鳥取・境港でデカ盛り海鮮丼ざんまい!魚介好きなら絶対に行くべき3店はココ!

2019.05.26 更新

日本有数の漁港がある鳥取県境港(さかいみなと)市には、新鮮な魚介を食べさせてくれるお店がいっぱい。今回は、その中からネタの大きさや量はもちろん、盛り付けもフォトジェニックな「デカ盛り」で人気の3店をご紹介します。周辺には「水木しげるロード」や「皆生(かいけ)温泉」、山陰屈指の名峰「大山(だいせん)」など、鳥取県きっての観光スポットもたくさんありますよ。

境港市があるのは鳥取県の最西端。日本海と汽水湖の中海(なかうみ)に挟まれた弓ケ浜(ゆみがはま)半島の北端です。
▲JR境港駅から続く約800mの通りに妖怪ブロンズ像が並ぶ「水木しげるロード」 Ⓒ水木プロ

そして境港市といえば、2018年のリニューアルでますます魅力がアップした「水木しげるロード」。最初に訪れたのは、ロードのメイン観光スポット「水木しげる記念館」から徒歩3分ほどのお店です。

切り身はオール鮮魚でカニも丸ごと【旨いもん市場 海月丸】

最初に紹介するのは「旨いもん市場 海月丸(かつきまる)」。対岸に島根県美保関(みほのせき)がある境水道(さかいすいどう)に面していて、目の前にたくさんの漁船が係留されています。
▲何とも迫力のある看板。これは惹かれますねぇ!

店の前にはカニがガバッ!と足を広げて、ズラリとネタを従えたメニュー写真。これがお目当ての名物「てっぺん海鮮丼」です。いやはや、何とも豪華じゃありませんか。
▲テーブルと小上がりの店内に裸電球

店内は大漁旗をディスプレイした漁師小屋のような雰囲気。天井からは定置網漁に使う浮き玉もぶら下がっています。さすが港町!
▲遠目にも豪華さがわかるデカ盛りが登場!

「てっぺん海鮮丼」を注文して、待つこと数分。すると、おっ来ました、来ました。離れた席からでもネタがてんこ盛りの様子がよく分かります。
▲噂の「てっぺん海鮮丼」(税込2,700円)が目の前に

すげっ!看板に偽りなしでした。というか、実物のほうが看板よりボリューミーじゃないの。丼の直径は約19cmもあって、そこにネタがびっしり。カニなんか、ほとんど丼の外にはみ出しちゃっていますもんね。
▲ネタは日替りで8〜9種。この本マグロや紅ズワイガニは必ず入る

この日のネタは境港で水揚げされた紅ズワイガニ、本マグロ、タイ、ブリ、ヒラメ、サバ、サーモン、イカ、タコ。さらにウニ、イクラ、出汁巻き玉子も。鮮度が良いから玉子と紅ズワイガニ以外はすべて生。炙りや茹で、〆は入っていないんです。
▲脂のりのりで抜群に旨い「境港サーモン」

「境港サーモン」は身が締まって色は鮮やかなオレンジ。刺身だと適度な歯応えもあって、たまりませんね。境港といえばカニや本マグロが有名ですが、近年はこの養殖サーモンがブランド化されて新しい名物になっています。
▲紅ズワイガニもプリップリで旨そう〜!

紅ズワイガニは一杯まるごと。ジューシーで身から溢れ出す旨みをたっぷり味わえます。もう、旨すぎて殻までしゃぶってしまいたくなるほど。カニミソも濃厚で旨いのなんの。
▲自らも漁に出るという店主の松本達也さん

海月丸は漁船も所有しているそうで、水揚げしてすぐに生きたまま店に届く魚も少なくないそうです。
「店には生け簀もあるので、鮮度には自信があります。カニも浜茹でではなく生で仕入れて専用の機械でボイルするので、旨みが逃げないんです」と松本さん。
▲インパクトのある盛り付けも意識

「観光のお客さんも多いので、せっかくなので目でも味わってもらいたいと思い、ハッキリ言って写真映えする盛り付けを意識しています」と松本さん。
そして胃袋も満足できるようにと、通常でも280gもあるご飯は大盛りも無料。しかも酢飯に変更することもできるそうなので、そりゃ満足度は高いですね。
▲人気店のレシピを受け継いだ「油そば」(税込756円)も名物

海鮮丼と並んで人気なのが鳥取県西部のソウルフード「油そば」。特製のラー油ダレをかけて食べる汁なしラーメンのようなものですが、名前の割にあっさりしていて女性にも人気とのこと。惜しまれつつ閉店した地元の人気店の味を受け継ぎ、必ず注文する常連さんも多いそうです。
▲「水木しげるロード」観光の昼休憩にも便利

桶の魚介たちと激熱フードファイト【美食倶楽部 ぶっこん亭】

続いて紹介するのは「水木しげるロード」から国道431号を南に車で約7分。道路から見えそうで、うっかりすると見逃しそうな少し奥まった場所にある「美食倶楽部 ぶっこん亭」です。
▲営業中ではなく「合戦中」の看板が挑戦的

地元の人に「デカ盛り海鮮丼の店は?」と聞くと、まず名前があがるのがこのお店。そのせいか、胃袋自慢のチャレンジを煽るかのように入口には「合戦中」の看板がありました。よっしゃ、どれほどのデカ盛りなのか一戦交えてみようじゃないか!
▲「お客さんの喜ぶ顔が見たい」と店主の門脇誠さん

門脇さんは「境港の美味しい魚を多くの人に知ってもらいたい」という願いから、看板メニューの海鮮丼は赤字覚悟で提供しているとのこと。そして、運ばれてきましたよ、お待ちかねの海鮮丼。
▲自家製の特製だし醤油で食べる「特上海鮮丼」(税込2,376円)

どうですか、このボリューム。しかも海鮮丼と言いながら、器は丼ではなく桶ですよ、桶。その直径は何と22cmで深さは約5cm!いくら何でもデカすぎでしょ、これ!
▲まさに溢れんばかりの海鮮ネタ

ネタが器からこぼれ落ちそうなほど盛られ、もちろん下のご飯なんてまったく見えません。
▲とろみがあって甘めの特製だし醤油

山陰の醤油は全般的に味が濃くて甘め。この特製だし醤油は海鮮丼専用で、魚の味を邪魔しないように数種類の醤油をブレンドして試行錯誤で誕生した自慢の味だそうです。
▲トロだってこんなデカネタで

ネタは通常15種で、この日はマグロトロ、マグロ赤身、ブリ、スズキ、イサキ、ヒラメ、サーモン、タイ、白イカ、サワラたたき、タコ、イクラ、紅ズワイガニ。季節によって旬のネタと入替えもあるそうですが、ほぼこのメンバーです。そして、イクラ以外はすべて境港で水揚げされた獲れピチ。
▲マグロ赤身もツヤツヤで旨そう

ご覧のとおり、すべてのネタがデカい。それぞれ2切れずつのっていて、ネタだけ食べてもおなかいっぱいになりそうなほど。さっきから食べても食べても、ぜんぜん減った気がしません。
▲カニも一杯まるごとで食べ応え満点

紅ズワイガニもしっかり身が詰まっていて、普通ならこれを食べただけでかなり満足するレベル。禁漁期の7~8月以外は、ほぼ確実に入っています。
▲たぶん普通の海鮮丼の2倍の量がありそう

半分くらいまで食べ進んだ頃には、お腹もかなり張ってきました。
「ご飯は400gくらいですかね。お客さんがもの足りないと感じたら“負け”なので、残してもらう前提で入れています」と門脇さん。
もう「負け」って完全に煽ってるじゃないですか。やっぱり「合戦」ですね、こりゃ。
▲門脇さんは境港の海鮮丼の生みの親……!?

今でこそ境港は「海鮮丼の町」として有名ですが、1999(平成11)年にぶっこん亭がオープンして海鮮丼をメニューとして出した頃は馴染みが少なく、珍しい存在だったそうです。それでも「美味しい魚をお腹いっぱい食べてほしい」と海鮮丼を推しメニューにし続けたところ、人気がじわじわ。今では境港市民で知らない人はいないほどにまでなりました。
▲こちらも看板メニューの「サバの押し寿司」(税込1,404円)

「サバの押し寿司」はどこにでもありそうなメニューですが、ひと口食べるだけで頬が落ちるんじゃないかというくらい美味しいさ。サバの鮮度もあるのでしょうが、ほどよい食感や絶妙の甘酢。シャリもちょうど良い量で、すべてのバランスが調った文句なしの絶品です。

鮮魚店直営ならではのコスパ【山芳亭】

最後は境港の中心部から国道431号を米子市方面に約25分。イオンモール日吉津(ひえづ)店の別棟「ひえづ物産館 新鮮市場」の中にある「山芳亭(やまよしてい)」です。
▲イオンモール日吉津店の駐車場の一角にある「ひえづ物産館 新鮮市場」

イオンモール日吉津店は山陰最大級の規模を誇るショッピングモール。国道431号沿いなので分かりやすい場所にありますが、それだけに駐車場もかなり広いので、敷地に入ったらとにかく東に進んでください。そうすると平屋建ての「ひえづ物産館 新鮮市場」が見えてきます。
▲鮮魚や野菜、精肉など生鮮食料が何でも揃う

中に入ると活気いっぱい。好きですねぇ、市場のこの雰囲気。用事がなくても端から端まで歩いてみたくなりますが、今日の目的は海鮮丼。まずはお店を探さなきゃ。
▲鮮魚店のすぐ横に発見

と、思っていると、すぐに見つかりました。「山芳海産」の看板が出ている鮮魚店のすぐ隣りが「山芳亭」でした。ここはセルフスタイルの食堂で、受付で注文するシステムようです。列に並んで順番を待つことに。
▲お昼どきの店内は平日でもほぼ満席

訪れたのは昼休みが終わる13時頃。いわゆる行列というほどではありませんが、注文の列には常に3~4人。店内はカウンターとテーブルで約40席ほどありましたが、平日だというのに席はほとんど埋まっている状態です。
▲食券の番号を呼ばれたら自分で受け取りに

メニューはおよそ30種。マグロ丼やイクラ丼など、すべて海鮮丼ばかりの専門店です。注文した海鮮丼ができ上がるとスタッフが呼んでくれるので、受け取り口へ。ショッピングセンターなどにあるフードコートと同じような流れですね。
▲注文したのは「特上海鮮丼」(税込1,728円)

こちらが「コスパ最高!」とSNSなどでも話題の「特上海鮮丼」。1,000円台なのにネタが波打つ海のように折り重なって、華やかなんてもんじゃないっ!エビがネタの海から頭を出して、真ん中にはウニがで~んとのっかっちゃってます。
▲備え付けの「づけだれ」をかけて、いざ実食

テーブルにはたまり醤油も置かれていましたが、選んだのはこちらの「づけだれ」。「山芳」のロゴが入っていたので、きっとオリジナルでしょう。そして、コスパが高いのは丼を見ただけで納得ですが「特上海鮮丼」にはみそ汁も付いていました。
▲自ら店頭に立つ社長の山田英樹さん

山芳亭は境港に本社がある水産会社の直営店。この市場にも鮮魚店を出したことから、海鮮丼の販売も始めたそうです。
「売場の魚を無駄にしたくないと思って始めた海鮮丼なので、とにかくたくさんのネタを入れるようにしたら何だか評判になっちゃって……」と、笑う山田さん。あまりに評判になったことからネタを減らすわけにもいかず、もう食堂は利益度外視のサービスになっちゃっているそうです。
▲ブリなど特上海鮮丼のネタは13〜15種が日替り

この日のネタはブリ、ブリの漬け、スズキの昆布じめ、シロハタの昆布じめ、甘エビの昆布じめ、〆サバ、サワラのタタキ、サーモン、イカ、カズノコ、タコ、煮エビ、赤バイ貝、ウニ、イクラ。もちろん、ほぼ境港で水揚げされたもの。
▲量もさることながら、マジで旨い!

ネタの鮮度は申し分なし。「づけだれ」は地元の醤油にカツオだしや昆布だしなどをブレンドしているそうで、これがまたネタにもご飯にも合う!
▲山陰名物シロハタの昆布じめ

山陰ではハタハタの成魚を「シロハタ」と呼んで、有名な秋田県にも負けない名物になっています。しっかり脂がのっていて、昆布じめも旨い。
「昆布じめも力を入れているネタなんです。地元の白醤油を使って、昆布エキスがたっぷり入っています。昆布の旨み成分グルタミン酸は魚と相性が良いので、旨みが倍増するんです」と山田さん。利益度外視なのに、ここまでするとは……、すごいこだわりですね。
▲自慢のたれは家庭でも味わえる

満腹になって帰ろうと出口に行くと「づけだれ」と「じめだれ」が販売されているのを見つけました。各税込390円で、2本セットなら税込700円。これはお土産にも良さそうですね。筆者も思わず買っちゃいました。
境港漁港には一年を通して様々な魚が水揚げされます。ここで紹介したデカ盛り海鮮丼も、時期によって旬のネタが盛り込まれるのも魅力。鳥取県西部に旅行するなら一度は、とは言わず二度も三度も味わってくださいね。
廣段武

廣段武

企画から取材、撮影、製作、編集までこなすフリーランス集団「エディトリアルワークス」主宰。グルメレポートの翌日に大学病院の最先端治療を取材する振り幅の大きさと「NO!」と言わ(え?)ないフレキシブルな対応力に定評。広島を拠点に山陽・山陰・四国をフィールドとして東奔西走。クラシックカメラを語ると熱い。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。

こちらもおすすめ

もっと見る
PAGE TOP