大分「うみたまご」は動物とのキョリが近すぎる水族館!大人も子どもも大興奮

2019.05.30 更新

おんせん県おおいたが誇る人気温泉地、別府から車で10分ほど、別府湾に臨む「大分マリーンパレス水族館『うみたまご』」(以下、うみたまご)。「動物となかよくなる」をコンセプトに掲げる通り、そこは動物とのキョリが近く、動物が大好きになっちゃう水族館です! “見る”だけじゃない「うみたまご」の魅力をたっぷりご紹介します。

▲「うみたまご」の人気者、セイウチの泉ちゃん。見事な三段腹がチャームポイント

日本初から世界初まで、スゴイDNAを受け継ぐ「うみたまご」

「うみたまご」の前身は、1964(昭和39)年にオープンした「大分生態水族館マリーンパレス」です。世界で初めて潮流式回遊水槽を実現した水族館で、1966(昭和41)年から7年連続で入館者数日本一という記録を打ち立てました。
それだけではありません!世界で初めて魚の曲芸を披露したのも、日本で初めてラッコのショーを行ったのも、何を隠そう「大分生態水族館マリーンパレス」なのです。

「うみたまご」は、オープン40周年の2004(平成16)年に、規模を3倍に拡張して生まれかわりました。もちろん、旧「大分生態水族館マリーンパレス」の前衛的スピリットはしっかりと受け継いで!
▲卵は海の生き物の根源であり、海の命たちとの深いふれあいを生みだす場として常に進化し続ける水族館として「うみたまご」と命名

飼育数は約500種15,000点。目の前に広がる豊後水道(ぶんごすいどう)に暮らす魚をはじめ、セイウチやアザラシなど、愛嬌たっぷりのアイドルたちがいます。
▲砂から顔を出し、ゆ~らゆら揺れる人気モノ、チンアナゴとニシキアナゴは「ワンダーゾーン」で会える

1階と2階からなる館内には、「動物となかよくなる」仕掛けがあちこちにあります。まずは、動物となかよくなれる最大のポイントである多彩なパフォーマンスからご紹介していきましょう。

感動あり、笑いあり!オリジナリティあふれるパフォーマンスが大人気

「うみたまご」の醍醐味ともいえるのが、アイドルたちが繰り広げるパフォーマンス。毎日、30分~1時間おきに10以上のパフォーマンスが開催されています。大人2,200円、小・中学生1,100円、4歳以上700円の入館料(すべて税込)を支払ったらすぐ、2階エントランスホールにあるアトラクションスケジュールを確認しましょう(事前に公式サイトでチェックするのもおすすめ)。
▲館内に入ってすぐ出迎えてくれるアザラシの像。取材時はイースター仕様

なかでも見逃せないのが、1日3回行われる「うみたまパフォーマンス」です。10時~の回が間もなく始まるとのことでしたので、さっそく会場である2階「屋外パフォーマンスエリア」へ。

取材時は春休み直後の平日だったこともあり、15分前の到着で人影はまばら。観覧席のイチバン前に陣取って待つことに。ステージまで2mほどの近さです!

トレーナーさんのアナウンスとともにいよいよ始まりました!ふと後ろを見ると、いつの間にかお客さんでいっぱいです。

「うみたまパフォーマンス」は30分間に水族館のアイドルたちが次々と登場する人気のショーです。賑やかな音楽とともに最初に現れたのは、「海のライオン」との異名をもつ、3頭のトド。
▲“あっかんべー”が得意なココアちゃん
▲ガオ~ッと吠えるポロちゃん
▲巨大ボディをくねって挨拶をする玄太郎くん

まずは3頭揃っての投げ輪です。ステージ中央にいるココアちゃんに注目して見てみましょう。
▲トレーナーさんが投げる輪っかをしっかり見て
▲見て
▲見事にキャ~ッチ!
▲最後は、決めっ!

お~!観客一同、拍手喝采です。お次はリフティング。
▲鼻を器用に使ってバランスの良さをみせつけるココアちゃん
▲お隣では、玄太郎くんが「うまい、うま~い」とココアちゃんに拍手

シメは3頭揃って倒立。
▲巨体の玄太郎くんもお見事!

トドたちによるダイナミックなパフォーマンスが終わると、BGMとともにペリカンが姿を現しました。
▲羽を広げてノリノリで登場!モモイロペリカン

名前は、スズメ。そのネーミングセンスでまずは一笑いをとり、いよいよスゴ技(?)披露です。

トレーナーさんの指示に従って、くる~っと右に回り、左に回り。続いて、お姉さんの股くぐり……。どうやらスズメちゃんは観客の心を和ます、お笑い担当のよう。
と思いきや、茶番は終わり。次はトドも披露した輪投げをするとのこと。さっそく始まりました!
▲トレーナーさんが輪っかを投げると、羽を広げて構えるスズメちゃん
▲次の瞬間、ひょいっと避けたー!

そう、スズメちゃんの輪投げはキャッチするのではなく、避けるのです!さすがスズメちゃん、笑いを心得ています。
▲爆笑をさらい、トレーナーさんの肩の上にのってお別れのご挨拶

大注目!三段腹がキュートなセイウチが魅せる腹筋パフォーマンス

お次はいよいよ、うみたまごイチのアイドル、セイウチです!
▲巨体を揺らして登場!

体重630kgの女の子、泉ちゃんがまず披露してくれるのは、見事なまでの三段腹!
▲三段腹をみせ、テヘッと照れたような表情がカワイイ♡

とはいえ、単なるおデブではありません!なんと腹筋ができるというのです。途中、トレーナーさんに足をもってもらいながらも見事10回クリア!
▲あの“手”がたまらない♡

ここで突如、オットセイが観客席に乱入してきました!次なるスターを目指して特訓中だというレイ&セイラちゃん。人に慣れるために観客席にやってきたのだとか。思わぬ乱入者に観客も大興奮!
▲オットセイのレイちゃん。なんと真横に!

興奮が冷めやらぬなか、ステージでは泉ちゃんが観客と“いないいないばぁ”をすると言います。3歳くらいの女の子が選ばれてステージ前に。トレーナーさんが「泉ちゃん、イケそう?」と聞くと、うん、うん!と、首を大きくタテに振ります。

女の子と泉ちゃんは顔を見合わせて、「いない、いな~い、ばぁ~!」。
▲いない、いな~い
▲ばー!泉ちゃん、女の子のかわいさにズッキュ~ンと
▲ノックダウン!

泉ちゃん、ナイスリアクション!観客のシャッターを押す手が止まりません!

パフォーマンスの最後に泉ちゃんからプレゼントがあると言います。さっそくスタンバイする泉ちゃん。
▲“手”を口元に当てて
▲ポン!と大きな音とともに、投げキッス♡

アッという間の30分間。パフォーマンス終了後のふれあいタイムも「うみたまパフォーマンス」名物。泉ちゃんにタッチしたり、一緒に写真をとったりすることができます。
▲触ってみると意外や意外!ツルツルだと思っていたのに、短い毛が生えている!

動物たちの賢さに感動していると、広報担当の庄司賢助さんが「人間の言葉を理解しているんですよ」と。スゴイ!確かにトレーナーさんとの掛け合いが絶妙で、お笑い芸人のようでした!

ちなみに、パフォーマンスの内容や登場する動物たちは回ごとで若干異なるので、何度見ても楽しいです。

「屋外パフォーマンスエリア」を出たところにいたコツメカワウソもパフォーマンスに登場することがあり、ファンが多い人気モノだとか。
▲コツメカワウソのテマリ&あずきちゃん

水かぶり必至の近さ!大迫力のイルカパフォーマンス

さて、人気のパフォーマンスをもうひとつご紹介します。1日2回開催される「イルカのパフォーマンス」です。

イルカのパフォーマンスはどこにでもある?いやいや、「うみたまご」のそれは迫力が違います!「屋外パフォーマンスエリア」を進んだ先、別府湾を背景にした2階「イルカプール」に行けばその理由がわかります。
▲3頭のバンドウイルカが魅せるパフォーマンス

上の写真で伝わるでしょうか?
そう、観客席とプールがかなり近いのです!そのため、パフォーマンス前にビニールシートが配られます。イルカたちによる水しぶき、いや、大量の水が観客席に押し寄せてくるからです!

華麗なるジャンプやフラフープ、ブレイクダンスなど、さまざまな技を間近で楽しむ15分間は迫力満点!
▲ヒレを使って器用にボール運び
▲飛んでいるみたい!

広報の庄司さんいわく、「2階スタンドだけではなく、1階の水槽からパフォーマンスを見る方もいるんですよ」。パフォーマンス終了後であったものの、1階の水槽に行って見て、な~るほど!
▲1階から見たイルカプール

尾びれをふりふり水中を進んだり、ジャンプ後に猛スピードで潜ってきたり、水中シーンを拝むのもまた楽しそうです。

個性的な水槽が点在する館内へ

二大人気パフォーマンスを楽しんだところで、館内へ移動しましょう。
2階エントランスホールを抜けて1階へ。最初に現れるのは「マーメイドホール」です。水量1,250トンの大回遊水槽を泳ぐ90種1,500尾の魚たちを大パノラマで楽しめます。
▲海の中にいるような気分になる「マーメイドホール」
▲笑っているように見えるホシエイ。アジの大群やサメの姿も!

海中散策気分を味わったあとは、暗闇が広がる「ワンダーゾーン」のアートコーナーへ。暗さに目が慣れるとキラキラ光る水槽があります。近寄ってみると……。
▲イワシの群れ!

光を受けて泳ぐイワシの大群はキラキラ美しい!その奥には、ゆらゆらクラゲの水槽もあります。
▲光が七色に変化するクラゲ水槽

そう、アートコーナーは、光を駆使して海の生き物の美しさを表現したコーナー。うっとり幻想的です。

次に現れた空間はこれまた個性的!
▲「うみたまご」の代名詞的存在、「うみたまホール」

卵のような真っ白な空間、「うみたまホール」です。ここはフシギと心が落ち着く空間で、やさしい光を放つ水槽で優雅に泳ぐ魚たちは見飽きることがありません。ふかふかクッションシートも用意されているので、何時間でも楽しむことができます。実際、穏やかな表情でず~っと座っている大人の姿をよく見かけます。

「うみたまホール」を抜けると、高さ8mの水槽が現れます。
▲大回遊水槽の一部で、見上げて楽しむ水槽

セイウチやペンギンなど海の生き物をモチーフにしたオリジナル遊具が揃うキッズコーナーもあります。
▲滑り台やロープあそびなどが楽しめる

「寒帯ゾーン」では、セイウチやトドをはじめ、オットセイ、アザラシなどの水中での様子を見ることができます。パフォーマンスでみせる表情とは違う意外な一面に出合えることも。
▲こちらをジ~ッと見つめるセイウチ。やっぱりひょうきんモノ!
▲水中では機敏にス~イスイと泳ぐトド
▲アゴヒゲアザラシのパフォーマンス「ブル&ベリーの『ゆる~い感じ』」の訓練中に遭遇
▲トレーナー目線で楽しめる「ブル&ベリーの『ゆる~い感じ』」は1日1回

「動物となかよくなる水族館」の真骨頂!「あそびーち」

個性的な演出がいっぱいの「うみたまご」ですが、他にはないオンリー1といえば1階屋外にある「あそびーち」。「動物とあそぶ×アートとあそぶ」をテーマにした新感覚ビーチです。
▲2015(平成27)年にお目見えした「あそびーち」。1階「亜熱帯ゾーン」を抜けた先にある

白砂ビーチをもつプールにはマダライルカやハセイルカがいますが、ここではなにかパフォーマンスがあるわけでも、ふれあい体験などのプログラムがあるわけでもありません。動物たちが暮らす空間に私たち人間がおじゃまする、というスタイルです。

しかし、なにもない代わりに、思いがけないサプライズも。例えば……。
▲イルカが「こんにちはー」と大接近!

そう、このプールには柵がなく、浅瀬までは立ち入りOK!人懐っこいイルカたちが近くまできてくれることがあるのです(ただし触ったり、追いかけたりするのは禁止)。

ここは、砂浜やプールサイドのベンチに座り、自然のままに暮らすイルカをのんびり眺めて楽しむ空間。仲間と戯れたり、一人遊びしたり……、見飽きることがありません。
▲尾ひれを上げて一人遊び中

小さなプールには、ゴマフアザラシがいました。みんなゴロ~ンとお昼寝中。
▲見ているだけで、ほのぼの気分に♡

5頭ほどがいるなかにひと際小さな子を発見!よくみると、ふかふかの羽毛に覆われています。

実は2019年4月3日生まれのベイビーちゃん!生後4週間ほどの間だけ羽毛に覆われているというのです。
▲母・セロリと父・キャベツの間に生まれた女の子。取材時はまだ名前がなく募集中(5月に決定予定)

ゴマフアザラシのベイビーちゃんのかわいさに大興奮した取材陣一同。成長していく姿を見守っていきたいものだと、親のような気持ちに。

「見逃されがちなんですが、ここも楽しいんですよ」と、庄司さんが案内してくれたのは、プールサイドにひっそりと立つ小さな小屋。
▲中は熱気ムンムン!亜熱帯植物が茂るジャングル仕立て

「このなかにカメレオンが4匹いるんです」と、庄司さん。ジャングルに目を凝らしてみると……。
▲あっ!発見!さすがカメレオン、木の枝と同化している!
▲こっちは、ビビッドカラーのカメレオン

宝探し気分で楽しめるカメレオンハウス、ぜひ行ってみてくださいね。

動物とあそべる、あそびーち。もうひとつのテーマである、「アートとあそぶ」とは?プールサイドにあるカラフルな物体がそれ!
▲こちらは「サンゴ・めいろ」。かくれんぼが楽しめる

イワシの群れをイメージした大きな魚の形の滑り台など、個性的な遊具が点在していて子どもたちに大人気です。

魚やうみたまごのヒミツが丸わかり!週末限定バックヤードツアー

土・日曜、祝日、GW、夏・冬・春休み限定で、バックヤードツアーも実施中。1日2回(11時~・13時~)、飼育員スタッフが45分間たっぷり水族館の裏側を案内してくれます。各回先着20名、開催時間の15分前から館内2階インフォメーションブースで受付となり、参加費は大人1,000円、小学生500円(いずれも税込)。参加対象は小学生以上です。

取材時は平日でしたが特別に案内していただきました!
まずは「うみたまご」の心臓部ともいえる大回遊水槽の上へ。
▲水槽の上に架けられた橋を歩いて真上から観賞する希少体験

大水槽の中に鎮座する巨大な岩は、実際の岩場を模って、忠実に再現したものだという、驚きの事実も!
さらに水槽の上からエサやりも楽しめます。

次に向かったのは、生き物たちのエサを保管している巨大冷蔵庫。入ってビックリ!な、なんとサメが!
▲カッチコチに凍ったサメ3匹。左の大きなサメは全長3mのホホジロザメ

聞けば、このサメ、地元の漁師さんが捕獲したものですべてホンモノ!バックヤードツアーの際にサメ肌体験をしてもらうのだとか。実際にさわってみると、ザラザラ!いや、指に刺さりそうなほどトゲトゲ!

このほか、お楽しみ体験イロイロ!実際に参加して楽しんでくださいね。
▲バックヤードツアーの途中でみた、海水の自動販売機。生簀をもつ飲食店や海水魚を飼っている人が購入するのだとか。お値段は120L100円(税込)

おみやげも大分グルメもおまかせ!

最後に「うみたまご」のショップ&グルメ情報をご紹介しましょう。まずは、大分特産品からオリジナルグッズまで揃う1階「オープンショップ」から。
▲水族館に入館せずとも利用できる

スタッフ厳選の大人女子にも人気の3商品をご案内。
▲書きやすいと評判の三菱鉛筆「ジェットストリーム」とコラボした4色ペン各1,500円(税込)。セイウチの腹筋イラストがキュート
▲大分名物、麦焼酎入りの「うみたまご徳利」360ml各1,480円(税込)。キュートなイラストは、なんとスタッフ作
▲コロンとした卵型のお菓子、その名も「うみたまご」。黄身あんと小豆あんの2種9個入り1,150円(税込)
▲中にたっぷりあんが詰まったカステラ生地をホワイトチョコレートでコーティング

ショップのお隣にある「オープンレストランFanFare(ファンファーレ)」では、フードコートスタイルで郷土料理から軽食、スイーツまでカジュアルに楽しむことができます。
▲海と太陽をイメージした開放的な店内

大分の郷土料理を2品ご紹介します。
▲鶏のムネ肉を使った「とり天定食」1,100円(税込)。ポン酢でさっぱり
▲「佐伯のブリ丼」1,100円(税込)。大分の南部に位置する佐伯の漁師から直送されるブリの漬け丼

動物となかよくなる水族館、「うみたまご」。その正体は、動物とのキョリが近く、いろんな発見が楽しめる水族館でした!別府湾を背景にしたロケーションも魅力。一日たっぷり楽しんでくださいね。
宮崎由希子

宮崎由希子

福岡在住のフリーライター。九州7県をメインに取材にかけずり回り、年間取材件数はのべ1000件以上。得意分野はグルメと温泉と旅。温泉好きが高じて、おんせん県おおいたが主催する「温泉マイスター」を取得。著書に『おいしい博多出張』(エイチエス出版)。

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