瀬戸内で訪れるべき離島10選!旅行者に人気の離島はここだ【永久保存版】
3年に一度開催される「瀬戸内国際芸術祭」や、サイクリングの聖地として注目を浴びる「しまなみ海道」など、数多くの観光スポットやイベントがある瀬戸内海は727もの島が浮ぶ日本屈指のアイランドエリア。個性的な島がたくさんあるなかで、特におすすめの島々を約10島厳選してご紹介します!※本記事の情報は取材時点のものです。最新情報は直接施設にお問い合わせください。

1.瀬戸内海最大の島「淡路島」

東側は大阪湾に隣接していて、本州と四国(徳島県)から高速道路で結ばれているため、瀬戸内海はおろか国内の離島の中でも屈指のアクセスの良さが特徴的です。

そのアクセスの良さから、関西のリゾートアイランドという性質を持ち、週末になると大阪・神戸などの大都市圏から多くの観光客が訪れています。多様な魚種を狙うことができるフィッシングや、初心者でも挑戦できるハイキング、そして自然の中で一夜を過ごすキャンプなどのアウトドアレジャーが人気です。

また、島内には古事記や日本書紀にも記されている日本最古の神社「伊弉諾神宮」をはじめ、国造り伝説の舞台となった「絵島(えじま)」など、近年話題のパワースポットもありますよ。淡路島を訪れた際はぜひ立ち寄りたいスポットです。



メインのカツの具材が淡路牛ではなく玉ねぎで、衣はサックサク!玉ねぎの甘さが存分に味わえるオニオンカツに、酸味のあるトマトソースとからしマヨネーズがいいアクセントになっています。この「あわじ島オニオンビーフバーガー」を食べられるのは「あわじ島バーガー 淡路島オニオンキッチン」の本店と、うずの丘店の2カ所だけ。

淡路島
キャンプ場をはじめ、淡路島のおすすめ観光スポットやご当地グルメの情報はこちら
2.観光スポットと食材の宝庫「小豆島」

瀬戸内海の中では、淡路島に次ぐ大きさを誇る香川県の「小豆島」(2019年6月時点)。船でしか渡れない離島としては日本国内で最大の人口を有する島で、本州や四国から発着する一日のフェリーの本数は日本屈指。そのためアクセスは比較的良好です。

約153平方キロメートルある島内には風光明媚な観光スポットが目白押し。引き潮のときだけ海の中から現れるという「エンジェルロード」は、“天使が願いを叶えてくれる”といわれている開運スポットで、近年多くの観光客が訪れています。

また、島内を一望できる「寒霞渓」は、日本三大渓谷美のひとつに数えられ、日本最初の国立公園に指定された「瀬戸内海国立公園」を代表する景勝地です。春の山桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の渋い岩肌など、季節ごとに違う表情を楽しめます。

そんな小豆島の名産品といえばオリーブ。小豆島は国内のオリーブ栽培発祥の地として知られ、国内オリーブ生産量の95%以上を担っています。島のいたるところにオリーブ林があり、ギリシャなど地中海沿いの国々を思わせる景観に旅情が高まります。

そんなオリーブ栽培のメッカへ行ったら、絶対オリーブグルメを食べたい!と思いますよね?でも、小豆島産のオリーブオイルの相場は200mlで3,500円以上と地元の人でも滅多に口にできない高級品なんです!
そこで、気軽にオリーブに触れるなら「道の駅 小豆島オリーブ公園」に行くのがおすすめ。敷地面積8.2ヘクタールの広々とした農園で、約20品種・2,000本のオリーブと約120種類のハーブを栽培し、年間およそ30万人の観光客が訪れています。

オリーブの収穫時期である例年10~11月には「オリーブ収穫祭」を開催し、オリーブ収穫や搾油所見学体験をはじめ、オリーブ染め教室など、オリーブに触れる企画が盛りだくさんです。
また、オリーブの実を食べて育った「オリーブ豚丼」を無料で食べられたり、約3,500個の盛大なオリーブ餅投げを開催したりと充実した内容になっています。

もっともーっとオリーブグルメも堪能したい!という方は、夕食などでオリーブグルメを提供している宿に泊まるのもおすすめ。希少な小豆島産オリーブを使った料理を食べさせてくれるところは数少ないので、事前に調べて予約しておくと良いでしょう。
小豆島
小豆島の注目観光スポット、グルメ情報はこちら(一部、他の離島の記事が表示されます)
3.現代アートの離島を巡る!「豊島」「直島」「女木島」

小豆島のすぐ西の沖合に浮かぶ「香川県の豊島」「直島」「女木島」は、今や世界中から観光客が押し寄せる人気の離島です。その理由は、3年に一度開催される現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」(以下、瀬戸芸)を訪れるため。

人口数百人程度と普段はお年寄りばかりが暮らす静かな島々ですが、瀬戸芸の開催期間中は、おしゃれな若者や外国人がたくさん訪れます。

瀬戸芸の開催は春、夏、秋の3シーズン。もちろん開催中に足を運ぶのがおすすめですが、芸術祭を終えた後も展示され続ける作品も多いんです。島の景観として島の人々の暮らしになじむようになった作品たちは、また違った見え方をしてきます。
混雑を回避したい人や通な楽しみ方をしたい人は、あえて時期を外すのも良いですね。

なお瀬戸芸は香川県と岡山県にある12の島と2つの港で開催されています。「豊島」「直島」「女木島」の他にも、アート作品を鑑賞できる離島があるので、詳しくは公式ホームページをご確認ください。
豊島・直島・女木島
島々をめぐるアートの祭典・瀬戸内国際芸術祭2016で島と芸術、文化、そして食を満喫! ※記事は女木島の2016年開催時の内容です
4.サイクリングの聖地に白亜の広場が!「生口島」

広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ「しまなみ海道」は、世界中のサイクリストが集うサイクリングの聖地。今や世界中から多くのサイクリストが訪れています。そんなしまなみ海道の中で、ぜひ訪れてほしいのが、広島県の尾道側から数えて3つ目にある「生口島」。

島の約50%が急傾斜になっているため日当りが良く、瀬戸内海でも指折りのレモン産地。「瀬戸田レモン」というブランドレモンが名産です。生口島に行ったらフレッシュなレモンを使用したグルメの数々を堪能してみてください。


そんな生口島で、最近「絶景すぎる!」と話題沸騰中のスポットが「未来心の丘」。ここって本当に日本!?と思ってしまうほど一面“白”の世界が広がっています。白一色に染めている正体は、イタリア・カッラーラ産の大理石を使ったアート作品の数々。


ちなみに、こちら「未来心の丘」は浄土真宗本願寺派の寺院・耕三寺などと合わせて「耕三寺博物館」として公開されています。入場料を支払う必要があるのでご注意ください。
生口島
しまなみ海道「未来心の丘」は写真映え必至の眩しすぎる純白アートスポット!
5.“瀬戸内のハワイ”で優雅な時間を過ごす「周防大島」

山口県の南東部に位置し、瀬戸内海では3番目の大きさを誇る「周防大島」は別名“瀬戸内のハワイ”と呼ばれています。
明治時代、サトウキビ畑や製糖工場で働くため、周防大島から約4,000人もの出稼ぎ労働者がハワイへと渡りました。出稼ぎを終えて日本へと戻る際、ハワイで触れた文化や風習を、周防大島へ持ち帰ったのが所以です。

この歴史的な繋がりから、1963(昭和38)年にハワイ州カウアイ島と周防大島は姉妹島提携を結び、以来、活発な交流が行われています。

周防大島にはカウアイ島に実在する施設がモデルになった建物がいっぱい!また、建物の周囲にはヤシの木が立ち並び、まるでハワイに居るような感覚に浸れます。ここから「ハワイなう」なんてSNSに投稿すれば、閲覧した人の誰もが「いいね!」と信じきってしまうはず。



また、周防大島では「アロハコード」というものがあり、アロハシャツを着ていると、「グリーンステイながうら」や「アロハオレンジ」「サンシャインサザンセト」など、島内の施設や店舗で多彩なサービスを受けることができます。
周防大島にお出かけの際は、ぜひアロハシャツをキャリーバッグに忍ばせてくださいね!
周防大島
瀬戸内のハワイ!周防大島の魅力を満喫するアロハな1日
6.尾道に行ったらここにも行くべし!イチジクとチョコレートの島「向島」

「しまなみ海道」の広島県側から数えて最初の島「向島」。尾道の街から尾道水道を挟んだ200mくらい先にあり、渡船のほか、車で橋を渡って行くこともできる離島です。ものすごーく手軽に渡ることができるんですが、尾道観光とセットで訪れる人はあまり多くないそう。


そんな向島の名産はイチジクです。温暖な気候や島特有の潮風と陽光が、美味しいイチジクを育てます。イチジクの旬は例年8月中旬~11月中旬。この時期に向島を訪れるなら、甘く熟したイチジクを味わってみてください。

また、向島の山奥にあるチョコレート屋「USHIO CHOCOLATL」では、パプアニューギニアから買い付けたカカオ豆を自家焙煎したチョコレートが堪能できますよ。
カカオと砂糖だけでできた本物のチョコレート、一口食べた瞬間、今までのチョコレートの概念をひっくり返されること間違いなし!おみやげにも喜ばれる「USHIO CHOCOLATL」にもぜひ寄ってみてください。
向島
尾道の街から尾道水道をへだてた対岸にある離島
7.有名アニメ映画の世界に浸れる!「沖ノ島」
和歌山県和歌山市の「加太(かだ)港」から、友ヶ島汽船のフェリーに乗りおよそ20分で行くことができます。


周囲8kmほどの沖ノ島には5つの砲台跡や弾薬庫跡など、旧日本軍の施設跡が点在しています。なかでも最も保存状態がよく、当時のままの姿が残っているのが、「第3砲台跡」。緑に覆われ、時代を感じさせる風合いは、自然とあいまってなんとも神秘的です。

「第3砲台跡」が山中、島内の山頂付近に人目を盗むように配されているのに対し、海に面した高台に座す「第2砲台跡」もおすすめ。海や空と、砲台跡のコントラストが良い感じにノスタルジーを誘い、第3砲台跡とはまた違った景観を楽しめます。

釣りをしたり、ハンモックに揺られてのんびりしたりと、無人島ならではのオフを過ごせますよ。もちろん日帰りでの訪問もおすすめなので、ピクニック気分で出かけてみてはいかがでしょうか。
沖ノ島(友ヶ島)
神秘の無人島・友ヶ島で思わず「バルス」!ジブリの世界がここにもあった!
8.伝統的建造物群と柑橘王国の島「大崎下島」

広島県呉(くれ)市の沖合に浮かぶ「大崎下島」。7つの島を7つの橋で結ぶ「安芸灘(あきなだ)とびしま海道」を使えば、呉市内から車で約1時間で行ける離島です。
島内にある御手洗の町並みが大手飲料水メーカーのCMにも登場したことで、旅好きの間で人気が上昇。通好みな旅を愉しめる離島として注目を浴びています。

御手洗の町は、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されていて、江戸時代から昭和初期にかけての建物が残されています。中には、現存する日本最古の時計店や昭和12(1937)年に建てられた劇場「乙女座」など貴重な建物もあり、ふらっと散歩をするだけでとってもノスタルジックな気分を味わえますよ。

初めて大崎下島・御手洗を訪れる人には、観光ガイド(有料)がおすすめ。1時間~1時間30分で町の見るべきスポットを紹介してくれます。なお、観光ガイドは町の案内所も兼ねている「御手洗休憩所」での予約が必要です。

また、レモンの名産地・広島県で最初にレモン栽培を行った大崎下島は、「大長(おおちょう)レモン」と呼ばれる甘みの強いブランドレモンをはじめ、みかんや八朔(はっさく)、甘夏などの柑橘類の栽培が盛んです。

島内では大長レモンを使ったドリンクやスイーツを味わえるお店があり、直売所などで柑橘類を驚くほど安い値段で購入することも!大崎下島に行ったら、町歩きだけでなく、柑橘類を味わうこともお忘れなく。
大崎下島
広島レモン大使・市川美織が御手洗の町をナビゲート!美味しいレモンにも大満足♪
9.ネコが飛ぶ島「佐柳島」

香川県丸亀市の沖合に浮かぶ周囲4kmほどの「佐柳島(さなぎしま)」。香川県仲多度(なかたど)郡の多度津(たどつ)港から1日数便のフェリーでしか渡ることのできない小さな離島ですが、島民の数よりも猫が多い島として、猫好きの間で話題となっています。

実は、瀬戸内海には「青島」や「男木島(おぎじま)」など、ほかにも猫が多く住む離島はありますが、佐柳島が一躍有名になったのが“空飛ぶ猫”の写真。港付近の堤防と堤防の切れ間をピョンっと飛び越える姿を捉えた一枚で、SNSに投稿されると多くの観光客が訪れるようになりました。

SNSで一気に拡散した“空飛ぶ猫”ですが、この瞬間を収めるのは結構難しいんです。そもそもジャンプする猫としない猫がいるようで、初心者は苦戦しますが、まぁ…ゆったりと流れる島時間の中で、のんびり気ままな猫の姿をひたすら眺めるだけでも十分癒されますよ。

なお、島内の案内板にも記載されていますが
①食べ物などのゴミは持ち帰る
②家の敷地内に入って猫を撮影しない
③エサは一回で食べ切れる量を少しずつあげる
④危険なので道の真ん中でエサをあげない
といった基本的なマナーは必ず守ってくださいね。もちろんほかの離島でも同じことです。
佐柳島
SNSで話題の猫の楽園
10.ウサギの楽園「大久野島」

瀬戸内海には猫の島だけでなく、“ウサギの島”もありますよ。それが広島県竹原市の「忠海(ただみ)港」から定期船で渡ることができる「大久野島(おおくのしま)」です。

島内には約700羽のウサギが生活しており、住人の数をはるかに凌駕するほど!島のどこを歩いてもウサギを目にすることができます。風光明媚な島内を散策しながらモフモフのウサギたちと随所で戯れることができるなんて、まさにウサギの楽園ですね!

なお、大久野島には「休暇村大久野島」という宿泊施設もあるので、泊まりで島の観光を楽しむことができますよ。島で唯一の宿泊施設なのでGWや連休時に泊まりたい方は早めの予約をおすすめします。
大久野島
ウサギ好きなら一度は行きたい夢の島
【瀬戸内海の離島へ出かける前に】
橋梁などが架かり自動車で渡れる離島もありますが、フェリー等の定期船でしか渡ることができない離島もまだまだたくさん。そういった離島へ行く際は帰りの便の確保に注意しましょう。
また離島によっては、飲食店はおろか自動販売機さえない島もあります。飲食物の確保はもちろん、急な雨や風を凌ぐためのカッパや傘を準備しておくのをお忘れなく。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
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