温泉天国ニセコの美肌の湯3選!羊蹄山の絶景や散策も一緒に楽しめる

2018.12.13 更新

北海道のニセコエリアはスキーやスノボが楽しめることで有名ですが、実はさまざまな泉質の湯が湧く温泉天国。美肌の湯が多いうえに、源泉かけ流しの施設が多数。スキーシーズンだけでなく、自然散策などと一緒に通年楽しめるのもニセコエリアの魅力です。今回は、数多くある温泉施設の中からとっておきの美肌の湯3か所に加え、近隣のおすすめ観光スポットも紹介します。

▲大自然に囲まれた露天風呂で源泉かけ流しの湯を堪能

ニセコは温泉天国!

ニセコエリアは、大規模なスキー場が複数あるニセコアンヌプリの山麓を中心に、ニセコ町をはじめ倶知安(くっちゃん)町や蘭越(らんこし)町などいくつかの町村にまたがるエリアの総称。札幌市内や新千歳空港から車を利用して2時間前後で行くことができます。
▲ニセコエリアの各所から眺めることができる羊蹄山(ようていざん)。この地域のシンボル的な存在です

エリア内には「ニセコ昆布温泉郷」「ニセコ湯本温泉郷」「ニセコ五色温泉郷」「ニセコアンヌプリ温泉郷」「ニセコ東山温泉郷」など、大小さまざまな温泉郷が点在。湧き出る泉質の種類が豊富で、なかでも肌が綺麗になると言われている泉質が多いのです。

温泉ホテルの多くが日帰り入浴を受け付けているので、ウィンタースポーツや自然散策などの後に汗を流すのにもベスト。比較的小規模な施設が多いため、秘湯気分も楽しめます。
温泉天国、ニセコエリアの中でおすすめの美肌の湯を3か所紹介します。

2種類の“若返りの湯”を楽しめる昆布温泉「ニセコグランドホテル」

まず一つ目は「ニセコグランドホテル」。ニセコ町の街中近くにある「道の駅 ニセコビュープラザ」から車で約10分の「ニセコ昆布温泉郷」にあります。日帰り入浴料は、大人900円、子供450円です。
▲「若返りの湯」と呼ばれている2種類の泉質と、巨大な庭園風混浴露天風呂が特徴

こちらでは、ホテル敷地内に2種類の源泉があります。
「ナトリウム-炭酸水素塩泉」という、肌の古い角質を乳化して洗い流す作用ですべすべ肌になると言われている泉質と、「ナトリウム-塩化物泉」という、温泉成分に含まれる塩分が肌をパックするかのように覆うのでしっとり肌になると言われている泉質です。ともに中性なので肌への刺激が少なくマイルドな湯ざわりです。
▲岩で囲まれた露天風呂の浴槽の縁には湯の華がびっしり!

これだけでも肌に嬉しい温泉なのですが、この2つの泉質はともにメタケイ酸をかなり多く含んでいて、北海道内トップクラスで全国的に見ても有数の含有量なんです。メタケイ酸は化粧品や美容液などにも含まれていることが多い物質で、肌の新陳代謝を促しセラミドを整えると言われています。
▲まるで天然の美容液のような温泉!これが「若返りの湯」と言われているゆえんです

男女とも内湯(屋内の浴室)には2つ浴槽があり、双方の泉質を楽しめます。いっぽう、庭園風混浴露天風呂は2種類の泉質をブレンドした湯を楽しめます。洗い流してすべすべになる湯とパックしてしっとりする湯なので、まるでリンスインシャンプーのような感覚!?

ところで、大きな露天風呂は混浴と聞くとちょっとドキッとしませんか?
でもご安心を。庭園風混浴露天風呂へ入浴するには、湯あみ着の着用が必須。女性は気兼ねなく、男性は気負いすることなく入浴を楽しめます。男女グループで訪れて入浴しても楽しそうですね。
▲湯あみ着はフロントでレンタルできます(宿泊者無料、日帰り入浴者は1枚100円)

女性のみなさんは、それでも人目が気になる……、という方もいるのでは。
大丈夫!女性専用の露天風呂もあるんです。これで本当に気兼ねなく入浴できますよね。
▲女性用露天風呂は2種類の泉質ごとに浴槽が分かれています。手前がすべすべ肌になる泉質で、奥がしっとり肌になる泉質

びっくりするほど巨大な露天風呂に入浴して、肌も気持ちも若返るといいですね。筆者は足の裏の肌がカチンコチンだったのですが、入浴後は軟らかくてしっとりすべすべに!そして、巨大な露天風呂の開放感がハンパなし!身も心も綺麗に洗われました。

清らかなニセコの伏流水「甘露水」を飲もう

ニセコグランドホテルへ行くならここも絶対訪れたいというスポットを紹介します。それは、ホテルの向かいにある「甘露水(かんろすい)」。
▲自然湧水をいつでも誰でも無料で汲めるところで、近隣住民や飲食店関係者、観光客がひっきりなしに訪れている名所です

昭和29(1954)年に昭和天皇・皇后両陛下が北海道のご巡幸でニセコグランドホテルに滞在され、館内でここの水をお召し上がりになった際に「甘露である」との言葉があったことから「甘露水」と名付けられたそうです。

水筒や空のペットボトルなどを持参してニセコの名水を味わいましょう。
▲温泉入浴の前後の水分補給にピッタリ!

ひと口飲んでみると、とても軟らかい!そのまま飲んでも美味しいのですが、コーヒーや紅茶などに使用したら豆や葉の風味をしっかり感じられそうです。

温泉情緒を感じる匂いと泥湯を楽しめる湯本温泉「雪秩父」

二つ目に紹介する温泉は、ニセコグランドホテルから車にて街を背に進み7分少々の「ニセコ湯本温泉郷」にある「雪秩父(ゆきちちぶ)」。蘭越町が運営する健康増進施設で、町民のほか観光客も日帰り入浴を楽しめます。
日帰り入浴料金は、大人700円、子供300円です。
▲女性露天風呂。温泉情緒を感じる濁り湯と開放的なロケーションが特徴

泉質は、硫黄の匂い(正確には硫化水素の匂い)と白っぽい灰色をした湯の色が特徴の「硫黄泉」。入浴すると、肌荒れや傷、かぶれやあせもなどが治りやすいと言われている泉質です。また、硫黄成分がメラニンに作用して美白になるという声も!
▲男性露天風呂も開放的な雰囲気

浴場は男女とも内湯に各2つの浴槽があるほか、男性露天風呂に2つ、女性露天風呂には5つもの浴槽があります。
なかでも、女性露天風呂にある泥湯は必体験!肌がすべすべツルツルになることが期待できるんです。
▲通常の浴槽に比べて大量に湯の華(泥)を入れた泥湯。軽くすくうだけでこのとおり!
▲楽しみ方は、泥湯(真ん中の四角い浴槽)に入って泥を肌に軽く塗り、しばらくしたら泥湯の隣にある浴槽(手前の四角い浴槽)で身体を洗い流します

筆者も泥を塗ってみました。温かい泥が肌にまとわりついてポカポカ感あり。泥を洗い流すとツルンとしたぷっくり肌になりましたよ。
ただし、あまり泥を塗り過ぎると逆に肌がカサカサになってしまうこともあるのでほどほどに。
▲泥湯ではなく内湯や露天風呂に入浴するだけでも肌が綺麗になると言われています

入浴後は心なしか肌のくすみがなくなり美白になった気分です。

ここの源泉はこの施設のすぐ隣にある「大湯沼」で、温泉管をつたって雪秩父の浴槽へ注がれています。大湯沼の周囲は散策できるので、入浴とともにぜひ訪れてみましょう。
▲雪秩父の裏手にある大湯沼

迫力ある源泉が目の前に広がる「大湯沼」を見学しよう

雪秩父から大湯沼の散策路の終点までは歩いて5分くらい。手軽に楽しめます。
▲もうもうと湯気が舞う沼。迫力ある高温の沼を間近で眺められます
▲沼の温度は60~70度くらい。うかつに手を差し出すと火傷をする可能性が高いのでご注意を

この沼、実は地中から湯が湧いているわけではありません。沢の水がたまってできた沼なのですが、沼の底から硫化水素などの高温のガスが噴き出し、沢の水と混ざることで高温の温泉になるそうです。大地の迫力と地球の不思議を感じられるスポットです。
▲沼の淵や沢の淵からところどころガスが激しく噴き出しています
▲ガスが噴き出ている場所は泡が立ったり水が変色したりしています。噴き出る場所は不定で、沼の中で移動しているそうです

山の中の秘湯気分を楽しめる五色温泉「ニセコ五色温泉旅館」

最後に紹介する温泉は「ニセコ五色温泉旅館」。ニセコアンヌプリやイワオヌプリなどの登山口がある「ニセコ五色温泉郷」にある温泉旅館で、雪秩父からは車で6分程度、険しい山肌を縫うように続く道路を進んだ先にあります。日帰り入浴料は、大人700円、子供500円です。
▲山岳地帯にあり、秘湯気分いっぱいのロケーション
▲肌や髪の毛によいとされる硫黄を含んだ泉質を楽しめるのが特徴

泉質は硫黄泉の一種なのですが、雪秩父の泉質とは全く異なり緑色がかった半透明の湯。空の色や光の加減で多少白っぽく見えたり青っぽく見えたりします。
五色温泉という名称の由来は見える色が5色あるから言われていますが、温泉施設の代表によると、見える色は5色とは限らないうえ、名称の由来は正確にはわからないものの温泉の色とは関係していないはず、と言います。ちょっとミステリーな温泉です。
▲光の加減で青っぽく見えます

正確な泉質名は「酸性・含硫黄-マグネシウム・ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉」と言い、硫黄成分のほかにアルミニウムや鉄分、塩分などさまざまな鉱物やミネラルを含む泉質です。
▲湯の華が沈殿した場所は真っ白に。硫黄成分を多く含んでいる証です

入浴すると、硫黄成分により肌荒れなどが綺麗になると言われ、そのうえ、さまざまな鉱物やミネラルにより肌が艶々になるとも言われています。湯を頭からかぶると髪の毛がしっとり艶やかになる、という人も多いそうですよ。
▲山の中の秘湯に浸かっている気分!湯上がりは肌のザラザラ感がなくなりツヤッとして、その後指のささくれなどが心なしか早く綺麗になりました

浴場は男女とも2か所あり、双方内湯と露天風呂があります。日帰り入浴で両方とも自由に入ることができるので、それぞれ趣の異なる浴場を堪能しましょう。

山の中に佇む神秘の沼、「神仙沼」を散策しよう

五色温泉旅館へ訪れたら、山の中にある神秘的な沼「神仙沼(しんせんぬま)」まで足を延ばしてみましょう。
▲沼の名前のごとく、神か仙人が出てくるのではと思うほど美しい風景を楽しめます

神仙沼までは、五色温泉旅館からニセコパノラマライン(10月下旬~翌年4月下旬まで冬季通行止め)を経由し車で約15分進んだ神仙沼休憩所駐車場から、散策路を歩いて約20分。やや時間はかかりますが、行った甲斐があると誰もが感じるはず!絶景が待っていますよ。
▲神仙沼へ向かう散策路の途中に広がる湿原風景も絵になります

羊蹄山ビュースポット5選

最後に、ニセコエリアの各所から眺められる羊蹄山のビュースポットを紹介します。
絵になる場所は数多くありますが、その中から5か所を厳選!

1:双子のさくらんぼの木
▲大小のさくらんぼの木が絵になるスポット(私有地につき畑の中は立入禁止、道路から撮影可)。「道の駅 ニセコビュープラザ」から車で約10分

2:ニセコ大橋
▲温泉地へ向かう道路の橋の上からの眺めがよい!尻別(しりべつ)川の流れも楽しめます。橋の両端に駐車場あり。「道の駅 ニセコビュープラザ」から車で約3分

3:ニセコ高橋牧場
▲飲食店や土産店がある「ニセコ高橋牧場」からの眺めた定番ビュースポット。敷地内にある「ミルク工房」のシュークリームやアイスクリームは絶品!「道の駅 ニセコビュープラザ」から車で約8分

4:宮田ビューポイントパーキング
▲国道5号沿いにある、主に羊蹄山の観賞を目的に造られた駐車帯からの眺望。「道の駅 ニセコビュープラザ」から車で約3分

5:黒川ビューポイントパーキング
▲同じく国道5号沿いにある駐車帯からの眺望。「道の駅 ニセコビュープラザ」から車で約5分

ニセコエリアの美肌の湯巡り。いかがでしたか?
筆者は3つの湯に入り、肌のガサつきが減ってツルンとした印象。肌年齢が若くなった気分!何より、温泉の匂いや色、湯ざわりなどが心地よく、身も心もリフレッシュしました。

ニセコエリアには肌に嬉しい温泉が数多くあり、湯巡りするだけで素肌美人になっているかも!ウィンタースポーツや自然散策を楽しみつつ、それぞれ趣や泉質が異なる温泉を巡ってみませんか?

※温泉に入浴すると必ず効能が期待できるというわけではありません。適応症や禁忌の詳細については各施設へご確認ください。
※本記事に記載している料金はすべて税込です。
川島信広

川島信広

トラベルライター・温泉ソムリエ・イベントオーガナイザー/横浜市出身、札幌市在住。北海道内の全市町村を趣味で訪ね歩くうちに北海道の魔力に惹かれ、都内での雑誌の企画営業と執筆業務を経て北海道へ移住し独立。紙媒体やweb媒体などで主に観光や旅行、地域活性をテーマにした取材執筆と企画・編集を手がける。スイーツ好きの乗り鉄、日光湿疹と闘う露天風呂好き。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
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