「宇和米博物館」で運動不足を解消!?ユニーク体験とカフェを楽しもう!

2019.07.25 更新

「ちょっと最近、運動不足で……」。そんな人におすすめなのが、愛媛県西予(せいよ)市宇和町にある「宇和米(うわこめ)博物館」。昭和3(1928)年に建てられた旧宇和町小学校の木造校舎を移築・活用した施設です。全長109mの長い廊下では、体を動かす面白いアトラクションがあると聞き、さっそく行ってきました!

美味しいお米のふるさとにある「宇和米博物館」

松山自動車道の西予宇和ICから車で約5分の高台にある「宇和米博物館」は、裏手にこんもりとした山がたたずんでおり、なんとものどかな雰囲気。名水に恵まれた宇和町は愛媛県を代表するお米の産地で、プロの料理人からも評価が高いブランド米「うわ米」のふるさとです。「宇和米博物館」は、そんな「うわ米」の魅力にふれて欲しいとの思いから作られたお米のミュージアムです。
▲横から見ると小さな建物のようだが……
▲旧木造校舎は南北にどーんと長い建物

かつての教室は農具の展示室に!四方が黒板の「黒板ルーム」も必見!

標高200~300mの宇和町は盆地になっており、温暖な愛媛県にありながら冬には雪が降ることもあります。そんな冷涼な気候と山から湧き出た名水により、古くから稲作が盛んです。かつての教室は、宇和町の米づくりの歴史を紹介したミュージアムにリノベーションされ、昭和初~中期に使用されていた農具などが展示されています。
▲「宇和米博物館」の入館料は無料。そのため展示室は自由に閲覧できる
▲中央に置かれた荷車は、米や肥料の運搬に使用されていた。機械に頼らずに米作りをしていた昔の方の苦労が偲ばれる
そんな展示室(教室)のひとつに「黒板ルーム」という看板がありました。中に入ってみると……
ぐるり四方が黒板で囲まれた「黒板ルーム」というスペースになっていました。言葉やイラストなど、来館者が思い思いのメッセージを残しています。
▲来館者が残したメッセージを読むのも楽しい!

壁や床にぐるりと大きな黒板が設置してあり、誰もが自由に文字や絵などを描けるようになっていました。チョークを片手にお絵描きを楽しめば、童心にかえったような気分を満喫できます。
▲来館記念のひとことを残して帰ろう
その他の教室はレンタルスペースとして活用されています。ワークショップや研修、企画展示など、地元の企業や団体が利用しているそうです。
元教室の一つには、ゆっくりと打ち合わせができるスペースもありました。ノマドワーカーの人も利用できて、とても便利ですね。

歴戦の勇士たちの記録に闘志を燃やして

そんな「宇和米博物館」の中で特に目を引くのが、教室と教室をつなぐ長~い廊下。その長さはなんと全長109m。この廊下をぞうきんがけしてタイムを競いあう西予市商工会青年部主催の「Z-1グランプリ」という大会があり、「2002えひめ町並み博」の自主企画イベントとして始まりました(2019年は10月27日開催)。また、年間を通して「ぞうきんがけレース」と題して体験を受け付けており、ぐるたびで予約をすれば、コーヒー一杯のサービスもあってとってもお得!
ミュージアムショップ「LOCA-SHOP(ロカショップ)」には、これまでのタイム上位者たちの記録を記したボードがありました。20代の女性の平均タイムは1分23秒ですが、女性の歴代最速タイムは24秒24ということで「これを目指して頑張ろう!」とジャージ(税込500円)や上履き(無料)をレンタル。服やシューズは自前でもOKですが、その場合、シューズは室内用のものを持参してくださいね。
※掲載している最速タイムはいずれも2019年6月時点
バレエシューズ型の上履きは16~28cmまでサイズが揃っています。靴はソールがゴム製のものであるというのが公式ルール。ほどよいグリップ感がぞうきんがけには最適なのです。
▲やる気まんまんでジャージを借りることに!手に持っているひざ用のサポーターは無料レンタル

新記録樹立を狙う挑戦者に、スタッフの馬淵好司(まぶちこうじ)さんが、スピードアップのコツをレクチャーしてくれました。
▲「エアーぞうきん」でイメトレ。なんだかやれそうな気分に

「ぞうきんを持つ手に力を入れ過ぎず、軽く添えるイメージで押し出すとスムーズに動けますよ」。そんな馬淵さんのアドバイスに、イメージトレーニングを行います。
▲ぞうきんは公式競技名の「Z-1」がプリントされた専用のもの

いよいよぞうきんがけにチャレンジ!

準備万端整ったらいよいよスタートです。1名でもチャレンジは可能ですが、公式ルールにのっとり、今回は2名1組でお互いを意識しながらタイムをのばす作戦です。
▲スタート時点では笑顔を浮かべ余裕がある挑戦者
▲「位置について、よーいスタート!」スタートの合図は馬淵さん
▲滑り出しは快調だが、進むにつれて手の滑りに足がついていかず、足がもつれてしまう一幕も!
▲そしておよそ半分の50m付近では「ええーっ、まだ半分?」と悲鳴に近い声が!

そうなのです。簡単なように見えて、この競技はとてもハード。
▲ゴール後は息が上がってしまい、しばらく立ち上がれない……

奥深いぞうきんがけに翻弄されながらも、どうにかリタイアすることなくフィニッシュすることができました。記録したタイムは1分10秒と1分50秒。歴代最速とはいきませんでしたが、どうにか1人は20代女性の平均タイムを上回ることができました!好タイムを記録すると記念のバッジをもらうこともできますよ。

運動の後は、美味しいものでクールダウン!

思い切り体を動かしたからでしょうか。ちょっぴり小腹が空いてきました。ぐるたびで体験予約するとコーヒー一杯をいただけるということで、校舎の裏にある「Loca-cafe」へ。
▲オープンデッキのあるしゃれたカフェ。裏山の緑もまぶしい素敵な雰囲気

こちらは平成29年にオープンした小さなカフェで、オリジナルメニューが美味しいと地元の方から評判をよんでいます。
▲ウッドを基調とした店内は、落ち着いたやさしい佇まい

ここのおすすめメニューとは、なんと「ごはん」。愛媛県はもちろん四国西部を代表する米どころである宇和町の「うわ米」と、全国のブランド米の食べ比べができる「利き米セット」(税込980円)は、ごはんが主役となったオリジナルメニュー。おかずは、数種類用意されている「ごはんのおとも」から3種類を選ぶことができます。ごはんは12:15頃に炊きあがるので、その時間帯を狙えば炊きたてをいただくことができます。
ごはんをよそうのは、愛媛県砥部(とべ)町の伝統工芸品である砥部焼のお茶碗。ぽってりとした白磁に藍色の模様が素朴な味わいのある焼き物です。
▲ツヤツヤ、ピカピカのごはんは、おかず無しでもいけそう!
わっぱのお盆で「利き米セット」が運ばれてきました。右が名水に恵まれた西予市で育った「うわ米」、左はその時々で全国の銘柄米からセレクトした日替わり米。この日は北海道産のお米でした。
▲ごはんを前にはやる気持ちを抑えながら「いただきまーす」
▲こちらは「うわ米」。噛むほどに甘みが広がる!

残念ながら炊きたてタイムには間に合わなかったのですが、「うわ米」は冷めても甘みやモチモチ感があり、さすがの味わい!北海道産のごはんは、ややすっきりとした印象です。ペロリと平らげたとき、スタッフから嬉しい言葉が!「どちらか1種類を無料でおかわりできますよ」と聞いて、甘みのある味が筆者好みだったので、迷わず「うわ米」のおかわりをお願いしました。
▲カフェの片隅にある自家焙煎機

お腹が落ち着いて、ふと店内を見渡すと立派な焙煎機がありました。このカフェで提供しているのは自家焙煎したコーヒー。「まいるど」「ほろにが」「にがにが」と焙煎度合いを変えた3種類の「LOCAブレンド」(税込400円)が人気です。まずはぐるたびプランに付いている無料のコーヒーをいただきました。
▲「ダッチアイスコーヒー」と「チョコグラ」

コーヒーの美味しさにこちらもおかわりです。2杯目は水出しの「ダッチアイスコーヒー」(税込450円)をチョイス。おともには隠し味に自家焙煎コーヒーを入れた「チョコグラ」(税込230円)がおすすめ。程よい甘みが、コーヒーにぴったりの味わいです。ダッチアイスコーヒー(ぐるたびプランの無料コーヒー対象外)はスッキリとしており、酸味と苦味のバランスが絶妙。
▲オリジナルの「LOCAブレンド(100g・各税込500円)」の豆はお土産におすすめ。パッケージは米袋のデザイン
▲「ライスカフェラテ」は抹茶もあり(各税込500円)でホットとアイスを選べる

帰りがけにお米のドリンク「ライスカフェラテ(ぐるたびプランの無料コーヒー対象外)」をテイクアウト。こちらはお米をとろとろの状態にして、ミルクの代わりに使った新感覚のカフェラテです。お米の風味と甘みが優しくてクセになる一杯です。
もはや生活の中で「ぞうきんがけ」をすることはほとんどなくなってしまいましたが、実際に体験してみると体力を使う全身運動であることが分かりました。「ダイエットに効果的だったかも!」と思いつつ、「うわ米」をおかわりしたのでその効果は期待できないかもしれません。ただ、自然豊かな場所で思い切り汗を流す楽しさは、心身のリフレッシュに役立つことうけあいです。
阿部美岐子

阿部美岐子

四国の旅ライター&グルメライターとして、「四国旅マガジンGajA」や「マチボン」などの雑誌、企業広報誌などを手がけており、四国中を駆け回っている。著書に「サントリーバー露口 12ストーリーズ(青舟社)」。

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