名古屋めしの定番「手羽先」は、元祖店「風来坊」から始めるべし!

2019.03.06 更新

「手羽先」と呼ばれ地元民からも愛される名古屋めし「手羽先唐揚」。今では愛知県名古屋市の多くの飲食店で食べられるメニューではありますが、名古屋に来たらデフォルトとして「手羽先唐揚」の元祖である「風来坊(ふうらいぼう)」は外せません。今回は元祖ならではの美味しさの秘密を紹介します!

▲「風来坊」の「手羽先唐揚」の1人前は5本。写真は2人前10本です
「風来坊」は、創業者で風来坊チェーンの現会長である大坪健庫氏が1963(昭和38)年に名古屋市熱田区でスタートしたお店。2019年2月現在で名古屋市内に34店舗、名古屋市外にも東海三県はもちろん、東京や大阪、北海道、アメリカにも進出しています。

今回は名古屋に訪れた際に行きやすい名古屋駅近くのお店と、地元感を味わえる郊外店、そしてお持ち帰り専門店に行ってみました。

まずは名古屋駅の近くで「手羽先」を楽しむ!

▲大きな看板が目印の風来坊「名駅新幹線口店」

JR、名鉄、近鉄、地下鉄が乗り入れる名古屋駅近辺には、①エスカ店、②名駅新幹線口店、③名古屋駅西椿店、④名駅センチュリー豊田ビル店、⑤名駅南店、⑥名駅5丁目店、計6つの「風来坊」があります。①~③はJR名古屋駅の西側、④~⑥は名鉄名古屋駅や近鉄名古屋駅の東側です。

名古屋駅の新幹線改札口から一番近いのはエスカ店(11:00~22:00営業※無休)ですが、取材当日は行列だったため、そこから徒歩3分ほどの「名駅新幹線口店」に向かいました。

「名駅新幹線口店」は、3階建てのビルすべてが「風来坊」で、テーブル席や半個室席、座敷があり、ひとりでもグループでもOK。この日もスーツケースを持った観光客から仕事帰りのサラリーマンまで、大勢のお客さんでにぎわっていました。

ということで、入店するなり手羽先を注文!
▲「元祖 手羽先唐揚」1人前(500円・税抜)

風来坊の「手羽先唐揚」は、手羽の先の部分がなく、白ゴマがふりかかっているのが特徴。甘辛いタレとスパイシーな胡椒が絶妙なバランスで、食べ始めたら止まらなくなる味付けです。食べなれている地元民の筆者も揚げたてを前にすると食欲が刺激されあっという間に完食!

続けて「元祖 手羽先唐揚」誕生前に看板メニューだったという「ターザン焼」も注文!
▲ターザン焼(1,200円・税抜)

「ターザン焼」は、真っ二つにした若鶏を丸ごと揚げたもの。お店のメニューに「ターザンのようにワイルドにかじり付くのが通の食べ方!」と書いてあったので、やってみます!
▲まずはムネ肉部分にかじり付いてやりました!

手羽先と同じタレや胡椒、白ゴマで味付けされており、甘辛くスパイシーな「ターザン焼」。半身なので、モモ肉、ムネ肉、手羽元など、さまざまな部位の味わいを一度に楽しめるのも嬉しいメニューです。

ちなみに「風来坊」の公式ホームページにも書かれていますが、「元祖 手羽先唐揚」は会長の大坪氏が当時スープの材料程度にしか使われていなかった手羽先に「ターザン焼」のタレをつけて唐揚にしたのが始まり。ボリューミーな「ターザン焼」よりも軽くて安く、しかも美味しいということで一気に看板メニューになったそうです。「ターザン焼」の方が先だったんですね。

その後「世界の山ちゃん」など多くの居酒屋が追随し「手羽先唐揚」の知名度は全国区になっていくのでした。
▲手羽つながりで、「手羽ギョーザ」(3個/580円・税抜)もオーダー!

「手羽ギョーザ」は手羽の先の部分が付いており、手羽先の骨を抜いて餃子の餡が詰まっています。パリパリの皮とジューシーな餡のギャップがたまりません!またスパイシーではないので、辛いのが苦手な人でも大丈夫です。
▲「手羽ギョーザ」の中身はこんな感じです
▲どの料理もビールにベストマッチ!

手羽先のおいしい食べ方は?

続いてやってきたのは、地下鉄名城線の六番町駅2番出口を出てすぐにある風来坊「熱田六番町店」。名古屋の中心ともいえる名古屋駅や栄駅から15分ほどの郊外店です。
▲看板に描いてあるイラストの「元祖 手羽先唐揚」は4人前!
▲2018年7月オープンで全国の「風来坊」の中でも一番新しいこの「熱田六番町店」。テーブル席のほか座敷もありアットホームな雰囲気です

今回は特別に「元祖 手羽先唐揚」の調理シーンを見せてもらいました。
▲まずは下処理された手羽先を油で揚げます。中はジューシー、表面はパリッとなるよう二度揚げします
▲そして専用の網の上で熟成タレを手羽先の両面に万遍なく塗り、続いて特選塩コショウを振り、仕上げにゴマを振って……
▲出来あがり!「元祖 手羽先唐揚」2人前(900円・税抜)。ちなみにゴマを振るのは皮面のみ。反対側には振らないそうです

ふと気づくとテーブル上にはメニューと共に、「手羽先のおいしい食べ方」なるマニュアルがありました!
▲書いてある「おいしい食べ方」は4種類!

マニュアルの下部に、「手羽先の食べ方に決まりはありません。風来坊の手羽先はどんな食べ方をしても、どれだけ食べてもおいしいのです」とありますが、せっかくなのでここでもトライ!

パッと見て一番簡単そうに見えた「おいしい食べ方【D】」に挑戦します。
▲①関節の端を折って取ります
▲②そのままパクッとくわえて……
▲③骨を抜き出すだけ。超簡単!かつ一瞬で骨だけになって快感!

「この食べ方は、冷めてくると身が骨から離れづらくなりますが、揚げたてならスルッと身が外れて食べやすいですよ」と齊藤店長。ただ、揚げたてを食べる時はアツアツなので、猫舌の方はご注意ください!
この後、店長のレクチャーを受けてほかの食べ方も実践してみると、いずれも簡単。美味しさに変化はないですが、食べ方を楽しめること自体が驚きです。

「思ったより多くのお客さんに食べ方を楽しんで頂いていますね。ぜひお好みの食べ方を見つけてください!」と齊藤店長。

続けて、手羽先以外のオススメメニューも教えてもらいました。
「熱田六番町店」の人気No.1メニューはもちろん「元祖 手羽先唐揚」ですが、2位、3位を争うのが「台湾もやし」(500円・税抜)と「鶏天むす」(1人前2個420円・税抜)だそうです。
もやしナムルにピリ辛台湾ミンチをかけ、刻みのりがのった「台湾もやし」は、カロリーも低く、ほどよい辛さで、お酒のツマミにもなり、白ご飯にもあうマルチな一品!

齊藤店長によると「“とりあえずビールと手羽先と台湾もやし”って注文される方も多いです」ということで、ビール好きなら共感必至の美味しさです。
揚げたムネ肉に麺つゆベースのタレを塗り、ご飯と一緒に握った「鶏天むす」は、サクッとした食感とジュワッとした旨みが絶品。締めのご飯モノとしてもいいですが、筆者的には一般的な海老の天むす同様にお弁当代わりにしたくなりました。
「うちで働いているスタッフも、よく持ち帰りするほど人気です」と齊藤店長。
さてここで、2店舗で「手羽先唐揚」を食べて個人的に気になった「手羽先の味はお店によって違うのか?」という疑問を店長にぶつけてみると……。
▲フレンドリーで話していて楽しくなる齊藤店長と奥さん

「手羽先の仕入れは同じで、肉質や重さ、長さなども昔から変わっていないので、基本的には変わらないと思います。ただ、調理方法などを教わった師匠により、お店ごとに上げ方、塩胡椒やゴマの振り方、盛付けなどに少しずつ違いはあるかもしれません。そういえばうちの手羽先は、お子様用に胡椒なしの甘口や、胡椒を増やした中辛、辛口、激辛もできますよ」とのこと。
▲胡椒の量は普通はこれぐらいですが、辛さが増すごとに量が増えるそうです
また、「風来坊」はいわゆる「フランチャイズ方式」ではなく「のれん分け制」でしか出店が許されていないそう。だから「お店ごとに店長やオーナーによる個性があり、サイドメニューが違うのも特徴です」と齊藤店長。

例えば、季節メニューにこだわりのある店もあれば、魚メニューを売りにする店もあり、「熱田六番町店」は仕込みに時間をかけたソースや煮込みメニューが自慢だそうです。

観光客も地元民も利用しやすいテイクアウト専門店

最後にやってきたのは、名古屋近鉄パッセの地下にある風来坊「近鉄パッセ店」です。
▲近鉄パッセ・めいてつフードターミナル・イートインストリートと、食品・飲食街が連続している地下街のメイン通り沿いにあります
▲ガラス張りなので調理風景を見ることもできます!
▲ニンニクが浮かんで見える秘伝のタレ
▲ここでは、タレを刷毛で塗っていました

いわゆる“デパ地下”の総菜コーナーの一角にあるので、買い物帰りの人が夕食用に買っていくことも多いそうですが、観光客がお土産用として大量買いしていくこともあるそうです。
▲筆者も自宅での夕食用にテイクアウトしました
▲2人前(10本)で1,070円(税込)

ちなみにここの「手羽先唐揚」は、1人前(5本)540円(税込)ですが、10人前(50本)だと5,238円(税込)。本数が増えるごとに少しずつお得になります!また、大量に欲しい場合は、事前に電話予約しておけばスムーズに買えますよ。
最後に、「風来坊」は鶏料理がメインですが、「飲み処」ではなく「お食事処」として、子どもから大人まで幅広い世代に利用してもらえるようメニューを構成しているのも特徴だそうです。

名古屋めしの代表として世界進出している「手羽先唐揚」。本場・名古屋で初めて食べるなら、まずは元祖の「風来坊」で味わってみてはいかがでしょうか。多くの「手羽先唐揚」の原点を感じられるはずです。
▲自称・手羽二刀流です……
澤井敏夫

澤井敏夫

愛知県・清須市在住のライター。情報誌の編集制作、音楽事務所でのマネジメント業務を経て独立。読書と落語鑑賞とヨガが趣味。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。

こちらもおすすめ

もっと見る

関連エリア

PAGE TOP