豊平峡温泉は札幌市街から日帰り可能な美肌の湯!本格カレーやジンギスカンも堪能できる

2019.03.01 更新

札幌市街地から車やバスを利用して1時間ほどで行くことができる「豊平峡(ほうへいきょう)温泉」は、源泉100%かけ流しの美肌の湯を楽しめる日帰り温泉施設。山の中にありながら本格的なインドカリーやジンギスカンなどを味わえることでも知られています。深い雪に包まれる真冬には、巨大かまくらの中でジンギスカンやインド料理の食べ放題も!温泉通とカレー通に好評な豊平峡温泉の不思議な魅力に迫ります。

▲冬はこんもり積もった雪を見ながら露天風呂入浴を楽しめます

露天風呂から大自然の四季の風景を楽しめる!

豊平峡温泉は、札幌の奥座敷と呼ばれている「定山渓(じょうざんけい)温泉」のすぐ近くにある日帰り温泉施設(入浴料大人1,000円、小学生500円)。
札幌駅前付近から乗用車やレンタカーなら約60分、札幌駅前発ですすきのや定山渓温泉街を経由する豊平峡温泉行の予約制バス「かっぱライナー号」(片道840円)に乗れば約70分で行くことができます。このほか札幌駅前発豊平峡温泉行の路線バス(片道840円)もあり、約90分で行くことができます。
▲豊平峡温泉の目の前にバス停があります
▲ひなびた佇まいの豊平峡温泉

豊平峡温泉の最大の魅力は、大自然に囲まれた巨大な露天風呂で、美肌が期待できる源泉100%かけ流しの温泉を楽しめること。この雰囲気と名湯を求めて通いつめる札幌市民は数知れず。日本各地はもとより近年は海外からの観光客も多数やってきます。
▲周囲に遮るものがなく開放感いっぱい!晴れた日は遠くの雪山も綺麗に見えます

この界隈は雪深い地域。一年間の約1/3の期間、例年12月前半頃から4月上旬くらいまで雪見露天風呂を楽しめます。
▲桜の見頃は例年ゴールデンウィーク直後から5月中旬頃(写真提供:豊平峡温泉)

雪が解けて春になると露天風呂から桜を愛でることができ、夏になれば緑溢れる木々や山々の風景を眺めながら入浴できます。秋は豊平峡温泉が一年間で一番賑わう時季。周囲の木々や遠くの山々が秋色に変わり、露天風呂から眺める紅葉風景を期待してやってくる人々の車の長い列ができるほどです。
▲紅葉は例年10月上旬から中旬位が見頃(写真提供:豊平峡温泉)

季節の移ろいとともに異なる風景を楽しめるほか、昼と夜でも異なる風情を楽しめます。
▲夜はライトアップされて綺麗!(写真提供:豊平峡温泉)

豊平峡温泉は、いつ訪れても大自然の魅力を感じることができる温泉施設なんです。

長湯したくなる開放感いっぱいの3つの露天風呂

豊平峡温泉の浴場は、館内の階段で上の階へ進んだ先に2か所あります。入口寄りの手前側にある浴場には内湯が1つと、100人くらい入ることができそうなほど巨大な露天風呂「無意根(むいね)の湯」があります。
▲床にびっしりと湯の華(温泉成分)がこびりついた内湯。湯の温度は約42度でやや熱め。奥の扉を開くと露天風呂です
▲巨大な露天風呂「無意根の湯」。写真右奥にも湯船が続き1枚の写真に収まりきらないほど。湯の温度は約39度とややぬるいので長湯できます

奥側にある浴場には内湯が3つと、「ふくろうの湯」「遊湯(ゆうゆ)の露天」という2つの露天風呂があります。
▲奥側にある浴場の内湯。湯の温度は約42度とやや熱め。右奥の柵の後ろに小さな木製の浴槽が2つあります
▲木製の浴槽。それぞれ2、3人入るといっぱいになる位の広さなので、プライベート浴槽っぽい気分を楽しめます。こちらの湯はともに38~40度です
▲山奥の秘湯気分を楽しめる「ふくろうの湯」。湯の温度は約39度
▲「ふくろうの湯」から湯が流れる階段を上がると「遊湯の露天」へ
▲大人の隠れ家、秘湯気分を楽しめる「遊湯の露天」。こちらも湯の温度は約39度なのでゆったり長湯を楽しめます

「無意根の湯」を含め3つの露天風呂は岩風呂で、湯船の縁や浴槽中央には半身浴をしながら腰かけられるよう、椅子のような岩や丸太が隠れるように配置されています。
▲浴槽内の隠れ椅子は、半身浴やクールダウンをするのにピッタリ!

「遊湯の露天」にはさらに隠れ寝湯スポットが2か所あります。どこにあるかは行ってみてのお楽しみに。湯船の中を捜索してみるのも一興ですよ。
▲湯に隠れた木の枕に頭をのせると、そのまま眠りについてしまいそうなほど快適

露天風呂は湯の温度がぬるめに設定されているので、長湯をするにはベスト!時間が経つのを忘れ、いつまでもずーっと浸かっていたくなりますよ。

手前側にある浴場と奥側にある浴場は日替わりで男湯と女湯が替わるので、どちらの浴場を楽しめるかは訪れた日にち次第。手前側にある浴場は男性が奇数日で女性が偶数日、奥側の浴場は男性が偶数日で女性が奇数日に入浴できます。

湯上がりはしっとりツルツル!?源泉100%かけ流しの美肌の湯

ロケーションがとても素敵な豊平峡温泉ですが、泉質も最高なんです!
▲少し緑がかった湯の色をしています

豊平峡温泉の敷地内から汲み上げた源泉は、空気に触れることで酸化して泉質が劣化しないよう、貯湯タンクを使用せず直接浴槽へ注がれています。
加水も加温も一切しておらず、浴槽の温度管理は浴槽へ注ぐ湯量を増減させることで調整。湯量が豊富なので、溢れたお湯は循環装置などで再利用することなくそのまま排水しています。ちなみにシャワーのお湯も温泉。何もかも、源泉100%かけ流しの温泉施設なんです。
▲温泉は鮮度が命!汲み上げた源泉をそのまま浴槽へ

泉質は塩分のほか炭酸水素とカルシウムを多く含み、少しとろりとした肌触り。炭酸水素成分は肌の古い皮脂や角質を乳化して洗い流す作用があり、塩分は肌をパックするような役割があると言われています。豊平峡温泉が美肌の湯と言われるゆえんで、肌トラブルに悩み湯治目的で通っている人もいるほどです。
▲浴槽のへりや床にびっしりこびりついた温泉成分がまるで鍾乳洞のよう。人工的に作ったのではなく、溢れた湯が流れて自然にできた造形

肌に嬉しい新鮮な温泉。湯から上がると、筆者の肌はかなりすべすべでしっとり!赤ちゃんのようなモチモチ肌になった気分です。一度入るとリピートしたくなること間違いなし!
▲湯上がりは無料休憩室で。全館温泉熱を利用した床暖房が入っているので寒い冬でもポカポカ
▲有料の個室休憩室もあります(1部屋1時間3,000円)

入浴せずこれだけ食べに来る人がいるほど人気のインドカリー

豊平峡温泉は温泉とともに食事も魅力。施設内の「ONSEN食堂」では、カリーやタンドリーチキンなど本格的なインド料理、ジンギスカンや十割そばなどの和食料理が味わえます。
▲北海道産そば粉を使用した十割そばも好評!「桶そば(もりそば)」750円
▲ONSEN食堂のテーブル席
▲テラス席からは、窓の外に日本庭園を眺められ、温泉が流れる滝も見られる

なかでもインド料理はカレー通の人たちに有名で、温泉入浴せずカリーだけ食べて帰る人も多いという逸品です。
▲豊平峡温泉名物のインドカリー
▲ネパールから来日したスタッフが本場の味を日本向けにアレンジして作っています

カリーはタマネギベースとトマトベースの2タイプあり、ともに数多くのスパイスや薬草などを調合して作った自家製。

辛さは、お子様向け、甘口、中辛、辛口、激辛の5段階。オーダー時に辛さを指定できます。ちなみにここのスタンダードは中辛。よほど辛いものが苦手な人ではない限り、美味しく食べることができるレベルです。
▲トマトベースのカリーメニューのうちの一つ、炭焼きナスが入った「ナスとトマトのカリー」の中辛(850円)
▲タマネギベースのカリーメニューのうちの一つ、ゴロッとしたラム肉が入った「ラムカリ―」の中辛(1,000円)とともに、自家農園で栽培したハスカップを使用した「ハスカップラッシー」(430円、食事オーダーした場合は330円)もおすすめ!

カリー類にはナンが1枚ついてきます。ナンはおかわり(追加1枚220円、ナンのみ単品オーダーの場合は330円)もできますよ。
▲ナンはオーダーが入ってから生地を整え、特注のセラミック釜で一気に焼き上げるので、もっちりふわふわな食感に仕上がります
▲ナンをカリーにつけて、いただきま~す!

カリーはタマネギベースもトマトベースも、ともにスパイシー。でも辛すぎることはなく、スパイスの旨辛さが際立ちます。そして、カリーとともにナンも最高!もっちり感と小麦の風味がたまりません。ナンをカリーにつけて食べるのはもちろん、そのまま食べても美味しいんです。
タマネギベースはタマネギの甘みのためかマイルドさがあり、トマトベースはやや酸味があって心地よい刺激があります。

カリーとともにタンドリーチキンなどインド料理を味わいたい人はセットメニューもありますよ。
▲ナスとトマトのカリー(中辛)に、タンドリーチキンとシークカバブ、サラダ、チャイがセットになった「タンドリーMIXグリル」(1,650円)。こちらもナンが1枚つきます

一度食べたらやみつきになる味。温泉好きの人が通いつめるほどの名湯なのに、温泉に入らずカリーだけ食べて帰る人がいるというのも納得です。

冬は巨大かまくらで炭火焼ジンギスカンを楽しもう

例年1月下旬頃から3月中旬頃まで、豊平峡温泉の第二駐車場に巨大なかまくらが現れます。どのくらい大きいかというと、このくらい!
▲じゃーん!かまくらというより雪山!?それくらい大きいです

この中へ自由に入って見学できます。さらに希望者はかまくらの中で炭火焼ジンギスカンを楽しめるんです!
▲入口の両脇では雪のふくろうがお出迎え

かまくらの中へ入ってみると、しっかりとした造りで意外と暖かいことにもビックリ。屋外を吹き抜ける風の影響を受けないからかもしれません。
▲中はこのとおり。ジンギスカン用の炭火の炉と椅子が並びます。1つの炉で最大6名まで、かまくら内で最大24名まで食事を楽しめます
▲壁際には雪のクマさんがいました

かまくら内では以下の2パターンいずれかでジンギスカンを楽しめます。

1:「炭火焼バーベキュー 食べ放題プラン」3,500円/人
生肉ジンギスカン(野菜付き)と、インド料理(ナン、タンドリーチキン、スペアリブ、シークカバブ)が90分食べ放題、おにぎり1人1個付

2:「かまくら ジンギスカンプラン」2,400円/人
生肉ジンギスカン1人前(野菜付き)、ナン1枚

※どちらも温泉入浴付、4名以上から利用可、3日前までに要予約

インド料理に定評がある豊平峡温泉へ訪れたので、インド料理付きの食べ放題プランにチャレンジしてみます。
▲食べ放題プランのラインナップ(撮影用として特別に2人分を用意してもらいました)

炭の準備はすべてスタッフがやってくれるので、訪れたらあとは自分で焼いて食べるだけ。とってもらくちん!
▲炉の前に座り、炭火でじわじわ焼きます。炉がストーブがわりになるのでより暖かく感じ、手袋しなくても大丈夫なほどでした
▲肉は羊1頭から2kgしか取れないという、軟らかい部位を使用した生ロース

羊肉は特製ソースに漬け込まれ、甘辛い味わいが染み込んでいるので、食べる際にタレなどは不要。肉のくさみもなく、とにかく軟らかい!これは食べ放題にして正解。パクパク食べてしまいます。

ここで、豊平峡温泉ならではのジンギスカンの食べ方を紹介します。ナンでジンギスカンを挟んで食べるのです。
▲ナン、大きい!
▲ナンをひと口サイズにちぎって、軽く炭火で炙ります
▲炙ったナンの上に肉をのせ、巻くようにしてサンド

ジンギスカンのナンサンド。もっちりしたナンに軟らかい羊肉の食感がよく合います。みなさん、騙されたと思ってぜひやってみてください。きっと虜になるはず!
タンドリーチキンなどもそのまま食べてもよいのですが、軽く炙ってナンに挟むと美味ですよ。
▲あまりの美味しさのため知らず知らずに箸が進み、食べ放題ということもあり恐ろしい量を食べてしまいます……

かまくらには出入口が2か所あり換気扇もあるので、中で炭火を使っていてもそれほど煙の匂いは気になりません。でも、仮に匂いがついても温泉付きなので、食後は美肌の湯で綺麗さっぱり。
ジンギスカンはONSEN食堂でも食べることができるほか、夏には屋外に登場するバーべキューハウスでも味わうことができます。
温泉通とカリー通に好評な豊平峡温泉、いかがでしたか?温泉とカリーというミスマッチ感がありつつも、それぞれが素晴らしすぎます。
札幌へ滞在して半日空いている、という時は、片道1時間程度で行くことができる豊平峡温泉で、美肌の湯を堪能したり本格インド料理を味わったりしてみませんか?真冬に訪れたなら、かまくらジンギスカンはきっと一生の想い出になりますよ。
※本記事に記載している料金はすべて税込です。2019年秋以降、消費税改定に伴い金額が変更になる予定です。
川島信広

川島信広

トラベルライター・温泉ソムリエ・イベントオーガナイザー/横浜市出身、札幌市在住。北海道内の全市町村を趣味で訪ね歩くうちに北海道の魔力に惹かれ、都内での雑誌の企画営業と執筆業務を経て北海道へ移住し独立。紙媒体やweb媒体などで主に観光や旅行、地域活性をテーマにした取材執筆と企画・編集を手がける。スイーツ好きの乗り鉄、日光湿疹と闘う露天風呂好き。

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