宮古島「雪塩ミュージアム」で、雪塩を食べて、学んで、お土産に!

2019.07.09 更新

宮古島の特産として知られる「雪塩」。粒子が細かく雪のようにサラサラとしており、通常は取り除かれるニガリ成分までも含まれた雪塩は、誰に渡しても喜ばれる宮古島のお土産のひとつです。そんな雪塩の魅力を発信しているのが「雪塩ミュージアム」。雪塩について学べるだけでなく、雪塩グルメや関連商品まで購入できるこの施設で、雪塩の魅力に迫ってきました!

▲「雪塩クッキングボトル」(50g・税込390円)

空港から車で約30分!宮古島「雪塩ミュージアム」へ

沖縄本島から南に300km(飛行機で約50分)ほど離れた場所にある宮古島は、サンゴが隆起してできた島。大部分がサンゴや貝殻などが堆積してできた「琉球石灰岩」からなっていて、周辺の海の透明度は日本国内でもトップクラスを誇っています。
▲雪塩ミュージアムの目の前にある「西の浜ビーチ」

このような環境だからこそ誕生したのが「雪塩」。琉球石灰岩の成分が含まれていることと、雪のように真っ白なパウダー状の見た目から、沖縄県の特産として全国的にも高い認知度を誇っています。
▲14種類の成分が含まれているという「雪塩」

そんな雪塩の魅力に触れられる施設が、宮古空港から車で30分ほどのところにある「雪塩ミュージアム(製塩所)」です。
▲小ぢんまりとした施設ながら、週末や観光シーズンには1日1,000人が訪れることも

宮古島の北端、池間島を望む海沿いにある雪塩ミュージアム。敷地内には雪塩のつくり方をパネルで紹介した展示室と、雪塩の製塩所、雪塩の関連商品を販売するショップが併設されています。

無料のガイドが常駐していて、敷地内を案内してもらいながら塩づくりの工程を学ぶことができます。ガイドの予約は不要、ひとり客でも利用OKということで、案内してもらうことにしました(団体は要予約)。

サラサラな質感と琉球石灰岩の成分が溶け込んでいることが特徴の雪塩

まずは屋外で原料となる宮古島の海水の特徴と、海水をくみ上げる仕組みについて詳しく説明していただきます。

この日のガイドは小川さん。
「宮古島はサンゴ礁が隆起してできた『琉球石灰岩』という地層でできています。この施設内の地下約22mから取水した地下海水には、この琉球石灰岩の成分が豊富に溶け込んでいるため、カルシウムをはじめ、カリウム、マグネシウムなど14種類のミネラル成分が含まれているんです」と教えてくれました。
▲浸透海水を汲み上げるポンプの前で、雪塩の原料について学びます

しかも琉球石灰岩にはたくさんの空洞があるため、それが天然のろ過装置となって、海水中の不純物を取り除いてくれているのだとか。その地下海水をポンプでくみ上げて、雪塩をつくっているそうです。
▲海水をくみ上げて製塩に使用するまでの流れがパネルで説明されています

続いて屋内の展示室に移動し、製塩の説明を受けます。実は製造方法にも雪塩ならではの特徴があります。「通常の塩は、海水を煮詰めてつくますが、そうするとミネラルを多く含んだニガリ成分が取り除かれてしまいます。一方、雪塩は、加熱した金属板の上で海水を蒸発させるという方法で製造されるので、ニガリ成分が残ったままのまろやかな塩に仕上がるんです」と小川さん。
▲パネルを使って分かりやすく説明してくれます

余計な手を加えずに、海の成分そのままを活かすことを目指してつくられた自然海塩。美しい海で知られる宮古島だからこそできた塩なのですね。

なお、雪塩は2000(平成12)年8月に「世界で一番、含有するミネラル成分の種類が多い塩」としてギネスブックに認定されました。現在はそのカテゴリーが無くなってしまったため「世界一」や「ギネス認定」などの表記ができなくなりましたが、宮古島の雪塩が世界的に認められたということは事実です。
▲塩とは思えないほどキメが細かくてサラサラなのも、雪塩の特徴

雪塩の代名詞とも言える、細かくサラサラな質感についても、小川さんが説明してくださいました。
「雪塩には顆粒タイプとパウダータイプがありますが、瞬時に水分を蒸発させる特許製法で瞬間蒸発させたパウダータイプの塩は、平均粒径96μm(マイクロメートル)。一般的な塩は200~400μmなので、いかに雪塩がキメ細かいかがお分かりいただけると思います。なお、雪塩という名前は、海水がこのパウダー状の塩になるまでの一連の製造工程に由来しています」(小川さん)
▲お料理の味をマイルドに仕上げてくれる雪塩

この粒の細かさが「溶けやすい」「食材への付着性が高い」「浸透性が高い」という特徴を生み出していて、お肉の下味をつける際やスープの味付け、天ぷらのつけ塩、おにぎり、パン生地などに向いているとのこと。

なかでも小川さんおすすめの使い方は、熱中対策にもなる「手作りスポーツドリンク」。作り方はとても簡単で、1Lの水に雪塩5gを混ぜるだけ。「市販されているスポーツドリンクは糖分が多い」と気になっている方にもおすすめだそうです。

ガイドは15分ほどで終了。一般的な塩とは見た目も味わいも異なる雪塩について楽しく詳しく学ぶことができ、また、琉球石灰岩の成分が含まれていて旨みたっぷりの雪塩の魅力を改めて感じることができました。

大人気!ほんのり塩がきいた雪塩ソフトクリーム

▲雪塩ミュージアムを訪れたら食べずには帰れない、絶品ソフトクリーム

さて、雪塩の製法について学んだところで、ここを訪れたら絶対に味わって欲しいグルメがあります。それが名物の「雪塩ソフトクリーム」(税込400円)。甘さの中にほどよい塩気が感じられ、後味はさっぱり。そのままでももちろん美味しいのですが、「合わせ塩」を自由にトッピングして、好きなフレーバーを楽しめるようになっています。
▲合わせ塩は種類がたくさんあって迷ってしまいそう

ピパーチ(島胡椒)塩、抹茶塩、とうがらし塩、ココア塩、わさび塩、ゆず塩、ダイナマイト塩(ブラックペッパー、一味とうがらし、ピパーチをミックスした塩)、ハイビスカスの塩など、12種類の合わせ塩があるので、気になったものをソフトクリームに振りかけてみてください。
▲無料の合わせ塩をたっぷりかけて(写真はハイビスカスの塩)

写真映えするのはハイビスカスの塩。真っ白なソフトクリームに、色鮮やかな赤がよく映えます。ハイビスカスのほのかな酸味と、ソフトクリームのまろやかな甘みが絶妙のバランス。甘さの中に程よい塩がきいていて、後を引くおいしさでした。

いくつかの塩を試してみて私が最も気に入ったのは「わさび塩」。ツンとしたわさびの辛みと雪塩のまろやかな塩味のコラボレーションが絶妙で、ソフトクリームの甘さの後に遅れてやってくるわさびの香りと辛みがたまりませんでした。
▲この雪塩ソフトクリームを食べるためにここを訪れる人も少なくないのだとか

女性に嬉しい!ショップには雪塩を使ったコスメも充実

▲宮古島のお土産にぴったりの商品がずらりと並ぶ店内

雪塩ソフトクリームを味わった後は、ショップ内でお買い物を楽しみましょう。
こちらのショップでは、雪塩を使ったお菓子や飲料、調味料をはじめエコバッグ、Tシャツなどのグッズが計100アイテムほど販売されています。

1番人気は、高級感のある和紙で作られた製塩所限定パッケージの「雪塩」。調味料としてはもちろん、マッサージソルトとして買って行く方も多いのだとか。塩は何袋あっても困らないものなので、少し多めに買って行くのも良いかもしれません。
▲雪塩ミュージアムでしか買えない限定品「雪塩」(120g・税込648円)

「実は雪塩パウダーは、スキンケアアイテムとしても優秀なんです」とショップのスタッフに教えてもらい、おすすめのスキンケア方法を試してみることに。
▲雪塩を使ったスキンケアに挑戦

手を洗い、雪塩パウダーを手にのせます。少し水を加え、ペースト状になったら15~30秒ほど時間をかけて優しくもみ込むように洗います。その後は水で流すだけ。塩で洗っただけなのに手がしっとりし、ハンドクリーム要らずのスベスベ肌になったような気がしました。
▲キメの細かい雪塩が肌にスーッと浸透していくのが分かります

雪塩はその他にも、むくみとりのマッサージや頭皮ケア、口内炎、虫刺されにも効果が期待できるそう。食べても塗ってもOKな万能塩なのですね。
▲「雪塩石鹸」(税込1,620円)も販売。これで顔を洗えば、その後のスキンケアが楽になるかもしれません

人の脂にもっとも近いといわれる「馬の油」が配合された「雪塩石鹸」も人気商品です。実際に使ってみると、しっとりしているのにベタつかず、もっちりとした洗い上がりに。こちらのロングセラー商品だそうです。
▲ホームエステで美肌を目指すなら「雪塩ミネラルソルト ホームスパ」(250g・税込1,852円)

パウダー状の雪塩から、さらに細かい雪塩を集めた「雪塩ミネラルソルト ホームスパ」は、頭から足先まで使うことのできるスキンケアアイテム。塩にオリーブオイルやヨーグルト、豆乳、アボカドなどを混ぜてマッサージすると、さらに美肌に近づくそうです。自宅で簡単にエステ気分を味わいたい時におすすめです。
▲パッケージも可愛らしい「雪塩ばうむくーへん」(ホール1,350円、1/4サイズ350円 ※ともに税込)

おやつやお土産にぴったりなのが「雪塩ばうむくーへん」。こちらは、低温でゆっくりと焼き上げたしっとりやわらかなソフトタイプと、高温でしっかりと焼き上げたハードタイプの2種類があります。雪塩がコクと甘さを引き立て、どちらも後引くおいしさ。
▲こちらはソフトタイプのバームクーヘン。しっとり柔らか

口どけの良いやわらかなソフトタイプと、生地がギュッと詰まった食べ応えのあるハードタイプ。試食もできるので、ぜひ食べ比べてみてください。
▲塩がほんのりとアクセントになった人気商品の「雪塩ちんすこう(小)」(税込594円)

沖縄土産の定番、ちんすこうもありますよ。ちんすこうに雪塩を混ぜ込んだ「雪塩ちんすこう」は、一般的なちんすこうとは一味違う軽い口当たりに仕上がっています。
▲宮古島のモチーフがプリントされた帆布素材の「トートバッグ」(Sサイズ1,400円、Mサイズ 1,900円、Lサイズ2,500円 ※すべて税込)も人気。写真のMサイズは、A4版も収納できて使いやすい
▲商品を購入した方には、もれなく小袋に入った雪塩のプレゼントが!

ショップ内には商品がたくさん。目移りしてしまうほどの品揃えで、ショップ内を歩いている間ずっとワクワクが止まりませんでした。

2019年4月にオープンしたカフェスペースでは塩パンが人気

▲ゆっくり過ごすことができるカフェスペースがオープンしました

実は2019年4月22日にリニューアルオープンした雪塩ミュージアム。新しくカフェスペース「ミュージアムラウンジ」が加わりました。
木目調の家具を配置したラウンジでは、焼き立ての塩パンを味わうことができます。
▲ふんわりとした食感と程よい塩加減がおいしい「塩パン」(税込60円)
宮古島や塩に関する書籍も展示されているので、自由に閲覧することも。雪塩ミュージアム周辺にはカフェがないので、ここでゆっくり過ごせるのは嬉しいですね。
▲ショップ入口にディスプレイされている雪だるまは、雪塩で出来ています

世界で最もミネラル成分が多く含まれていると称された雪塩について学べ、味わえ、お買い物ができる雪塩ミュージアム。宮古島の自然が生んだ宝物を、宮古島滞在中にぜひ体感してみてください。
舘幸子

舘幸子

沖縄在住のフォトライター。以前はフードコーディネーターとしてカフェやお菓子メーカーのメニュー開発に携わっていました。 趣味である食べ飲み歩きブログ(おいしい沖縄)を続けながら、 大好きな沖縄の情報を発信したいと思い、2015年からフォトライターとして活動をスタート。様々なWebサイトや雑誌で沖縄の情報を発信しています。 (編集/株式会社くらしさ)

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