かえるまんじゅうがお風呂に浸かった限定スイーツも!名古屋の「青柳総本家」は、ういろうだけじゃなかった

2019.04.29 更新

名古屋土産の定番「ういろう」で知られる「青柳総本家」は、地元民ならローカルCMでもお馴染みの老舗和菓子店。最近では「ういろう」を名古屋ウィメンズマラソンの給食として提供していることも話題です。今回は多彩に揃う「ういろう」やSNS映え必至のかわいい限定スイーツを紹介します。

▲青柳総本家 KITTE名古屋店限定の人気スイーツ「カエルのミルク風呂」

まずは大須観音から徒歩すぐの本店へ!

「青柳総本家」は、1879(明治12)年に創業。初代・後藤利兵衛が大須観音の門前に蒸し羊羹のお店を構えたのが始まりで、屋号の「青柳」は旧尾張藩主・徳川慶勝公から贈られたそうです。
▲名古屋市営地下鉄鶴舞線大須観音駅から徒歩約2分、大須の観音さまから徒歩約30秒。仁王門通のアーケード内にある本店は、歴史を感じる店構えですが……
現在の本店は、1979(昭和54)年に創業100年の記念事業として戦災前の店舗を復元したものだそう。外観は黒しっくい、店内は総けやき造り、天井もけやきの格天井(ごうてんじょう)、床は大理石と老舗らしい佇まい。とはいえ開放感があり、入りやすく落ち着いて買い物できる雰囲気です。

店内には多彩な商品が並び、定番の「青柳ういろう」にもいろいろなタイプがありました。まずは棹タイプ。いわゆる棒状のういろうです。
▲パッケージデザインは、有名な工業デザイナー・柳宗理氏がデザインした昭和20~50年代の復刻版です(写真提供:青柳総本家)

「青柳総本家」を代表する銘菓「青柳ういろう」の棹タイプ(各1本432円)。写真は左から、しろ・くろ(黒砂糖)・抹茶・上がり(こしあん)・さくらです。他に小豆や栗、季節限定品としておいもやマンゴーなどもあります。
▲筆者がお土産に買ったしろ。箱から出すとフィルムで密封包装されていました

そもそも「青柳ういろう」とはどんなものなのか?青柳総本家の広報・木下さんにお話を聞きました。
▲「他のういろうとの食べ比べでも“青柳ういろう”が分かります!」と語る広報の木下さん(左)

「青柳ういろうは、国産の米粉で生地を仕込み、じっくり蒸し上げた蒸し菓子です。創業当時は竹の皮に包み販売していましたが、1日しか日持ちしなかったそうで、1968(昭和43)年に独自の密封製法を開発し、現在の形のういろうが完成しました。その後、新幹線などの社内販売の効果もあって、名古屋を代表するお土産になりました。いまではいろいろな種類を作っていますよ」
▲棹タイプよりも気軽に楽しめるよう作られた一口サイズの「青柳ういろう ひとくち」

写真左は箱入り10個セット(1,080円)。右はゴールドのオシャレな箱入り5個セット(540円)。どちらもしろ・くろ・抹茶・上がり・さくらの5種類が入っています。
▲「ひとくち」のプレミアムシリーズもありました!写真は8個入り(1,296円)

「プレミアムシリーズは愛知県産コシヒカリの米粉を使っています。白が和三盆、緑色が濃茶、ピンクが桜葉で、上品な甘さをそれぞれの香りが引き立てています」と木下さん。なんと2017年パッケージデザイン大賞の金賞を受賞しているそうで、確かにオシャレ!贈答用にもオススメです。
▲こちらは「生ういろう」です。右から、こしあん、和三盆、宇治しぐれ(各1本540円)。この日はさくらが売り切れてました……

「青柳ういろう」と「生ういろう」の違いについて、木下さんに尋ねると……。
「通常の“青柳ういろう”は、ういろうの生地をフィルムに流し込んでから蒸しており、空気に触れないので日持ちします。“生ういろう”は蒸してからフィルムで包むので、日持ちは少し短くなります」とのこと。

つまり包装形態により日持ちが変わり「青柳ういろう」は製造から30日、「ひとくち」は製造から20日、「生ういろう」は製造から10日が賞味期限だそうです。

とここで木下さん、なにやら可愛い商品を紹介してくれました。
▲しっとりとした皮の中にこしあんがギッシリの「カエルまんじゅう」(3個入324円)。「青柳ういろう」と並ぶ「青柳総本家」の看板商品だそう。ピンクの箱は季節限定のさくらあん

「“カエルまんじゅう”は、青柳総本家の柳に飛びつくカエルのマークをモチーフにして、創業110周年記念の1989(平成元)年に作られました。見た目もかわいく、最近では縁起物として訪日外国人の方達にも大人気なんですよ」と木下さん。
▲「カエルまんじゅう」の目や口は、いまでも職人が手作業で焼印を入れているそうで、ひとつひとつ表情が違います!(写真提供:青柳総本家)
▲「カエルまんじゅう」のモチーフになったマークがこれ。小野道風(おののとうふう)の故事をもとに愛知出身の画家・杉本健吉氏がデザインしたものです

ちなみに木下さんによると、人気商品ベスト3をあげるなら「青柳ういろう ひとくち」「カエルまんじゅう」「青柳 小倉サンド」だそう。
▲名古屋の喫茶店の定番・小倉トーストをイメージして作られた「青柳 小倉サンド」(1箱5個入756円)

「青柳 小倉サンド」は手作業の工程が多く、1日に作れる数が限られるので、本店と直営店の他、名古屋駅KIOSK、中部国際空港でしか買えない限定品。
▲柔らかすぎず、硬すぎず、サクッとした歯ごたえと小倉あん&クリームが相性抜群のクッキーです!

ということで、いろいろなタイプのういろうを食べ比べしよう!と思いましたが、ここ本店ではイートインサービスがありませんでした!幼少時に食べた記憶のある筆者でしたが、かなり前から販売のみになっていたようです。

そんな筆者を見かねて「“KITTE名古屋店”ならイートインできますし、本店にはない“ひとくち 生ういろう”や限定のスイーツもありますよ」と木下さん。早速向かうことにしました。

かわいい「カエルのミルク風呂」はKITTE名古屋店限定!

大須から名古屋駅に移動し、KITTE名古屋1階にある「青柳総本家 KITTE名古屋店」にやってきました。
▲木と照明が柔らかな雰囲気の店内。カエルのマークが目を引く市松模様の壁は、四角いういろうをイメージしているそうです

「KITTE名古屋店」の広いカウンターには、「青柳総本家」の商品がすべて並んでいます!
▲本店で売り切れていた「生ういろう」のさくらもありました!
▲そして「青柳総本家 守山直営店」とここでしか売っていない「ひとくち 生ういろう」が木製の陳列ケースに並んでいました!

この日売っていたのは、和三盆(141円)・宇治しぐれ(152円)・さくら(152円)・おいも(152円)に加えて、期間限定のお花見(152円)・さくら杏仁(162円)・さくら餅(184円)・若桃(152円)の8種類。

「ひとくち 生ういろう」は、一つひとつ職人による手作りのため当日食べ切りです。手土産としてもいいですが、自分へのプチごほうびとしてオススメです。

筆者は、定番の和三盆と宇治しぐれ、期間限定のさくら餅とさくら杏仁を注文しました。
▲販売スペースの隣りにあるイートインコーナーでいただきます!
宇治しぐれも和三盆も甘さ控えめで、もっちり食感と米粉の風味が優しく引き立つ上品な味わい。何個でも食べられそうなほど後味が軽いです。
▲さくら杏仁とさくら餅は……
▲食べ歩き用に串を刺してもらいました

さくら餅は、塩漬けの花と葉っぱの塩気がほどよく効いて、甘さが引き立つ美味しさ!さくら杏仁は、ほのかなさくら風味のブロックが入った杏仁豆腐風のういろうでした。
みたらし風味やよもぎが香る草餅風ういろうなど、限定の生ういろうは定期的に変わるので、リピート必至です。

続いて、KITTE名古屋店限定の人気スイーツ「カエルのミルク風呂」(390円)を珈琲とのセット(740円)でオーダーしました。
確かに「カエルまんじゅう」がミルクシェイクのお風呂に浸かっているように見え、カエルの表情もより和んでいるような気がします!

早速いただきます!
▲どこから食べたらいいか分からず、ぼやぼやしていたら、だんだん沈んでいきます……
▲カエルを救出!意外に重たい……
▲意を決して眉間にスプーンをザクッ!
こしあんのまんじゅうとミルクシェイクは想像通りベストマッチ!これまでに食べたういろう同様に、甘すぎずさっぱり優しい味で、後味もスッキリ。甘いものが苦手な人にもオススメです。

ちなみに「カエルのミルク風呂」は、時間が経つとまんじゅうの皮がふやけてカエルがミルクに溺れてしまうのでテイクアウトはオススメしません。
限定メニューが多いのも「KITTE名古屋店」の特徴で、2019年は4月25日から早くも夏季限定メニュー「青柳 かき氷」(800円)が登場するそうです。和三盆ミルク、濃茶ミルク、さくらミルクの3種類。トッピングにこしあんのういろうがのっています。
▲平成22(2010)年から始まり、現在もオンエア中のテレビCM。筆者的には「ポポポィのポイ!」で始まるCMが耳に残っています(写真提供:青柳総本家)

ういろう、焼き菓子、ミルクシェイクなど、「青柳総本家」のお菓子をいろいろ食べてみて、いずれも上品な甘さとサラリとした口当たりで食べ飽きない美味しさが印象的でした。どれも年齢問わず食べやすいお菓子だと思うので、お土産はもちろん、普段のおやつとしてもオススメですよ。
※記事内の料金はすべて税込です。
澤井敏夫

澤井敏夫

愛知県・清須市在住のライター。情報誌の編集制作、音楽事務所でのマネジメント業務を経て独立。読書と落語鑑賞とヨガが趣味。

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