「野毛山動物園」は入園無料なのに満足感たっぷり!親子で動物とふれあおう

2019.05.25 更新

横浜市にある3つの動物園のうちの1つ、「野毛山動物園」は「小さなお子さんが動物園デビューをする動物園」と位置付けられていることから、横浜市の政策で入園料がなんと無料!3.3ヘクタールほどの広さで、大人の足なら1~2時間くらいでひとまわりできますが、約100種、計2,500点もの動物が飼育されていて見ごたえはたっぷり!動物を間近で見られて、ふれあえると人気の「野毛山動物園」の魅力をレポートします。

子ども連れに嬉しい!ベビーベッドや授乳室を完備

「野毛山動物園」は、みなとみらい21地区を見下ろす高台に位置する「野毛山公園」内にあります。JR京浜東北線・横浜市営地下鉄の桜木町駅から徒歩15分ほどで着きますが、途中上り坂になっているので、お子さんをお連れの場合はバスの利用がおすすめです。桜木町駅から市営バス89系統「一本松小学校」行きのバスに乗り、「野毛山動物園前」で下車してすぐです。

専用の駐車場はないため、車で向かう場合は近隣の有料駐車場を利用します。
▲「野毛山動物園」の出入口。訪れた日はオリジナルデザインのこいのぼり、「のげのぼり」が空を舞っていた(現在は終了)
▲出入口の右側にコインロッカーがある
▲出入口の左側にある案内所で、ベビーカー(B型。対象は7~24カ月)や車椅子を無料でレンタルできる。ただし、数に限りがあるので要注意
▲出入口から入って左手に、ベビーベッド付きのトイレがある。子ども連れでも安心
▲トイレのすぐ横にはベビーカー置き場も
▲出入口の右手にある看板は記念撮影にピッタリ
▲看板の奥に進むと、トキやオシドリの展示がある。ひときわ目を引くのは、真っ赤なショウジョウトキ
▲トキやオシドリの展示の左横にある授乳室。カーテンで仕切られた2つの部屋のほか、水道や調乳用給湯器、ベビーベッドもあるのが嬉しい

園内マップは出入口で手に入れられるので、忘れずに。
▲動物のイラストがかわいい園内マップ

かわいい姿や荒々しい姿も見られる!動物たちのお食事タイム

出入口から入り、しばらくまっすぐ進むと、正面にその日の「動物たちのお食事タイム」が掲載された看板があるので、まずはチェックしておきましょう。
▲「動物たちのお食事タイム」はそれぞれ時間がずれているため、うまくいけばすべて見ることもできる

取材時、毎日行なわれているお食事タイムは、13:30からのチンパンジー、14:00からのレッサーパンダ、15:00からのライオンまたはトラ、15:40からのツキノワグマ、16:00からのペンギンでした。ほかの動物は曜日によって異なるため、事前に知っておきたい方はHPを確認して下さいね。
※2019年6月1日から新年度のスケジュールでお食事タイムがはじまる予定です。5月末に変更箇所が決定します。

14:00からのレッサーパンダのお食事タイムを見学しようと展示場所へ行くと、5分前からたくさんの人が集まってきました。
▲レッサーパンダの展示。お食事タイムの前に訪れたときは、木の陰に隠れていて見えなかった

時間になると、レッサーパンダの展示場に飼育員さんが登場しました。飼育員さんがリンゴを食べやすい大きさに割りながら、レッサーパンダにあげはじめました。その間、レッサーパンダの食事やフンの量などの生態や、2頭(キクとケンケン)それぞれの性格などをていねいに教えてくれます。
▲すっくと立ったキク。柵がないため、とても近くに感じる!
▲右手でしっかりとリンゴを掴んでむしゃむしゃ……。レッサーパンダにも利き手があるのだそう
▲舌をぺろりと出すしぐさがかわいい!

15:00からはじまるライオンのお食事タイムも見学しました。

まず、ライオンがいない柵の中で、飼育員さんが肉をさまざまな場所に置いていきます。その後、飼育員さんと入れ替わりでライオンが登場。うろうろと歩き回り、肉を見つけてガブリと食いつきます。その姿は迫力満点!
▲肉を探すライオン。「後ろにあるよ!」と子どもの声が上がる。食後、見学する筆者たちに向けておしっこをかけてきた……!

ライオンの左隣にはトラも展示されていました。柵との距離が近いので、目が合うと思わずビクビクしてしまいます。
▲柵の中をぐるぐると歩き回るトラのミンピ。模様が立派で、まつげが長い!
▲展示の前にはベンチが置かれていることもあり、座ってのんびり眺められる。写真はライオンとトラの展示の前

ライオンとトラは室内から見ることもできます。
▲ライオンとトラの部屋が並ぶ。壁にはそれぞれの性格などが書かれたパネルが展示されている
▲先ほどまで歩き回っていたミンピがぐっすり眠っていた

動物たちの生態を間近で観察!

園内にはほかにも、キリンやフラミンゴ、サルなどたくさんの動物がいます。
▲約40cmもある長い舌を枝に巻き付けて、葉だけをむしゃむしゃと食べるキリン
▲キリンの隣に展示されているフラミンゴ。柵がないので、足や羽のつくりも観察しやすい
▲アビシニアコロブスというアフリカに生息するサル。黒と白の毛がインパクト大!思案深げな表情でこちらをじっと見つめていた……

「は虫類館」は、は虫類のパラダイス!

さらに、は虫類好きにとってはたまらない、「は虫類館」もあります。
▲は虫類館の出入口。反対側にもうひとつある

室内にはワニやカメ、トカゲなどが約36種類います。動物たちのために室温が少し高めに設定されており、中に入るともわっとします。
▲ガラス越しに眺めたり、上から見下ろしたり……
▲丸くて大きな瞳が印象的なニシアフリカコガタワニ。口をパッカリと開けて、置物のようにじっとしていた
▲首を伸ばして気持ちよさそうにスイスイと泳ぐインドセタカガメ

ほかにも、2013年に日本国内で違法に流通していたところを「野毛山動物園」に保護されたバタグールガメや、ホウシャガメの卵の人工孵卵の様子など、見どころがたくさんあります。

動物にふれて、命を感じる「なかよし広場」

「野毛山動物園」でとくに人気のスポットのひとつが「なかよし広場」です。園内の東の方にあり、モルモットやハツカネズミ、ニワトリなどの小動物とふれあえます。
▲「なかよし広場」の出入口

なかよし広場は、平日は9:45~11:45、12:15~14:15、14:45~16:15の3回利用できます(気温が高い日など、12:15~13:15が閉場の場合あり)。

土日・祝日は午前の部10:00~12:00、午後の部13:30~15:30の2回で、整理券が必要になり、定員150名、制限時間20分の入れ替え制です。整理券は午前の部は9:45から、午後の部は12:00から、「なかよし広場」前で配布されます。
▲広々としたスペースの中にベンチがたくさんある

中に入ると、ニワトリが自由に歩き回っています。出入口の扉は開いたままですが、外に逃げてしまうことはあまりないのだそう。
▲「コッコー!」と叫びながら歩き回っているニワトリたち
▲ニワトリが砂浴びをして遊ぶ場所

動き回っているニワトリを抱っこするのは、日ごろ動物にふれていない筆者にとってはハードルが高いため、比較的じっとしているモルモットを抱っこしてみることにしました。モルモットとハツカネズミは専用の箱に入っています。
まず、看板に書いてある抱っこの仕方を確認します。
▲動物にさわる際の注意点などが書かれた看板
▲箱の中にモルモットがたくさん!

ドキドキしながらモルモットを抱き上げてベンチに座り、膝の上に専用の「おざぶとん」を敷いて、その上にモルモットをのせます。最初は筆者がビクビクしてしまいましたが、徐々に膝の上のモルモットのぬくもりを感じてきて、ほっこりした気持ちに。周囲の子どもたちも怖がらず、楽しそうにさわっていました。
▲ブラッシングすると、モルモットが気持ちよさそうな表情に!

ほかに、ハツカネズミもいます。
▲箱の角に集まるハツカネズミ。「ネズミ団子みたいですよね」と飼育員さん

ハツカネズミは好奇心が旺盛なため、子どもが手のひらにのせると肩まで上っていってしまいました。その様子を見て驚いていると、飼育員さんが「ハツカネズミの頭や背中のあたりをやさしく指でさわれば、ゆっくりふれあえますよ」と教えてくれました。
▲恐る恐るさわってみると、バクバクと動く心臓の鼓動が小さな体から伝わってきた!

飼育員さんがすぐ近くで見ていてくれるので安心です。さわり方や抱っこの仕方、生態についても教えてくれます。

突然、飼育員さんがハツカネズミのいる箱の上に棒を立てました。するとハツカネズミたちはどんどん棒を上りはじめ、頭上にかけられた綱を渡って、近くに設置されている「ねずみワールド」に向かって移動していきます。子どもも大人も夢中で見ていました。
▲たまに“落とし物(フン)”をするため、綱の真下は注意が必要!
▲「ねずみワールド」は横1.9m、奥行き1.4mあり、かなり大きい!

「ねずみワールド」とは、飼育員さんが手作りしている、ハツカネズミのための遊び場です。訪れた日は4月で新学期が始まる季節だったため、小学校のようなつくりになっていました。季節に応じてテーマを設け展示を変えているそう。
▲ハツカネズミが動き回ったり眠ったりといった、さまざまな行動を観察できる

この「ハツカネズミの綱渡り」は、平日の11:40と14:10に行なわれています(強風や雨の場合はお休み)。
▲「ふれあい広場」にはアオダイショウもいる。にょろにょろと動く姿に、子どもたちは大興奮!さわることはできない
▲「なかよし広場」を出てすぐ右手に洗い場があるため、動物をさわったあとに手を洗える
▲「なかよし広場」の目の前で展示されているペンギン。お尻をフリフリしながら気持ちよさそうに泳いでいた
▲ペンギンの展示場所の左手に休憩所があり、ホットドッグやたこ焼き、スナックなどの軽食を購入できる自動販売機もある

ホッキョクグマになれる!?「しろくまの家」でバックヤード見学

もうひとつ、「野毛山動物園」ならではの展示があります。それは「しろくまの家」。1999(平成11)年までホッキョクグマが実際に住んでいた獣舎を見学できるようになっています。
▲「しろくまの家」の出入口。反対側にももうひとつある

中に入ると、ホッキョクグマの寝室や産室(出産用の部屋)があります。さらに飼育員が観察したり記録をしたりする記録室などにも入れるので、まるでホッキョクグマや飼育員さんになった気分を味わえます。
▲ホッキョクグマが使っていた寝室
▲反対側に出ると、先ほど覗いた寝室に「ヒト」の看板が!フォトスポットとして人気の場所

嬉しいおまけ付きの「キッズプレート」と遊べる休憩スポット

お腹がすいたら「屋内休憩所」へ向かいましょう。
▲右の建物が屋内休憩所。目の前にある「ひだまり広場」にもベンチが置かれているので、晴れた日はお弁当を持ってきて、ここで食べるのも気持ちよさそう
▲テーブル席が66席ある。電子レンジもあり、持ってきたお弁当などをあたためられる
▲「ドライカレー」(600円)や「焼きそば」(400円)、「のげやまパンケーキ」(430円、数量限定)などの軽食も販売されている

「キッズプレート」は、チキンライスやハンバーグ、ポテトなどが入っているほか、かわいい動物のマスコットも付いてくる。子どもが喜ぶこと間違いなし!
▲「キッズプレート」(680円)は数量限定。ジュースはリンゴかオレンジを選べる。マスコットは3種類の中からランダムで1つ渡される。何が当たるかお楽しみ♪
▲屋内休憩所内にはベビーベッド付きのトイレがある

また、廃線となった市電の展示は、途中で少し涼むのにピッタリ。レッサーパンダやチンパンジーの展示場所の近くにあり、子どもたちのちょっとした遊び場にもなっているようでした。
▲1928(昭和3)年から1971(昭和46)年まで、「野毛山動物園」の下の野毛坂などを走っていた

楽しい思い出を持ち帰ろう

出入口の横にある「なかよしショップ」では、クッキーやチョコレートなどのお菓子や、ぬいぐるみなどが販売されています。
▲さまざまなグッズが豊富に揃う「なかよしショップ」
▲動物の絵柄がプリントされた「プリントクッキー」(580円)は「野毛山動物園」のオリジナル。家族やお友だちへのお土産にピッタリ!
▲左から「木製知育パズル」(1,458円)、「手ぬぐい」(各980円)、「クリアファイル」(216円)。すべて「野毛山動物園」のオリジナルグッズ

そのほか、季節ごとにフレーバーが変わる「のげやまソフト」(360円)や「チュリトス」(310円)も販売されているので、小腹が空いたときにも便利なお店です。
▲出入口を入ってまっすぐ歩いた右手には、ライオンの募金箱がある

「誰もが気軽に訪れて、動物に出会い、命を感じてほしい」というのが「野毛山動物園」のコンセプト。そのコンセプト通り、動物との距離が近いため、体の模様、毛並み、羽のかたちなどを間近でじっくり観察したり、実際にふれてみて、さわり心地や鼓動を感じることができます。

子どもはもちろんのこと、大人も存分に楽しめるため、恋人同士や友人同士で訪れている人もたくさんいました。散歩がてら、ぜひ動物たちに会いに行ってみてはいかがでしょうか?
※記事内の料金・価格はすべて税込です

撮影:舛元清香
桑沢香里

桑沢香里

編集者、ライター。出版・編集プロダクションのデコに所属。雑誌、書籍、小冊子、ウェブ媒体の編集・執筆などを手がける。編集を担当した本に『わたしらしさのメイク』『おとなのヘアケア読本』(ともに技術評論社)、『劇団四季ミュージカルCATSのすべて』(光文社)、『大相撲手帳』(東京書籍)、『大相撲語辞典』(誠文堂新光社)などがある。

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