お目当ては懐石仕立ての絶品水たき!京都で人気のパワースポット松尾大社とセットで楽しむ、嵐山まんぷく旅
京都観光で随一の人気を誇る嵐山。その中でも代表的なのが、上賀茂神社・下鴨神社と並んで日本最古といわれている「松尾大社(まつのおたいしゃ)」です。その松尾大社から徒歩約1分の地にある老舗料亭「京料理 とりよね」。今回は、鶏のことなら京都一!といっても過言ではない、若旦那による懐石仕立ての水たきが楽しめる、スペシャルなコースを体験してきました。

まずはお酒の神様に参拝。人気パワースポットの「松尾大社」へ行ってみよう!

その理由の一つは、阪急嵐山線・松尾大社駅から徒歩約1分であること。二つ目は京都で最古の神社の一つである松尾大社に隣接していること。これらの三カ所が互いに徒歩1分という抜群の立地を誇っています。

無類の鶏好きたちをも唸らせるというとりよねの前に、まずはお客さんのほぼ100%が参拝するという松尾大社についてご紹介します。

松尾大社は日本最古の神社の一つといわれており、大宝元(701)年に氏族の秦忌寸都理(はたのいみきとり)がこの地に社殿を建立したのが起こりと伝えられています。


料理人や酒造関係者など、お酒に関わる人にとっては特に縁の深い神社。境内の一角には、灘や伏見をはじめ全国の酒蔵の菰樽(こもたる)がずらりと並んでいました。

取材中にもかかわらず「この松のような良縁にめぐり合えますように」と本気で祈願してしまいました。
松尾大社
京都府京都市西京区嵐山宮町3
[拝観時間]9:00~16:00(日曜・祝日は~16:30)
[拝観料(庭園・神像館共通)]大人500円、学生400円、子供300円
075-871-5016
鶏のスペシャリストによる懐石仕立ての水たきは想像を絶するおいしさ

同店はかつてこのエリア一帯で、養鶏場を営んでいた歴史を持つ老舗の料亭。そのため鶏料理を得意とし、「ひねすき焼き」や「鶏懐石」、「名物活鶏水煮」(水たき)で多くの食通達を虜にしてきました。

今回のプランがスペシャルである理由は二つ。一つ目は従来のメニューに無い「懐石仕立ての水たき」がいただけること。二つ目は水たきを若旦那の田中良典(よしのり)さんが直接提供してくれるということ。

田中さんは金沢の「料亭 金城樓 本店」で修業を積み、金沢料理職人塾第一期生で展示会等に出展し、表彰も受けた実力の持ち主。養鶏所からスタートし、代々鶏と向き合い、鶏を研究してきたとりよね6代目の若旦那は、京都一の鶏のスペシャリストといっても過言ではありません。

実は正式名称は「鳥米」であり、この名前の由来は明治中期より鶏料理屋を営んでいたことと、3代目の田中米次郎が鳥の卸販売の店を始めたことから名付けられたのだそう。



それでは懐石仕立ての水たきコースを少しだけご紹介していきましょう。

まずは一品目の先付八寸から。美しく盛り付けられた品々は「香りのもの、食感のもの、味のもの」を楽しんでもらえるよう工夫がされています。「旬のものを、テクスチャーを変えることで食べる行為を楽しんでほしいから」と田中さん。


そして面白いのがお造りのいただき方。鯛は芥子醤油オイル、寒ブリは塩、まぐろは合わせ醤油がおすすめなのだそう。自分の好みの味を見つけることも、食の楽しみかたのひとつ。



豆腐は「嵯峨豆腐 森嘉」のもの。京都の豆腐は東と西の2系統に分かれており、安政年間(1854~1860)年に創業の同店は西の嵐山を代表する店のひとつ。「東は南禅寺豆腐、西は嵯峨豆腐と呼ばれており、京豆腐を知るには東西を食べ比べしていただくのがおすすめです」と田中さん。

豆腐は中がまだほんのり冷たい状態でいただくのがとりよね流。「うれしいのは『森嘉』の現社長が『とりよねさんのところの食べ方が一番好きや』っていってくれたことなんですよ」と田中さん。
豆腐の香り、みずみずしさ、鶏のスープの旨みと油分が口の中に広がり、社長のお墨付きというのも納得です。







「大切に育ててくれた生産者の熱い想いを、直接お客様にお伝えすることができる機会なので私もうれしいです」(田中さん)。


今回紹介したのは一部ですが、全9品のお料理がいただける男性も大満足のコースです。知識が豊富で話し上手な田中さんとの会話は、笑いの耐えないあっという間の2時間でした。


「先祖が養鶏業を営んでくれた過去があるからこそ、鶏への愛情が強く、そのおいしさへの理解がいまに生きているのだとおもいます。代々の店主ごとにそれぞれのこだわりがあって、私の代でも、鶏の脂肪分にもっと旨みを感じてもらうために作り方を変えました。修業先から戻ってきてから2018年で15年。ずっと手探りで模索していましたが、やっと自分のやりたいものが見えてきました。それがこの懐石仕立ての水たきです。自信を持っておすすめできるプランなので、ぜひ嵐山散策のお食事としてご利用ください」(田中さん)。
田中さんの料理に対する飽くなき探究心は、話を聞くにつれ、こちら側の気持ちまで熱くなりました。松尾大社とともに、嵐山に「京料理 とりよね」ありと、これからも多くのファンを作っていくに違いありません。
撮影:久保田狐庵

岡久加苗
「KYOTO365」コンテンツ編集長。出版社で10年間編集者として勤務し、退職後はぐるなびのWEB媒体へ。現在は「KYOTO365」の編集長として京都の食と文化、ガイドブックには載っていないとっておきの場所や、地元の人でさえ知らなかった食体験など、京都の魅力に深く触れることのできる機会を企画・提案しています。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
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