ぶどう踏み、ボトル詰め、ラベルづくり。「ロリアンワイン白百合醸造」でワインづくりのおもしろさを体感!
真っ白な建物の傍らには、春にはぶどうの花が咲き、夏から秋にかけてはぶどうのトンネルが現れる――。訪れる度に、そんなぶどうの成長の様子も楽しめる「ロリアンワイン白百合醸造」。今回は、ぶどう畑の見学や生ワインのボトル詰めなどができる工場見学に加え、ぶどう踏みや、オリジナルラベルづくりなどの体験を通じて、ワインづくりの魅力に迫ります。

建物の外壁に実ったぶどうの前から見学スタート!この日は、工場見学担当の石黒紀子さんが案内してくれました。

イチゴのような香りが特徴的なマスカット・ベーリーAは収穫間近。おいしそう……と見つめていると、その場でぶどう踏み体験をさせてくれました(要予約、5人~、8~10月末まで。ぶどう踏みの場所はぶどう畑で行うこともあります)。
ビニール袋を履き、収穫したぶどうを桶に入れて踏みます。プチップチッと、ぶどうがつぶれる感触が足から伝わってきました。1粒1粒に果汁がぎゅっとつまっていることも感じとれます。
ふだんなかなか出来ない体験に、盛り上がることまちがいなしです。
そして、果汁をすくってひと口……想像以上に甘くてびっくり!



「ぶどうを破砕する機械がなかった時代は、こうやって足で踏んで果汁をしぼっていました。どのくらいの量のぶどうから、どのくらいの果汁がしぼれるかもわかりますよね」と、石黒さん。
ボトルに入ってしまえば、どのくらいの量のぶどうが使われているかは見えません。ぶどう踏みを通して、そんな背景を見ることができる貴重な体験です。
ぶどうの果実だけでなく、葉っぱにも注目を
赤いぶどうか、白いぶどうか……そのくらいしかなかなか見分けがつかず、案内されるままに説明を聞いていると、「ぜひ、葉っぱも見てみてください」と教えてくれました。
確かに葉っぱのかたちが品種によって違う!ついついぶどうの果実ばかりに目がいきがちですが、葉に注目してみるのもぶどう畑見学のポイントのようです。




「ぶどうづくりは、赤んぼうを育てるようなものです」



この日は、醸造作業も行っていたので見学することができました。
収穫されたぶどうがどんどん機械の中へ入れられていきます。作業の現場は迫力満点。しぼりたての果汁が溜められた機械をのぞくと、まるでぶどうジュースのプール!
これだけの量になるには、どのくらいのぶどうがしぼられたのかなぁと、ぶどう踏み体験を思い出しながらついつい考えてしまいました。



この後、果実を圧搾機にかけ、酵母菌を加えて2~3週間発酵。ぶどうの糖がアルコールにかわり、樽熟成、ろ過、ボトル詰め、さらに瓶熟成など、多くの工程をへて、ワインが完成します。



ワインを自分でボトルに注いで、栓をしよう!
生ワインが入った樽から、ゆっくりとボトルへ注いでいきます。ワインが樽から流れ出てきた瞬間に、ワインの香りがふわりと漂ってきました。とてもさわやかな香りです。

つづいて、コルク栓打ち機にコルクとボトルをセットします。現在では、機械で行うコルク栓打ちですが、昔はこうして1本1本手動で行われていたそうです。
昔ながらの器具を、実際に使ってみることができるなんてうれしいですよね。ぐーっと力を込めてコルクをボトルに押し込んでいきます。






「ロリアンワイン白百合醸造」では、ラベルも手づくりすることができます。まさに世界で1本だけのオリジナルワインがつくれるのです。
好きな絵を描いたり、メッセージを書いたり、自由にラベルを描いたら、専用の機械でラベルを貼ります。



「できたワインだけを見るのではなく、こうしてワインづくりの背景も見ていただけたらうれしいです。きっと、ワインを味わうのがもっと楽しくなりますよ」と、河野さん。
自分で体験してみることで、ワインづくりの工程をより深く理解できました。そして、ワインづくりに、少しだけたずさわることができたような気がして、うれしさがこみ上げてきました。
「ロリアンワイン白百合醸造」では、常時数種類のワインが試飲できます。じっくり味わって、お気に入りのワインを見つけましょう。
試飲スペースの奥には趣あるレンガづくりの空間が。なんと、160年前にオーストリアの貴族ハプスブルク家で使用されていたワインセラーを、現物のレンガを使用して再現したそうです。




ぶどう踏みや、ボトル詰め、ラベルづくりなど、子どももきっと楽しめる「ロリアンワイン白百合醸造」のワイナリーツアー。すべて予約が必要なので、事前に体験プランをチェックして、ぜひ体験してみてください。
自分でボトル詰めしたワインを家で楽しめるのも、うれしいお土産ですね。
写真・奥田晃司
この記事で紹介しているプラン

齋藤春菜
編集者、ライター。女性の美容・健康・ライフスタイルに関する書籍、雑誌を多数編集・執筆。文芸、料理、アート本の編集も行う。全国各地へと取材に訪れたさいには地元のおいしいお店を必ずチェックする。編集を担当した本に『お灸のすすめ』『瞑想のすすめ』(ともに池田書店)、『足もとのおしゃれとケア』『わたしらしさのメイク』(ともに技術評論社)、『はじめてのレコード』(DUBOOKS)、『顔望診をはじめよう』、『月の名前』、『健康半分』などがある。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
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