名古屋めしの定番「手羽先」は、元祖店「風来坊」から始めるべし!
「手羽先」と呼ばれ地元民からも愛される名古屋めし「手羽先唐揚」。今では愛知県名古屋市の多くの飲食店で食べられるメニューではありますが、名古屋に来たらデフォルトとして「手羽先唐揚」の元祖である「風来坊(ふうらいぼう)」は外せません。今回は元祖ならではの美味しさの秘密を紹介します!

今回は名古屋に訪れた際に行きやすい名古屋駅近くのお店と、地元感を味わえる郊外店、そしてお持ち帰り専門店に行ってみました。
まずは名古屋駅の近くで「手羽先」を楽しむ!

JR、名鉄、近鉄、地下鉄が乗り入れる名古屋駅近辺には、①エスカ店、②名駅新幹線口店、③名古屋駅西椿店、④名駅センチュリー豊田ビル店、⑤名駅南店、⑥名駅5丁目店、計6つの「風来坊」があります。①~③はJR名古屋駅の西側、④~⑥は名鉄名古屋駅や近鉄名古屋駅の東側です。
名古屋駅の新幹線改札口から一番近いのはエスカ店(11:00~22:00営業※無休)ですが、取材当日は行列だったため、そこから徒歩3分ほどの「名駅新幹線口店」に向かいました。
「名駅新幹線口店」は、3階建てのビルすべてが「風来坊」で、テーブル席や半個室席、座敷があり、ひとりでもグループでもOK。この日もスーツケースを持った観光客から仕事帰りのサラリーマンまで、大勢のお客さんでにぎわっていました。
ということで、入店するなり手羽先を注文!

風来坊の「手羽先唐揚」は、手羽の先の部分がなく、白ゴマがふりかかっているのが特徴。甘辛いタレとスパイシーな胡椒が絶妙なバランスで、食べ始めたら止まらなくなる味付けです。食べなれている地元民の筆者も揚げたてを前にすると食欲が刺激されあっという間に完食!
続けて「元祖 手羽先唐揚」誕生前に看板メニューだったという「ターザン焼」も注文!

「ターザン焼」は、真っ二つにした若鶏を丸ごと揚げたもの。お店のメニューに「ターザンのようにワイルドにかじり付くのが通の食べ方!」と書いてあったので、やってみます!

手羽先と同じタレや胡椒、白ゴマで味付けされており、甘辛くスパイシーな「ターザン焼」。半身なので、モモ肉、ムネ肉、手羽元など、さまざまな部位の味わいを一度に楽しめるのも嬉しいメニューです。
ちなみに「風来坊」の公式ホームページにも書かれていますが、「元祖 手羽先唐揚」は会長の大坪氏が当時スープの材料程度にしか使われていなかった手羽先に「ターザン焼」のタレをつけて唐揚にしたのが始まり。ボリューミーな「ターザン焼」よりも軽くて安く、しかも美味しいということで一気に看板メニューになったそうです。「ターザン焼」の方が先だったんですね。
その後「世界の山ちゃん」など多くの居酒屋が追随し「手羽先唐揚」の知名度は全国区になっていくのでした。

「手羽ギョーザ」は手羽の先の部分が付いており、手羽先の骨を抜いて餃子の餡が詰まっています。パリパリの皮とジューシーな餡のギャップがたまりません!またスパイシーではないので、辛いのが苦手な人でも大丈夫です。


風来坊 名駅新幹線口店
愛知県名古屋市中村区椿町9-19
[営業時間]16:00~24:00(L.O.23:45)
[定休日]不定休
052-459-3955
手羽先のおいしい食べ方は?


今回は特別に「元祖 手羽先唐揚」の調理シーンを見せてもらいました。



ふと気づくとテーブル上にはメニューと共に、「手羽先のおいしい食べ方」なるマニュアルがありました!

マニュアルの下部に、「手羽先の食べ方に決まりはありません。風来坊の手羽先はどんな食べ方をしても、どれだけ食べてもおいしいのです」とありますが、せっかくなのでここでもトライ!
パッと見て一番簡単そうに見えた「おいしい食べ方【D】」に挑戦します。



「この食べ方は、冷めてくると身が骨から離れづらくなりますが、揚げたてならスルッと身が外れて食べやすいですよ」と齊藤店長。ただ、揚げたてを食べる時はアツアツなので、猫舌の方はご注意ください!

「思ったより多くのお客さんに食べ方を楽しんで頂いていますね。ぜひお好みの食べ方を見つけてください!」と齊藤店長。
続けて、手羽先以外のオススメメニューも教えてもらいました。


齊藤店長によると「“とりあえずビールと手羽先と台湾もやし”って注文される方も多いです」ということで、ビール好きなら共感必至の美味しさです。

「うちで働いているスタッフも、よく持ち帰りするほど人気です」と齊藤店長。

「手羽先の仕入れは同じで、肉質や重さ、長さなども昔から変わっていないので、基本的には変わらないと思います。ただ、調理方法などを教わった師匠により、お店ごとに上げ方、塩胡椒やゴマの振り方、盛付けなどに少しずつ違いはあるかもしれません。そういえばうちの手羽先は、お子様用に胡椒なしの甘口や、胡椒を増やした中辛、辛口、激辛もできますよ」とのこと。

例えば、季節メニューにこだわりのある店もあれば、魚メニューを売りにする店もあり、「熱田六番町店」は仕込みに時間をかけたソースや煮込みメニューが自慢だそうです。
風来坊 熱田六番町店
愛知県名古屋市熱田区六番町2-1-25 ファミール六番1階
[営業時間]17:00~23:00(L.O.22:30)
[定休日]水曜
052-387-8552
観光客も地元民も利用しやすいテイクアウト専門店




いわゆる“デパ地下”の総菜コーナーの一角にあるので、買い物帰りの人が夕食用に買っていくことも多いそうですが、観光客がお土産用として大量買いしていくこともあるそうです。


ちなみにここの「手羽先唐揚」は、1人前(5本)540円(税込)ですが、10人前(50本)だと5,238円(税込)。本数が増えるごとに少しずつお得になります!また、大量に欲しい場合は、事前に電話予約しておけばスムーズに買えますよ。
風来坊 近鉄パッセ店
愛知県名古屋市中村区名駅1-2-2 近鉄パッセ地下
[営業時間]10:00~20:30
[定休日]1月1日
052-561-7573
名古屋めしの代表として世界進出している「手羽先唐揚」。本場・名古屋で初めて食べるなら、まずは元祖の「風来坊」で味わってみてはいかがでしょうか。多くの「手羽先唐揚」の原点を感じられるはずです。


澤井敏夫
愛知県・清須市在住のライター。情報誌の編集制作、音楽事務所でのマネジメント業務を経て独立。読書と落語鑑賞とヨガが趣味。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
この記事の関連キーワード
こちらもおすすめ
この記事の関連ご当地情報
名古屋で体験できるプラン
-
オンライン予約OK
銘々板皿を手作りする楽しい陶芸一日体験★ 開講31周年記念7…
約60分|2,750円(税込) / 人
名古屋
-
オンライン予約OK
名古屋栄駅近で陶芸トリップ♪陶芸一日体験 開校31周年記念1…
約90分|3,300円(税込) / 人
名古屋
-
オンライン予約OK
銘々板皿を手作りする楽しい陶芸一日体験★ 土日祝限定
約60分|2,970円(税込) / 人
名古屋
-
オンライン予約OK
電動ロクロ体験コース☆ロクロも回せるhappy体験☆開校31…
約60分|4,290円(税込) / 人
名古屋
-
オンライン予約OK
名古屋栄駅近で陶芸トリップ♪陶芸一日体験 土日祝限定
約90分|3,850円(税込) / 人
名古屋