京都・生八つ橋作り体験/クリエイター女子が行く!Vol.7

2015.10.28

こんにちは。フリーでイラストレーターをしています五島です。「ものづくりに興味はあるけどどこで体験できるのか分からない、なかなか行動に移せない……」この企画は、そんな悩めるあなたのために、クリエイター女子を代表してわたくしが全国各地で「ものづくり」を体験しまくります。そして、ものづくり体験の思い出を描き下ろしのイラスト付きでお送りします!前回は京都で西陣織を体験してきました。今回も同じ京都でものづくり体験をしてきます!さてさて、なにを作るのかな……?

ということで、今回も京都からお届けします!
ちゃんと京都の街を歩くのは中学校の修学旅行以来なので、大人になってから訪れるとまた違った時間を過ごせそう、わくわく。
お寺や神社が立ち並び、歩いているだけで楽しめるのは京都の魅力のひとつですね。

それでは早速、本日の体験施設にレッツゴー!

三角形のアレって?

▲どこかなどこかな~?

京都でものづくり体験と聞いてまず思い浮かぶのは、焼き物やガラス細工などの伝統工芸品でしょうか。
あぶらとり紙など、お化粧品も有名ですよね。

しかしみなさん、アレをお忘れじゃないですか?
京都土産の代表格、三角形のアレですよ……

イエス!生八つ橋です。
盲点だったでしょう。

えっ?生八つ橋って簡単に作れるの?
和菓子職人が長年修行して手に入れた技術を駆使するものじゃないの?
と思われますよね。ところがどっこい!
ここ京都には、本格的な生八つ橋作りを体験できる場所があるんです。
▲どどーん

こちら「八つ橋庵 かけはし」さんです。
京都の街に似合う、大変立派な門構え。
豊富なコースの中から、今回は生八つ橋三種を作る体験にチャレンジ。
他にもねりきり細工やみたらし団子作りの体験もあるんだそう。

受付を済ませ、お邪魔します!
▲のれんをくぐると……
▲ふおおお綺麗いいい

和の雰囲気をたっぷり味わえる、美しい内観です。
一階にはカフェがあり、どこからともなく甘い香りが漂ってきます。
のんびりお茶でも飲みたい気持ちをぐっとこらえて、3階の体験工房へ。

ここで、本日お世話になる梯(かけはし)先生にご挨拶。
▲よろしくお願いします!ぺこり

先生「こんにちは。本日はどうぞよろしくお願いいたします。お席に道具など準備してありますので、エプロンをお付けになってお待ちください」

とってもお綺麗な梯先生。これぞまさに京美人や……
▲必要なものは用意してくれるので、手ぶらでオッケー

まぜまぜ、モチモチ

▲エプロン装着、気合い十分

先生「はい、ご準備いただきましたね。まずは、生八つ橋の生地になる部分を作ります。上用粉と白玉粉とお水を、だまがなくなるまで混ぜていきましょう」

分量を予め計ったものが準備されているので、これなら料理下手なわたしでも楽しみながら作れそう。
そもそも、生八つ橋の生地が上用粉と白玉粉でできているなんてはじめて知りました。
▲お子様クッキング
▲まぜまぜ……だんだんモチモチになってきました

先生「いい頃合いですね。更にお砂糖を入れて、ムラなく混ぜていきましょう」

東京育ちの私には、先生の京都弁が新鮮で耳に心地よく、「方言っていいなあ」なんてのん気なことを考えていました。
文章で再現できないのが残念です。

お砂糖を入れて真っ白な生地が出来上がったら、小さなせいろに移し7分ほど蒸します。
▲ダババババーーー
▲純白

とろっとろですが、本当に7分で固まるのでしょうか……。
この7分、かなり待ち遠しい。

待っている間に手袋を装着し、打ち粉の準備をします。
▲めん棒にも打ち粉をすりこむのだ

いやあ、なんだか小学校の家庭科の授業を思い出すなあ。
集中し没頭するものづくりも良いですが、こうしてのんびり昔を思い出しながらの作業も、
日頃なかなか味わえるものではありませんね。
▲蒸したかなあ、まだかなあ

子供心を取り戻す

先生「さあそろそろですね、蓋をそっと空けてみてください。熱いので気をつけて取り出してくださいね。」

ついに!ちゃんと生地になっているでしょうか?
いざ、オープン!
▲おおおおお!?

写真だと伝わりにくいかもしれませんが、ぷるんぷるんのもっちもちです。
うっとりしたのもつかの間、蒸したてほやほやのうちに次の作業に移ります。
▲あつっ!あちゃちゃちゃ!

ただ予想以上に熱いので、持ち上げる時は慎重になった方がいいですね。

先生「お熱いので気をつけながら、三等分に切り分けてください。そのうちひとつにニッキを混ぜて、よく練り込みますよ。ゆっくりでいいですからね」

はい!気をつけます。
ニッキの香りにつつまれながら、生地をこねこね。
▲こねたのはいいものの

ぱっと見なんか耳たぶみたいになっちゃいました。
しかし、やわらかくて良い香りなんですよ、これ。

先程は家庭科の授業を思い出しましたが、こねる作業は図工の授業のねんど工作に似ている気がする。
要するに、「生八つ橋作りは童心に返れる」ということなのかもしれません。
甘い香りと指に伝わる感触が気持ちよくて、つい口元がにやけてしまいます。

先生「そんな感じで良いですよ。次はめん棒で薄くのばして四角に切りましょう。だんだんと、ふだん見慣れた生八つ橋に近づいてくると思います」
▲わ、めちゃめちゃそれっぽくなってきた

最後に、四角く切った生地の中心に特製の餡を置き、パタンとたためば……
生八つ橋の完成ー!
▲できたああ! 意外とずっしり

いやあ、思った以上に愛着が湧いてしまって、食べるのがもったいない。
生命が宿っているようで、かわいいです、生八つ橋。

美味なんてもんじゃない

四角に切ったときにできる生地の切れ端は食べて良いとのことだったので、あたたかいうちにいただいてみました。
いただきまあーす!
▲ぱくっっ

……って、うまあーーーー!!!!
ええ、美味しすぎた。なんだこれ。
実は正直、ニッキの味が苦手だったのですが、香ばしい香りとモチモチの生地で完全に克服しましたね。
あたたかいうちに食べることができるのも、手作り体験ならでは。

ニッキ味と同じ要領で、いちご味の生八つ橋も作ります。
▲食紅を練り込み、淡い桜色に

先生「きれいなピンクでしょう。餡もいちご味なんです。さっきは定番の生八つ橋を作っていただいたので、ここからは自由にお好きな形で作ってみてください。なんでも良いですよ」

なんでもいいとな!?
とりあえず、手を動かしてみよう。
▲……なんだこれ

ピンクだし安易にお花型の生八つ橋にしようとしたんですけど、完全に迷走。
カメラマンさんに「なんですかそれ?」と聞かれ、「なんでしょうね」と濁してしまいました。

気を取り直し、最後のショコラ味は和菓子っぽくシンプルに。
3つ揃うとそれっぽく見えてくるから不思議だ。

なにはともあれ、初めての生八つ橋作り、大成功です!
▲それぞれに個性があって、愛おしい

難しいと先入観を持っていた生八つ橋作りでしたが、とても美味しく綺麗にできあがりました。
何よりも、子供心を思い出し、一人なのに終始にやにやがおさまらなかったのが自分でもびっくりです。
他のグループのお客様も、京都での旅の思い出話に華を咲かせながら、笑顔の絶えない時間を過ごされていたのが非常に印象的でした。

先生「楽しんでいただけましたでしょうか?美味しくできたと思いますので、後でぜひゆっくり召し上がってください。グループでのご参加はもちろん、お一人のお客様も大歓迎なので、またぜひ遊びにいらしてくださいね」

持ち帰り用のケースなど、何から何までご用意いただけるので、気軽にふらっと立ち寄ることができますね。
みなさんもぜひ、京都の旅には生八つ橋作りを楽しんでみてください。

最後まで梯先生の優しい笑顔と京都弁に癒されました……
今日はありがとうございました!
▲先生、お綺麗だなあ

明日への活力

我慢しきれず、帰りの京都駅の目の前で、できたての生八つ橋をいただきました。
▲おもむろにほおばります

ああ~……美味しい。
自分の表現力の低さににへこみそうですが、美味しいとしか言いようがない。
程よい甘さと、どしっとした餡の濃さ。
お茶と合うんだよなあ、合わないわけがないよ。
▲くうう~!

「全国生八つ橋美味しそうな食べ顔選手権」があれば、出場したい。

修学旅行で見た京都とは違った景色を、23歳になって見ることができました。
甘いものを食べたことだし、明日からまたお仕事がんばるぞー!おー!!

今日のいちまい

五島夕夏

五島夕夏

桑沢デザイン研究所卒業。学生時代ロシアの絵本に大きく影響を受け、絵本画家を志す。現在はサロンのレセプションをしながら、イラストレーターとして活動中。

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