「掛川花鳥園」で鳥と触れあい、迫力のバードショーに大興奮!

2019.03.21 更新

世界中のフクロウ、愛嬌たっぷりのペンギン、カラフルなインコなどとたっぷり触れあえる花と鳥のテーマパーク「掛川花鳥園」。鳥たちにごはんをあげたり、趣向を凝らしたバードショーを見学したり、見どころ満載の園内をたっぷりご紹介します!

総面積10万平方メートルの敷地に、色とりどりの花と世界の鳥が大集合!

お茶処としても知られる静岡県掛川市にある「掛川花鳥園」は、東名高速道路・掛川ICから車で約4分、JR掛川駅からも徒歩で約10分とアクセス便利。施設の大半が温室になった屋内エリアなので、天候に関係なくいつでも楽しめるのが魅力です。そして、鳥たちはカゴなどに入れられていないため、距離感ゼロで鳥たちと触れあえる、鳥好きにはたまらない国内最大級のバードパークです。
▲武家屋敷のような趣ある入口

さっそく園内へ向かいましょう。入場料は中学生以上で1,200円、65歳以上は950円、小学生550円(すべて税込)、そして幼児は無料です。当日に限って再入場OKなのがうれしいですね。
▲受付でもらえる園内マップ。どこにどの鳥がいるのかがひと目で分かる

園内は屋内エリアと屋外エリアに分かれています。施設の大部分を占める屋内エリアは一年を通じておよそ25度に保たれているので、冬でもあたたかく、夏も快適に過ごせます。
受付を過ぎて最初にあるのが「世界のフクロウ展示」。アジアやアフリカといった世界中のフクロウやミミズクが展示されています。
フクロウもミミズクも夜行性だからか、あまりに動かないので置物?と思ってしまいますが、ときおり目を細めたり、首を回したりする姿が愛らしいです。
▲種類別にフクロウたちが展示されている

フクロウとミミズクは生物学的には同じフクロウ科の仲間。ウサギの耳のように飛び出た羽毛の束を羽角(うかく)といい、一般的に羽角のある種を総称して「ミミズク」と呼び、それ以外を「フクロウ」と呼びます。
▲目を細めて寝ているメンフクロウ。起きているときはつぶらな黒目がちの目をしている

お面みたいな顔がユニークなメンフクロウは世界中に広く分布。聴覚が優れ、遠くにいる獲物の位置を立体的に捉えられるよう、耳の位置が左右で異なるのが特徴。羽は柔らかく、ほぼ無音で飛ぶことができます。
▲起きているとオレンジ色の瞳がきれいなアフリカオオコノハズク

アフリカに分布するアフリカオオコノハズク。敵が近づくと翼を広げて体を大きく見せたり、遠くに敵が見えると体の羽をすぼめ細くして枝に擬態したりします。その姿がユーモラスでテレビなどでも紹介されていますよね。フクロウたちはここだけでなく、屋内エリアの温室内にある「わくわくイベント会場」でも展示されています。

愛らしい姿に癒されつつ、次のペンギンプールへ向かいます。
屋内エリアの温室の手前にあるペンギンプールでは、アフリカ南部の沿岸に生息するケープペンギンが気持ち良よさそうに泳いだり、日光浴したりしていました。ここにいるケープペンギンのほとんどは掛川花鳥園生まれ。翼(フリッパー)は一枚板のようになっていて、分厚い骨がありとっても硬いんです。
▲ペンギンにごはんをあげてみよう(写真提供:掛川花鳥園)

毎日10:00と15:30の2回、ペンギンに魚をあげることができます(1カップ税込200円)。魚は数匹入っているので、スタッフが抱っこしたペンギンに魚をあげた後は、プールの中を泳いでいる別のペンギンにもあげることができます。一瞬で丸呑みにしてしまうので、シャッターチャンスを逃さないように!
▲ペンギンと記念撮影(写真提供:掛川花鳥園)

もっとペンギンと触れあいたい!という人には、11:00と14:00の2回、温室内でペンギンと記念撮影をするイベントも。小学生以上が対象で、各回とも先着10組(1羽につき税込500円)です。開園時より受付で整理券を配布しているので、早めに受け取るのがベター。ひざの上に乗ったペンギンは意外と重くてびっくり。ペンギンを抱っこする機会はめったにないので、ペンギン好きの方は必見です!
ペンギンプールから屋内エリアにある温室へ入ると、天井から吊られた花々が出迎えてくれます。ピンクや赤色の花はインパチェンス。タンザニアやモザンビークなど、アフリカ東部の国の原産で、海抜1,800m以上の高原地帯に分布しています。花付きが良く、カラーも豊富なので、園芸種としても人気なんだとか。掛川花鳥園では、約10品種、1,000鉢を展示・栽培しています。
温室の一番奥にいる巨大な小鳥?と一緒に撮影できるスポットも。面白かったので写真をいくつか撮っていたら、バードショーが始まるとの館内放送があったので、屋外にある会場に急いで向かいました!

鳥たちの特性を活かした迫力のバードショー

掛川花鳥園では1日3回バードショーを開催しています。出演する鳥やショーの見せ方は全て違うので各回ごとに驚きがあります。屋外のバードショーは10:30からのみで、広い園内を自由に飛び回る鳥たちの勇姿を眺めることができます(雨天時は室内に変更)。
スタッフの手に乗っているのは、ハリスホーク。日本ではモモアカノスリと呼ばれ、モモが赤茶色をしていることと、野を摺(す)るように低空で飛行することからこの名前が付けられました。
▲尾羽は付け根から白、黒、白とはっきりと分かれているのが特徴
▲観客の頭上をすーっと飛んでいく
▲スタッフが吊しているのはおもちゃのヘビ

続いて登場したのが、ヘビクイワシ。アフリカ大陸サハラ砂漠以南のサバンナに生息し、後頭部に生えた長い羽がおしゃれ。名前から想像が付くように、シュッとした美脚でヘビを蹴り続け、弱らせて食べる習性があります。そんなヘビクイワシのバードショーを見られるのは、日本ではとても珍しい!
おもちゃのヘビを見つけると、羽を広げながら華麗なステップでヘビを蹴り続けます。翼を広げるのは片足立ちするときにバランスをとるためで、翼を広げると2mにもなり、なかなかの迫力。トスッ、トスッ、トスッと蹴り続ける音が客席にまで聞こえてきます。
最後は、持ち上げられたおもちゃのヘビに向かって、ジャンピングキック!観客からも歓声が上がります。
続いて池の向こうからやってきたのは、冬季限定で出演するシロフクロウ。ユーラシア大陸と北アメリカの北極圏ツンドラ気候帯に生息し、鳥類の中でも群を抜いて耐寒性が高い種です。
雪に覆われた北極圏で暮らすため、全身は真っ白。成熟したオスはほぼ純白で、メスや若鳥には濃褐色の斑点があります。大きな羽を広げて、会場に置かれた樽から樽にすーっと飛び、エレガントに音も無く着地します。大きな拍手とともにバードショーは終了。
次は、「ハクチョウの池」にかかる橋を渡って「ペリカンの池」に向かいます。ペリカンは手ぶらで行っても相手をしてくれないらしく、ごはんの魚200円(税込)を買っておくのを忘れずに。
▲左の灰白色がコシベニペリカンで、右にいるのがモモイロペリカン
魚をちらつかせてペリカンの気を引くと、「魚をおくれーっ!」とばかりのアクション!くちばしに向かって魚を投げると、大きな口でキャッチして、丸呑み!魚がなくなると、何ごともなかったかのように寝てしまいました。愛想のない感じも妙にかわいく感じちゃいますね。しばらくペリカンたちの姿を楽しんだので、屋内エリアにある温室内の「わくわくイベント会場」へ戻り、またフクロウを堪能したいと思います。

ぬいぐるみのようなフクロウがずらり!

「わくわくイベント会場」には、切り株に乗ったフクロウたちが勢揃い。鳥カゴがなく、間近で佇むフクロウたちの息づかいが聞こえてきそうです。基本的におとなしくしていますが、猛禽類なので手を出したりちょっかいを出すのは厳禁です。
▲ひと際大きいカワセミを発見

オーストラリアやニュージーランドなどに分布するワライカワセミは、カワセミの中で最大の種。鳴き声が人間の笑い声に似ているので、この名前がつけられました。また、親鳥だけでなく、別のワライカワセミも一緒になって、卵を温めたり、ヒナにごはんを運んだりと仲間意識が強いんですって。
11:00からはワライカワセミを腕に乗せて、一緒に写真を撮れるイベントを開催(税込200円)。1日1回しか開催していないので、カワセミ好きのあなたは要チェックです!
▲取材した2019年2月のスピックスコノハズクの様子

こちらのスピックスコノハズクは2018年に生まれたばかりで、小さな体がとってもかわいい!でも、これでもう大人サイズというからびっくり。中南米のコスタリカやアルゼンチンなどで暮らしているフクロウの仲間で、昼間は寝ていることが多いようです。
木の中にいるのは、アメリカオオコノハズク。アメリカ大陸に生息し、樹木のような色彩をした小型のフクロウです。この子もずーっと寝ていました。
ウサギのような長い羽角があるウサギフクロウ。羽角があるのでミミズクといいたいところですが、この種類は例外の一つでフクロウの名前が付いています。
脚の爪が立派なファラオワシミミズク。アフリカから中東アジアに生息し、サソリなどを捕食しています。
ふと、目を離した隙に足元にウンチらしきものが!
実はこれ、ペリットと呼ばれるもので、消化されなかった食べ物を口から吐き出したもの。フクロウだけでなく、タカやワシ、カラスなどもペリットを吐き出します。
他にも、シロフクロウやアフリカオオコノハズクなども展示されています。あまり動かないですが、たまに瞬きしたり、首を横に動かしたりする仕草に癒されます。同じフクロウでも、地域や環境によっていろんな種類がいるんですね。

次は、お隣にある「インコのスイレンプール」に移動します。

カラフルなインコが舞う楽園

扉を開けたら、さっそくごはんをあげているスタッフに遭遇。オレンジ色がきれいなコガネメキシコインコが次々と集まって、スタッフの肩や頭の上にとまっていきます。体長は約30cmと中型ながら、「ギーギー」と甲高い声で鳴きます。
こちらでは1カップ100円(税込)でインコにごはんをあげられます。半袖の人や鳥の爪が気になるという人は、無料で貸し出している腕カバーを装着。インコの側に行ってごはんを見せると寄って来て、ちょこんと腕に乗っかってくる姿にドキドキ。
目を細めて羽づくろいしている姿が愛らしいですが、彼らの下にいるとウンチが落ちてくるので注意してください。
▲カラフルなコガネメキシコインコと一緒に記念撮影(写真提供:掛川花鳥園)
温室の真ん中にあるのは、約30品種のスイレンが咲く国内最大級の熱帯性スイレンプール。水温は常に28度に保たれ、一年を通して花を楽しむことができます。
▲左下に咲いているのがディレクター・GT・ムーア

紫色の名花といわれるディレクター・GT・ムーアは、熱帯スイレンの中でも人気の花。ピンク色のピンク・インディアン・ゴッデスは、がく片がよじれる姿からタイではナインワック(招き猫)と呼ばれているそう。
また、熱帯性スイレンは花が昼に咲く品種と、夜に咲く品種があり、ともに3日間ほど開閉したらしぼんでしまいます。百合の花のようなほのかに甘い香りにも癒されます。
▲プールの一部はガラスになっていて、プラティなどの熱帯魚が泳ぐ姿を見ることができる
ときおり、コガネメキシコインコがさえずりながら群になって温室内を飛び回るため、まるで南国の楽園に来たかのような気分になりますよ。

鳥たちとの触れあいを満喫

続いて向かったのは、「エボシドリとヘラサギの広場」。写真のクロツラヘラサギは、サギと名前が付いてますがトキの仲間。ややこしいですね(笑)。世界でも生息数の少ない貴重な種です。
▲卵から人が育てているので、近づいても怖がりません。くちばしは樹脂っぽい感触で、つつかれてもくすぐったい。(写真提供:掛川花鳥園)
▲大きく盛り上がった緑の冠羽が特徴のギニアエボシドリ
▲カラフルな姿がアフリカの仮面を思わせるチャミミチュウハシ
▲丸っこい姿で人気急上昇中のイワシャコ。足を投げ出して寝る姿がキュート
さらに奥に進んだ先にいるのが、動かない鳥として有名なハシビロコウ。頭のてっぺんまでの高さが約120cmと大きく、存在感があります。野生下ではアフリカのタンザニアにある湿地帯にすみ、魚を食べて暮らしています。
どうしてこんなに動かないかというと、歩き回ると魚が逃げてしまうため、動かず待ち伏せしているんですって。普段はのんびりですが、魚を捕るときは意外と俊敏だそう。
▲写真では分かりづらいですが、撮影中にまさかの歩く姿を見ることができました!右脚を上げているだけのように見えますが、ちゃんと歩いていました!
気が付けば時間は12:15。オナガフクロウによるフクロウフライトの体験時間になったので、「わくわくイベント会場」へ向かいます(平日12:15、土・日曜・祝日は12:00から)。この体験は10組限定500円(税込)で2回フクロウが飛んできます。1人2回でも、2人で1回ずつでもOK。手にグローブをすると、フクロウが向こうからすーっと飛んできて……。
見事、着地!まるで鷹匠になった気分を味わえます。フクロウには触れられませんが、一緒に記念撮影することが可能。しばらくすると、本日2回目のバードショーが始まるとの館内放送があったので、そのまま待機します。

鳥たちがさまざまな競技にチャレンジ

2回目のバードショーは、「KKE(掛川花鳥園)競技大会」と名付けられた催しです。選手である鳥たちがトレーナーと一緒に記録に挑戦します。オープニングを飾るのはメンフクロウ。床をすれすれで飛び、スタッフの腕に着地します。
続いて登場したのはベンガルワシミミズク。大きな羽を広げてお客さんの目の前、ギリギリを飛行!
ヨウムによる三種トライアル。ヨウムはアフリカ中西部に生息するインコの仲間で、頭が良く、人の言葉を覚えるのが得意。サッカーボールを巧みに操って、シュートを決めます!
最後は、ケープペンギンによる障害物走。スタッフの指示に従って、階段やシーソーをクリアしていきます。転んでしまいそうな歩きにハラハラドキドキ!
バードショーの後は、「オオハシとトキの水辺」へ移動します。お目当てはオニオオハシ。オオハシの仲間の中で1番体が大きく、体の半分以上を占めるくちばしは、鳥類でも最大級だそう。ちなみに、愛嬌たっぷりな見た目から、花鳥園の鳥の人気投票で3年連続1位に輝いた華々しい経歴を持ちます。
大きなくちばしですが、中身はほぼ空洞で重さは10円玉3~5枚ほど(約13.5g~約22.5g)。威嚇することはあっても、戦いではほとんど役に立たないそう。
フラミンゴが片足を上げているのは体温維持のため。食べ物から赤色の成分を摂取することで、きれいなピンク色の体になります。ちなみにフラミンゴって意外と短気で、不用意に近づくと噛むことがあるそう。撮影するときは遠くから狙うのがおすすめです。
▲繁殖期、大きく尾羽を広げるのはメスへプロポーズしている合図(写真提供:掛川花鳥園)

インドクジャクの羽を広げた姿を見ることができたらラッキー。華やかな青藍(せいらん)色の光沢がある飾り羽があるのはオスだけで、メスにアピールするためにあります。反対にメスは茶色と地味な色をしているんですよ。

本日最後のバードショーが始まるとの館内放送があり、再び「わくわくイベント会場」へ向かいます。

ユーモアあふれるバードショーで会場が一つに

本日3回目のバードショーは、スタッフがサーカス団員に扮した「トリチョイサーカス~トリがチョイとがんばるサーカス~」。最初の演者は黒目がちな瞳が愛らしいクロワシミミズク。
▲ お客さんの頭上ぎりぎりのところで旋回し、会場も盛り上がります
続いて登場したのが、世界で唯一、雪山に生息するオウム、ミヤマオウム。羽の外側は灰褐色ですが、内側はこんなにきれい!このミヤマオウムのバードショーが見られるのは日本でも掛川花鳥園だけなんです。
オウムの中で最も賢いといわれるミヤマオウムが、長いくちばしでパイプに施された仕掛けを解除し、スタッフに鍵を渡します。
▲カラフルな、ルリコンゴウインコと一緒に万歳三唱。会場が一体感に包まれる

人気スイーツに、掛川花鳥園オリジナルグッズがいっぱい

全てのバードショーを見終えたので、インパチェンスのあるエリアへ寄り道してから帰ることにしました。こちらはバイキングスペースにもなっていて、2019年3月にリニューアルしたばかり。花を眺めながらのんびり食事を楽しめます。
おすすめスイーツは、定番ロールケーキをアレンジした「ポポちゃんロールケーキ」320円(税込)。スフレロール、チョコロール、抹茶ロールの3種類からお好きなテイストをどうぞ。しっとりとした生地と、さわやかなクリームで大変おいしゅうございました。
お菓子やぬいぐるみなどがずらりと並んだ売店で、スタッフの方からおすすめのグッズを教えてもらいました。
▲左からハシビロコウ、イワシャコ、コガネメキシコインコのイラストがかわいい「ポチ袋」。各5枚入り315円(税込)。掛川花鳥園だけのオリジナル商品です。
▲コガネメキシコインコ、ハシビロコウ、オニオオハシが描かれた「和タオル」540円(税込)も人気だそう。コットン100%で手触りも心地良い。
▲掛川産のこだわり卵を贅沢に使った「福来(ふく)ぶっせ」各200円(税込)。お茶処・掛川茶を使った抹茶味とチーズクリーム味の2種を楽しめます。
ほぼ1日、「掛川花鳥園」をたっぷり満喫させてもらいました。
一年中きれいな花を咲かせる温室、ペンギンやフクロウに触れる体験イベント、趣向を凝らしたユニークなバードショーなど、花を眺め、鳥たちと触れあっているうちに自然と笑顔になっていきます。何度訪問しても飽きることがなく、リピーターが多いというのも納得です。静岡県を旅行する際は、ぜひコースに取り入れ、花と鳥の魅力を堪能してみてくださいね。
大杉晃弘

大杉晃弘

大阪にて結婚・住宅情報誌の制作ディレクターとして、企業の販促活動に従事。その後、地元浜松へUターン。編集、文章、写真の仕事をしつつ、活版印刷工としても修行中。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
PAGE TOP