“湖のくに=滋賀”が生んだ新名物「湖のくに生チーズケーキ」
利き酒ならぬ“利き酒粕”を楽しめる逸品があります。滋賀県東近江市にある「工房しゅしゅ」が作る「湖のくに生チーズケーキ」は、日本酒づくりの過程で生まれる「酒粕」を使ったスイーツ。6つの酒蔵の「酒粕」が使用され、蔵ごとの風味が凝縮されています。

クリームチーズと酒粕の相性が抜群で、芳醇な風味を存分に楽しめる「湖のくに生チーズケーキ」です。

酒粕とチーズの発酵コラボレーション

「社会福祉法人あゆみ福祉会」は福祉作業所を運営。もともと織物を作っていましたが、新事業としてスイーツづくりを始めました。
「最初はお父さんのためのスイーツを作りたいと思って。そこで酒粕にたどり着きました。酒粕との組み合わせは、ガトーショコラなど色々試したんですが、お酒の香りが一番残るのがレアチーズケーキだったんです。酒粕もチーズもどちらも発酵食品だからでしょうか」

そして、2012年8月に「工房しゅしゅ」を設立し、「湖のくに生チーズケーキ」の販売をスタートさせました。
蔵元による風味の違いを楽しむ
そして、その水は各地で作られるお米やお酒、もちろん酒粕の味にも大きく影響を与えています。個性豊かな6つの酒蔵の酒粕を贅沢に使ったチーズケーキは、その風味の違いが明らかです。

濃醇なコクで日本酒好きにおすすめしたい「七本鎗(ななほんやり)・冨田酒造」、さっぱりした香りと口当たりの「喜楽長(きらくちょう)・喜多酒造」、米の粒を感じられるほど甘い酒粕が特徴の「美冨久(みふく)・美冨久酒造」。
「歴史ある酒蔵のロゴを使わせてもらうことに最初はプレッシャーがありましたが、覚悟を決めました(笑)このお菓子を通じて、滋賀の酒蔵巡り気分を楽しんでもらえたらいいですね」と大野さん。
一つずつ食べるのももちろんですが、パーティーなどでまさに“利き酒粕”をするのもオツですよね。
裏に秘められた開発ストーリー

スイーツづくりはもともと、福祉作業所で働く利用者の工賃アップを目指す中で始まったプロジェクトだったのです。

それぞれのお気に入りを
製造スタッフの一人はもともと日本酒が苦手だったところ、酒粕を扱い、チーズケーキを食べるようになって、今では日本酒が大好きになったとか。
また、「酒粕は生きている」と蔵人が話すように、酒粕は日ごとに熟成を増し、出来立てと少し時間が経ってからだと、チーズケーキの香りや味わいに変化があり、それを楽しむことができるそう。
2012年に誕生し、翌年には観光庁主宰の「世界にも通用する究極のお土産」にも認定された「湖のくに生チーズケーキ」。これに加え、現在では、ふっくらとした生地の食感となめらかな口どけの両方を実現した「湖のくに焼チーズケーキ」、噛みしめるほどに味わいを増す「湖のくに酒粕ビスコッティ」を展開しています。


工房しゅしゅ
滋賀県東近江市上羽田町786-1
[営業時間]10:00~19:00
[定休日]月曜日、木曜日
0748-20-3993

長谷川浩史・梨紗(株式会社くらしさ)
広告出版社を退職後、世界一周、日本一周を経て「くらしさ」を設立。全国各地のモノ・コト・ヒトを伝え、つないでいく活動に尽力している。全国の仕事人に会いに行ける旅「Life Design Journey」も運営。http://lifedesign-j.com/
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。
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