奄美大島の豊かな自然を目と舌で体感できる「奄美きょら海工房」

2015.11.25

青い空、エメラルドグリーンの海、白い砂浜!そんな絶景を眺めながらいただくランチは格別です。さらに地元の食材を使ったお料理ならなおさらうれしい!今回は、リゾート地・奄美大島にある素敵なカフェをご紹介します。

奄美空港から名瀬方面に車を走らせること10分。ビーチ沿いに佇むこのスタイリッシュな建物が「奄美きょら海工房」です。奄美の青い空に似合う真っ白な建物が目を引きますね。

ここは奄美大島を代表するビーチの一つである「用安(ようあん)・神の子海岸」。目の前の海では、比較的浅瀬でも色とりどりの小魚が泳ぎまわる姿を見ることができるそうです。さすが奄美大島!
早速、建物の中にある「フランドールカフェ」に入ってみました。抜群の眺望を活かして、一面ガラス張りになっています。ガラス越しの絶景はまるで絵画のよう。外観同様、インテリアも洗練された雰囲気で、2009年にグッドデザイン賞を受賞したというのも納得です。また、心地良い潮風を肌で感じながら食事を楽しめるテラス席もあります。

島の食材を贅沢に使ったイタリアンを堪能

▲鶏飯(けいはん)ピッツァ(ハーフ単品税込810円、レギュラー単品税込1,350円)

この素敵な空間でいただけるのは、地元食材を使用したイタリアン。ピッツァは、本場イタリア製のピザ窯で焼いた薄焼きタイプです。

中でも人気なのが奄美大島の郷土料理「鶏飯」の具を生地に載せて焼き上げた「鶏飯ピッツァ」。「鶏飯」とは、白ご飯にほぐした鶏肉や錦糸卵、椎茸、パパイヤ漬けなどの具材とネギや刻み海苔、紅しょうがなどの薬味をのせ、丸鶏からとったスープをかけて食べる料理です。

あっさりヘルシーな「鶏飯」の具に、直前にかける唐辛子のオイルがコクと深みをプラスする、いわば奄美大島とイタリアンの絶品コラボメニューといえます。
▲海人(うみんちゅ)のパスタ(税込単品1,080円)

こちらは奄美の海でとれた魚介類を贅沢に使った「海人のパスタ」。その日の水揚げによって具は異なりますが、目の前の海でとれたプリプリの「島ダコ」や本土ではもちろん、奄美でもなかなか食べることができない「夜光貝」が入っていることもあるそう。

魚介類の旨味がたっぷり入ったソースも、自家製のパンにつけて余すことなく楽しむのがおすすめです。というのも、「フランドールカフェ」では、フードを注文すればパンは食べ放題なんです!パンがとってもおいしかったので話を伺ってみると、お料理のソースに合うように塩加減を調整しているのだそう。
なぜサイドメニューのパンにこだわるのか。それは「奄美きょら海工房」の前身が、名瀬でパンとケーキの製造・販売を行う「ルフラン」というお店だったからなんです(「ルフラン」は現在、「奄美きょら海工房パン屋」と店舗名を変えて奄美市内で営業中)。

奄美の黒糖の魅力を多くの人に伝えたい

▲カフェの一角にはテイクアウト用の焼きたてパンが並ぶ

パンやスイーツづくりに欠かせない塩や砂糖。地元・奄美大島をこよなく愛するオーナーの松山竹一さんは、「ルフラン」を経営するうちに「自然豊かなこの地でつくられた原料を使って商品を提供したい」と考えるようになりました。そこで、この地に塩と黒糖をつくる工場やカフェを併設した建物を構えることにしたのだそうです。

目の前の海から海水を汲み上げてつくる天然塩は、奄美の美しい海の恵みそのもの。そんな塩を使ってつくるパンには、奄美の豊かさや自然がギュッと詰まっています。

もちろん、黒糖を使ったパンもありますよ。特におすすめなのは、自家製の純黒糖を生地にたっぷり練り込んだ「純黒糖食パン」(税込799円)。黒糖のしっとりとした口どけとふわふわの食感が人気の秘密です。
▲黒糖工場や塩づくりは見学(要予約)もOK

黒糖工場では、ちょうどキビ汁を煮詰めているところでした。通常は糖度が上がる11~4月に収穫期を迎えるサトウキビ。それ以外のシーズンのサトウキビで黒糖をつくるとなると、糖度が落ちる分たくさんの量が必要となります。そうなると経費がかさむうえに真夏の畑仕事は過酷で、ハブに襲われる危険性が非常に高いため、オフシーズンの黒糖づくりはハイリスクです。でも、「新鮮でおいしい純黒糖を1年中多くの人に届けたい」という思いから、「奄美きょら海工房」では、過酷な夏の畑仕事にも取り組み、地道にサトウキビ栽培を続けています。

また、近年は奄美の自然への配慮から、「自然農法」も取り入れているのだそう。「自然農法」とは、農薬も通常の肥料も使わず、土壌を自然の森と同じ状態に近づけて作物を育てること。自然にやさしいだけでなく、土壌が元気を取り戻す栽培方法なのです。「奄美きょら海工房」では、自然に生える草やサトウキビのキビカスのみを敷き詰めた畑でサトウキビを栽培しています。

食べて体感!黒糖の魅力

できたてホヤホヤの黒糖は、まるで板チョコのよう。カルシウムやカリウム、鉄分、ミネラルなど健康に欠かせない栄養素がギュッと詰まった黒糖は、コクのある甘さとさっぱりとした後味が魅力です。黒糖はそのまま食べてもおいしいけれど、甘さやほのかな苦味、コク、香ばしさなど複雑な味わいがあるため、お料理やお菓子づくりにも活躍する万能調味料なんですよ。
もちろん「フランドールカフェ」でもできたての黒糖を楽しむことができます。

ホットコーヒーを注文すると、グラニュー糖の代わりに黒糖粉が一緒についてくるのもこの店ならでは。黒糖特有の香ばしさやほんのりとした甘さがコーヒーの苦味と相性抜群なんです。栄養も取れるので、一石二鳥ですね。
▲さとうきびジュース(税込378円)

さらに「さとうきびジュース」というユニークなメニューもあります。これは自社栽培のサトウキビを生搾りしたジュース。サトウキビ本来のフレッシュな甘さが口いっぱいに広がります。

おみやげ用のスイーツは目移りするほどの品ぞろえ

店内には黒糖や奄美大島のフルーツを使ったスイーツや加工品も多数そろっています。「奄美きょら海工房」の商品は、余計なものを入れず素材本来の味わいを活かしたものばかり。パッケージもかわいらしく、奄美空港や鹿児島中央駅でも販売されているほどの人気ぶりなんです。
▲あまみ黒糖ショコラ(12粒入、税込1,080円)

おみやげものの中で特におすすめなのが、純黒糖をビターチョコでコーティングした「あまみ黒糖ショコラ」。お茶にもコーヒーにも相性が良く、甘さとほろ苦さのバランスが絶妙です。個人的には、仕事で疲れたときに食べたくなるスイーツです。

いかがでしたか?美しい景色と島のグルメを同時に満喫できる「奄美きょら海工房」。空港に近いこともあって観光客が多いのも「奄美きょら海工房」の特徴です。12時にはほぼ満席状態だったので、ランチするなら少し早い時間帯がおすすめですよ。
さわだ悠伊

さわだ悠伊

鹿児島市出身・在住のフリーライター。グルメ、旅、コラム等ジャンルや媒体を問わず活動中。鹿児島県内の離島取材も豊富。

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