高知県に行くなら食べておきたいご当地グルメ10選。地元で話題の新グルメも!

2019.02.18 更新

幕末の英雄・坂本龍馬をはじめ、数々の維新志士を生んだ高知県。歴史スポットの宝庫というイメージですが、東西に長い高知県は、太平洋と四国山脈に囲まれた食材の宝庫でもあるんです!「カツオのたたき」や「キンメダイ」などの名物グルメが満載。老若男女が昼間から杯を酌み交わす「ひろめ市場」は連日大にぎわい。宴会好きの高知県民が愛してやまないご当地グルメの数々をご紹介します!

▲高知名物「カツオのたたき」

高知県のご当地グルメを手軽に楽しむなら「ひろめ市場」がおすすめ

とにかく宴会が大好きな高知の人々。現地では酒宴のことを「おきゃく」と呼び、老いも若きも朝から晩までどんちゃん騒ぎをする文化があります。そんな高知のおきゃく文化を体感できるのが、高知市街地の中心にある「ひろめ市場」。
人気の観光スポット「高知城」から徒歩約5分の場所にあるひろめ市場には、郷土料理をはじめとする和洋中様々な飲食店約40店が集まっています。施設内にはイートインスペースが充実していて、そこで購入した品々をその場ですぐに味わうことができるんです。

いうなれば大型ショッピングセンターのフードコートと同じシステムで、平日昼間からでも一杯引っかける客が多く、週末にはイートインスペースはさながら「巨大宴会場」と化します。「高知のおきゃく文化」を気軽に体験するなら、まず足を運ぶべきスポットです。
▲高知を代表する餃子屋台「安兵衛」も入居している

これから紹介するご当地グルメのほとんどは、ひろめ市場内でも販売されています。高知駅からのアクセスも抜群に良いので、遠くまで足を運ぶ時間がない!という方にもおすすめですよ。

と、前置きはこれぐらいにして、高知県のおすすめご当地グルメを紹介していきましょう!

1.高知グルメの定番「カツオのたたき」

高知グルメと言えば「カツオのたたき」。「おいしいカツオのたたきを食べたいなら高知県へ行け」といわれるほどご当地グルメの定番として定着している名物料理です。
その作り方はいたってシンプル。丸々太ったカツオを新鮮なうちに強力な火力で焼き上げ、冷水で一気にしめます!これで、うまみがギュッと詰まったカツオのたたきの完成です。
▲カツオの旨みをダイレクトに感じることができる“塩たたき”もおすすめ

カツオのたたきのオーソドックスな食べ方は、身の上にミョウガやアサツキ、おろし生姜、スライスニンニクなどを乗せ、ポン酢をぶっかけていただきます。最近では、作りたてでまだ熱を持っているカツオのたたきと相性が良い、塩でいただくスタイルも流行っています。
カツオのたたき作りを体験させてくれる施設もある
高知で良く耳にする土佐弁「たっすいがは、いかん(貧弱なものはいけない)」の言葉通り、どこのお店もカツオを分厚く切って提供していることがほとんど。薬味をいっぱい乗せて口に放り込めば、口の中いっぱいにさわやかな旨みが広がりますよ。

なお、カツオのたたきは高知県西部で主流の「しようゆだたき」、中央部の「ニ杯酢のたたき」、東部の「ゆの酢だたき」などスタイルは様々。東西に長い高知県を旅する際は、是非、各地のたたきを食べ比べてみてください。

2.何個でも食べられる旨さ!グリーンロードの「屋台餃子」

高知市の歓楽街・追手筋に交差する「グリーンロード」。南北約200mに伸びるこの道には、夜になると屋台群が出現して、明け方近くまで酔客で賑わいます。
▲グリーンロードの一番南側で50年以上営業する「じゅんちゃん」の屋台餃子

この屋台の大半では、土佐っ子が愛してやまない「屋台餃子」と呼ばれる餃子を提供しています。地元の人は本腰を入れて飲み始める前につまんだり、はしご酒の合間や飲み歩いた後のシメで食べたりします。
▲グリーンロードのちょうど真ん中にある人気店「松ちゃん」の屋台餃子

包んでいる具材こそ屋台によって差がありますが、そのほとんどが焼き上げた後に多めの油で軽く皮をカリっと仕上げていること。小さめサイズの餃子を噛み締めれば、キャベツやニラなどの野菜と肉汁の旨みが口いっぱいに広がり、何個でも食べられそうなほどの美味しさです。
また、こちらの屋台は「土佐のおきゃく文化」を体現するかのように、屋台スタッフやお客さんがいつもにこやかに談笑しています。屋台で飛び交う高知弁に耳を傾けるもよし、一緒に会話に加わって現地の方と交流するもよし……。グリーンロードの屋台に繰り出せば、きっと楽しい夜になりますよ。

3.キモうまグルメ?高知では王道の絶品グルメ「ウツボ料理」

▲ウツボの刺身

その獰猛(どうもう)な姿と凶暴な性格から“海のギャング”と呼ばれている「ウツボ」。しかし、食べてみると意外に美味しく、高知県ではカツオに並ぶ人気食材として古くから親しまれています。
▲トラ柄がその凶暴性を強調しているウツボ。こんな外見の生き物を食べようとした最初の人はスゴイ!
刺身にすると、あの恐~い顔からは想像できない、この美しい身が露わに!まるでフグ刺しを食べているかのよう。味わいもフグに似ていて淡白ですが、旨みはウツボの方が強い!と言う人もいるほど。ほんのりと甘い豊潤な旨み、弾力があるのにむっちりと噛み切れる食感もたまりません!
▲ウツボもたたきにして食すのが高知流

刺身と同じく人気がある食べ方が“たたき”。口に運べば、ふんわりもっちりとした食感や芳ばしい香り、身に程よく染み込んだポン酢の爽やかな酸味や、ゼラチン質の多い皮目部分の濃厚な旨みが広がります。
▲すき焼きにしても美味

刺身やたたきの他にも甘めの割り下で煮るすき焼きもおすすめです。ウツボは身以外にも肝や胃袋、頭のコブ、皮など全身を食べられる食材。高知に行って「ウツボは食べなかった」なんて恥ずかしくて言えませんよ!

4.土佐の宴会に欠かせない豪快な郷土料理「皿鉢料理」

大皿にカツオのたたきやお寿司など様々な料理をてんこ盛りにして出す「皿鉢(さわち)料理」。高知の宴会や法事など、大人数が集う場では必ずと言っていいほど振る舞われる高知県の郷土料理です。
▲直径40~50cmの有田焼や九谷焼の大皿に、山海の旬の料理を盛り込む皿鉢料理

乗せる料理に明確なルールはありませんが、基本的には刺身や寿司に加え「組み物」と呼ばれる揚げ物、煮物などを盛り合わせた3つの要素で構成されています。

起源には諸説あるものの、家庭での宴会や法事のもてなしの際、一つの大皿で料理を提供することで、台所を預かる女性たちの片付けなどの手間が省け、一緒になって酒を酌み交わせるからという説もあります。宴会好きな土佐っ子の気概を感じますよね。
▲カジュアルで気軽に足を運べる雰囲気の郷土居酒屋「酔鯨亭」の「ミニ皿鉢」

豪華な大皿料理と聞いて誰しも食べてみたくなると思いますが、そのボリュームのために断念する人もいます。でも安心してください!高知市内中心部の飲食店では、2~3人といった少人数向けの皿鉢料理を提供している郷土料理店も少なからず存在しています。

高知に行ったら絶対食べたい!という方は、あらかじめリサーチの上、事前に予約を入れておくと良いでしょう。

5.高知で“鍋焼き”といえばラーメンです。「鍋焼ラーメン」

▲「鍋焼ラーメン」の発祥地・須崎市では30店以上ものお店が提供している

一般的に“鍋焼き”といえば、うどんを連想しますが、高知県の須崎市では、ラーメンを土鍋で煮込んだ「鍋焼きラーメン」がポピュラー。澄んだ鶏ガラスープに細めのストレート麵が浸かり、ネギや卵、鶏肉、ちくわ(すまき)が乗ったシンプルなご当地ラーメンです。
※すまき:高知県ではポピュラーな魚肉練り製品
▲鍋焼きラーメンの地元須崎市で絶大な人気を誇る「橋本食堂」

ラーメンを鍋焼きにしたのは、昭和20年代に須崎市の路地裏で営業していた食堂「谷口食堂」の店主が、出前の際にラーメンが冷めないようにとホーロー鍋を使ったことがきっかけといわれています。

元祖の谷口食堂は昭和55(1980)年頃に閉店していますが、谷口食堂の閉店後もあの味を残していきたいと、鍋焼きラーメンを提供するお店が次々と増えました。
▲時間が経っても伸びにくい橋本食堂の鍋焼きラーメン専用の麺

平成14(2002)年には、全国に須崎市独自の食文化を広めようと「須崎名物・鍋焼きラーメンプロジェクトX」が発足。“伝説の名店・幻の味”として語り継がれる谷口食堂の味を次世代に伝えるべく「スープは、親鳥の鶏がらの醤油ベースであること」「麺は、細麺ストレートで少し硬めに提供されること」「具は、親鳥の肉・ネギ・生卵・すまきなどであること」など7つの定義をまとめました。
ちなみに鍋焼ラーメンには、追加でライスを注文するのが通。ラーメンとライスを交互に食べたり、ライスの上に麺を乗せて食べたり、鶏肉とライスを食べたりと、バリエーションは様々。中には、食べ終わったラーメンに、ライスを入れて雑炊風にする人もいるんですよ。

鶏の旨みが出たスープが生む素朴な味わい。食べ終わった後からまた食べたくなってしまうハートフルな味に、あなたもハマってしまうこと請け合いです。

6.朝からお腹いっぱい!高知の「モーニング」

▲高知のモーニングではトーストと一緒に「おにぎり」が提供されるお店が多い

ホテルの朝食には飽きあきだ……。というあなた、少し早起きして街に繰り出してみてはいかがでしょうか?2014年の総務省統計局調査で人口千人あたりの喫茶店軒数が日本一であることがわかった高知県。ここで朝食として提供される「モーニングセット」が、やたらとボリューミーかつユニークだと県外人から驚かれることが多いんです。
▲高知県民なら知らぬ人はいないほどの有名店「デポー京町店」の「高知のモーニングpart3」

その特徴といえば、まずはボリューム。朝から満腹間違いなしの内容もさることながら、トーストとコーヒーにおにぎりとみそ汁をセットにするなんとも奇妙な和洋折衷スタイル。モーニングを提供しているお店の全てとは言わないものの、多くのお店がこの組み合わせを取り入れているんです。
▲インド古代から続く医学「アーユルヴェーダ」の考えに基づいた個性派モーニングを提供するお店も

高知県は「はちきん」と呼ばれる男勝りの女性が多いお土地柄。家事から解放されたい女性たちのニーズから、休日に家族でモーニングを楽しむ文化があるというのも、県外の人にとっては驚きの対象となっています。

高知にお泊りの翌日は、モーニングで異文化に触れてみませんか?

7.「日戻り」の新鮮なキンメダイをいただく「室戸キンメ丼」

市の全域が「室戸世界ジオパーク」に認定されている高知県東部の室戸市。かつては捕鯨の基地として名を馳せましたが、現在「日本有数のキンメダイの水揚げ地」ということはあまり知られていません。
▲目にも鮮やかな赤色が印象的な室戸の「キンメダイ」(写真:山村邦夫さん)

水深約200~800mの深海に生息するキンメダイ。ここ室戸では海岸近くの海底が急峻な斜面になっており、水深の深い漁場が近いのが特徴。漁船は深夜に出航して漁を行い、午前中には帰港、獲ったキンメダイは午後にはまな板の上に載るという「日戻り」キンメダイを味わうことができるんです!
▲1kg以上の「大」「特大」に規格されるキンメダイを使用するこだわりの老舗「花月」の室戸キンメ丼

そんな室戸のキンメダイを売り出そうと、2012年に市内10店舗で提供を始めたのが「室戸キンメ丼」。その主な定義は「室戸沖のキンメダイの照り焼きと地魚の刺身を載せる」「各店独自のキンメダイのアラでとった出し汁をつけること」の2つ。
▲地魚の刺身として、キンメダイの刺身を乗せているお店も多数!

必ず乗せられている照り焼きは、目にも鮮やかな赤い皮のツヤがいかにも食欲をそそります。分厚く切られた一切れを口に入れれば、甘辛いタレとキンメダイの淡泊な味わいが絶妙なバランスで絡みあいます。ふっくらとしてホロリと崩れる食感もまた良し。これはぜひ現地で食べてみてください!

ちなみにキンメダイは年中楽しめますが、旬は梅雨から初夏の産卵前。室戸を訪れる際の参考にしておいてください。また、室戸キンメ丼を味わいに行く場合、漁がなければ提供できないこともあるので、足を運ぶお店には、前日までに予約しておくことが必須です。

8.噛めば噛むほど溢れ出す旨み「土佐ジロー」

カツオをはじめ、さまざまな名物がある高知県ですが、高知が誇る地鶏「土佐ジロー」を忘れてはいけません。
▲もも肉、ささみ、皮、砂肝、心臓、レバー、ホルモン、さらに、とさかや白子まで様々な部位が楽しめる「土佐ジロー」

土佐ジローとは、高知県原産の土佐地鶏を父に、アメリカ原産のロードアイランドレッドを母として誕生した卵肉兼用の地鶏です。その特徴的な名称は、父の「土佐地」と母の「ロー」を合わせたものだといわれています。
▲むね肉のたたき。土佐ジローはもも肉よりもむね肉に旨み成分が多い

土佐ジローは、他の銘柄鶏より旨み成分であるグルタミン酸が多く、脂質が圧倒的に少ないため、味わい豊かでヘルシー!ほとんど味付けをしていなくても噛めば噛むほど深い旨みが出てきます。卵は小ぶりながら黄身は大きく、濃厚でコクがあります。
▲土佐ジローの卵でいただくすき焼きも絶品
▲土佐ジローの卵を使った濃厚なソフトクリームも

そんな土佐ジローの食べ方は、炭火焼きはもちろん、お肉を卵にくぐらせて食べるすき焼きなどもおすすめ。また、県内には土佐ジローのガラを使ったラーメンのほか、コクがある卵を使用したオムライスやスイーツなどもあり、鶏料理好きは見逃せません。高知を旅する際は、ぜひ「土佐ジロー」の名をお忘れなく!

9.赤身と脂身のバランスが抜群に良い!「四万十ポーク」

高知自動車道・高知ICから西へ車で約50分の場所にある四万十町は、周囲を山々に囲まれた緑豊かな町。町内の一角にある窪川(くぼかわ)地区は豚の飼養戸数・頭数ともに県内ナンバーワンを誇る養豚の盛んな地域です。ここで育てているブランド豚「四万十ポーク」は高知県西部を旅するならぜひ味わっていただきたいご当地グルメの一つ。
▲赤身と脂身のバランスが良く、柔らかで香り高い「四万十ポーク」

四万十ポークは、四万十町窪川地区で「窪川養豚協会」に加盟する生産者が育てた米豚や麦豚の総称。出荷前の仕上げ期に飼料用のお米を与えることで「豚肉の脂肪が甘くなる」「色々な物が混ざって出来た飼料を使って育てた豚に比べ臭みがない」「赤身と脂身のバランスがちょうどいい」など、素晴らしい肉質を誇ります。
▲「第二回全国丼グランプリ」で銀賞を受賞した「味覚」の豚丼「四万十でガッツリ!」

そんな四万十ポークの美味しさをもっと知ってもらおうと町内各地の飲食店十数店舗で取り組んでいるのが「四万十ポークどんぶり街道」です。加盟店それぞれが趣向を凝らして四万十ポークを調理し、丼にのせて提供しています。
▲「喫茶 清流」の「みそカツ丼」は、四万十町昭和の轟(とどろ)地区に伝わる轟味噌を使用している

一口に丼と言っても、角煮丼・ステーキ丼・カツ丼・山菜丼・生姜焼き丼などスタイルは様々。バリエーションの豊富さについつい2軒、3軒とはしごしてみたくなりますよ。

町の中心には、日本最後の清流「四万十川」が流れる四万十町。清流観光に出かける際は「四万十ポークどんぶり街道」にも立ち寄ってみてください。

10.一日限定24ホール!幻の「チーズケーキ」

▲県西部の山間にある小さなまち・檮原町(ゆすはらちょう)にある「雲の上のホテル」

最後に激レアなスイーツを1つご紹介。

日本を代表する建築家・隈研吾(くまけんご)氏によって設計された「雲の上のホテル」には、一度食べたら忘れられない1日限定24ホールのチーズケーキがあるんです。
▲「雲の上のホテル」でお土産としても提供している数量限定の手作りチーズケーキ

そのチーズケーキは、口コミやSNS、ブログなどからその美味しさが広まりメディアなどでも数多く取り上げられ“幻のチーズケーキ”と呼ばれています。
▲ホテルのレストランでは、フルーツとカットされたチーズケーキが2つ盛りつけられて提供される

その味わいはひと口でも十分に感じられるチーズの存在感と、滑らかな舌触り。表面はサクふわ、中はしっとりと焼き上げられており、食べた瞬間に広がるチーズの香りとコクのある味わいに、フォークを持つ手が止まらなくなります。
使用する材料は、なんとクリームチーズ、卵、バター、砂糖のたった4つだけ。生クリームや保存料などは一切使用していません。中でも卵は、檮原町の大自然の中、放し飼いで育てられているニワトリの卵「かよたまご」をはじめ、厳選した檮原町産の卵のみを使用しています。

一日に24ホールしか作れないため、売切れてしまうこともありますが、遠方からわざわざ食べに行く価値のある逸品です。お土産に購入もできますが、レストランで出来立てを味わえば、ちょっぴりリッチなひとときを過ごせますよ。
高知県に行くなら食べておきたいご当地グルメの数々、いかがでしたでしょうか。歴史探訪の旅や四万十川でのカヌー体験などのアクティビティももちろんおすすめの高知県ですが、旅行の際は、ぜひ高知グルメも制覇してくださいね!
ぐるたび編集部

ぐるたび編集部

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