これが広島ケンミンの常識!地元でしか(ほぼ)買えない超ローカルグルメ10選!
就職や進学などで地元から離れて「そういえば、近所のスーパーにはアレないよね」って気付くことありませんか?中には「全国区だと思ってたら、超ローカルだった」なんてこともしばしば。今回は広島ケンミンにとってはあたり前、でも他県ではほぼ見ることがないローカルグルメをご紹介します。広島に行ったら、ぜひ探してみてくださいね!

広島の大手スーパー「フレスタ」で探してみた!

フレスタ上天満店は売場面積が約1,500平米もあり、直営のベーカリーやチーズ専門店、自家焙煎コーヒー店、手づくりスイーツ店なども1フロアに集約されています。

何しろ広い店内で品揃えも豊富。こりゃ誰かに助っ人をお願いしなきゃ大変だ、ということで、忙しくしている店長に手伝ってもらうことにしました。

「ご当地食品なら地域密着をモットーにしているフレスタにおまかせください!たくさんありますよ」と、ご覧のとおりの優しい笑顔。まず最初に教えてもらったのが総菜コーナーにあるアレ!です。
1.広島の名物グルメと言えばコレ!「お好み焼き」

店内の鉄板で焼いたお好み焼きが持ち帰り用の容器に入って棚にズラリ。そば入り、うどん入り、ネギのせなどバリエーションも豊富です。

フレスタ上天満店にはイートインコーナーがあるので、備え付けの電子レンジで温め直して早速いただくことに。ソースはフレスタオリジナルで、マヨネーズも付いています。
お好み焼き店で食べるのと遜色のない味で、オリジナルソースもコクがあって旨い!しかもお好み焼き店で食べれば700円くらいはするので、お買い得感もありますね。

冷凍食品コーナーにもお好み焼きがありました。これなんか見ると「広島ケンミンってどんだけお好み焼きが好きなんじゃ!」って思いますよね。こちらは、そば(またはうどん)にイカ天入りがワンコインでお釣りがくるお手頃さ。電子レンジで温めるだけでOKなので、家庭の常備用といった感じです。
2.酒のつまみにもなるピリ辛の「がんす天」

そして総菜コーナーには、こんなものも。
がんす天は瀬戸内海で捕れた小魚のすり身に玉ネギや七味を入れて、パン粉を付けて揚げたものです。「がんす」は広島の方言で「~です(ございます)」のこと。「ええ天気でがんすね」のように使いますが、それがなぜ揚げものの名前になったかは不明。「昭和初期から主に呉市周辺で食べられていた」とのことで、今では押すに押されぬケンミン食です。

そのままかじりついてもいいのですが、山田店長によると「トースターで少し焦げ目がつくくらい温めるのがオススメ。マヨネーズをつけても美味しいですよ」とのこと。ピリっとした辛みがビールと相性バツグンで、筆者はこれ1枚でジョッキ1杯はいけます。うどんの具なんかにもいいですね。
3.サクッとした生地のソウルフード「フライケーキ」

「県外に出たとき、これがローカルグルメだと知って呆然としました」と、山田店長が手にしているのはフライケーキ。同じような驚きを覚えた広島ケンミンも多いのでは。そもそも他県では「フライケーキ」って名前すら知られていないですもんね。

フライケーキは、あえて例えるなら揚げまんじゅうやあんドーナツといった感じ。でもサクッとした生地の香ばしさはフライケーキならではで、甘すぎないこし餡との相性もバツグンです。

小麦粉に砂糖、卵、牛乳などを入れた生地でこし餡を包み、油でカリッと揚げています。本当は出来たてが一番なんですが、電子レンジで温めて、その後にトースターで少しだけ焼くと揚げたてのような香ばしさに。一度食べればきっとクセになる美味しさですよ。
4.シャリシャリ食感のロングセラー!巴屋の「アイスもなか」

巴屋といえばアイスもなか、アイスもなかといえば巴屋というくらい、広島ではメジャーな存在。もなかの生地にアイスクリームを詰めたものですが「約60年前の発売からほとんど変わらない味。食べる前から懐かしさで涙がこぼれますよね」と山田店長も大ファンの様子。定番のミルクや抹茶のほか、フレスタ限定でほうじ茶や甘酒のフレーバーもあります。

で、どんな味わいかというと甘さは控えめであっさり。近頃のプレミアムなアイスに比べると後口がすっきりしています。そして、このアイスの特徴はシャリシャリの食感。シャーベットといってもいいんじゃないかと思うくらいで、これがまたクセになるんです。
さらに「広島ケンミンの中には、もなかのパリパリ感を出すために、あえてオーブントースターで温める人もいるんですよ」と山田店長がファンならではのアドバイスも。
5.飾らないパッケージで懐かしい味!三万石の「玉子入 落花せんべい」

ピーナッツせんべいならどこにでもあるでしょ、と思ったアナタ、違うんですよ。他のピーナッツせんべいは厚焼きだったり、やわらかかったり、何だかしっくりこない。食感も味も、広島ケンミンはこれじゃなきゃダメなんです。

これは筆者の独断ですが「おばあちゃんの味」なんですよね。おばあちゃんの家に行ったら、必ず出てきたのがこれ。サクッとして口溶けが良く、口の中に甘さがふわ~。玉子を使っているからでしょうか、香ばしさの中にコクもあるんです。で、懐かしさもじわ~。世代を超えて愛される定番のせんべいです。
6.食卓には欠かせない鮮やかな緑「広島菜漬」

広島には「日本三景」のひとつ宮島がありますが、信州の野沢菜や九州の高菜と並んで「日本三大漬菜」のひとつ「広島菜漬(なづけ)」もあります。広島市安佐南区の川内(かわうち)地区が伝統的な産地として知られ、その歴史は約130年にもなるそうです。

広島菜漬の特徴は、ピリッとした辛みとシャキシャキの歯応え。醤油をつけてご飯に巻いて食べれば、それだけでおかわりできそうな美味しさです。大きめに切っておむすびに巻いたり、のり巻きの具にしたりと、工夫次第で食べ方はいろいろ。酒のつまみにもなるし、ケンミンの食卓には欠かせない一品なんです。
7.お弁当に入れるだけでキッズ大興奮!タナカの「カープふりかけ」

出ました!これぞ見るからにご当地。今や全国にファンを持つ人気球団となった広島カープですが、やはり地元での愛されぶりはハンパない。広島カープとふりかけの老舗・田中食品との共同開発商品で、パッケージは毎年変更されています。こちらはセ・リーグ3連覇を達成した2018年バージョン。

たまご、のり、かつお、さけ、たらこの5つの味が4袋ずつ入って、選手の写真入りカード付きです。ま、ふりかけとしてはいたってオーソドックスな味なんですが、小学校のお弁当の日や遠足など、これが入っているだけで子どもたちは大喜び。「県外のカープ女子へのお土産にお求めになる方も多いですよ」と山田店長。確かに、お土産としてのコスパは抜群ですね。
8.ホルモンをカリカリに揚げた珍味の王様「ホルモン揚げ せんじ肉」

パッケージを見ただけで「あぁ~ビールが欲しい~!」と、まるでパブロフの犬のように喉が鳴るのがせんじ肉。「せんじがら」なんて呼ばれ方もしてます。豚のホルモン(胃袋)を揚げて干したものです。

ホルモンはひと口大にカットされ、油で揚げていますが油っこさはありません。ただ、固い!とてもじゃないが、口に入れてすぐに噛み切れるような固さじゃありません。噛んで、噛んで、しばらくすると旨味がジワジワと出てきて、これが旨いのなんの。

これでビールが横にあれば、もう止まりません。さらに山田店長から「他にも炒め物や煮物の具材、スープや鍋に入れても美味しいですよ」と、嬉しいアドバイスも。さすが、主婦の味方!
9.一度味わえば忘れられない万能醤油「 天然かけ醤油」

広島の醤油といえば「川中醤油」。明治39(1906)年創業の老舗醤油メーカーで「ヤマカ」のブランドで有名です。その中で一番人気なのが、この「芳醇 天然かけ醤油」。塩分控えめなマイルドなだし醤油です。「これがなきゃ料理の味が決まらない」という人も多いんですよ。

本醸造醤油にかつお節や昆布の味を利かせたまろやかな味わいで、豆腐や納豆、漬物、焼き魚にそのままかけて使うのはもちろん、煮物やめんつゆ、炒め物の味付けにも。一度使ったらもう他の醤油は使えない美味しさで、ある意味で罪な醤油です。
「家庭用としてだけでなく、手土産や贈り物にも重宝されています」と山田店長。
10.広島レモンのフレッシュで豊かな味わい「生レモンまるごと搾り」

広島県はレモンの生産量が日本一。そう、レモン王国なんです。それだけにレモンを使った商品はたくさんありますが、中でもストレート果汁「生レモンまるごと搾り」は唐揚げや焼き魚、酎ハイ、レモネード、紅茶などに大活躍の必需品。使っているのは瀬戸内海に浮かぶ大崎下島 (呉市)で採れた「大長(おおちょう)レモン」なので、しっかりとした酸味の中に甘みも感じられます。

フレスタでは甘さにこだわったプライベートブランドのミニトマト「スイートルビー」を販売しており、これに生レモンまるごと搾りをかけてマリネにすると「甘いトマトに爽やかな酸味が馴染んで最高に美味しい」そうです。ぜひ試してみてくださいね。

紹介した商品は、広島県内のフレスタならほぼ全店で取り扱っています。
※価格は取材時(2018年11月)の「フレスタ上天満店」の販売価格です。店舗や時期により変動があります。
フレスタ上天満店
広島県広島市西区上天満町10-37
[営業時間]9:00~23:00
[定休日]1月1日
082-297-2121

廣段武
企画から取材、撮影、製作、編集までこなすフリーランス集団「エディトリアルワークス」主宰。グルメレポートの翌日に大学病院の最先端治療を取材する振り幅の大きさと「NO!」と言わ(え?)ないフレキシブルな対応力に定評。広島を拠点に山陽・山陰・四国をフィールドとして東奔西走。クラシックカメラを語ると熱い。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
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