さくらんぼ狩り開催中

八ヶ岳の自然に親しみ歴史と文化に触れる~八ヶ岳ガストロノミーの贅沢おとな旅~

2022.01.20 更新

八ヶ岳南麓に広がる山梨県最北端の北杜市は、都心から約2時間という好アクセスで非日常を体感できるとして、古くから人気のある観光エリアです。近年、本物志向の大人が、八ヶ岳の美しい風景と豊かな食や文化を求めて訪れ、再び注目されています。今回は、そんな知られざる魅力が詰まった八ヶ岳のバックグラウンドを学びながら、ゆったりとした時間を過ごすおとな旅をご紹介します。

明治天皇も立ち寄った、歴史とノスタルジックな雰囲気の酒蔵見学ツアー

最初に訪れたのは、北杜市白州町にある老舗酒蔵「七賢」です。初代蔵元が「名水の地」として知られるここ白州の水の良さに惚れ込み、甲州街道の台ヶ原の地で酒造業を始めました。300年近く、12代に渡って蔵と技を継承してきた七賢は、地酒ファンを長年魅了し続けています。
▲大きな杉玉が掲げられた酒蔵の入り口

情緒漂う正面入口を抜け、高い吹き抜け天井の土間からふと視線を左へ移すと、そこには明治天皇が山梨へ巡行に来た際、宿泊所として使用された「行在所(あんざいしょ)」があります。
▲正面入口から入った、右手に売店、左手に当時の行在所があります

1日3回行われているという行在所見学では、貴重な奥座敷を巡りながら、スタッフから、当時の様子や七賢の名前の由来・歴史などを学ぶことができます。
▲七賢の名前の由来となった欄間「竹林の七賢人」も拝観可能
▲完全予約制で、見学時間は施設ごと約30分

ツアー後は 、土日・祝日のみオープンの糀を使ったスイーツがいただける「くらかふぇ」でほっと一息。エネルギー補給に昔から重宝されてきた糀を使った「糀糖アイス」や季節のフルーツを使った「コウジードリンク」といったスイーツメニューが並び、どれもこれも美味しそう!
▲砂糖を一切使用していないのにとっても甘くて飲みやすいんです!コウジードリンク(ブルーベリー)500円(税込)

カフェのすぐ隣にある売店では、国内外で多数の賞を受賞し、世界に通用する米のスパークリングと名を馳せた「七賢スパークリング日本酒」をはじめ、蔵元限定生酒「七賢人シリーズ」等、定番人気商品がズラリと並びます。試飲もできるので、自分好みの一杯を探してみるのも良いでしょう。※2022年1月時点、試飲は中止しています。
▲角がなく、切れが良い白州の名水を使った「七賢」の日本酒は滑らかなのど越しが魅力

かつて宿場町として栄えた台ヶ原の古き美しい街並みに後ろ髪を引かれながら、次は山梨でも屈指のレジャースポット「べるが」へ向かいます。

心と身体が潤う!?大自然の中の贅沢ピクニックランチ!

七賢を後にし甲州街道を車で走ること約15分、同じく白州町にある人気のレジャースポット「白州・尾白の森名水公園べるが」へやってきました。天然温泉施設やキャンプ場、BBQなど、さまざまなアクティビティ体験ができる「べるが」は、GW・夏休みにもなると多くの人で賑わいます。
▲アクティビティから癒しまで。いつでも誰とでも満足度の高い時間を過ごすことできる複合施設「べるが」

まずは、園内にあるレストラン「Le Alpi」にて、ランチボックスの入ったピクニックセットを受け取りに。こちらのピクニックセットの魅力は、内容の異なる2種類のランチボックスから選べるということだけではなく、2箇所に設けられた返却場所に返せば施設外で楽しんでもOKというところ。ゴミが出ないよう使い捨て容器を使用しない等、環境に配慮されているのも嬉しいポイントです。
▲北杜市の食がギュッと詰まったランチボックス。美味しそう~!
▲ランチボックスのメインは、白州の名水で炊き上げた白州米(おにぎりかライスバーガーの2種類から選べます)

七賢の酒粕を使った鴨胸肉のハムや、旬の野菜を漬けたピクルスにスープなど、地元北杜市の素材を中心に、オール県産食材の料理が盛り込まれた豪華な内容です。2段ボックスの中は、彩り豊かな料理で埋め尽くされ、そのボリュームにも驚かされるでしょう。

早速ピクニックセットを持って、「べるが」周辺を散策します。まずは、園内すぐ隣にある尾白川へ歩いてGO!山道を少し進むと現れてくる尾白川の透明度にびっくりです!!
▲公園横の尾白川。夏には水遊びを楽しむこともできます

川の水が流れる音を聴きながら、白州のキンと冷えた名水に触れてみると、なんだか心と身体が軽くなってきたような…。
▲マイナスイオンたっぷり!尾白川のほとりでランチタイム

森林浴をしながら食事を楽しむ人や川の目の前でお弁当を広げる人など、楽しみ方も人それぞれです。
※容器の返却は、「べるが」または「べるが」から車で10分程のところにある「道の駅はくしゅう」へ。

食事の後は、「べるが」から車で3分程のところにある「尾白川渓谷」にも立ち寄ってみることに。駐車場に車を停め、山道の先にある杉の木のご神木が立ち並ぶ「竹宇駒ヶ岳神社(ちくうこまがたけじんじゃ)」へお参りに行きます。
▲山あいに佇む落ち着いた雰囲気の竹宇駒ヶ岳神社

神社境内には、日本神話に登場する「天津神・国津神(あまつかみ・くにつかみ)」がご祭神として祀られていて、神聖な気持ちに包まれながら、大自然から沢山のパワーをいただきました。
▲自然のエネルギーをチャージして帰り道は足取りも軽く笑顔に♪

なお、「べるが」の敷地内には天然温泉「尾白の湯」があります。地下1,500mから汲み上げる天然温泉で、全国的にも珍しい強塩温泉。源泉から作られた「塩サイダー」や「塩アイス」も売店で販売されており、お土産としても人気なのだそう。時間が許す場合には立ち寄ってみるのもおすすめです。

焚き火を囲みながら過ごす極上の時間と優雅な大人のディナー

ゆっくりのんびり大自然を満喫したら、そのまま今夜の宿泊先のある牧場通り「コート・ドゥ・ヴェール」へ移動します。こちらは、尾白川渓谷から少し離れた北杜市清里高原にあり、ポニー牧場や絵本美術館、チョコレート専門店、有機野菜の農園など、大人も子どもも楽しめる施設やレストランがある、八ヶ岳・清里の注目エリアの1つです。
▲まるで外国の田舎町のような雰囲気が漂う「コート・ドゥ・ヴェール」は、フランス語で「緑の丘」を意味します

敷地内にあるプチホテルの「オーベルジュ」は、1986年にオープンして以降「非日常の食のステージ」をテーマに、贅沢な食と空間に、大自然を融合させた大人の時間を大切にしたホテルとして長年人気を博しています。
▲日常から離れ、時間を気にせず余暇を楽しむ場として人気の「オーベルジュ」
▲シックで上質なインテリアに囲まれた癒しの空間 

辺りが薄っすら暗くなる頃、ホテルのすぐ隣にある広大な牧草地にセッティングされた「草原レストラン」に向かいます。草原の中心で焚き火がパチパチと乾いた音を響かせ、その周りをテーブルが囲むその姿は、まるで映画のワンシーンのよう。
▲躍動感あふれる食のエンターテインメント!

「循環するレストラン」をコンセプトにした、野外の草原レストランで大人のディナーがスタートです。

テーブルに運ばれるのは、自家農園の自然栽培野菜や地域のオーガニック食材を焚き火で調理するダイナミックかつ繊細な本格ディナーコース。餌や堆肥はもちろんのこと、植物の循環を考えた養蜂にも着目し、動物や植物のルートにこだわりながらその味を最大限に表現した料理が魅力です。

焚き火の直火を使い、目の前でシェフの手により調理される料理からは、美味しそうな香りがジュワーっと溢れ出します。
▲焚き火の香りや音を目の前で体感できる贅沢すぎる空間

清里高原の爽やかな風に吹かれながら食事をする至福のひとときは、まさに“非日常の食のステージ”!薪の香りをまとったしっとりとした肉の質感や、旨みたっぷりの野菜の味を心ゆくまで堪能しました。
▲おいしい~!あまりの美味しさに思わず笑みがこぼれます

オーベルジュ代表の五味博さんは、「夏も良いけれど、空気の澄んだ寒い季節の北杜市もまた格別ですよ。八ヶ岳には見どころがたくさんあります。でも、どこにも行かない贅沢をここでは感じてほしいですね」と語ります。
▲炎を眺めながらゆったりと浸る大人時間

満天の星空を見上げながら、焚き火の小気味いいリズムをBGMに静かに夜が更けて行きました。

八ヶ岳の絶景レストランで感動の収穫体験&野菜たっぷりプレートランチ

「オーベルジュ」でゆっくりとした朝を迎え、穏やかな気持ちに包まれながら2日目をスタートします。チェックアウトを済ませ、周辺を散策。
  
「コート・ドゥ・ヴェール」のある清里では、八ヶ岳山麓の景色をEバイク(電動アシスト自転車)でゆっくりとサイクリングで眺めるのもおすすめ!「八ヶ岳アウトドア・アクティヴィティーズ」のサイクリングツアーでは、ガイドさんが乗り方を丁寧に指導してくれ、絶景スポットや名所旧跡も解説付きで楽しむことができるので、Eバイクが初めての人でも安心です。
▲ヘルメットや、必要に応じてウェアからシューズなどもレンタル可能。※ヘルメット以外は有料となります

サイクリングの最後には、ジャージーミルクの味が濃厚な「清泉寮」のソフトクリームでクールダウンしましょう。
▲清里といえばの“清泉寮のソフトクリーム”400円(税込)
Eバイクポタリングツアー
[開催期間] 4月~12月初旬
[開催時間] 9:00~12:00
[料金] 1名/5,000円(税込み)※体験料、ガイド料、ヘルメットレンタル付き
[定休日]
7月~10月:水曜日・木曜日(7月16日~8月末は無休)
11月~6月:火曜日・水曜日・木曜日(GW無休、12月7日~16日メンテナンス休業)
[Email] info@y-outdoor.com ※定休日、営業時間外のご連絡はメールへ。
澄み渡る空気を味わいながら、時間に追われないのんびりした自由時間を満喫したら、山梨県と長野県の県境、北杜市小淵沢町へ車で30分ほどドライブ。大人気絶景レストラン「ハーベストテラス八ヶ岳」に向かいます。
▲山麗の中、シックな外観がきりっと際立つレストラン

オーナーの藤田夫妻が、この場所から眺める風景に心を奪われ始めた「ハーベストテラス八ヶ岳」は、山と土と風を感じる、畑と一体になった体験型レストランです。車から降りると飛び込んでくる、南アルプス連峰の迫力に思わず息を飲む人も…。まずは大きく深呼吸!
▲タイミングが良ければテラスから富士山が見えることもあるそう

店内は、開放的でナチュラルな雰囲気。大きく開口された窓からは先ほどの絶景を眺めることができます。そして、建物の先にある広大な畑では、季節の野菜や花々が年間を通じて栽培され、収穫される前の貴重な姿を見ることができます。

カフェでは、農場から食卓へ直接安全な野菜を提供する「ファームtoテーブル」というモットー通り、自家農園で作られた新鮮な野菜がたっぷり盛り込まれたメニューが揃い、テーブル上を華やかに彩ります。私たちも早速、定番のハーベストプレートでランチ!

この日のプレートは、「富士桜ポーク」のカツレツトマトソースをメインに、農園サラダ、スパニッシュオムレツ、しいたけのアヒージョ、揚げナスのカレー風味、チンゲン菜のバルサミコソースと豪華な内容。近くの大塚農場から届く古代米とオリジナル野菜クリームスープもセットで付きます。
▲絶景を目の前に野菜たっぷりプレートを堪能

体が喜ぶランチをいただいた後はもちろん、楽しみにしていた収穫体験です。農園主である大塚さんに案内され、テラス席の階段を降りていくと、すぐ目の前には収穫時期を迎えた野菜がお待ちかね。八ヶ岳独自の気候の変化やおいしい野菜の見分け方など、丁寧に教えてくれるので、初心者でも安心です。
▲レストラン前の畑でさまざまな野菜を収穫体験!
▲どの実がいいかな?目移りしちゃう
▲パクッ!おいしそうなミニトマトをつまみ食い

「花も好きな方はどうぞ~。ドライフラワーにすると長く楽しめますよ」と大塚さん。野菜だけでなく、ピンクや赤の美しい花々も摘ませてもらえます。家に帰って束ねて壁に飾れば、良い旅の思い出になること間違いありませんね。
▲丸くて小ぶりな形がかわいい~!次は何色にしようかな
▲体験で収穫した野菜はお土産で持ち帰り♪

大満足の収穫体験を終えた後は再び店内に戻り、上質な天然ハーブのハーブティーで高揚した気持ちを落ち着かせましょう。
▲香りはもちろん、色もきれいで美しい

この日は、爽やかでスッキリとした味わいの「リフレッシュ」やルイボスにスパイシーさをプラスした「チアアップ」など、4種類のハーブティーが用意されていました。
ハーブティーの良い香りと味に癒されながら、この2日間を振り返ります。
観光旅行とは一味違う歩き方で巡った2日間は、趣ある酒蔵での学びや、野菜本来の姿に触れられた収穫など、都会では味わうことのできない八ヶ岳ならではの魅力がたっぷり!食欲&知識欲ともに満たされ、改めて日本の文化や風土の良さを感じることのできるおとな旅となりました。
▼今回の旅を動画にまとめました。ぜひチェックしてみてください


ライター情報【anlib株式会社】

自然豊かな山梨県にて、地域にある多様な暮らしを切り取り発信を続けているクリエイティブチーム。福祉の視点から山梨を伝えるフリーマガジン「anko」の発行をはじめ、障がい者アートレンタルプロジェクトや月に一度のセレクトショップオープン、その他、各種イベントやプロジェクトの企画・運営を通じて、地域と福祉のマッチングを行っています。

ぐるたび編集部

ぐるたび編集部

学びや刺激・感動のある旅サイト「ぐるたび」の編集部。選りすぐりの旅グルメ&観光情報レポートを発信していきます。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は直接取材先へお問い合わせください。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。

関連エリア

今おすすめのテーマ

PAGE TOP