へ。気軽に立ち寄れるので、汗を流してさっぱりと帰宅したい人はこちらがおすすめです。
▲男湯・女湯それぞれに大浴場と露天風呂、他にも無料休憩室やマッサージ、喫茶などがあります

眺望良好の露天風呂で森林の匂いに包まれながら手足を思いっきり伸ばしたら、心も体もリフレッシュできますよ。弱食塩泉のなめらかなお湯に浸かって体はポカポカ、お肌もツルツルになるかも…♪
▲紅葉も楽しめる、開放感のある露天風呂
温泉に浸かる時間はないけど温泉に少しでも入りたい、という方におすすめしたいのが、湯河原温泉街の中心地にある「万葉公園」内の日本最大規模の足湯施設「独歩の湯」(11~2月は10:00~17:00、毎月末木曜休、利用料:大人[15歳以上]300円、小中学生200円)。こちらもゴール地点から徒歩約10分で到着します。
▲万葉公園も森や小川などがあり自然散策を楽しめます

独歩の湯は9つの「泉」に分かれていて、各泉の底は足裏のツボを刺激する様々な形になっています。普通に歩くのも痛くて無理、という方もいるかもしれませんが、じっくり温めたら徐々にほぐれてそれも快適になりそう!
▲「思考の泉」や「平静の泉」、「喜の泉」など各泉には特徴に合わせた名称があります

足を温めながら足裏のツボを刺激していると、気付けば全身がポカポカ温かくなってきます。あっちもこっちもと全ての泉をひととおり体験した後は、お気に入りの泉でゆっくり過ごすのがおすすめです。
▲居心地が良いので、足湯に浸かりながら友達とおしゃべりに夢中に♪
湯河原には源泉が100本以上もあり、環境への配慮や資源保全のため道路の下に設置した温泉管を通して各施設や家庭に効率よく温泉を提供する「温泉集中管理システム」も整備し、快適な温泉供給を実現しています。温泉街の中心部にある湯元通りは、情緒あふれる石畳の道になっているので散歩するのもおすすめですよ。
▲湯元通りを歩いていると、あちらこちらに温泉櫓(おんせんやぐら)を見ることができます

湯河原を夜まで満喫!1日のラストはライトアップで誘う幻想的な紅葉の世界

湯河原の紅葉日帰り旅の最後を締めくくるなら、「町立湯河原美術館」(9:00~16:30※入館は16:00まで。水曜と12月28~31日休。観覧料:大人600円、小中学生300円)へ。
町立湯河原美術館は、湯河原に所縁のある多くの画家の芸術作品が展示されています。また、隣接する庭園では四季折々の景色を楽しめます。
▲外がまだ明るい時は、庭園を眺めながらミュージアムカフェ「and garden」のテラスでコーヒータイム♪

通常16:30で閉館する美術館ですが、紅葉シーズンの2018年11月30日(金)~12月2日(日)の3日間限定で16:30から21:00まで「ナイトミュージアム」を開催し、遅くまで美術作品を楽しむことができます。また、この期間は庭園でも「もみじライトアップ」が実施され、陽が落ちて段々と周囲が暗くなっていくと昼間とは違う姿を見せてくれます。
庭園のライトアップだけならば無料で見ることができるので、旅の最後に寄ってみてください。一見の価値ありです。
▲光の中に浮かび上がる紅葉がとても幻想的
ハイキングコースのある奥湯河原は湯河原の中でも山側に位置する立地なので、昼夜の寒暖差が大きく秋にはとても綺麗な紅葉が見られます。山々を散策したり自然もいっぱいの街歩きを楽しんだり、楽しみ方は無限大。気軽にゆっくり紅葉を楽しみたい方は、趣がある閑静な街・湯河原を訪れてはいかがでしょうか。

※記事内の価格はすべて税込です。
※紅葉の写真は2017年以前に撮影したものです。
岸 久美子

岸 久美子

東京在住フリーライター。好きなことは海・山・ビールにワイン、たまにスポーツ観戦。気になる場所には行ってみないと気がすまない性分で、ちょっと暇ができると旅に出るフットワークの軽さがウリ。知らない文化に触れ刺激を受け、一緒に暮らすウサギに癒される日々。(制作会社CLINK:クリンク)

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