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島根の魅力は出雲と松江だけじゃない!A級グルメ&壮大な自然の邑南町をとことん味わう1泊2日の贅沢旅

2022.04.26 更新

豊かな食材に恵まれ、「A級グルメのまち」とも称される島根県邑南町(おおなんちょう)。その魅力は食に留まらず、夜は満天の星空、早朝は雲海が眺められるなど、泊まりがけで行くとよりいっそう満喫できる旅先です。今回は、邑南町の魅力をギュッと詰め込んだ1泊2日の周遊コースをご紹介。邑南町の旅を楽しむためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね!

<10:00>邑南町を代表する観光名所!240種のハーブが咲き誇る「香木の森公園」へ

▲敷地内には、ハーブや地元の食材を使った料理が味わえるレストラン「香夢里」も

1日目のスタートは、邑南町の魅力をのんびりと体感できるスポットへ。花とハーブに囲まれたオーガニックガーデン「香木(こうぼく)の森公園」は、町を代表する観光スポットのひとつです。敷地内にはお土産の販売やクラフト体験ができる「クラフト館」があるほか、芝生広場、アスレチック、バンガローやロッジなどもあり、大人も子どもも楽しめる憩いの場。時期によっては、ラベンダーやブルーベリーの摘み取り体験なども楽しめます。
▲ハーブガーデンは5月末~6月頃、バラの散歩道は5月・10月頃が見ごろ

ラベンダーなどのハーブ約240種を植栽した4つの「ヨーロピアンガーデン」、さらに約60種のバラが咲き誇る「バラの散歩道」などがあり、ハーブや花の香りを楽しみながら、四季折々のガーデンを散歩してみましょう。のんびり歩くだけでちょっとした気分転換になりそうです。
▲動物のシーソーや小さなすべり台。少し大きな子どもたちには複合遊具なども設置

★「香木の森のハーブティー」の魅力をさらに知りたい方へ
YouTube動画をチェック!↓

▲「邑南町・A級グルメフルコース」(にっぽん旅先ぐるめチャンネル by ぐるたび)


動画内チャプター:「香木の森のハーブティーをいただきます

<11:00>A級グルメのまちを代表する贅沢イタリアン「AJIKURA」でゆったりランチ

▲重厚感のある梁や土壁、柔らかな照明がしっとりと落ち着いた雰囲気を醸し出している

ランチは、酒蔵を改装した落ち着いた空間のイタリアン「AJIKURA」へ。実はこちらのお店、イタリア料理の伝統的なレシピを順守する「イタリア品質認証(AQI)」認定のレストランなのです。
▲邑南町の風土が育んだ、彩り豊かな野菜たち。味わいや栄養価も抜群

本格派の味を表現しながら、コンセプトには地産地消を掲げ、なんと使用する食材の9割近くが邑南町産。地元の優れた食材を活かした季節感あふれるランチコースを堪能できます。
▲ランチ・ディナーともに5,500円、7,700円、11,000円のコース料理

ランチは、前菜からメイン料理、ドルチェなどコース料理にて提供。メインで使用される牛肉は、幻の黒毛和牛とも呼び声高い「石見和牛」。ふわっと舌の上でとろける極上の味わいを楽しむことができます。
▲この日のメインは、炭火でシンプルに焼き上げた石見和牛のステーキ
▲アミューズは、キュウリやピクルスを添えた浜田産アオリイカ。柚子がほんのりと香る
▲島根県大田市産のそば粉を使った創作パスタは、店内で手打ちされたこだわりのひと皿

腕を振るうのは、食材に関することなら労を惜しまない料理長の田村弘志さん。
▲食材選びや仕込み、調理、盛り付けまで田村さんが一人で行っている

この方、おそらく邑南町きっての料理探究者でしょう。出勤途中に自ら契約農家へ行って野菜を調達したり、休日は浜田漁港に魚を品定めに行ったり…。
▲控え目で真面目な人柄が印象的な料理長の田村さん。味わいはもちろんのこと、繊細で見た目も美しい料理を提供

食への情熱が強く、各料理の味や見た目からはそのこだわりが伺い知れます。どの料理も邑南町産食材の長所が活かされ、味わいはもちろんのこと、見た目も繊細でおしゃれ。田村さんの料理への情熱が邑南町の食文化を支えるひとつなのかもしれません。「A級グルメを味わいたい!」と言う方は、必ず訪れてもらいたいお店です。
▲地元の窯元「森脇製陶所」の味わい深い器やカップも見どころです

★「AJIKURA」の魅力をさらに知りたい方へ
YouTube動画をチェック!↓

▲「邑南町・A級グルメフルコース」(にっぽん旅先ぐるめチャンネル by ぐるたび)


動画内チャプター:「イタリア料理 里山レストラン「AJIKURA」
動画内チャプター:「専用のファーム「AJIKURA FARM」で野菜収穫・見学

<12:40>絶好の撮影スポット!180年前の面影が残る「稲積家住宅(いなづみけじゅうたく)」

▲地元大工が建設したと伝わる門。街道からの景観に配慮した造りとなっている

イタリアンでお腹を満たした後は、車で12分ほど走ったところにある古いお屋敷へ。およそ180年前の弘化元(1844)年に建築された庄屋屋敷で、主屋・背戸の蔵・下の蔵・門は国の登録有形文化財に登録されている代物なのです。

江戸後期の建築様式を色濃く残す貴重なスポットで、梁や襖など、室内のあらゆる部分から江戸時代の生活を伺い知ることができます。
▲稲積家は延宝2(1674)年より続いた庄屋の家系とされ、当時は主家のほか、客殿など数々の建物が建築されていたとか

東側には土間があり、西側には6間の座敷。奥座敷の手前に仏間が置かれていて、中国地方の上層農家に見られる方式を取っている建物なのだとか。濡れ縁や情緒豊かな裏庭があるなど、現代では珍しい江戸時代ならではの様式を随所に発見できます。
▲土間には住宅の模型のほか、さまざまなお宝が並んでいる
▲縁側、土間、裏庭など、どこを切り取っても絵になるのが「稲積家住宅」。被写体と建物を入れるだけで、情緒ある魅力的な写真が撮れる

玄関をくぐると、屏風の画や戸の造りなど、現代ではあまり見かけない部分を随所に発見することができます。門や庭はもちろん、建物内にも見どころが多い文化財なので、訪れた際にはぜひ建物の中も見て回りましょう。

<14:10>「口羽駅」廃線跡でノスタルジックな一枚を

▲線路の上を歩く、映画のワンシーンのようなひとコマ

続いては車を約30分走らせて、絶好の撮影スポットへ。こちらは平成30(2018)年に廃線を迎えた三江線の「口羽駅(くちばえき)」。現在は鉄道公園となり、ホームや線路などが一般開放されています。夏にはビビットな青空、冬は哀愁漂うエモーショナルな写真を収められます。
▲ホームは1面2線。三江線内では数少ない行き違い設備を有していた
▲古い木製ベンチなど昭和の雰囲気を現代に伝えるものが残っている
▲ワンマン運転用のミラーや出発信号も当時そのもの

駅舎内には、地元の子どもたちが書いた感謝の言葉が所狭しと飾られています。現在は生活バスの停留所として再利用され、地元の人に引き続き親しまれています。
▲正面から見ると、ロボットの顔のようなシルエット
▲あの頃の記憶が蘇る地元の子どもたちによるメッセージ

線路の上を歩いたり、駅舎のベンチに座ったり…。小さな駅舎の口羽駅で撮った写真からは、どこか静寂で懐かしさのある世界観が伝わってきます。被写体は2人よりも1人。表情も満面の笑顔ではなく、少し物思いに耽る横顔が似合いそうな場所。ぜひスマホや一眼レフを持参して、ここでしか撮れないノスタルジックな一枚を撮ってみましょう。

<15:00>ゲストハウス「コイサイド」にチェックイン。夕食はコイ三昧!

▲「鯉」と書かれたのぼりが目印

廃線跡で撮影を楽しんだあとは、宿泊先の個性派ゲストハウスへ。養鯉業のオーナーが営む宿の隣には養殖場があり、たくさんの鯉が泳いでいます。口羽地区で長年続いていた鯉の食文化を継承し、養殖はもちろん、夕食では鯉の刺身や唐揚げなどを提供しています。

宿泊機能はもちろん、コワーキングスペースとしても利用できるほか、1階の広い大広間では月1回の居酒屋「こい酒場」もオープン。地域の「憩える拠点」として地元の方にも親しまれています。
▲養鯉業も営む、宿のオーナー河野光也さん。土地に詳しく、近隣のおすすめスポットも丁寧に教えてくれる
▲大広間はコワーキングスペースとして利用可。リモートワークなどにも使える

木造2階建ての宿は、オーナーらが空き家をDIYで大胆に改装したもの。竹小舞(たけこまい)が突き出た土壁、ドライフラワーで作った玄関シャンデリアなど、手作り感を残した独創的な空間は見て回るだけでも楽しめます。
▲薪ストーブを備えた大広間を中心に、3部屋の客室、共有キッチン、共有バスルームなどがある
▲全3部屋ある客室も全て手作り。写真は、1階にあるグランピング風の客室

オーナーが手塩にかけて育てる養殖鯉。自家製の柚子の皮などを与えた鯉は、泥臭さもなく、刺身で食すことでより旨みを感じられます。月1回催される居酒屋「こい酒場」では、刺身をはじめ、唐揚げや味噌汁、おむすびなどさまざまな調理で鯉料理が味わえます。
▲生け簀を縦横無尽に泳ぐ色鯉たち。食用となる真鯉とは別物
▲月1回の居酒屋で味わえる鯉料理。刺身や郷土料理の鯉の味噌煮込み「鯉こく」、唐揚げなど。地元の利き酒3種も絶品

普段はなかなかお目にかかれない鯉の刺身は、泥臭さがほとんどなく歯ごたえの良いひと品。それも邑南町、特に口羽エリアの豊かな水を使った流水池で育てているからこそ。鯉の切り身を味噌汁でじっくり煮た「鯉こく」も味わい深く、コクと旨味がしっかりと楽しめます。

気づけば辺りがすっかり暗くなっていました。夜には外へ出てみましょう。お天気の日は満天の星空が眺められるのも邑南町の魅力のひとつ。コイサイドを出て川方面へ少し歩くと、山とともに素敵な星空写真が撮影できます。


※夏(6月頃)はホタル(口羽エリアはホタルの名所)が見られる河野さんのガイド付き
▲宿泊施設から徒歩30秒ほどで、降り注ぐような満天の星空が見られるスポットへ

<6:00>早起きは三文の徳!雲海を見に行こう

▲日の出直前。雲海に加え、曙色に染まった空は涙がこぼれるほど美しい

朝はオーナーの河野さんに案内してもらい、「コイサイド」から約10分のところにある雲海スポットへ。観光ガイドにも載っていない穴場スポットは、コイサイドに宿泊した人の特権とも言えます。朝日が昇る方角に合わせて3ヵ所から雲海を眺められるので、その日の状況によってベストポジションをチョイスしてみましょう。
▲雲海を眺めながら飲むドリンクは格別の味!ぜひ水筒を片手に出かけよう
▲朝一の澄み切った空気の中、思いっきり深呼吸すれば心もスッキリ!

山の奥へさらに歩いて数分の、自然回帰高原の標高470メートルの所にある「伴蔵山展望台」からも雲海を眺められます。こちらからは遠くに三瓶山も眺められ、展望デッキがあるため小さな子どもでも安心です。

★「雲海」の魅力をさらに知りたい方へ
YouTube動画をチェック!↓

▲「雲海も!島根・邑南町絶景めぐり」(にっぽん旅先ぐるめチャンネル by ぐるたび)


動画内チャプター:「早朝の於保知盆地展望台で雲海を見学

<10:00>地産地消の街なかパン屋「PAIN&SANDWICH LULU」へ

宿に戻ってチェックアウトをしたら、ブランチがてら街なかの人気パン屋さんへ。入口の扉を開けると、彩り豊かなパンが賑やかに並んでいます。国産小麦を100%使用した多彩なパンに加え、邑南町産の野菜や石見ポーク、チーズを挟んだサンドイッチ、さらに3種類のキッシュがずらり。中でも、キッシュは早々に売り切れになる日も少なくない人気ぶりです。
▲目移りするほど個性豊かなパンが並ぶ

お店のオーナーは、新潟県から邑南町にIターンした林光さん。「地元の人に身近に感じてもらえるお店を目指したい」と、地元産の食材を積極的に取り入れたパン作りをしています。
▲店内ではトレイは持たず、欲しいパンを伝えて取ってもらうスタイル
▲手前右は「スイートポテトクロワッサン」(300円)※季節限定。甘さ控えめの自家製スイートポテトをのせた人気商品

惣菜パン、スイーツパンともに種類豊富に揃っており、気になるパンがきっと見つかるはず。この先で向かうスポット「道の駅 瑞穂」にはベンチがあるので、購入したパンを片手に、空の下でのんびりブランチを楽しむのもおすすめです。

<11:00>巨岩をバッサリ!? ユニークな撮影スポット「志都の岩屋」へ

▲人気アニメの名シーンを再現したような一枚も撮影できる

お腹を満たした後は、車で約10分南下した弥山(みせん)の中腹にある「志都岩屋(しづいわや)神社」へ。本殿の裏手から弥山頂上へ向かって登っていくと、真っ二つに割れたような巨岩を発見!

大小さまざまな巨岩・奇岩が点在するこの一帯は「志都の岩屋」と呼ばれ、御神体とされる「鏡岩」をはじめ、夫婦岩、行場岩、蛇の鼻などと呼ばれる岩群がそびえたっています。経年を感じる苔や割れた岩を見ると、驚異的な自然の力を改めて実感できます。
▲神秘的な雰囲気の漂う森や灯籠に囲まれた参道

志都岩屋神社も見どころが多く、神殿へと続く参道には森が広がり、神秘的な雰囲気が漂っています。途中には「くぐり岩」と呼ばれる不思議な巨石も。岩の間からは岩清水が流れており、「薬清水」として長年地元の人に親しまれています。
▲参道を登りきった先にある神殿

神殿の後ろには、御神体ともいわれる「鏡岩」があります。別名「願かけ石」とも呼ばれ、岩表面の小さな穴に紙縒(こより)を通して結ぶと願いが叶うのだとか。
▲境内横には、裏の「願かけ石」に結ぶこよりもある
▲岩表面の小さな穴にこよりを通して結ぶと願いが叶うと言われている

神聖な空気に包まれるなか、お願い事をしたら心も体もすっきりした気分になりました。これで明日からまた頑張れそう。

★「志都の岩屋」の魅力をさらに知りたい方へ
YouTube動画をチェック!↓

▲「雲海も!島根・邑南町絶景めぐり」(にっぽん旅先ぐるめチャンネル by ぐるたび)


動画内チャプター:「パワースポット志都の岩屋へ

<12:30>お土産探しは島根県売上トップクラスを誇る「道の駅 瑞穂」がおすすめ

▲ここでしか買えない地元の商品も多数

1泊2日の旅もいよいよ終盤。帰路につく前に、お土産を買って帰りましょう。数寄屋造りの駅舎が印象的な「道の駅 瑞穂」では、地元生産者の約200名が委託販売を行っていて、品数もとにかく豊富です。

朝獲れの新鮮な地元野菜や果物、ジャムなどの加工品を筆頭に、「田舎寿司」「石見ポーク」「おおなんチーズ」など地元の食材が充実。山陰のお土産も豊富に揃っています。
▲「玉桜酒造」の酒粕を使用した売れ筋商品「酒パウンドケーキ」などのお土産も
▲同駅ナンバーワンの人気を誇るのが、手作り寿司。生産者によって具材や形も異なり、種類も豊富

地元生産者の葉物野菜や根菜類、米などが並ぶ農産物コーナー。生産者の名前はもちろん顔写真も掲示されており、安心して購入できます。値段ももちろんお手頃価格!
▲良質な食材が育つ邑南町。これらの野菜を目的に遠方から来る方も多いとか

なかなかお目にかかれない珍しい野菜や、邑南町産キャビア(取扱店からの取り寄せ)など、邑南町ならではのブランド食品が購入できるのも魅力のひとつです。敷地内には食堂「KOTOKOTO(ことこと)」もあり、ランチでの利用もおすすめ。中でも邑南町産の食材を使ったこだわりの「オリジナルカレー」は、1日50食限定の看板メニューです。
1泊2日でまわる邑南町の旅。イタリアンで味わう“A級グルメ”にとどまらず、雲海スポットや志都の岩屋などの自然スポット、歴史的文化財や廃線跡といった映える撮影スポットも多数巡ることができました。

ぜひ次の連休は、夫婦・カップル・友達同士で邑南町をのんびり周遊して、素敵な思い出づくりに出かけてみてはいかがでしょうか。

※価格はすベて税込

周遊コース考案者情報【森 里佳】

飲食店検索サイトを運営する“ぐるなび”より、2021年4月から総務省の地域活性化企業人制度を活用して邑南町に派遣されています。邑南町の魅力の掘り起こしと磨き上げのため、町内の観光資源を調査し、町内事業者と連携して WEB コンテンツを作成したり、SNSで情報発信したりしています。私にとって邑南町は、住めば住むほど好きになってしまう理想郷です。

ライター情報【渡部 祥太郎】

島根県出雲市佐田町出身。山陰のポスティングフリーペーパー「タウン情報ラズダ」編集部、編集長。入社以来ラズダを作り続けています。また、「日刊ラズダ」の記事制作のほか、Youtubeチャンネル「ラズダTV」では企画・編集をしながら山陰を代表する大根役者として演者も務めています。

撮影:長谷川拓也

ぐるたび編集部

ぐるたび編集部

学びや刺激・感動のある旅サイト「ぐるたび」の編集部。選りすぐりの旅グルメ&観光情報レポートを発信していきます。

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