「那須とりっくあーとぴあ」でSNS映え写真を撮りまくり♪名画・名作を見て、触って、遊び尽くそう!

2019.03.12 更新

トリックアートとは、平面から飛び出したり動いているように見えたり……人間の錯覚を利用した不思議で楽しい「体験型アート」。栃木県の那須には「那須とりっくあーとぴあ」という国内最大の規模を誇る(※)トリックアートのテーマパークがあります。今回は館内の人気イベント「トリック坊やを探せ!」にも参加できるお得なチケットを使って、その世界観を存分に堪能してきました!(※「那須とりっくあーとぴあ」調べ)

▲名画「モナリザ」とこんな写真を撮れちゃうのも「那須とりっくあーとぴあ」ならでは♪ちなみにこの作品、平面の壁に描かれているんですよ~

テーマが違う3つの美術館が集結!

栃木県の那須高原に位置する「那須とりっくあーとぴあ」は、東北自動車道・那須ICから車で約8分。電車の場合はJR宇都宮線・黒磯駅を降りてタクシーで約20分。
道中も那須の美しい自然が見られ、この景色もまた外せないフォトスポットですよ。

そうこうしているうちに、いよいよ那須とりっくあーとぴあに到着!「入館前に喉でも潤そう」と建物の側にある自動販売機に近づくと……あれあれ!?思わず二度見してしまう光景が。
▲なぜか溶けている自動販売機。これは不思議なトリックアートの世界へのほんの入り口です……

「那須とりっくあーとぴあ」が、数あるトリックアート美術館の中でも日本最大規模を誇るのはテーマ別に3つの美術館があるがゆえ。遊園地や動物園、水族館などテーマパークをモチーフにした作品が多くゲーム感覚で楽しめる「トリックアートの館」、ファンタジーや魔法の世界などをトリックアートで実現し、謎解きをしながら探検できる「トリックアート迷宮?館」、誰もが目にしたことがあるルネサンスの名作、世界の名画をユーモアに表現し、さらに最新のトリックアートも楽しめる「ミケランジェロ館」があり、それぞれ違った楽しみ方があります。

今回は、「ミケランジェロ館」の入館券(高校生以上1,300円/小・中学生800円)と人気イベント「トリック坊やを探せ!」(参加料300円)がセットになったお得なプラン(高校生以上通常1,600円のところ1,400円、他2館でもそれぞれ同額で実施)を利用して、“美術音痴”の筆者でも知っている作品がたくさんあるであろうミケランジェロ館へ行ってみることにしました♪

本来、決して触れられないルネサンスの名画や名作がずらり並ぶ「ミケランジェロ館」

▲こちらがミケランジェロ館。ちなみにトリックアート迷宮?館は隣に、トリックアートの館はここから600mほど離れた場所にあります(車で1~2分)

すでに建物外壁にはトリックアートがお目見え!中にはどんな作品があるのか早くも期待に胸が膨らみます。
▲ミケランジェロ館の外壁にある「トレビの泉」は記念撮影スポットとして人気♪
▲制作中に見えるこの人も壁に描かれたトリックアート!

いざ、不思議なアートの世界を体験すべく中へ。すると入口で目に入ったのが使い捨てカメラ!そうです。トリックアートは見るだけではなく、写真を撮って遊ぶこともまた楽しみなのです。
▲こちらの使い捨てカメラの場合、フラッシュ撮影がおススメだそう。出来は現像してからのお楽しみというのも、どこか新鮮!

必需品のカメラを手にし、スタッフの片倉雅子さんから、今回参加する体験イベント「トリック坊やを探せ!」の説明を受けます。

トリックアートを楽しみながら館内に隠れているキャラクター「トリック坊や」を探すこのイベント。探し出すとプレゼントがもらえるとのことで、がぜんやる気が出ます(笑)。

ほかにもさまざまなイベントを開催している同館。芸術に興味のある方は、今回のプランに+300円払えば、館内の作品にまつわる名画や画家のクイズを楽しむイベント「名画に隠された秘密」にも参加できますよ♪こちらもプレゼント付きです!
▲ミケランジェロ館の「トリック坊やを探せ!」は3館の中でも最も難しいと言われているんですよ」と片倉さん
▲赤い帽子を被っているのが「トリック坊や」。3つの各エリアに1つずつ隠れていて、見つけたら坊やが手に持っている風船に書いてある数字や文字をこの用紙に記入していきます

リピーターも多いため、トリック坊やの場所は3カ月ごとに変えているという徹底ぶり!初入館の私は特別に片倉さんに付いてもらい、楽しみ方や写真撮影のポイントを聞きながら館内をまわることにしました!ついでにトリック坊やの場所のヒントももらえればと(笑)。

さまざまな仕掛けに彩られた名画・名作が一堂に会した「名画トリックの間」

まず入ったのが「名画トリックの間」。ここにはフェルメールの「牛乳を注ぐ女」や「ミロのヴィーナス」など、かの有名な世界の名画・名作をモチーフにした作品がずらりと並んでいます。
▲立体的に見えるすべての作品が壁に描かれている=平面なことにも驚く……

本来ならば、触ったり撮影できないはずの名画や名作。ここでは世界各地の美術館に行かなければ見られない作品が一堂に会し、身近に感じられ……感動を覚えます。

「この場でトリックアートを楽しむことで、美術に親しむ入り口になってくれたら」という片倉さんの言葉に、“美術音痴”の筆者も大きくうなずきました。

同じ絵なのに角度で印象が変わる、動いたり飛び出して見える!人生初トリックアートに早速びっくり‼

まずはトリックアートの手始めに……と言わんばかりに「名画トリックの間」の入口すぐの場所に飾られている「着衣のマハ」。こちら、見る角度で全く違った印象になるのだとか。早速右側から拝見!
▲少しぽちゃっとした印象の婦人が……
▲左側から見ると、同じ絵なのにスレンダーに見えます!

これは「短縮法」という遠近法の一種で描いたからこそのトリックアート。技術力の高さが現れた作品です。

続いては館内で一番人気だという「揺れる『ナイトホークス』」。少し離れて左右に大きく移動しながら絵を見ると、なんと左右に絵が動いて見えます!写真じゃ伝わらないので、これはぜひ実際に見てもらいたい作品です。
▲一番手前に見える部分を指さしながら絵に近づいていくと……こういうことだったのかと納得するはず

ちなみに館内は動画撮影もOK。この作品は動画で撮影するとよりおもしろさが分かりますよ~!

インスタ映え間違いなし!トリックアートはおもしろ写真の宝庫

写真を撮ることもトリックアートの醍醐味!薄暗い館内での撮影は、フラッシュ撮影がおススメ。フラッシュの光が反射しないよう、斜めの位置から撮ることがコツですよ(デジカメなどの高感度カメラの場合は「ナイトモード」や「フラッシュオフ」など最適な設定を)。

スタッフに声を掛けて撮影してもらうことももちろんOK♪数人だとよりリアルでおもしろい写真が撮れ、盛り上がること間違いなし!

早速、人気の「横倒しの部屋」の撮影にトライ。なぜか壁にはスリッパとゴミ箱が。
▲片倉さんがこのようなポーズを決めてくれたので、パチリと一枚
▲撮った写真を90度回転させると、こんな不思議な写真に‼ちなみに床に寝転がると立ってるように写りますよ
▲フェルメールの名画「牛乳を注ぐ女」では、牛乳直飲みが実現!アイデア次第でこんなユニークな写真が撮れます
▲穏やかな風景が描かれている「ヴェトイユのモネの庭」の絵画も……
▲なぜか絵画の中に人が入り込んでしまう不思議アートに
▲床と壁に描かれたダヴィデの肩にちょこんと乗ることもできますよ
▲撮影する場所によってかなり雰囲気が変わります

おもしろ写真を撮るために必要なのは、リアルな演技や表情!

絵画や作品、額に至るまですべてが平面上に描かれているトリックアート。見るのはもちろん、アートの世界に自分が入り込めるのもまた魅力です。

どうすれば自分だけのトリッキーな世界を作り出せるか……ポーズや表情などを試行錯誤しながら、そしてカメラのレンズをのぞく人と声を掛け合いながら撮影をしてみましょう。
▲実際は平面に描かれている額を……
▲どうすれば持っているように見えるか、ほんの少しの工夫と角度調整が鍵です
▲「銀のカップ」という絵画から飛び出したリンゴももちろん平面に描かれていますが……
▲コツさえつかめばこの通り!ちゃんと立体的に見えるものです
▲真実の口は、表情がよりリアル感を演出!言わずもがな、自然とこういう顔になってしまう、ある仕掛けがありますよ~♪

と、トリックアートの世界に引き込まれすぎていて「トリック坊や」を探すのをすっかり忘れていました~!

「ニセモノ」もいたりして意外と見つからないもので……最初に用紙と一緒にもらったヒントの紙を参考にすると、すぐに見つかりました!場所はもちろん内緒(笑)。ぜひ現地で探してみてくださいね♪

イタリア ルネサンス三大巨匠の一人・ミケランジェロの凄さを実感せずにいられない「システィーナ天井の間」

続いて向かったのが「システィーナ天井の間」。ヴァチカン市国にある世界遺産「システィーナ礼拝堂」の天井側面を原寸大で再現したエリアです。その想像以上の迫力にびっくり!
▲下から見上げた時に自然に見えるよう綿密に計算しつくして描いているため、間近で見ると体のバランスが合っていません。奥に見えるのは……ミケランジェロ!?

この天井画をほとんど一人で書き上げたのが、ミケランジェロ。最初は「自分は彫刻家だ」という思いから絵の制作依頼を断ったそうですが、最終的には4年もの歳月をかけて約40m×16mの天井画を完成させたそうです。
そしてこれが、画家としても卓越した才能を持っていると、ミケランジェロのさらなる名声へとつながったきっかけになったとも言われています。
▲用意してある筆などの小物を使い、ミケランジェロとの共同作業風写真も撮影できますよ~!

ミケランジェロは、この天井画と礼拝堂の祭壇に描かれた「最後の審判」を遠近法などのだまし絵のテクニックを使い、実際の空間をより壮大に見せるように描いたのだそうです。

ミケランジェロ館一番の見どころ!実際の5分の3スケールで再現した「システィーナ礼拝堂」

「システィーナ天井の間」でミケランジェロのテクニックを見た後は、その先にある「システィーナ礼拝堂」で全体を楽しむことができます!
▲高さ13m、長さ25m!天井、壁、床、ぐるっと360度手描きされた絵画の美しさに、誰もが圧巻されます

色鮮やかな礼拝堂内は、描かれた当時の壮麗さを思い起こさせてくれます。

この手描きによる日本最大級の天井画・壁画は、7人の制作スタッフが3年8カ月の歳月をかけて完成させたそうです。
▲「あんな風に足場をかけて描いたんですよ」と話す片倉さんの目線の先にあった足場は、本物かと思いきややはりトリックアートでした(笑)

さらに驚くのが、絵画はすべてたった五色のペンキで描かれているということ!以前は作品を描くときにペンキを使用していて、こちらはその時代の作品。制作スタッフの皆さんのテクニックに、もはや言葉も出ません。
▲この鮮やかな絵画がたった五色のペンキで……見れば見るほどその美しさに引き込まれます

実際のシスティーナ礼拝堂は撮影禁止ですが、ここではもちろん撮影OK♪カメラに望遠機能があればぜひズームで撮影を!その細かさに驚かされるはずですよ~!
▲片倉さんと一緒に礼拝堂で絵画を堪能している皆さんもトリックアート!モデルになった皆さんは公募した方々。描かれた皆さんがうらやましい限りです♪

そうそう、忘れちゃいけないトリック坊や!壮大なこの場所のどこかに……。案の定なかなか見つけることができず、ここでもヒントを駆使して発見に至りました!
▲筆者が訪れた時には、このエリアのどこかにトリック坊やがいましたよ~。分かりますかね?

よりアートに溶け込むアイテム、ドレスはいかが♪

システィーナ礼拝堂の出口には「貸衣装コーナー」があり、撮影に華を添えてくれるアイテムとして人気です(無料、館内であれば着用OK)♪
▲特に人気なのは普段なかなか着る機会のないドレスだそう。子供用もありファミリーにもうれしい限り♪
▲帽子や仮面などの小物も充実。素敵なドレスを着てぜひ記念写真を♪

ちなみに館内へはペットの入場もOKです(入館料無料、盲導犬、聴導犬、介助犬以外は抱っこもしくはキャリーバッグ、カートでの入場※リード不可)。

かわいいペットと一緒にトリックアートの世界へ入り込んだ写真は、自慢のショットになること間違いなしですよ♪

まだまだ続くトリックアートの世界。2階には名匠ダヴィンチ、ラファエロの作品のほか、最新作も!

▲2階に向かう階段には大きな「モナリザ」が飾られていました
▲「モナリザ」の画はよく見ると1938枚の丸いシールでできていました!各シールに来館者からのメッセージが書かれている大作です

2階でまず出迎えてくれたのは、スリリングな写真が撮れると人気のトリックアート「ジャングル探検」。撮影する角度で、見る人がぞっとしてしまうような1枚が撮れるんです。
▲一見何の変哲もないアートに見えますが、右端の柱の前からこちらにカメラを向けると……
▲今にも滝壺へ落ちてしまいそうな1枚に!ポーズと表情でより臨場感を演出して!

そして、筆者も見覚えのある名画がそろう「ダヴィンチの間」へ。もともと知っている作品だと、トリックアートの楽しさも二倍に感じられます。

すると、先ほども見たモナリザがユニークな姿で目の前に!片倉さんお薦めのポーズでパチリ。
▲モナリザは食いしん坊だった!?ナイフとフォークを手にする彼女に平面に描かれたスイーツを差し出します
▲ナイフに服が引っかかっちゃた!これはポケットの中に入れた手をうまく使うのがポイント
▲真横から見るとこの名画も平面に描かれているトリックアートなんだということに改めて気づかされます

計算しつくされた照明の当て方がトリックアートのリアリティーを演出していた!

▲まるで彫刻のように見える「騎馬像」という作品も壁に描かれた一枚の絵

作品にスポットライトが当てられていることで、蛍光灯とは違い「光が当たっている」と見ている人に強く訴えかけます。

ということは、影も自然と意識することになります。

思えば、トリックアートの作品には必ず壁に物の影が描かれていました。人は脳に刷り込まれた思い込みで、光が当たって壁に影が落ちている=その前にあるのは立体だろうと心理的な錯覚を起こすのだそうです。つまりは、目よりも脳が騙されているのだとか!
▲照明を当てる角度なども計算しつくされている。作品のハイライト部分に当てることでより立体感を感じさせるのだそう

トリックアートの世界にどっぷりと浸かり、しまいにはどれが本物かトリックアートか分からない状態に。
▲ふと壁にかけられた時計を眺めると、これもまさかのトリックアート。影もしっかりと描かれていたので、脳がすっかり騙されていたようです……

本物の電気のスイッチでさえ「トリックアートかもしれない」とおそるおそる触る人がいるほど、館内を見終わる頃にはすっかりトリックアートの世界に入り込んでしまうものです。

そんな2階でももちろんトリック坊やを発見し、全部で3つのトリック坊やが揃いました!ゴールであるチケット窓口に行くと……
▲念願のプレゼントをゲット!ちなみにこちらはトリックアートではなく本物でした、あしからず!

プレゼントの中身は、童心に返ってトリックアートを夢中で楽しんだであろうすべての人が笑顔になるものでしたよ♪

スタッフの片倉さん、はしゃぐ筆者にお付き合いいただきありがとうございました!おかげ様で美術という未知だった世界を存分に楽しませていただきました~。

制作風景が見学できるのも制作会社の直営施設だからこそ

トリックアート美術館の中で唯一アトリエ(制作工房)がある「那須とりっくあーとぴあ」では、不思議な作品が生み出される瞬間を目にすることができます(見学無料、トリックアートの館、ミケランジェロ館に併設)。
▲この日は展示公開前だった「不思議な迷いの森」(トリックアートの館で2019年3月現在公開中)の作品制作の真っ最中。3m以上もある壁や床一面に幻想的なアートが描かれていました

制作スタッフは全部で約10人。1つのテーマを分業しながら統一感を忘れない様にそれぞれ描いているそうです。
▲背丈以上もある壁に描いていくのは体力勝負でもあります。ちなみにこのユニコーンは2週間ほどで描き上げたそうです
▲描いている最中、今にも動き出しそうなほどリアリティ満載の作品
▲いかに立体的な表現ができるか、特に色遣いを工夫しているそう

制作スタッフの皆さんは、見ている人がトリックアートの世界に入り込める空間や世界観を作ること、そして何より全身で思い切り楽しんでもらえることを大切にしているそうです。思いがけないポーズをしているお客さんの姿から次の作品のインスピレーションが湧くこともあるそうですよ♪

素直に騙されてなんぼのトリックアートの世界♪

見て、触れて、驚かされ、感動させられ……私たちがその世界に入り込むことで完成する不思議なトリックアートの世界。素直に騙されてみることも決して悪いものではありません。その先に待っているのは童心に帰ったような笑顔なのですから。

美術の素晴らしさを感じられる、そして仲間との唯一無二の思い出&写真が残せる「那須とりっくあーとぴあ」に、ぜひ訪れてみてください♪
※記事内の料金・価格はすべて税込です
yuka

yuka

栃木が大好きで、大学卒業まで県内を出たことのない「栃木箱入り娘」。地元の魅力を知ってもらうべく県内の出版社、テレビ局、新聞社などに勤務。好きなことは直売所&日帰り温泉巡り。おいしい野菜と気持ちいい温泉のためならどこまでも行く。モットーは「思い立ったら即日!」

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