美白の湯!北見の奥座敷「おんねゆ温泉」は温泉通をうならせる名湯だった!

2019.04.07 更新

北海道の東部に位置し、「北見の奥座敷」と呼ばれる「おんねゆ温泉郷」。どの温泉施設も源泉100%かけ流しで、その泉質はアンチエイジングの効果が期待できることから「美白の湯」としても知られているんです。周辺には世界的にも珍しい水族館や北キツネの牧場など、多彩な観光スポットも。そんなおんねゆ温泉郷の魅力を存分に堪能してきました。

▲源泉かけ流し、お肌がつるつるになると評判の温泉をリポートします

北海道の観光地から好アクセス!おんねゆ温泉について

おんねゆ温泉郷は北見市街地から車で約40分、女満別(めまんべつ)空港からは約1時間15分の留辺蘂(るべしべ)町にある温泉地。阿寒、大雪、知床の3つの国立公園に囲まれており、旭川、層雲峡といった上川地方とオホーツクや根室地方を結ぶ道東観光の中継地点として便利なことでも知られています。
▲無加川(むかがわ)から望む朝日に染まる北見岳。自然にあふれたロケーションの温泉地です(写真提供:北見市商工観光部観光振興室観光振興課)

開湯は明治32(1899)年。「おんねゆ」という名称はアイヌ語の「オンネ」(大きな)、「ユ」(お湯)に由来しており、開湯以前にもアイヌの人々が利用していたようです。

温泉郷は「おんねゆ温泉」「滝の湯温泉」「ポン湯温泉」の3つの温泉で形成され、どれも泉質は単純硫黄泉。入浴すると肌がスベスベになる「美肌の湯」として知られています。その中から今回は、留辺蘂町を流れる無加川を中心に温泉ホテルや旅館が並ぶ「おんねゆ温泉」を中心に巡ってみました。

温泉ソムリエも絶賛!自慢の温泉を満喫できる「美白の湯宿 大江本家」

まずは、おんねゆ温泉の開湯と共にオープンした、明治32(1899)年創業の老舗の温泉宿「美白の湯宿 大江本家」を訪れてみました。
▲JR西留辺蘂駅から車で約10分。外壁は例年5月上旬に見頃を迎えるエゾムラサキツツジの色にちなんだものだとか(写真提供:美白の湯宿 大江本家)

四季折々の表情を見せる無加川のほとりに立ち、「飛燕閣(ひえんかく)」と「聴水閣(ちょうすいかく)」という2つの館には檜風呂付特別和洋室、落ち着いた造りの和室、ペットと一緒に宿泊できる部屋など、様々なタイプの客室が全174室あります。家族や友人たちと好みに合わせて利用できると人気の旅館です。
▲飛燕閣の和室(10畳)。窓からは無加川を眺めることができ、安らぎの空間を演出しています(写真提供:美白の湯宿 大江本家)
▲地元・北見の農作物や畜産物、オホーツク海の水産物などをふんだんに使った和食会席料理などが味わえます(写真提供:美白の湯宿 大江本家)

なんといっても自慢は源泉100%かけ流しの温泉。今回は日帰り入浴を楽しんできました。大浴場は聴水閣の西側に隣接する別棟に1ヵ所。入り口の券売機でチケット(大人800円、子供400円 ※ともに税込)を購入し、さっそく向かいます。
▲「星座」と名付けられた大浴場のロビー。1階が男湯、2階が女湯でどちらも同じレイアウトです

大浴場に入ると、天井が高く、窓も大きく、日中はとても明るい空間でした。大小3つの湯船に、ジャグジーや打たせ湯、サウナと設備も充実。源泉100%かけ流しなので加温・加水はしていないとのことですが、どの湯船もお湯の温度はちょうど良く、気持ちのいい入浴が楽しめます。
▲ジャグジーや岩風呂を含めすべてが源泉の湯。ほのかな硫黄の香りに癒されます(写真提供:美白の湯宿 大江本家)

露天風呂からは、無加川を望めます。自然石を使った湯船がとても開放的です。
▲自然の息吹を感じる中での入浴は最高!木々の向こう側には無加川が流れています(写真提供:美白の湯宿 大江本家)

こんこんと湧き出る豊富な湯に浸かると、肌もなめらかになり身体だけではなく心も洗われるよう。無加川のせせらぎを聞きながら、いつまでも長風呂していたくなりました。

アンチエイジングの効果も期待できる!美白の湯の秘密

ちょうど良い湯加減で、肌への刺激も少なく、心地のよい入浴が楽しめる「おんねゆ温泉」の魅力を温泉ソムリエでもある大江本家の須藤哲史(すとうてつじ)常務に教えていただきました。
▲「大江本家のこだわりは、良質の温泉を『最良の状態』でお客様に提供すること」と話す、須藤常務

「『おんねゆ温泉』のお湯は、3つの源泉を1ヵ所のタンクに集め各宿などの施設に分湯したもの。源泉は51度と熱めですが、湯船に入るころには41~42度に冷まされ、加温や加水をせずとも適温になります」(須藤常務)
▲大浴場には温泉のアンチエイジング効果について、科学的に証明されている表示がありました

泉質はアルカリ性単純温泉。角質化した皮膚が洗い落とされ、肌がツルツルになる「美人の湯」といわれています。 また、豊富な湯量を循環・ろ過をせずかけ流しで提供しているので、お湯の鮮度が高く、老化抑制が期待できてアンチエイジング効果につながるともいわれているのだとか。
▲お湯は無色透明でなめらか、ほのかに硫黄の香りがしますが、肌への刺激はありません

「おんねゆ温泉は、温泉通をうならし、北海道でも1、2位を争う良質の温泉だと確信しています。ぜひ一度入浴してみて、その魅力を多くの人に実感してもらいたいです」と須藤常務。筆者も実際に入浴してみて、それだけの自信に納得することができました。

「湯めぐり手形」でお得に温泉めぐり

「おんねゆ温泉」をもっと楽しみたいなら、温根湯(おんねゆ)温泉旅館組合が発行する「おんねゆ温泉郷 湯めぐり手形」の利用がおすすめ。「大江本家」のほか、「温根湯ホテル四季平安の館」「ホテルつつじ荘」「旅館塩別つるつる温泉」という計4つの宿の温泉に各1回入浴することができます。

湯めぐり手形を使わずに全てめぐると通常2,550円(税込)かかりますが、手形1通の料金は1,300円(税込)。1,000円以上も安く湯めぐりが楽しめるチケットなんです。
▲有効期間は購入日から3ヵ月間。利用できる宿と、後述する「北の大地の水族館」で販売しています(料金に水族館入館料は含まれません)

どの宿も、もちろん源泉100%かけ流し。おんねゆ温泉の魅力である肌がツルツルになる心地がする泉質を、思う存分味わえます。
▲麦飯石湯や、幻のキノコ「カバノアナタケ」を入れた珍しい湯などの入浴も楽しめる「四季平安の館」(写真提供:温根湯温泉旅館組合)
▲「つつじ荘」の泉質はアルカリ単純温泉。疲労回復や神経症に効果があり、体もポカポカ(写真提供: ホテルつつじ荘)
▲おんねゆ温泉から車で約10分。豊かな自然の中に包まれた「つるつる温泉」は滝の湯温泉地区にあります(写真提供:温根湯温泉旅館組合)

さらに、4つの宿と「北の大地の水族館」を利用し、各施設のスタンプを集めると、粗品のプレゼントをもらえます。ぜひ、すべての宿の温泉に浸かり、おんねゆ温泉のすばらしさを体験してみてください。

水族館に北きつね牧場。温泉以外にも見どころ充実!

当地を訪れたなら、温泉以外の観光もおすすめ。国道39号線沿いの「道の駅 おんねゆ温泉」周辺にある「北の大地の水族館」や「北きつね牧場」なども、ぜひ立ち寄ってほしいスポットです。
▲「道の駅 おんねゆ温泉」。JR留辺蘂町駅から同駅行きのバス(所要約20分)も出ています

道の駅の敷地内にある「北の大地の水族館」では、北海道をはじめ、世界中に生息する約50種・約3,000匹の淡水魚を飼育しています。
▲水族館としては小さな施設ですが、その展示は世界でも類を見ない珍しいもの

こちらの見どころは、日本初の「滝つぼ水槽」や、世界初の「川が凍る水槽」、日本一の飼育数を誇る幻の巨大淡水魚「イトウの大水槽」など。「新江ノ島水族館」や「池袋サンシャイン水族館」などをデザイン・構成した水族館プロデューサーの中村元(はじめ)さんがプロデュースしました。趣向を凝らした展示が評判で、年間約10万人が訪れる人気のスポットです。
▲水面が凍った川底を再現した「四季の水槽(川が凍る水槽)」。極寒のなかでも生命力あふれる北の魚たちの姿を観察できます(写真提供:北の大地の水族館)

水族館に隣接する「果夢林(かむりん)の館」にも立ち寄ってみてください。高さ20mを誇る世界最大級のハト時計「果夢林」や、林業が盛んな留辺蘂町にちなんだ木製の遊具で遊べる「果夢林ワールド」、木工工作を行える「クラフト工房」、地域の特産品などを販売する物産館「果夢林ショップ」などがあります。特に子供たちが夢中になれる施設です。
▲世界最大のハト時計「果夢林」。8~18時の間、正時ごとにハトとメルヘンな森の妖精たちが時を知らせてくれます※冬季(11月4日~4月第3土曜)は稼動していません
もう1つ、ファミリーに人気の「北きつね牧場」も立ち寄ってほしいスポット。敷地内では、北きつねが約60匹放し飼いされており、毛づくろいやうたた寝、子ぎつね達の兄弟ゲンカの様子などを間近で見ることができます。
▲道の駅から北へ車で3分ほど。赤い屋根が目印です

目の前で見る北きつねたちは、とても愛らしいです。敷地内でのびのびとマイペースに過ごす姿に癒されてください。
なお、野生の北きつねは人にも感染するエキノコックスという寄生虫をもっているため危険ですが、同牧場の北きつねたちはワクチンを接種済みなので、万が一触れても安心です。とはいえ、近寄っても簡単に体を触れさせてくれませんが…。
▲りりしくも可愛らしい、北海道のマスコット。近寄っての写真も撮り放題です(写真提供:北見市商工観光部観光振興室観光振興課)

お土産には名産「白花豆」を使ったスイーツを

留辺蘂町は白花豆の生産量日本一(平成20年度JA調べ)。そこで、おんねゆ温泉の人気のお土産「白花かすてら」をはじめ、白花豆を使ったスイーツを販売している「ふじや菓子舗」に最後に立ち寄ってみました。
▲道の駅から東へ車で約1分。国道39線沿いのお店です

白花豆に含まれる食物繊維はゴボウの3倍以上で、腸内環境の改善やデトックス効果が期待できます。その白花豆を使ったスイーツは、新鮮な牛乳と生クリームでふわっと仕上げた「白花豆むーす」(税込290円)、「白花羊羹」(税込920円)、「白花豆もんぶらん」(税込320円)など約10種類。
▲和洋問わない多彩な白花豆スイーツのラインアップは、この地域ならでは

中でも特に人気なのが、じっくり煮た白花豆のあんを、やわらかなカステラで包んだ「白花かすてら」(税込150円)。「北の大地の水族館」の水槽にも利用されている、当地に湧く“魔法の温泉水”を使っており、まさに「おんねゆ温泉」を代表するスイーツなのです。
▲上品な甘さながら、どこか懐かしい味。5~15個の箱入りもあり、お土産にはうってつけです。「果夢林の館」の「果夢林ショップ」でも扱っています
いかがでしたか?北海道の数ある温泉地の中で、おんねゆ温泉の知名度は低いかもしれません。しかし、その質はトップクラスであることを入浴してみて感じることができました。水族館や北きつね牧場など独自の見どころも周辺にあり、魅力満載の地域です。旭川やオホーツク地域からもアクセスしやすいので、ぜひ気軽に足を運んでみてください。
▲その良さは入浴すればわかります。おすすめしたい北海道の名湯の一つです!
長尾悦郎

長尾悦郎

北海道十勝地方でカメラマン、ライター、新聞記者として活動中。撮影ジャンルは広告、風景、人物など幅広く。地元観光協会勤務やご当地キャラマネージャーなどの経験を生かし、地元をもっと盛り上げていきたいと思っています。(編集/株式会社くらしさ)

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