「あしかがフラワーパーク」は花とイルミネーションの名所!大藤の絶景も一見の価値あり
年間通じて、四季を彩る花々が咲き誇る「あしかがフラワーパーク」。特に、毎年4月中旬から約1カ月にわたり開催されるイベント「ふじのはな物語」では、600畳敷きの藤棚や長さ80mの白藤のトンネルが楽しめ「一見の価値ありすぎ!」と評判です。2014年にはCNNで「世界の夢の旅行先10カ所」に日本で唯一選出。世界にも認められたその魅力をご紹介します♪

首都圏に隣接!新駅も開業し、アクセスの良さも魅力

電車の場合は2018年4月に開業したJR両毛線「あしかがフラワーパーク駅」を利用するのが便利。毎年、藤やイルミネーションの時季になると周辺道路が車で大混雑していましたが、電車であれば駅から徒歩約3分でスムーズに入園できますよ♪

「あしかがフラワーパーク」の前身は昭和43(1968)年、市内の別の場所で開業した「早川農園」。当時は「250畳の大藤」が評判でしたが、都市開発のため平成9(1997)年、現在の場所へ大藤と共に移設されました。
もともと湿地帯だったこの場所に250トンを超える炭を敷き詰め、土壌の浄化、活力向上を促進。樹木医、造園家などが一丸となり努力を重ねた結果、当時不可能とされていた大藤の移植にも見事成功し「あしかがフラワーパーク」としてオープン。以来、日本屈指の花のテーマパークとして年間150万人以上が訪れています。(HPより)

ゲートを入るとそこはショッピングハウス。両側にお土産ショップや花売り場があり、ついつい寄り道してしまいます。ここは帰りにゆっくり見るとしてそのまま真っ直ぐ進んで行くと、入園券売り場と園内への入り口です。入園料は花の開花状況などで変動するので、公式ホームページなどで事前に確認しておくのがおすすめですよ。
季節ごと、8つのテーマに応じて彩られる園内

四季折々、見頃の花に合わせ8つのテーマでイベントを開催している同園では、1年間どの時季に行っても精一杯、そして華麗に咲き誇る花々を楽しめます。


百聞は一見に如かず……絶対に見てほしい壮観な大藤の姿!

園のシンボルである4本の大藤は、先にも説明した通り以前の場所から移植されたもの。平成9(1997)年当時でおよそ樹齢130年だった大藤の移植は不可能だと多くの専門家が匙を投げた中、日本初の女性樹木医・塚本こなみさんは決してあきらめず、2年がかり、延べ2,000人もの手により移植を実現。日本で初めての成功例となったそうです。


2019年現在で樹齢約150年、幅35m、花の房は長いもので2mほど……この地で伸ばした枝葉の生命力もまた「奇蹟の大藤」と言われる由縁なのかもしれません。

大藤以外にも、例年4月中旬~5月中旬にはうす紅、紫、白、黄色といった鮮やかな藤の花が見頃を迎え、園内は藤の香りであふれます。


藤の時季がピークを迎えたのち、例年5月中旬~6月上旬までは500種2,500株のバラ、クレマチスなどが楽しめる「レインボーガーデン」、例年6月上旬~下旬には20万本の花菖蒲と1,500株のあじさいが咲く「ブルー&ホワイトガーデン」、例年7月上旬~9月下旬までは昼夜スイレンが咲き誇る「水辺に浮かぶ花の妖精たち」、例年10月上旬~11月下旬には30万本のアメジストセージで埋め尽くされる「パープル&ローズガーデン」がそれぞれ開催されます。


冬には圧倒的スケールなイルミネーションで幻想的な光の花が咲き乱れる

期間中は、クリスマスや新年に合わせ3つのテーマで変化するイルミネーションが楽しめます。11月下旬までは見頃を迎えたアメジストセージ、11月下旬~12月下旬にはクリスマスファンタジー、新年には冬咲きボタンと、本物の花と光の融合を楽しめるのもここならではの魅力です。


もちろん、藤の花もイルミネーションに包まれます。花房をイメージした電飾が咲き広がるストーリーを演出した「奇蹟の大藤」は、その輝きこそが生命力だと感じるほど、見ごたえがあります。

白藤やきばな藤にも光の花が咲きます。実はイルミネーションの企画・製作・運営にあたっているのは花木を管理するスタッフの皆さん。そのため花びらの形1つにもこだわりがあるとか!

季節を越え、生命の息吹を傷つけないよう丁寧に施されたイルミネーションという魔法で輝き咲く藤の花々。スタッフの皆さんのたゆまぬ努力があるからこそ、訪れる人たちの笑顔も輝きます。
光の花の庭
関東三大イルミネーション「あしかがフラワーパーク」で350万球の輝きに感激!!(※2016年の内容です)
ここでは花も団子も♪園内で味わえるグルメも外せない!
200人収容のレストラン「ウェステリア」では、地元や旬の食材を使った和洋食、ソフトドリンク、アルコールなど幅広いメニューが揃います。

その他にも園内には和食が楽しめる「あじさい」、とちおとめを使ったスイーツなどが味わえる「マロニエ」など、グルメスポットがたくさん!季節限定メニュー(数量限定)も登場し、園内の花々同様、その時季一番旬なグルメを味わうことが出来ますよ。



筆者はそのネーミングが気になり「みみうどん」(650円)をチョイス!せっかくなので、フラワーステージが見渡せるテーブルにて味わうことにしました♪

みみうどんとは、足利市のお隣・佐野市の郷土料理。お正月に食べられていたそうで、「悪魔の耳」になぞらえた耳の形をしたうどんを食べることで、魔除けになると言われていたそうです。

お腹も満腹になり、食後のデザートを求める筆者の目に飛び込んできたのは、「当園一番人気!藤の香りのソフト『藤ソフト』」の文字!これは食べないわけにはいきません。

一口食べると口いっぱいに広がる甘いような、爽やかなような、優しいような香り。「あぁ、これがきっと藤なんだなぁ」と納得するような味。花を眺め、花を味わい大満足でした♪
帰りにはショッピングハウスで限定お土産や四季の花々をチェック!

やはりこちらでも目立つのが藤関連の商品。食べ物から雑貨まで、その種類の多さにびっくり。その中でも不動の人気商品は、園内のみで製造販売しているこちら!

同じく自家製の「藤まんじゅう」(12個980円、8個650円)も人気に肩を並べています。
どちらも箱にはもちろん、まんじゅうを包むフィルム、さらにはまんじゅう上面にも藤の花が施された、まさに藤尽くしの逸品です。

肝心のお味はというと、どちらもしっとりしたカステラ生地となめらかで甘さ控えめの餡の相性が抜群でした。ちなみにふじのはな物語の4色の藤は、うすべに藤が桜餡、むらさき藤が皮むき小豆餡、白藤が白餡、きばな藤が栗餡で表現されていて、見た目も鮮やかでした。
雑貨も盛りだくさん!女性に嬉しいコスメ系や子供が喜びそうなグッズまで、やはり藤カラーが揃います。

その中でも人気なのが藤のハンドクリーム。藤のはちみつ入りのクリームは、塗ったとたんにしっとりとなじみ、その心地よい香りに癒されます。


続いてフラワーショップもチェック!定番の花から多肉植物、ガーデングッズまでがずらりと並んでいます。
中でも一番人気は「アジサイ」。色や形、模様が多彩でボリュームもあることから贈り物としても喜ばれるそうです(※季節により販売)。



見て、食べて、買って……色鮮やかな花々に囲まれ、自然と心も彩られる「あしかがフラワーパーク」。精一杯咲き誇る花々の姿に季節の移ろいを感じ、きっと元気と笑顔がもらえるはずですよ!

あしかがフラワーパーク
栃木県足利市迫間町607
[開園時間]9:00~18:00(夏期/冬期は10:00~17:00)
[入園料]
【1月1日~4月12日】大人300~1,200円、子供200~600円
【4月13日~5月26日】大人900~1,800円、子供500~900円
【5月27日~6月30日】大人500~1,200円、子供300~600円
【7月1日~12月30日】大人300~900円、子供100~500円
[休園日]2月第3水・木曜、12月31日
●ふじのはな物語~大藤まつり2019
[開催日時]2019年4月13日(土)~5月19日(日)7:00~18:00※ライトアップは4月20日(土)~5月12日(日)17:30~21:00
※開花状況により変動。詳しくは公式ホームページでご確認ください
[入園料]
【昼間】大人900円~1,800円、子供(4歳~小学生)500円~900円
【ライトアップ時間帯】大人600円~1,500円、子供300円~800円
※料金はすべて税込
0284-91-4939

yuka
栃木が大好きで、大学卒業まで県内を出たことのない「栃木箱入り娘」。地元の魅力を知ってもらうべく県内の出版社、テレビ局、新聞社などに勤務。好きなことは直売所&日帰り温泉巡り。おいしい野菜と気持ちいい温泉のためならどこまでも行く。モットーは「思い立ったら即日!」
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