期間限定・コスパ最高!松江「かに小屋」で激安の松葉がにや日本海の幸を食べまくる!
山陰の冬の味覚と言えばカニ!ですよね。そのカニを安く、気軽に味わえる「かに小屋」が2019年も期間限定で島根県松江市にオープンしました。高級ブランド蟹として知られる「松葉がに」をはじめ、日本海の幸もいっぱい。そして何より自分で焼いて食べるBBQスタイルが楽しいですよ。

2019年は3月24日(日)までの期間限定!

繁華街とは離れていて、県外から訪れるとちょっと分かりにくい場所にありますが、すぐ隣には宍道湖観光遊覧船「はくちょう号」の第1乗船所があるので、これを目印にしてください。ただし、JR松江駅から北に徒歩5分ほどの場所には第2乗船所もあるので、間違えないでくださいね。

かに小屋は毎年期間限定の営業で、2019年は1月18日(金)~3月24日(日)の約2カ月間。その期間だけ松江港管理所の倉庫を店舗として利用しています。なので、ムダな装飾は一切なし。シンプルというより無骨な感じですが、これがまたいい雰囲気。入口の「かに小屋」の字はいかにも手書きで味があっていいですね。

中に入ると、さっそくいい匂いがしてきました。そして、ワイワイガヤガヤと活気いっぱい。会社員グループや家族連れ、カップル、旅行者など客層も様々です。

「かに小屋は観光客が減少する冬季の対策として企画したもので、2013年から実施して今年で7回目になります」と店長の太田さん。今では松江の冬に欠かせない存在になり、観光客はもちろん地元の人もオープンを心待ちにしているそうで、2018年の動員数は何と約1万人。

山陰で水揚げされるカニは大きく分けて2種類。ズワイガニと紅ズワイガニです。ズワイガニは漁期が11~3月と決められていて、成長したオスは「松葉がに」と呼ばれ、流通価格は1杯1万円以上もする高級品。
「その松葉がにを気軽に味わってもらいたいと始めたのが、このかに小屋です。ここでは仲買を通さず市場から直接仕入れているので、時価の1杯税込2,500円~5,000円ほどで販売できるんです」と太田さん。ちなみに、松葉がには表記するときはひらがなで「がに」とするのが慣例になっています。

紅ズワイガニは夏場を除いて水揚げされるため、ほぼ1年中食べることができます。鮮やかな紅色をしているので、松葉がに(ズワイガニ)とは一目瞭然。
「安くたくさんカニを食べたい、という人には紅ズワイガニがおすすめですね。みずみずしく甘みがあって、ミソも美味しいですよ」と太田さん。
こちらも同じように市場から仕入れるので1杯税込1,800円~3,000円と、一般的な飲食店で食べるよりも随分お手頃になっています。

かに小屋にはセットメニューのようなものはなく、自分で食材を選び、自分で焼いて食べるセルフ方式。これも安さの秘密です。では、さっそく食材選びに。

まずは何といってもカニから。ボイルされた松葉がに&紅ズワイガニを自分でチョイスします。それぞれのカニの食べ比べを愉しみたいので、松葉がにと紅ズワイガニを1杯ずつ取りました。

松江かに小屋は東日本大震災の復興活動として陸前高田市からホタテ貝を仕入れ、食の交流でエールを送っています。それにしても、でかいっ!女性の顔ほどと言っては大袈裟かもしれませんが、かなりの大サイズです。

食材をトレイにのせたら、レジで精算します。追加で食材が欲しい場合は、もう一度自分で取って精算、の繰り返し。ビールや日本酒などの飲み物は自動販売機で購入します。あ、それからクレジットカードは使えないのでご注意くださいね。

カニは時価で、この日は松葉がにが3,500円、紅ズワイガニが2,200円。その他、サザエ(2個)400円、アワビ(2個)500円、ノドグロ300円、ハタハタ300円など島根の魚介たち。それに陸前高田のホタテ貝600円や焼おにぎり(2個)200円で8,000円。これにコンロ代が400円で、計8,400円(※価格はすべて税込)です。安っ!ほぼ2人分の量なので、普通の居酒屋で食べたらこんな値段ありえませんよね。
冬の味覚の王者・松葉がにの美味しさはハンパないって!

席にはガスコンロとカニスプーン、調理用バサミ、トングなどが準備されています。

では、さっそく調理用バサミを使ってすべての脚を胴体から切り離します。

胴体のエラを取り除き、ミソを甲羅の中に移したら準備完了です。
各テーブルにはカニの解体手順を写真付きで説明したチラシもあるので、参考にしてくださいね。それでも分からない場合は、スタッフに聞けばていねいに教えてくれますよ。

ふと店内を見渡すと、壁に「名物・脚付カニ汁」(税込500円)のお品書きを発見。せっかくカニを食べに来たんだから、これをスルーする手はないですよね。

いい香りのカニ汁も加わって、後はもう待ったなし!ジャンジャン焼いて、いっただきま~す♪

カニはボイルされているので、軽く炙る程度で大丈夫。あまり焼き過ぎると身がパサパサになって旨みが逃げるので、殻が乾く程度になれば食べ頃です。

身の繊維が太く、見るからに美味しそう。焼き加減もちょうど良くて、いい香りが漂ってきました。ジューシーさもしっかりありそうです。

上品な甘み、それでいて日本海の旨みが凝縮された濃厚な味わい。もう、言うことありません。

焼いたカニミソは香ばしさが引き立って、これまた絶品。そのまま食べ切ってしまうのはもったいないので、半分は残してカニの身に付け食べることにしました。カニを食べるときには最高の調味料なんですよね、ミソって。

調味料と言えば、店内には醤油やポン酢、マヨネーズなども用意されています。もちろん何もつけなくても美味しいのですが、お好みで味をアレンジするのも楽しいですよ。

身をホジホジするのと食べるのとで、つい会話も少なめに。ま、カニを食べるときの「あるある」ですよね。でも、いちばんの理由は松葉がにが美味しすぎるってこと。神経が味覚に集中しちゃっているんですよ。あぁ~シアワセ♪
松葉がにだけじゃない!日本海の幸で満腹に!

紅ズワイガニ、ノドグロ、アワビ、ホタテ、サザエ、ハタハタ……。スゴいメンバーです。もう、日本海オールスターズと言っても過言ではないくらい!(あ、焼おにぎりもね。)

紅ズワイガニだって松葉がにに比べて味が劣っているわけじゃありません。甘みも旨みもしっかりあって、申し分なし。それに脂がしっかりのったノドグロ、ほくほくで噛むほどに旨みが出るハタハタ。アワビも口いっぱいに広がる磯の香りがたまらないし、この贅沢さは背徳感さえ覚えるほど!

磯の香りならサザエだって。キュルンと身を取り出して、ひと口でパクッ。肝が苦くて……と言う人もいるけど、ほろ苦さがつぼ焼きならではの醍醐味。殻の中に残った汁も美味しいですよ。

ホタテは活です。生きてます。最初はしっかり殻を閉じていましたが、焼くと10分ほどでパカッと開きました。中にはまだ汁気が残っていて、いい感じの食べ頃になりました。

ホタテ100%のスープをずずっ。磯の香りにホタテから出た旨みがミックスされて、美味しいこと美味しいこと。

立派な貝柱やヒモはとてもひと口では頬張れそうにないので、口に入る大きさに切ることに。ここでもハサミが大活躍です。

肉厚なホタテは旨みの塊ですね。そして、柔らかくて食べ応え満点!醤油を垂らそうかと思っていましたが、それも不要なほどでした。日本海から一気に太平洋側の三陸海岸へワープしたような気分です。

松葉がにをはじめ、島根県ご自慢の海の幸は、どれも絶品揃いでした。かに小屋は120席でかなりのキャパのように思えますが、県内外から多くの人が訪れるようになって、週末は満席になることも珍しくないそうです。旅行などで訪れる際は、事前に予約しておくのが無難ですよ。
かに小屋
島根県松江市東朝日町150-7
[営業期間]2019年1月18日~3月24日
[営業時間]11:00~22:00(L.O.21:00)
[定休日]なし
090-4100-6942

廣段武
企画から取材、撮影、製作、編集までこなすフリーランス集団「エディトリアルワークス」主宰。グルメレポートの翌日に大学病院の最先端治療を取材する振り幅の大きさと「NO!」と言わ(え?)ないフレキシブルな対応力に定評。広島を拠点に山陽・山陰・四国をフィールドとして東奔西走。クラシックカメラを語ると熱い。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
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