石川・辰口温泉「たがわ龍泉閣」でウワサの混浴露天風呂「田んぼの湯」を満喫!

2019.08.10 更新

石川県のJR金沢駅から車で約40分。北陸が誇る名湯の一つ・辰口(たつのくち)温泉にある「たがわ龍泉閣」は、開放感のある温泉が自慢の宿。金沢をはじめ、石川県近隣の観光地にも近く、北陸方面に足を延ばす旅行客が多く訪れます。今回はそんな人気のお宿で、ゆったり過ごす一泊二日の旅をご紹介します。

▲ライトアップされた混浴露天風呂「田んぼの湯」

辰口温泉は、石川県能美(のみ)市にある小さな温泉地。観光都市・金沢から最も近い温泉地として親しまれており、近くには「いしかわ動物園」や「白山比咩(しらやまひめ)神社」「白山白川郷ホワイトロード」など見所もたくさんあります。
▲昼間の「田んぼの湯」

辰口温泉の歴史は1400年前にもさかのぼり、古くから村人や動物が疲れや傷を癒したと伝えられています。しかし度重なる洪水で、数百年もの間源泉が埋まってしまっていたそう。多くの人々が掘り起こそうと試みたものの失敗に終わっていましたが、天保7 (1836)年、近くに住んでいた灰屋源助が薬師如来の夢のお告げで温泉を掘り当てることに成功。これが現在の辰口温泉の始まりとなっています。
▲相撲の番付風に温泉地を格付けするのが流行った明治時代の「温泉番付」にも、辰口温泉の名前があります

今回は辰口温泉にある、宿泊・日帰り入浴ともに評判の宿「たがわ龍泉閣」をたずねます。北陸自動車道・美川ICから約20分ほど車を走らせると、宿が見えてきました。
▲たがわ龍泉閣

玄関に入ると現れたのは、紫色のカーペットが印象的なロビー。レトロな雰囲気はどこか懐かしい印象です。
▲チェックイン後や館内散策の合間にどうぞ

広々とした和室に露天風呂付き客室も

早速チェックインし、客室へと向かいます。

今回宿泊したのは、「吉祥亭」和室10畳のお部屋(1泊2食付き1室2人利用・15,000円~/人、税・入湯税別)。窓際には広縁が設置されていて、自然あふれる外の景色を眺めながらゆったりくつろぐことができます。
▲和風情緒たっぷり。日本建築の技が細部まで活かされた落ち着きのある空間です

そのほか、コンパクトな露天風呂付きのリーズナブルな和洋室や、庭園ビューの露天風呂付き客室、檜露天風呂付きの特別室などもあるということで、特別に見せていただきました。

こちらの「湯の華の郷」の客室は、和室8畳とツインベット付き洋室の和洋室タイプ。露天風呂付きにもかかわらず価格もお手頃なので、ちょっとゴージャスな気分を味わいたい方にぴったりです。
▲露天風呂付き客室「湯の華の郷」(1泊2食付き1室2人利用・19,000円~/人、税・入湯税別)

ベッドルームの奥には檜風呂があり、心置きなく天然温泉を楽しむことができます。誰にも邪魔されず、心ゆくまで温泉を堪能したい方におすすめです。
▲24時間好きな時に入れるのが嬉しいですね

「椿苑」の客室は本間10畳と次の間4.5畳の純和風書院造り。障子を開けると、庭園ビューな癒しの空間です。冬になると次の間には堀ごたつが付くそう。
▲露天風呂付き客室「椿苑」(1泊2食付き1室2人利用・23,000円~/人、税・入湯税別)

露天風呂からも庭園が。シャワーブースもついており、広々としたスペースでゆったりお風呂を楽しめます。
▲この浴槽、なんと畳3枚分もの広さがあり、開放感たっぷりなのです

そして、「たがわ龍泉閣」で最上級の客室が「吉祥亭特別室」。本間15畳に次の間9畳の広々とした和室の先には、サウナ付きの露天風呂がついています。
▲露天風呂付き客室「吉祥亭特別室」(1泊2食付き1室2人利用・28,000円~/人、税・入湯税別)
▲直径2mの檜風呂には一度に大人5人まで入浴できます

見るからに特別感漂うお部屋は、記念日を祝う時に利用される方も多く、ご夫婦やご家族、カップルなどに人気なのだそう。

開放感あふれる混浴露天風呂「田んぼの湯」と3つの内湯

お部屋で少し休憩した後は、いよいよ自慢の温泉へ。

たがわ龍泉閣の露天風呂「田んぼの湯」は北陸最大級の敷地面積を有するといわれており、名前の通り田んぼのなかに6つの露天風呂があるのだとか。

混浴……と聞いて、一瞬ひるんだ方もいらっしゃるかもしれませんが、男女ともに露天風呂専用の着衣が用意されているのでご安心を。
▲露天風呂入口の着替え室に専用着衣があります
▲使い方の説明もばっちり
▲日差しの強い時や小雨の時は、菅笠(すげがさ)も使うことができます

いざ、「田んぼの湯」へ!
まず目に飛び込んできたのは、中央にそびえ立つ大きな櫓。そして、大小さまざまな露天風呂が点在しています。
▲気持ち良い風が流れ、鳥のさえずりが聞こえます

「田んぼの湯」は、その名のとおり、田んぼの真ん中から湧き出た源泉を利用していることから名前がついたそう。露天風呂の周りには田園が広がり、春夏は新緑が美しく、秋には赤とんぼが飛び交い、冬には雪景色に変わるなど、里山の風景を味わうことができます。
▲露天風呂の周りの田んぼでは、実際に春には田植え、秋には稲刈りが行われます

温泉につかり、里山の景色をひとりじめしたような気分を味わいながら、手足を思いっきり伸ばすと、心も身体もほぐれていきます。
▲屋根つきの露天風呂もあるので、小雨や雪の時も平気です

お湯をさわってみると、少しぬるめ。ゆっくりと時間をかけて入浴しながら、6つの露天風呂をめぐるのも楽しそうです。
▲無色透明で、スルッとしたなめらかな感覚。たがわ龍泉閣のお風呂はナトリウム-硫酸塩・塩化物泉で、慢性皮膚炎・消化器疾患・神経系統疾患・泌尿器疾患に効能が期待できるといわれています

のんびり長湯をしていると、心も開放感に満たされまどろんでしまいそう。こんな時間も贅沢ですよね。
▲「日暮しの湯」「かじかの湯」などそれぞれの露天風呂には里山にちなんだ名前がつけられています

夜の「田んぼの湯」は昼間とはまた違う雰囲気に。恋人や家族みんなで温泉を楽しめる混浴ならではの楽しみ方を堪能してみてはいかがでしょうか。
▲田んぼが灯りに照らされ、幻想的な景色がうかびあがります

広々とした内湯は「天狗浴殿(殿の湯・姫の湯)」と「白寿の湯」、「延命の湯」の3種類。内湯であたたまり、露天風呂で風に当たるのも良いですね。
▲「天狗浴殿」から「田んぼの湯」に通り抜けることができます
▲檜の香りが漂う「白寿の湯」は3つの大きな湯船が特徴

「延命の湯」は、宿泊者専用。午前は内湯として、午後から貸切風呂として使用が可能です(当日フロントにて予約)。貸切風呂といっても10人は優に入れそうなくらいの広さなので、ご家族水入らずで入るのもおすすめです。
▲「延命の湯」の貸切料金は3,000円(50分間・税別)

「延命の湯」を除く温泉は、日帰りで入ることが可能。休館日等を除いて15:00~22:00の間、大人1人1,500円(税込)で入浴できます。

加賀の豊かな食材に舌鼓

温泉で旅の疲れを癒した後は、お待ちかねの夕食です!「源助門」をくぐり、薪が並ぶ通路を抜けた場所にある「源助茶屋」でいただきます。客室とは趣がことなり、民芸調の家具で統一され、モダンな雰囲気です。
▲田舎の民家をイメージした「源助茶屋」

お食事は加賀の食材をふんだんに使った会席料理。季節によってメニューが異なりますが、食前酒からはじまり8~10品出てきます。加賀野菜に能登豚、日本海の海の幸など目にも鮮やかな料理は、どれから食べようかと悩むほど。

高級魚で有名なのどぐろや冬の味覚の加能蟹、絶品の鮑や舟盛りなど、別注料理も充実しています。
▲季節の素材を使った会席料理(写真は一例)

朝食は白米が進みそうな和食中心のセレクト。石川県産コシヒカリ100%を白山の美味しい水で炊きあげています。ご飯は一粒一粒がしっかりと立っていて、噛めば噛むほど甘みが出るのはさすがコシヒカリ!滋味溢れるおかずにお腹も心も満腹になります。
▲朝食は素材の味が生きた和定食(写真は一例)

料理も堪能し、幸せなひととき。食事処の隣にあるラウンジでは、暖炉の前で食後のひと時を楽しんだり、静かに読書を楽しんだりなど思い思いの過ごし方ができます。ほかの宿泊者の方とも会話が生まれ、楽しいひとときになりそうです。
▲お正月はこちらの場所で餅つきが行われます

心づくしのおもてなしに触れ、1日で日ごろの疲れも吹き飛ぶほどの癒し体験ができました。リピーターが多いのも納得。ゆったりくつろげる温泉とおいしい料理で、明日からも頑張れそうです。
▲また訪れたくなる、そんなお宿でした

「たがわ龍泉閣」から車で4分ほどの場所には、姉妹旅館「旅亭 萬葉(まんよう)」もあります。2,000坪の敷地に9部屋限定と、大人の隠れ家的な雰囲気を楽しみたい方はこちらもおすすめです。北陸に旅行の際には少し足を延ばして、1400年の歴史がある古湯で心も身体も癒されてみませんか。
石原藍

石原藍

ローカルライター。 大阪、東京、名古屋と都市部での暮らしを経て、現在は縁もゆかりもない「福井」での生活を満喫中。「興味のあることは何でもやり、面白そうな人にはどこにでも会いに行く」をモットーに、自然にやさしく、心地よい生き方、働き方を模索しています。趣味はキャンプと切り絵と古民家観察。

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